「Connors RSIって名前は聞いたことあるけど、実際どう使えばいいの?」——そんな疑問を抱えていませんか?
本記事では、短期トレードに強みを持つテクニカル指標「Connors RSI」について、初心者でも理解できるように徹底解説していきます!
Connors RSIとは?その仕組みと特徴を理解しよう
Connors RSIの基本構成と計算方法
Connors RSI(コナーズRSI)は、米国の有名トレーダーであるローレンス・コナーズ氏によって開発された短期売買向けのテクニカル指標です。一般的なRSI(Relative Strength Index:相対力指数)を進化させたもので、主に3つの要素から構成されています。
- 「短期RSI(通常は3期間)」
- 非常に短い期間での価格変動を捉えるため、通常の14期間RSIよりも俊敏な動きをします。
- 「連騰・連敗日数の標準化」
- 直近で何日連続して上昇または下落しているかを数値化したもので、過熱感や過冷感の判断に役立ちます。
- 「価格の変化率を平滑化した移動平均(Rate-of-ChangeのSMA)」
- これにより、ノイズの多い価格データに一定の安定性を加えることができます。
これら3つの要素はそれぞれ0〜100のスケールに変換され、平均を取ることで最終的なConnors RSIが算出されます。結果として、トレーダーは買われすぎ・売られすぎの状況を、より高い精度で判断できるようになるわけです。
このように、Connors RSIは単なるオシレーター(振幅指標)ではなく、「短期的な反発を狙う戦略」に非常に適したインジケーターといえるでしょう。特にボラティリティの高い市場や、スキャルピング戦略などとの相性が抜群です。
Connors RSIが短期トレードに強い理由
Connors RSIが短期トレードに適している最大の理由は、その「即応性の高さ」と「市場心理の視覚化」にあります。通常のRSIは14日間などの比較的長い期間を対象にしていますが、Connors RSIではわずか3日間などの超短期データをベースにしており、これが市場の細かな動きに対する俊敏な反応を可能にしています。
短期売買の世界では、「早く気づいた者が勝つ」と言われるように、トレンド転換や価格の反発ポイントをいかに早く察知できるかが鍵になります。Connors RSIは、そのスピード感を最大限に活かす構造になっているのです。
また、連騰・連敗日数を数値化するというユニークな要素も、短期トレーダーにとって非常に有用です。たとえば、5日連続で下落している銘柄があれば、「そろそろ反発するのでは?」という期待感が芽生えますよね。Connors RSIは、そのような感覚を視覚的に補強してくれる指標です。
他のRSIと何が違う?比較と特性の理解
Connors RSIは、名前に「RSI」と付いてはいるものの、一般的なRSIとは一線を画す特性を持っています。ここでは、標準的なRSIやその他のオシレーター指標との違いを明確に整理してみましょう。
まず、通常のRSIは、一定期間(例:14日間)の「値上がり日」と「値下がり日」の比率をもとにして、価格の過熱感を数値で表現します。値が70を超えると「買われすぎ」、30を下回ると「売られすぎ」と判断されるのが一般的です。
一方、Connors RSIでは、次のような独自の構造が加わります:
- 短期RSI(例:3日間)を使用することで、より早い価格の変動に反応
- 連続上昇・下落日数を数値化し、トレンドの強さや反発期待を明示
- 変化率の移動平均(Rate-of-Change)を用いて、価格の勢いをなだらかに調整
つまり、Connors RSIは「反応の速さ」と「反発シグナルの明確さ」において、従来のRSIをはるかに上回る設計になっています。
また、ストキャスティクス(Stochastic)などの他のオシレーターと比較しても、ノイズに対する耐性が高く、「行き過ぎた価格変動」を拾う力に優れています。特に短期的な過剰反応(オーバーシュート)を狙った逆張り戦略と相性が良いです。
Connors RSIと他指標の組み合わせ戦略
Connors RSIとMACD、移動平均の相性とは?
Connors RSIは単独でも機能する指標ですが、MACDや移動平均線と組み合わせることで、トレードの精度をさらに高めることが可能です。特に「エントリーのタイミング」と「トレンドの確認」を分業するアプローチが有効です。
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、トレンドの方向性とその強さを視覚化するのに優れた指標です。MACDがシグナルラインを上抜けした際にConnors RSIが売られすぎ圏(例えば15以下)にある場合、「反発+上昇トレンド入り」のダブルサインと捉えることができます。

また、移動平均線(SMAやEMA)との併用も非常に有効です。例えば、価格が25日移動平均線より上にあり、Connors RSIが一時的に20以下まで落ち込んだときは、「上昇トレンド中の一時調整」として、買いエントリーの好機になります。

このように、Connors RSIが「過熱・反落のサイン」を示し、MACDや移動平均線が「全体のトレンド」を示すという役割分担が成立します。これにより、エントリーの根拠が複数になるため、エントリーの質が向上し、無駄なトレードを減らすことができます。
Connors RSIとボリンジャーバンドで逆張り強化
Connors RSIとボリンジャーバンドの組み合わせは、逆張り戦略において極めて強力な武器になります。なぜなら、両者はそれぞれ異なるアプローチで「過剰反応」を視覚化するため、シグナルの信頼性を高めることができるからです。

ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に、価格の標準偏差(ボラティリティ)を加味したバンド(上限・下限)を描く指標です。一般的に、価格が±2σを超えると「行き過ぎ」と判断され、反発・反落の可能性が高まります。
ここでConnors RSIの出番です。たとえば、価格がボリンジャーバンドの−2σを下抜け、同時にConnors RSIが15以下で推移している場合は、「極端な売られすぎ状態」とみなされ、反発の可能性が非常に高くなります。このダブル条件によるエントリーは、誤ったシグナルを排除しやすく、逆張り戦略の精度を向上させるうえで有効です。
この組み合わせのメリット
- ボリンジャーバンドで「価格の行き過ぎ」を判断
- Connors RSIで「市場の心理的な過熱感・冷え込み」を把握
- ダブルシグナルによるフィルタリングでエントリーの確度が向上
さらに、決済条件としては、価格がミドルバンド(移動平均線)に戻るか、Connors RSIが50〜70まで回復したタイミングを基準にするのが一般的です。
このように、Connors RSIとボリンジャーバンドを組み合わせることで、視覚的にも論理的にも明快なトレード判断が可能となり、逆張り戦略に一貫性と安定性を加えることができます。
Connors RSIで稼ぐためのコツと注意点
トレード前に押さえるべきリスク管理とは?
Connors RSIを活用するうえで、最も重要なのは「リスク管理」です。どんなに優秀なインジケーターやEAでも、リスクを軽視すると安定した運用は成り立ちません。特に短期逆張りを得意とするConnors RSI戦略では、エントリーと同時に「どこで損切りするか」を明確に決めておく必要があります。
まず第一に重要なのは「ロット管理」。たとえば口座資金の1〜2%を1トレードの損失上限とすることで、大きな相場のブレにも耐えやすくなります。これにより、一度の負けが致命傷になるのを防ぎます。
次に、「最大ポジション数の制限」です。Connors RSIは複数回エントリーが連続することもあるため、ポジションを増やしすぎると、相場の反転が遅れたときに大きな含み損を抱える可能性があります。1通貨ペアあたり2ポジションまで、または最大合計5ポジションまでといった制限を設けましょう。
さらに、「相場状況を見て手動で運用を一時停止する判断」も重要です。例えば、FOMCや雇用統計など大きなファンダメンタルズイベント前後は、予測不能な動きが増えるため、EAを止めておくのが得策です。
損切りラインは、テクニカルベースで「直近の安値・高値」、または「一定pips」で固定するなど、自分なりのルールを持つことが望ましいです。
Connors RSI EAを運用する際のトラブル回避法
Connors RSIを活用したEA運用では、リスク管理と並んで「トラブル回避」が非常に重要です。特に自動売買に慣れていない初心者の場合、ちょっとした設定ミスや環境要因で想定外の動作をしてしまうケースも珍しくありません。
まず注意したいのが、「過剰エントリーによる資金枯渇」。これはEAの設定ミスや、シストレ.com側のポジション制限の見落としから発生します。Connors RSIは短期反発を狙うため、複数のシグナルが連続で出ることがあります。このとき、ロット数を固定で高めに設定していると、数回の連続負けで資金が一気に減ってしまうのです。
次に、「想定外のマーケット環境での誤作動」。Connors RSIはあくまで「通常の価格反応」を前提にしているため、地政学リスクや政策発表などで市場が極端に動いた場合、指標の意味が失われることがあります。こうした局面では、EAの稼働を一時停止する、もしくは稼働時間を制限する設定を取り入れるのが有効です。
さらに見逃せないのが、「サーバー・ネット環境の安定性」です。EAは常時オンライン環境での稼働が必要ですので、VPS(仮想専用サーバー)を使うなどして、接続切れによる未約定や二重発注といったリスクを防ぎましょう。
相場に応じたConnors RSI活用法の実例
Connors RSIは非常に柔軟なインジケーターであるため、相場の状況に応じて使い方を調整することがポイントになります。ここでは、レンジ相場とトレンド相場、それぞれにおける具体的な活用法を紹介します。
レンジ相場
これは価格が一定の範囲内で上下する相場状況であり、Connors RSIの本領が発揮される場面です。たとえば、Connors RSIが15以下まで低下したら買いエントリー、85以上まで上昇したら売りエントリーというルールが、非常に機能しやすくなります。このような相場では、「買われすぎ・売られすぎ」の明確なシグナルがそのまま反発点となるため、精度の高い逆張りが可能です。
トレンド相場
これは価格が一定方向に動き続ける状態で、逆張りのConnors RSIだけではエントリータイミングの見誤りにつながるリスクがあります。この場合は、フィルターとして移動平均線を活用しましょう。たとえば、価格が移動平均線より上にあるときは買いのみ、下にあるときは売りのみという「方向性の制限」を設けることで、逆行するトレードを避けることができます。
また、ニュース相場では、Connors RSIの数値が極端な数値に触れても、それが「正常な市場心理」ではなく「外部要因による過剰反応」である可能性があります。FOMCや日銀会合、雇用統計といった重要指標の前後では、EAの稼働を一時的に停止するなどの工夫が必要です。
こうした使い分けができると、Connors RSIのシグナルが「本物なのか、ノイズなのか」を見極めやすくなり、実際のトレードでの判断力が格段に高まります。
Connors RSIインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「ConnorsRSI_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
ConnorsRSI_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
無料配布のサンプルです
商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
本インジケーターは シストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。
※ 認証が行われていない口座ではご使用いただけません。