
「最近、チャートが読みにくい……。トレンドの始まりを見逃してばかり……。」そんな悩み、ありませんか?
株やFX、仮想通貨などの相場において、「今がエントリーチャンスかどうか」を見極めるのは、初心者から中上級者まで共通の課題です。
この記事では、そんなBandWidthの基本から具体的な使い方、さらによくある誤解や失敗例まで、幅広く解説していきます!
Bollinger BandWidthとは?基本から理解しよう

バンドの広がりが大きければトレンドが強く、狭ければ市場が静まっている状態を示します。この明快な仕組みこそが、多くのトレーダーに支持される理由です。
ボリンジャーバンドそのものは、移動平均線を中心に上下に±標準偏差でバンドを表示する指標です。ここでBandWidthは、上部バンドと下部バンドの距離を移動平均線で割った比率を表します。

つまり「BandWidth=(上部バンド-下部バンド)÷中心線」です。この数式により、バンドの相対的な広がりを捉えることが可能になるのです。
「スクイーズ」と呼ばれるバンドが狭くなる現象は、価格変動が少ないレンジ相場を意味します。
しかしこのスクイーズの直後には「エクスパンション」、すなわちトレンドの発生がよく見られます。BandWidthが縮小していたところから一気に拡大した場合、それはトレンド開始の重要なサインになるのです。
このようにBandWidthは、単なる視覚的補助ではなく、エントリーやポジション調整の判断材料として非常に有効です。特に「今が動くタイミングかどうか」を数値的に判断したい方にとって、まさに欠かせない武器となるでしょう。
BandWidthは何を示す指標か?
ボリンジャーバンドの上下バンドの間隔が広がったり狭まったりする動きに、意味を持たせてくれるのがこのBandWidthです。

この指標が高いときは、ボリンジャーバンドが大きく広がっている状態。つまり、相場のボラティリティが高く、価格が大きく動いているということ。
また、BandWidthの動きは、他のテクニカル指標と合わせることで真価を発揮します。
例えばMACDやRSIといったオシレーター系と組み合わせることで、「動き出す直前で、しかも買いサインが出ている」といった、より強力なエントリーシグナルに昇華させることができます。

このように、BandWidthは「チャートの空気感」を数値で読み解くための重要なツールなんです!
なぜトレーダーにとって重要なのか?
BandWidthがトレーダーにとって重要な理由は、相場の「変化の兆し」をいち早く察知できるからです。

特に、ボラティリティの変化を視覚ではなく“数値”として把握できる点が、大きな利点と言えるでしょう。
トレードの世界では、トレンドが始まる「前兆」をどう捉えるかが勝敗を左右します。BandWidthは、価格変動の“縮小と拡大”を定量的に表すことで、その兆しを明確に示してくれるのです。
実際、多くのプロトレーダーはBandWidthの低下に注目し、そこから「ボラティリティの爆発」が起きるタイミングを狙ってエントリーしています。これは、トレンド初動でポジションを取るための“準備の合図”として非常に有効なのです。
MT4・MT5でBandWidthを表示する方法
MetaTrader 4(MT4)やMetaTrader 5(MT5)には、標準ではBandWidthが搭載されていません。そのため、BandWidthをチャート上に表示するには、「カスタムインジケーター」の導入が必要です。
導入手順はとても簡単です。
- インジケーターのファイルをダウンロード
- MT4の「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」フォルダにファイルを保存
- MT4を再起動
- ナビゲーターウィンドウから「インディケータ」欄に表示されるBandWidthをチャートにドラッグ
設定時には、期間(例:20期間)、標準偏差(例:2.0)、そして表示の色や太さを自分の見やすいようにカスタマイズできます。基本的にはボリンジャーバンドと同様のパラメータを指定することで、視覚的に連動性を持たせることが可能です。
相場のスクイーズ後を狙うブレイクアウト戦略
BandWidthを使ったトレード戦略の中でも、特に有効とされるのが「スクイーズ後のブレイクアウト」を狙うアプローチです。
この現象を“スクイーズ”と呼び、BandWidthが縮小している間は基本的に静観。ですが、BandWidthが急激に上昇し始めた瞬間が、まさに“エントリーチャンス”です。
方向はチャートパターンや他のテクニカル指標と組み合わせて判断します。

例えば、RSI(Relative Strength Index)が50を上回っていて、MACDでもゴールデンクロスが発生していれば「上方向にブレイクする可能性が高い」と見なせます。
これらを組み合わせれば、単に「バンドが広がった」ではなく、根拠あるエントリーが可能になります。
ただし、ブレイクアウト戦略には「だまし(フェイクアウト)」のリスクもあります。価格が一時的に動いたものの、すぐに元のレンジに戻るという現象ですね。このリスクを回避するためには、ボラティリティが急上昇するだけでなく「出来高の増加」や「長めのローソク足形成」なども併せて確認することが重要です。
ボージのタイミングでポジション調整
BandWidthが大きく拡大した後の状態、つまり「バンド幅が最大化した局面」を「ボージ」と呼びます。
このタイミングは、相場のトレンドが一巡し、転換点を迎える兆候であることが多いため、ポジションの調整や利確、あるいは逆張りの準備を行ううえで非常に重要です。
トレンドが続いている最中、BandWidthはしばらく高い水準を維持します。しかし、徐々にその上昇が鈍化し、横ばいまたは下向きに転じたとき、「そろそろトレンドが終わるかも?」というサインになります。これは、ブレイクアウトのエネルギーが消化され、参加者の勢いが弱まってきている証拠でもあります。
このような場面では、「利確の検討」や「トレーリングストップの設定」などでリスクコントロールを図るのが賢明です。
加えて、反対方向にオシレーター系指標(例:RSIやストキャスティクス)が過熱感を示していれば、逆張りのチャンスが訪れている可能性もあります。
誤ったバンド拡大の読みでエントリー
BandWidthは非常に便利な指標ですが、その「拡大=トレンド発生」と短絡的に捉えてしまうと、逆に損失を招く原因にもなり得ます。
たとえば、バンド幅が少し広がり始めただけで「きた!上昇トレンドの始まりだ!」と早合点し、ポジションを取ってしまうと……直後に反転してロスカット、なんてことも珍しくありません。これは、ボリンジャーバンド特有の“バンドウォーク”と呼ばれる動きが、BandWidthの数値だけでは把握しづらいことに起因します。
また、BandWidthはあくまで「ボラティリティの大きさ」を示しているので、トレンドの方向性そのものは示していません。
こうしたミスを防ぐためには、「BandWidthの動き+チャートパターン+他のテクニカル指標」の三位一体での確認がカギです。
MACDのシグナルクロスや、移動平均線のゴールデンクロス/デッドクロスなど、方向性を示す材料と併せて判断することで、だましを大きく減らすことができます。
BandWidthはあくまで“補助輪”であって、それだけで判断を下すのは危険。正しい使い方を理解し、相場全体を立体的に見る力が求められます。
まとめ|BandWidthで相場を可視化し勝率アップを目指す
スクイーズによる“嵐の前の静けさ”を捉え、エクスパンションではトレンドの勢いを測る
――このシンプルで奥深い特性が、トレーダーにとって大きな武器になります。
BandWidthは単体では「いつ、どちらに動くか」を判断するには不十分ですが、他の指標やチャートパターンと組み合わせることで、その精度は飛躍的に向上します。
相場の波にただ飲まれるのではなく、その波の“予兆”を読み解く。BandWidthは、そんな一歩先を読むための羅針盤となり得ます。ぜひあなたのチャート分析に取り入れてみてください!
BollingerBandWidthインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「BollingerBandWidth_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
BollingerBandWidth_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

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