
「えっ、またダマシに引っかかった…?」
FXトレードをしていると、一度は経験する“フェイクブレイク”。チャートがブレイクしたと思ってエントリーしたのに、反転して損切り…なんてこと、ありませんか?
今回はそんなお悩みを解決するヒントとして、「フェイクセットアップ」という手法をご紹介!初心者から中級者まで注目されているこのアプローチ、実は“騙し”を逆手に取るトレード戦略なんです!
フェイクセットアップFXとは何か?基本を理解しよう
フェイクセットアップとは、「一見ブレイクアウトしたように見えるが、実際には反発して元のレンジやトレンドに戻る」という相場の動きに焦点を当てたFX手法です。この“ダマシ”を利用して、反転ポイントでエントリーするのがこの戦略の狙い。
フェイクセットアップの定義と概要
たとえば、上昇トレンド中のレジスタンスラインをローソク足が一度上抜けたあと、すぐに戻って陰線が確定。このような動きは「フェイクブレイク」と呼ばれ、再度反発が起こる可能性が高くなります。そこで逆張り的にショートエントリーを仕掛ける、というのが典型的なフェイクセットアップの流れです。
ライントレードと相性が良い理由
この手法は、特にライン(水平線)を重視したトレーダーにとって非常に相性が良いです。なぜなら、フェイクブレイクは主にサポートラインやレジスタンスラインといった重要な価格帯で起こるからです。
ラインを引いた後、そのライン上でのローソク足の動きをしっかり観察することで、「本物のブレイク」か「フェイク」かを判断できるようになります。特に、ヒゲが長くて戻りが早いローソク足や、出来高が伴わないブレイクには注意が必要です。
フェイクセットアップの使い方と実践的手順
フェイクセットアップは、相場の“騙し”を利用した高度な逆張り手法。正確なタイミングと冷静な判断が求められますが、その分、リスクを抑えたトレードが可能になります。
エントリーポイントの見極め方
このときの注目ポイントは以下の通り
- ヒゲが長いローソク足が出現しているか?
- 戻りのスピードが早いか?
- 反転のローソク足が高値(または安値)を更新せずに止まっているか?
これらの条件が揃っていれば、逆方向にエントリーする“チャンス到来”です。例えば、1時間足でのダマシを確認して、15分足でタイミングを取ると、より精度の高いエントリーが可能になります。
損切りと利確の具体的な設定方法
リスク管理こそ、フェイクセットアップの要です。明確な損切りラインと利確目標を設定しないと、“ただの逆張り”で終わってしまいます。
- 損切りラインは直近の高値・安値の少し外側に設定
フェイクブレイクの天井(または底)を越えたら、そのシナリオは崩れたと判断するべきです。 - 利確は前回のレンジ内の中心や反対のラインが目安
反発後は価格がレンジ内に戻る可能性が高いため、目標は欲張らず、直近のサポレジ付近が現実的です。
「フェイクか本物か見極めるのが難しい…」という声も多いですが、事前の検証とチャート観察を習慣にすることで、勝率は確実に向上します。
フェイクセットアップを使った勝てるトレード戦略
■ 時間足別に見る有効な使い方
フェイクセットアップは、時間足によって有効性が大きく変わるという特徴があります。
- 1時間足・4時間足
トレード頻度が適度にあり、初心者にも扱いやすい時間軸。フェイクが発生しやすく、パターン認識もしやすいため、多くのトレーダーがこの時間足で運用しています。 - 日足以上の長期足
騙しの発生頻度は減るものの、その信頼性は格段にアップ。トレンドの反転局面で強力に機能し、大きな値幅を狙うスイングトレーダーに最適です。特に、週足でレジスタンスラインをブレイク→すぐ戻しという形は、かなりの確率で機能します。 - 5分足・15分足
短期売買にはスピード感が求められますが、ノイズが多く、騙しを“騙し”と見抜くには経験が必要。高頻度トレードを狙う上級者向けです。
フェイクセットアップは本当に勝てる?
「フェイクセットアップ 勝てる?」の答え
- 明確なサポート・レジスタンスラインが引けている
- ローソク足のパターンが反転を示している(例:ピンバー、インサイドバー)
- 出来高や時間帯に無理がない(東京時間のブレイクなどは騙されやすい)
「何となく騙しっぽい」ではなく、複数の根拠が重なることが信頼性を高めるカギになります。また、実際に検証を行った結果、通貨ペアによって機能性に差があることもわかっています。ドル円やポンドドルは比較的この手法が通用しやすい印象です。
「フェイクセットアップ インジケーター」は必要?
フェイクセットアップはプライスアクション中心の手法なので、基本はローソク足と水平ラインで判断しますが、以下のようなインジケーターを使うことで、さらに精度を上げることができます。
- RSI(相対力指数)
過熱感の判断に便利。フェイク後の反転タイミングを見極めやすい。 - ボリンジャーバンド
バンドの外に一度飛び出してから、バンド内に戻ってくる動きは“フェイク”のサイン。 - 出来高系インジケーター(Volume Profileなど)
騙しの場面では、ブレイク時の出来高が伴わないことが多いため、出来高も併せてチェックすると信頼性が高まります。
つまり、「完全裁量でOK。でも、インジをうまく併用すればもっと見やすくなるよ!」というスタンスです。
フェイクセットアップがのメリットとリスク
フェイクセットアップを正しく理解し、実践すれば、より落ち着いたトレードと安定した収益を目指せるようになります。しかし、手法に頼りすぎるあまり、逆に損失を広げるリスクもあるため注意が必要です。
高勝率・安定収益が目指せる理由
フェイクセットアップの魅力は、相場の“罠”を見抜く目を養える点にあります。一般トレーダーの大半が騙される場面で、冷静に逆張りできるスキルを持てれば、心理的優位性を持ってマーケットに立ち向かえます。
たとえば…
- 「また高値ブレイクで飛び乗った人たちが狩られてる…よし、逆張りで入ろう」
- 「この戻しの形、フェイクだな。落ち着いてエントリーしよう」
このように、“焦らずに待つ”トレードスタイルにシフトできることで、無駄なエントリーが減り、トータルの収支が安定します。実際、「損切り貧乏が減った」「月トータルでマイナスから脱出できた」という声も少なくありません。
フェイクセットアップのリスク
とはいえ、フェイクセットアップは“万能な魔法”ではありません。よくある落とし穴として、
- 早とちりで飛びついてしまう
- 騙しが“本物”のブレイクだった
- インジやラインを過信しすぎる
といったミスが挙げられます。
これらを避けるためには、過去チャートでの検証が不可欠です。通貨ペアや時間足によって、フェイクの出方には傾向があります。最低でも50~100件程度の過去検証を行い、自分のトレードルールを明文化しておくことで、「ここはエントリーすべき」「今は待つべき」という判断力が育ちます。
また、資金管理を徹底することも非常に重要です。1回の負けでメンタルが崩れるようなロット設定は絶対NG。「この手法なら勝てるだろう」と過信した瞬間、冷静さが崩れ、損失が拡大してしまいます。


