FXのランウェイアップ・ダウン完全解説|勝率を高める使い方とは?

「なんでエントリーするたびに逆行するの?」FXトレードでそんな思いをしたこと、ありませんか?実はそれ、トレンド継続のシグナルを見逃している可能性があります。この記事では「ランウェイアップ」と「ランウェイダウン」を解説します。

特に、チャートを見て「上がる!」と信じて入ったのに急落…なんてことは、誰しも一度は経験します。価格が”戻りにくいゾーン”を形成するこのパターンを読み解けば、無駄なエントリーが減り、トレンドに乗りやすくなるはずです。

目次

ランウェイアップ・ランウェイダウンとは?

ランウェイアップ・ランウェイダウンは、FXのローソク足チャートを使ったプライスアクション分析のひとつで、トレンドの継続性を高確率で判断するための視覚的パターンです。

結論から言えば、「ランウェイアップ」は上昇トレンドが継続する強いサイン、「ランウェイダウン」は下降トレンドが続く可能性を示すサインです。しかも、このパターンは一度その価格帯に乗ってしまうと、戻りづらいという特徴を持っています。

なぜこれが重要なのかというと、多くの初心者が「そろそろ下がるだろう」「この辺で反発しそう」と思って逆張りしてしまい、結局そのままトレンドに飲まれてしまうケースが後を絶たないからです。

このパターンの仕組みは、ざっくり言えば以下のとおりです。

  • 「ランウェイアップ」:過去n本より高い高値をつけた陽線のあと、n本分のローソク足がその陽線の安値を下回らない
  • 「ランウェイダウン」:過去n本より安い安値をつけた陰線のあと、n本分のローソク足がその陰線の高値を上回らない

ここでの「n」は多くの場合5本で設定されます。日足チャートであれば、おおよそ1週間分の相場を表していることになりますね。

ランウェイアップ・ダウンの基本的な定義

ランウェイアップとランウェイダウンは、それぞれローソク足の位置関係によって構成される、非常に視覚的なチャートパターンです。形で覚えれば一発で見抜くことができます。

まずはランウェイアップ(Runway Up)の定義からいきましょう。

  1. 基準となるローソク足(母線)が、それまでのn本分のローソク足の高値を上回る
  2. その後に続くn本分のローソク足の安値が、母線の安値を下回らない
母線とは

母線とは、トレンド転換や加速のきっかけとなったローソク足のことです。ある陽線がズバッと高値を突破して出現し、その後も「戻ることなく価格が維持されている」状態がランウェイアップと判断されます。

一方でランウェイダウン(Runway Down)は、これとは真逆の構成です。

  1. 母線の安値が、それまでのn本の安値を下抜ける
  2. その後のn本の高値が、母線の高値を超えない

この状態では、「価格が下抜けたまま戻ってこない」=売り圧力が強く継続している状態とみなされます。

なお、nの値には明確なルールはないものの、5本(約1週間分)が相場のコンセンサスです。使う時間軸はトレードスタイルによって変わりますが、日足・4時間足・1時間足など、ある程度ボリュームのあるタイムフレームで見た方がダマシが少なくなります。

ランウェイパターンはローソク足の上下関係をもとに、現在のトレンドの強さを測るシンプルながらもパワフルな分析法です。

どのような場面で出現するのか?

ランウェイアップ・ダウンは、トレンドが”明確に動き出した”ときや、重要なサポート・レジスタンスラインを突破した直後などに出現しやすい傾向があります。

具体的には、以下のような場面が典型的です。

  • 経済指標の発表直後
  • 地政学的なニュースによる急騰・急落
  • 長期間レンジ相場だったゾーンをブレイクアウトした後

たとえば、米雇用統計やFOMC政策金利発表など、為替に大きく影響するファンダメンタル要素があった日。その直後のローソク足が大きな陽線(または陰線)を形成し、しかもそれが数日間戻らないままであれば、それはもう立派な「ランウェイ」です。

加えて、ボラティリティが急上昇している相場、つまり値幅が大きく動いているタイミングも見逃せません。ランウェイは「価格が一方向に跳ねたあと、それが維持される」現象なので、レンジ相場やヨコヨコ相場のように動きが乏しいタイミングでは、まず出現しません。

一方で、ランウェイパターンがチャート上に現れても、そのあとのローソク足がすぐに基準値(母線)を割り込んだり上抜けたりする場合は「ダマシ」の可能性もあります。このパターンはトレンドの”起点”ではなく”継続”を判断するための補助的なツールと捉えるとよいでしょう。

アドバイス

「今から乗っても遅くない?」「逆張りして大丈夫?」そんな迷いを吹き飛ばすために、ランウェイアップ・ダウンの出現をチェックする習慣をつけておくと、エントリーの自信にもつながりますよ!

ランウェイアップの見極め方と使い方

ランウェイアップは、上昇トレンドに”しっかり乗る”ための強力な判断材料となります。このパターンを的確に見抜ければ、「まだ上がるのか、もう遅いのか」という悩みから一歩抜け出せるでしょう。

ランウェイアップの特徴は、「高値が更新され、その後も安値が切り上がり続けている状態」。つまり、買い圧力が継続していて、売り方が一時的に撤退している場面と考えるのが自然です。この構造がチャート上で視覚的に現れることで、「エントリーのタイミングを後押ししてくれるサイン」になるのです。

特にトレンドフォロー型のスタイルを志向している方にとっては、このランウェイアップこそが、「この波に乗って大丈夫」と背中を押してくれる”チャートの声”とも言える存在です。

トレードにおける活用法(ロングエントリー戦略)

ランウェイアップを活かしたロング戦略では、「どこで入るか」よりも「どのタイミングでランウェイアップを確認するか」が最重要ポイントです。なぜなら、これはエントリーの根拠となる”土台”を固める作業であり、無謀な飛び乗りを避けるためのブレーキでもあるからです。

活用方法としては、まず次のようなステップで判断してみましょう。

  1. 直近5本のローソク足の高値を上抜けた陽線(母線)を見つける
  2. その後の5本のローソク足が、母線の安値を下回っていないか確認する
  3. できれば3本目以降の足が、さらに高値を更新していれば信頼度アップ

この条件が揃っていれば、ランウェイアップが成立していると判断できます。つまり、戻ってこない可能性が高い価格帯が出現したということ。ここでようやく、ロングエントリーを検討する土俵に立てるわけです。

では、どこでエントリーするか?おすすめは、次のようなシナリオです。

  • 5本目のローソク足が母線の高値を再度試す動き(=再上昇の兆し)を見せた瞬間
  • その足が前日終値または節目価格(キリ番)を上抜けたタイミング

このような動きが確認できれば、上昇の勢いが再点火したと見てよいでしょう。

損切りラインの設定

必ず損切りラインを明確に設定しましょう。目安としては、母線の安値、あるいはその直下のサポートラインが適しています。そこを明確に割り込んだ場合は「ランウェイ失敗」と判断し、潔く撤退すべきです。

さらに、複数のタイムフレームでこのパターンを確認できれば、エントリーの確度がより高まります。たとえば、1時間足でランウェイアップが出現しており、日足でも同様の構造が確認できれば、買いの優位性が時間軸をまたいで裏付けられるということになります。

ランウェイダウンの判断基準と戦略

ランウェイダウンは、下降トレンドが継続することを示す強力なチャートパターンです。「下がりそうだけど、今から入って間に合う?」という迷いがある場面で、このパターンを根拠にショートを検討できる点が魅力です。

この形がチャートに現れるということは、一段下の価格帯に”落ちた”状態で、それが維持されていることを意味します。つまり、「買い方が反撃できていない」「売り方が主導権を握っている」状況が可視化されているわけです。

この章では、ランウェイダウンをどのように見極め、どう戦略に組み込むかを具体的に解説していきます。下落相場に対して”待ち構えて狙う”ためのツールとして、ランウェイダウンは非常に優れた判断軸になるでしょう。

ランウェイダウンが示す「下降継続」の兆し

ランウェイダウンがチャート上に現れたとき、それは下落トレンドが勢いを持って継続している合図です。このパターンの出現は、「価格が下に抜けた後、買い戻されずに低い水準で停滞している」ことを示しており、売り優勢の地合いが続いていると解釈されます。

具体的な形としては、以下のとおりです。

  • 基準となるローソク足(母線)が、過去n本分の安値を明確にブレイク
  • その後に続くn本のローソク足の高値が、母線の高値を上回らない

このような構造が成立しているチャートでは、「下がったけど戻らなかった」という状態になっており、戻り売りが機能しやすい絶好の局面となります。

ポイントは、母線の安値を下抜けた後に、すぐ反発せずに時間をかけて停滞していること。これは、買い勢力が「下げ止まり」を試みる余裕すらないことを示し、市場心理としては弱気が支配的である証拠です。

さらに、母線が長い実体の陰線であればあるほど、そのトレンドの持続力は高く評価できます。特に、ヒゲが短く、始値から終値までほぼ一直線に落ちているような陰線で構成されている場合、売りの勢いに迷いがないことを意味しています。

ランウェイダウンが週足や日足など、より長期のタイムフレームで出現した場合には、その後の下落が中・長期的に続く可能性も視野に入るため、スイングトレーダーにとっても見逃せないパターンです。

ショート戦略の実践的アプローチ

ランウェイダウンが確認できたら、次に考えるべきは「どこでショートを仕掛けるか」。焦って飛び乗るのではなく、戻り売りのチャンスを見極めることが、よりリスクを抑えた戦略につながります。

まず、エントリーの具体的なタイミングですが、おすすめは以下の2パターンです。

  1. 母線の安値を下抜けたあとに、軽く戻して再び下げ始めた瞬間
  2. 母線の安値付近でローソク足がもみ合い、安値更新を狙う局面

このような動きは、トレーダー心理でいえば「一時的に買い戻されたが、結局また売り優勢になった」状態。つまり、戻りが浅く、それだけ売りの圧力が強いと読み取れる場面です。

エントリーポイントを具体的に挙げると以下のとおりです。

  • 前回安値を明確にブレイクしたローソク足の終値以下でエントリー
  • 一目均衡表の基準線、移動平均線20SMAあたりからの再下落確認後に売りポジション構築
  • RSIやMACDが「売られすぎゾーン」からの再下降を示したタイミング

これらの複合的な根拠を組み合わせると、ダマシを避けた精度の高いショートが可能になります。

損切り設定の重要性

損切りは必ず「母線の高値の少し上」や、「直近高値の上」に設定しておきましょう。ランウェイパターンは”戻らない”ことが前提なので、もし戻ってしまった場合はパターン否定として潔く撤退すべきです。

なお、日足や週足レベルでランウェイダウンが発生しているなら、短期のリバウンドは無視して「戻り売りを繰り返す戦略」も有効です。それはまるで、上から階段を転がり落ちるボールを追いかけるようなもの。一段一段、確実に”階段の下”で待ち構えるイメージです。

ランウェイアップ・ダウンの勝率を上げるコツ

ランウェイパターンをトレードに取り入れるだけでも一定の効果はありますが、さらに精度を高めて”使える武器”にするにはコツが必要です。ただ形を見つけて機械的にエントリーするだけでは、相場の”ノイズ”に翻弄されてしまいます。

この章では、勝率を上げるための補足的テクニックや、パターンの精度を判断するための条件を紹介します。

チャートの時間軸(タイムフレーム)や”n”の本数の設定も重要です。ランウェイの信頼性は短期足よりも中長期足の方が高く、また「何本のローソク足で形成されているか」でもその強度は大きく変わります。これらを調整し、自分のトレードスタイルに合った条件を整えることで、不要な損失を減らし、より安定したトレードが可能になるのです。

このパターンを身につけた先にあるのは、感情に振り回されないトレードスタイル。「怖いけど行く」「そろそろ反発しそう」そんな曖昧な判断から脱却し、“戻らない価格帯”という事実に基づいたシナリオ構築ができるようになります。

利益を最大化し損失を最小限に抑える方法

ランウェイアップ・ダウンの最大の利点は、「戻らない」という前提のもとでトレード戦略を構築できることです。この構造を正しく理解すれば、無駄なエントリーを減らし、取れる利幅を最大限まで引き延ばすことが可能になります。

まず、利益を最大化するために意識したいのが、利確ポイントの設計です。

  • ランウェイアップなら、高値を更新している相場において、次に意識されるレジスタンス(過去の高値、フィボナッチの161.8%など)を目標に設定
  • ランウェイダウンでは、過去の安値や心理的キリ番(例:ドル円で100.000など)を次のターゲットとする

次に、損失を抑えるには”逆行し始めたときにどうするか”を明確に決めておくことがカギになります。ランウェイパターンでは、母線の高値・安値をブレイクされた瞬間が「パターン否定のサイン」になりますので、そこを損切りラインとして機械的に設定しておきましょう。

また、含み益が出てきた段階でストップを建値まで移動する「トレイリングストップ」の活用も非常に有効です。これにより、利を伸ばしながらリスクをゼロに近づける戦い方が可能になります。

そして、トレード中の”欲”に飲み込まれないように、「エントリー前にシナリオを紙に書き出す」「目標利幅・損失許容額を先に決めておく」などのメンタル管理も重要です。

ランウェイパターンはシンプルな構造ながら、こうした”計画的トレード”との相性が抜群。一貫性のあるポジション運用ができれば、相場に振り回されず、トータルで収支を安定させることができるでしょう。

損失が膨らむリスクを避けるための注意点

ランウェイパターンは優れた判断材料である一方、“見誤り”や”過信”によって損失が膨らむケースも少なくありません。パターンが明確に成立していないのに飛び乗ったり、ダマシに遭遇したときに粘ってしまうと、トレードは一気に危険ゾーンに突入します。

よくあるミス

最もありがちなミスは、「ローソク足の位置関係を正確に確認しないままエントリーしてしまう」こと。ランウェイアップなら、母線の安値を後続のローソク足が一度でも割っていれば、パターンは成立していません。ランウェイダウンの場合も同様で、母線の高値を超えたローソク足が出ていれば、それはもう”戻っている”状態です。

こうした初歩的な見落としを防ぐには、事前にチェックリストを作って検証するクセをつけることが有効です。

もうひとつの落とし穴は、「ファンダメンタル無視」です。ランウェイがきれいに出現していても、その裏で要人発言・経済指標・地政学的リスクなどが控えていれば、パターンは簡単に崩壊します。そのため、エントリー前には必ず経済カレンダーや為替ニュースを確認し、突発的なイベントを避ける工夫が必要です。

さらに、ランウェイに執着しすぎると、「損切りしづらくなる」という副作用も。「このパターンは強いから…もう少し様子を見よう」と粘ってしまい、含み損が拡大──これは典型的な”負けトレーダーの思考回路”です。

アドバイス

パターンの信頼性を冷静に見極めつつ、「違ったら即撤退」という機械的な判断を徹底することが、損失を最小限にとどめる最大のコツです!

まとめ:ランウェイパターンを使いこなして勝ち続けるFXトレーダーになる

ランウェイアップ・ランウェイダウンは、“戻らない価格帯”というチャート上の事実をもとに、トレンドの継続性を判断できる極めてシンプルかつ強力なプライスアクションです。

このパターンを活用することで、トレードに「根拠」が生まれます。なんとなくのエントリーや感情的な判断ではなく、「この形が出ているから、このタイミングで入る」という、明確なルールと計画に基づいた取引が可能になります。

ただし、ランウェイは完璧な指標ではありません。ローソク足の位置関係や前後の動き、さらにはファンダメンタルズとのバランスを見ながら、総合的に”本物かどうか”を見極める力が求められます。

それでも、このパターンを理解して取り入れることで、「いつも逆行ばかりしていた…」「入った瞬間に相場が反対に動く…」といったトレードあるあるから抜け出し、より落ち着いた、そして計画的なトレードライフへと一歩踏み出すことができるでしょう。

ランウェイパターンをマスターして、トレンドに乗る精度を高めていきましょう。「戻らない価格帯」を見極める力が身につけば、あなたのトレードは確実に変わります。

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