「エントリーポイントがわからない…」「テクニカル分析って結局何を見ればいいの?」と、チャートを前に悩む方も多いはず。特に、トレンドの強さと勢いを同時に判断するのは難しいですよね。そんな中、登場したのがDr. Alexander Elderが開発した『エルダー・インパルス・システム』。
このシステムを活用すれば、視覚的に売買のタイミングが見えてきます!今回は、その使い方から設定方法、さらにはトレード戦略への応用まで、徹底的に解説します。
エルダー・インパルス・システムとは?
エルダー・インパルス・システムは、トレンドの方向性とモメンタム(勢い)を同時に分析し、視覚的に売買タイミングを表示するテクニカル手法です。開発者は精神科医でもあり著名なトレーダーでもあるDr. Alexander Elder氏で、このシステムの特徴は「色」で判断ができる点にあります。
まず基礎となるのは2つの指標、13日指数移動平均(13EMA)とMACDヒストグラムです。13EMAは中期的なトレンドの方向を示し、MACDヒストグラムは短期的な勢い、つまりモメンタムを測る役割を果たします。この2つの組み合わせにより、トレーダーはチャートのローソク足の色を通じて市場の状況を瞬時に把握できます。
たとえば、ローソク足が緑色であれば「上昇トレンドかつモメンタム強し」と解釈され、買いを検討するシグナルになります。逆に赤色は「下降トレンドとモメンタムの弱まり」を意味し、売りを考慮すべきサイン。青色はその中間で、エントリーを控えるべき状況を示しています。
Alexander Elderが開発したインジケーターの全貌
Dr. Alexander Elderは、精神医学とトレーディングの融合というユニークなバックグラウンドを持つ人物です。彼は「精神的な安定こそがトレード成功の鍵である」と提唱し、その哲学を反映したテクニカル指標が、このエルダー・インパルス・システムです。
このインジケーターは、相場のトレンド(方向)とモメンタム(勢い)という2つの異なる視点を統合し、売買判断を支援することを目的としています。具体的には、13EMA(13日指数移動平均)とMACDヒストグラムの傾きに基づいてチャート上のローソク足の色を変化させます。つまり、「13EMAが上昇し、かつMACDヒストグラムも増加している」場合は緑色となり、買いのシグナルを表すのです。
このように、インジケーターが自動でローソク足の色を変えてくれることで、「今がエントリーすべきタイミングなのか、それとも見送るべきか」が一目で判断できます。心理的な迷いを減らす工夫が凝らされているため、Dr. Elderのメンタル面への配慮が随所に見られます。
13EMAとMACDヒストグラムの組み合わせ
エルダー・インパルス・システムの核となるのが、「13EMA」と「MACDヒストグラム」の組み合わせです。これは、テクニカル分析における“トレンドの方向”と“勢い”を一度に捉えるための理にかなった構成です。
まず、「13EMA(指数移動平均)」は、直近13日間の価格に重みをかけて平均を算出する移動平均線で、現在の相場の中期的な流れを示すものです。一般的に、移動平均線が上を向いていれば上昇トレンド、下を向いていれば下降トレンドと解釈されます。
次に、「MACDヒストグラム」は、短期と長期の移動平均線の差を示し、その変化のスピード=モメンタムを視覚的に表示します。これにより、現在のトレンドが加速しているのか、減速しているのかを判断できます。
エルダー・インパルス・システムでは、この2つの情報を組み合わせて、次のようにローソク足の色を変えます
- 緑色:13EMAが上昇、MACDヒストグラムが増加中 → 「買いシグナル」
- 赤色:13EMAが下降、MACDヒストグラムが減少中 → 「売りシグナル」
- 青色:どちらか一方だけが条件に合致 → 「様子見」
つまり、「トレンドが出ていて、かつ勢いもある」状況でのみ積極的なエントリーを促し、「どちらか一方でも条件に合わない場合」は控えるという明確なルールがあるため、初心者でも判断を迷いにくいのが大きな利点です。
エルダー・インパルス・システムの使い方と設定方法
エルダー・インパルス・システムを活用するためには、まず自分の使っているプラットフォームでの設定方法を理解することが重要です。主要な取引ツールとしては「TradingView」や「MetaTrader(MT4・MT5)」があります。それぞれに合った導入手順と使い方を知っておくことで、実戦での応用力が高まります。
さらに、インジケーターの初期設定だけでなく、自分のトレードスタイルに合わせたカスタマイズも有効です。たとえば、EMAの期間やヒストグラムの表示方法を調整することで、より自分にフィットしたシグナルを得ることができます。
TradingViewでの設定方法と使い方
TradingViewは視認性の高いチャート表示と多彩なインジケーターが利用できることで人気のプラットフォームですが、エルダー・インパルス・システムの設定も非常に簡単です。
まずは、TradingViewにログイン後、任意のチャート画面を開きます。次に、画面上部の「インジケーター」ボタンをクリックし、検索窓に「Elder Impulse System」と入力します。標準インジケーターとして登録されているので、リストから選択するだけでチャート上に自動的に表示されます。
このインジケーターを選択すると、ローソク足が3色に分かれて表示されます。
- 緑:上昇トレンド+モメンタムあり
- 赤:下降トレンド+モメンタムあり
- 青:どちらかが一致しない、様子見
さらに、チャート上の歯車アイコンをクリックすれば、設定画面に移動でき、「EMAの期間」や「MACDの計算方法」を調整することが可能です。デフォルトの13EMA設定でも十分有効ですが、相場の性質や自身の取引時間軸に応じて微調整すると、より精度の高いシグナルが得られます。
また、TradingViewの「アラート機能」を使えば、色が変わったタイミングで通知を受け取ることもでき、画面に張り付かなくてもチャンスを逃さずに済みます。「チャートを見続ける時間がない…」という方にも安心の機能ですね。
MT4/MT5でのインジケーター導入方法
MetaTrader(MT4/MT5)でエルダー・インパルス・システムを使いたい場合、インジケーターを別途インストールする必要があります。標準ではこのシステムが組み込まれていないため、まずはインジケーターの入手から始めましょう。
【ステップ1】インジケーターをダウンロード
本記事の下部からインジケーターをダウンロードします。
【ステップ2】MT4/MT5にインジケーターを追加
ダウンロードしたファイルを、MT4またはMT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4(またはMQL5)」→「Indicators」フォルダにコピーします。その後、MetaTraderを再起動すると、ナビゲーターウィンドウ内の「インジケーター」リストに表示されるようになります。
【ステップ3】チャートにドラッグ&ドロップで適用
表示させたいチャートにインジケーターをドラッグ&ドロップすれば、ローソク足が緑・赤・青の3色で表示されるようになります。設定画面では、EMAの期間やMACDの計算方式もカスタマイズ可能です。
【ポイント】表示されない時の対処法
もしインジケーターが表示されない場合は、MT4/MT5の「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザー」タブでDLLの使用を許可しているか確認しましょう。
トレンドフォロー戦略における活用術
エルダー・インパルス・システムは、単体でも視覚的に分かりやすい売買判断を提供してくれますが、より実戦的なトレーディングには他のテクニカル指標との併用が効果的です。特に「トレンドフォロー戦略」においては、精度と再現性を高めることが可能となります。
ここでは、よく組み合わせられる指標との連携方法、そして異なる時間軸(短期〜中期)での使い方までを詳しく解説します。「単にインジケーターを入れて終わり」ではなく、「実際にどう応用するか」が収益性に直結するポイントです。
他のテクニカル指標との組み合わせ事例
エルダー・インパルス・システムは、トレンドとモメンタムの視覚的な判断を可能にしますが、それだけでは相場の全体像を把握しきれないこともあります。そこで重要になるのが、他のテクニカル指標との組み合わせです。相場の「環境認識」「エントリータイミング」「リスク管理」をより立体的にするために、以下のような組み合わせが効果的とされています。
まず、RSI(Relative Strength Index)との併用です。RSIは相場の「買われすぎ・売られすぎ」を数値で示すオシレーター系指標で、インパルスシステムの色が変化したタイミングとRSIの過熱感が一致すれば、エントリーの根拠がより強固になります。

続いて、ボリンジャーバンドとの組み合わせも有効です。ボリンジャーバンドは価格のボラティリティ(変動性)を視覚化する指標で、バンドの外側にローソク足がはみ出した際、エルダー・インパルス・システムが同時に買いシグナル(緑)を示せば、「ブレイクアウト相場での買いの勢いが強い」と判断できます。

また、出来高(Volume)のチェックも見逃せません。たとえば、緑色のバーが出たときに出来高も増加していれば、市場参加者が増えてトレンドが本物である可能性が高まります。
このように、複数の指標を「確認材料」として使うことで、だましを避け、トレード判断の信頼度を高めることができるのです。エルダー・インパルス・システムは“ベース”として優秀な反面、他のツールと組み合わせることで真価を発揮します!
異なる時間軸での活用法と戦略設計
エルダー・インパルス・システムは、どの時間軸にも対応できる柔軟なインジケーターです。つまり、デイトレード、スイングトレード、長期投資といった異なるスタイルのトレーダーが、それぞれの時間足に応じて応用可能というわけです。
たとえば、デイトレードを行う場合は5分足や15分足を使用し、短期間のトレンドと勢いを掴むのにインパルスシステムは非常に適しています。特に、経済指標発表後など市場が急変するタイミングでは、色の変化で早期に方向性を把握できるため、素早いエントリーとエグジットが可能です。

一方、スイングトレードでは、4時間足や日足をベースに使用するのが一般的です。この場合は、より安定したトレンドの中でエントリーポイントを探るため、エルダー・インパルス・システムは中期トレンドの信頼性を視覚的に示してくれます。特に青色バーが連続した後に緑や赤に変化した場面は、相場が動き出すシグナルと解釈されやすいです。

さらに、マルチタイムフレーム分析(MTF分析)を取り入れると効果倍増です。たとえば、上位足(日足)でトレンド方向を確認し、下位足(1時間足)でインパルスシグナルが一致した時だけエントリーするという使い方も、精度を高める上で有効です。

このように、エルダー・インパルス・システムは単一の戦略に限定されることなく、トレーダーのスタイルや時間管理に応じた使い方ができるのが魅力です。
成功するトレードのためのノウハウ
トレーディングにおいて重要なのは、ツールの理解だけではありません。そのツールを“どのように使いこなすか”が収益力を大きく左右します。エルダー・インパルス・システムも同様で、ただ表示させるだけでは意味がなく、そこから得たシグナルを「どんなルールで解釈し、行動に移すか」が鍵となります。
このセクションでは、「収益を安定化させたい」「感情に左右されない判断をしたい」というユーザーの願望を叶えるための実践的なノウハウを紹介します。具体的には、継続的な学習・検証法や、トレードルールの明文化、さらにはエルダー・インパルス・システムとリスク管理をどう組み合わせるかまで掘り下げて解説します。
「トレードで継続的に収益を得たい」「感情に左右されずに取引したい」という目標は、多くのトレーダーに共通する願いです。その実現には、明確な判断基準と、一貫したルールに基づく行動が必要不可欠です。エルダー・インパルス・システムは、まさにその“行動指針”を視覚的に与えてくれる存在です。
たとえば、ローソク足が緑に変わった瞬間にエントリーする、赤に変わったらすぐに撤退する、といったルールをあらかじめ設定しておくことで、「今回はどうしよう…」といった迷いを大幅に減らすことができます。これにより、無駄なエントリーや“希望的観測”によるホールドが減り、冷静な取引が可能になります。
また、過去チャートを用いたバックテストも未来の安定につながります。過去1年間のデータに基づいて「緑色が出たらエントリー→3本後に利確」などの仮説を検証することで、自分に合ったロジックの精度が見えてきます。
さらに、トレード日記の記録も大切です。何時何分にどのようなシグナルでエントリーしたか、どんな心理状態だったかを書き残すことで、自身のクセや失敗パターンが明確になり、成長スピードが加速します。
EOMインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「EOM_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
EOM_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
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商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
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