GMMA(複合型移動平均線)完全攻略|設定・手法・EA自動売買まで徹底解説

GMMAと移動平均線を 活用したトレード手法

GMMA(複合型移動平均線)は、12本のEMAを「短期群」と「長期群」に分けて同時表示するトレンド分析特化型インジケーターです。短期トレーダーと長期投資家の動きを同時に可視化することで、トレンドの強弱・転換・押し目のタイミングを一目で判断できます。MT4/MT5に標準搭載されており、追加ダウンロード不要で初心者でもすぐに使い始められる点が大きな魅力です。

GMMAインジケーターのチャート例
目次

GMMAとは?基本の仕組み

GMMA(Guppy Multiple Moving Average、複合型移動平均線)は、オーストラリアのトレーダー、ダリル・ガン(Daryl Guppy)氏が1990年代後半に開発したインジケーターです。12本のEMAを「短期群(6本)」と「長期群(6本)」に分けてチャート上に同時表示し、トレンドの発生・継続・終焉を一目で視覚的に捉えることができます。短期トレーダーと長期投資家の行動を同時に可視化することで、単体のEMAでは得られない立体的なトレンド分析が可能になります。

開発者の経歴と開発背景

ダリル・ガン氏は、オーストラリアを拠点とするプロトレーダー兼金融アナリストで、1990年代から市場分析と投資教育の分野で国際的に活躍しています。彼は「なぜ同じチャートを見ても、短期トレーダーと長期投資家で判断が異なるのか?」という疑問から、「異なる時間軸の参加者の動きを同時に可視化する手法」として複数のEMAを組み合わせたGMMAを考案しました。

この手法は、個人投資家から機関投資家まで、さまざまな参加者の行動を一つのチャートで読み解くことを可能にし、従来の単純移動平均線では捉えきれなかったトレンドの「強さ」と「信頼性」を視覚的に判断できる革新的手法として、世界中のトレーダーに広く支持されています。

GMMAの構成要素と計算方法

GMMAは単体のEMAではなく、6本×2セット(合計12本)のEMAで構成されています。それぞれのグループが持つ意味を理解することが、GMMAを正しく活用するための第一歩です。短期群は「トレーダーの売買行動」、長期群は「機関投資家や長期投資家の動向」を反映しており、この2つの関係性がトレンドの信頼性を判断する鍵となります。

グループ期間設定反映する市場参加者役割
短期群3・5・8・10・12・15短期トレーダートレンドの初動と勢いを示す
長期群30・35・40・45・50・60機関投資家・長期投資家トレンドの持続性と支持/抵抗を示す

【計算方法】
GMMAは各EMA(指数平滑移動平均)の標準計算式を用います。

EMA = 前日のEMA × (1 – α) + 当日の終値 × α
ここで、α = 2 ÷ (期間 + 1)

【計算例:EMA5の場合】

  • α = 2 ÷ (5 + 1) = 0.3333
  • 前日のEMA5 = 150.00
  • 当日の終値 = 152.00
  • EMA5 = 150.00 × (1 – 0.3333) + 152.00 × 0.3333
       = 150.00 × 0.6667 + 152.00 × 0.3333
       = 100.00 + 50.67
       = 150.67

この計算を短期群6本・長期群6本それぞれに適用し、12本のラインを同時に表示することでGMMAが完成します。

GMMAの構成

  • 短期群(トレーダーの動き):EMA 3・5・8・10・12・15
  • 長期群(投資家・機関の動き):EMA 30・35・40・45・50・60

短期群は短期トレーダーの売買行動を、長期群は機関投資家や長期投資家の動向を反映しているとされています。

短期群と長期群がそれぞれ収束・拡散・交差することで、相場のトレンド状態を判断します。単純なゴールデンクロス・デッドクロスより多くの情報を提供できる点が、GMMAが多くのトレーダーに支持される理由です。

MT4/MT5/TradingViewでの設定手順

GMMAはMT4・MT5に標準搭載されており、追加ダウンロード不要ですぐに使えます。TradingViewでもカスタムインジケーターとして利用可能です。各プラットフォームでの具体的な設定手順と、視認性を高める色分けのコツを解説します。

MT4でのGMMA設定手順

  • MT4のメニューバーから「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Guppy Multiple Moving Average」を選択
  • 設定ウィンドウでEMAの期間(3・5・8・10・12・15・30・35・40・45・50・60)を確認
  • 短期群と長期群でそれぞれ色を変えておくと視認性が上がる(短期:青系、長期:赤系が一般的)
  • 「OK」をクリックするとチャートにGMMAが表示される

MT5でのGMMA設定手順

MT5でも基本的な手順は同じですが、MT4よりも細かいカスタマイズが可能です。

  • メニューバー「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Guppy Multiple Moving Average」を選択
  • パラメーター画面で短期群・長期群の期間を確認(標準設定のまま推奨
  • 「色の設定」タブで短期群と長期群を色分け(例:短期=青系、長期=赤系)
  • MT5は各EMAラインの太さ・スタイル(実線・点線・破線)を個別にカスタマイズ可能
  • 視認性を優先する場合、短期群の最短EMA(3)と長期群の最長EMA(60)だけを太線にするのも効果的

TradingViewでのGMMA設定手順

TradingViewには標準でGMMAは搭載されていませんが、コミュニティスクリプトから簡単に導入できます。

  • チャート上部の「インジケーター」(または「fx」アイコン)をクリック
  • 検索窓に「GMMA」または「Guppy」と入力
  • 「Guppy Multiple Moving Average」を選択(作者名と評価を確認して信頼性の高いものを選ぶ)
  • 設定画面で短期群・長期群の色と期間を調整(標準設定のまま推奨
  • TradingViewではアラート機能を設定することで、短期群と長期群のクロスを通知可能
  • スマホアプリでもアラート通知を受け取れるため、チャートを常時監視する必要がない

GMMAの見方・読み方(シグナル判断の基本)

GMMAの核心は「短期群と長期群の位置関係・幅・拡散/収束状態」にあります。両グループの動きを正確に読めるようになることで、トレンドの強さや転換のタイミングを早期に捉えられます。

トレンド継続のサイン

強いトレンドが継続しているときは、短期群と長期群がそれぞれ束になって一定方向に進み、両グループの間に明確な「幅(スペース)」が生まれます。上昇トレンドでは短期群が長期群の上に位置し、両グループとも右肩上がりになります。下降トレンドはその逆で、短期群が長期群の下に位置し、両グループが右肩下がりになります。

状態短期群の位置長期群の方向群間の幅判断
強い上昇トレンド長期群の上右肩上がり広い買いポジション継続
強い下降トレンド長期群の下右肩下がり広い売りポジション継続
トレンド弱体化どちらでも水平化縮小利確検討
レンジ相場絡み合い方向感なしなしエントリー見送り
  • 短期群と長期群の間隔が広いほど、トレンドが強い
  • 各グループ内のラインが平行に揃っているほど、トレンドの一致度が高い
  • 短期群が長期群の上にある=上昇トレンド継続中
  • 短期群が長期群の下にある=下降トレンド継続中

トレンド転換のサイン

トレンド転換は、短期群が長期群に向かって近づき、やがて交差することで確認できます。ただし、単純なクロスだけでなく、「クロス後に両グループが再び拡散するか」を確認することが重要です。ダマシを避けるために、クロス直後のエントリーは避け、長期群の方向転換を待つのが基本です。

レンジ相場でのGMMAの見方

短期群と長期群が互いに絡み合い、方向感なく推移している場合はレンジ相場のサインです。このような状況ではGMMAのシグナルの信頼性が低くなるため、トレードを控えるかレンジ対応の手法に切り替えることを検討しましょう。

短期群と長期群の「幅」に注目するのがGMMAを読むコツだよ。幅が広ければ広いほどトレンドが強いってこと!

おすすめパラメーター設定【トレードスタイル別】

GMMAの標準パラメーター(短期:3・5・8・10・12・15、長期:30・35・40・45・50・60)は、ダリル・ガン氏が推奨する設定であり、世界中の多くのトレーダーが共通して使用しているため「自己実現的シグナル」としての信頼性があります。ただし、トレードスタイルや時間足に応じて微調整することで、さらに精度を高めることも可能です。

短期トレード向けパラメーター

スキャルピングやデイトレードでは、反応速度を優先し、短期群の期間を若干短縮することでシグナルを早期に得られます。ただし、ダマシが増える傾向があるため、上位足での方向確認は必須です。

  • 短期群:3・5・7・9・11・13
  • 長期群:20・25・30・35・40・45
  • 推奨時間足:1分足・5分足・15分足
  • 注意点:ノイズが増えるため、ADX 25以上でのみエントリー

中期トレード向けパラメーター(標準設定)

デイトレードからスイングトレードまで幅広く対応できるのが標準設定です。多くのトレーダーが使用しているため、サポート・レジスタンスとして機能しやすく、信頼性の高いシグナルが得られます。

  • 短期群:3・5・8・10・12・15(標準)
  • 長期群:30・35・40・45・50・60(標準)
  • 推奨時間足:15分足・1時間足・4時間足
  • 適用例:USD/JPYの1時間足で短期群が長期群を上抜け、ADX 30以上なら買いエントリー

長期トレード向けパラメーター

スイングトレードやポジショントレードでは、ダマシを減らし、大きなトレンドに乗ることを優先します。長期群の期間をさらに長く設定することで、より信頼性の高いシグナルが得られます。

  • 短期群:5・8・10・12・15・18
  • 長期群:40・50・60・70・80・90
  • 推奨時間足:4時間足・日足・週足
  • 注意点:シグナルの出現が遅くなるため、押し目買い・戻り売りと併用
トレードスタイルパラメーター(短期群/長期群)推奨時間足反応速度ダマシ頻度
スキャルピング3・5・7・9・11・13 / 20・25・30・35・40・451分・5分速い高い
デイトレード3・5・8・10・12・15 / 30・35・40・45・50・6015分・1時間標準標準
スイング5・8・10・12・15・18 / 40・50・60・70・80・904時間・日足遅い低い

実践的なトレード手法(4選)

GMMAはトレンドフォロー(順張り)に特に強みを発揮します。押し目買い・戻り売り・ブレイクアウト確認にも有効で、エントリー条件・決済/損切りルール・推奨通貨ペア・時間足まで具体的に解説します。

手法1:順張りトレード(トレンドフォロー)

最もシンプルで効果的なGMMAの使い方が順張り(トレンドフォロー)です。短期群が長期群を上抜けてから両グループとも上向きに拡散したタイミングで買いエントリーします。エントリー後は長期群がサポートとして機能するため、長期群に価格が到達したときを損切りの目安にします。

  • エントリー条件:短期群が長期群を上抜け、両グループが上向きに拡散(幅が広がる)
  • 決済条件:短期群が長期群に接近し始めたら利確
  • 損切りルール:価格が長期群を明確に下抜けた時点で損切り
  • 推奨通貨ペア:USD/JPY、EUR/USD、GBP/USD
  • 推奨時間足:1時間足・4時間足

【具体的適用例:USD/JPY 4時間足】

  • 短期群が長期群を上抜け、ADXが30を超えている
  • 価格が150.00円を突破したタイミングで買いエントリー
  • 長期群の最上位ライン(EMA30)が149.50円にあるため、損切りは149.30円(-70pips)に設定
  • 目標利益は+100pips(151.00円)
  • リスクリワード比 約1:1.4(損切り70pips、利益100pips)

手法2:押し目買い・戻り売り(トレンド継続中の優位エントリー)

すでにトレンドが確立している局面では、押し目・戻りでのエントリーがリスクリワード比を改善します。上昇トレンド中に価格が短期群まで戻ってきたとき(短期群がサポートとして機能するとき)を狙います。

  • エントリー条件:上昇トレンド中、価格が短期群に接触し反発
  • 決済条件:短期群と長期群の幅が最大に達し、縮小開始
  • 損切りルール:価格が長期群を明確に下抜け(-30pips程度)
  • 推奨通貨ペア:EUR/USD、GBP/JPY
  • 推奨時間足:1時間足・4時間足

さらに深い押し目として、価格が長期群まで到達した場合も押し目買いの候補になります。ただし、長期群を価格が明確に下抜けた場合はトレンド転換の可能性があるため、ADXの低下やRSIのダイバージェンスなどを確認し、慎重に判断する必要があります。

手法3:ブレイクアウト+GMMA確認

レンジ相場からのブレイクアウト時に、GMMAでトレンドの信頼性を確認する手法です。価格がレンジを抜けた瞬間に短期群と長期群が拡散し始めたら、ブレイクアウトの信頼性が高いと判断できます。

  • エントリー条件:価格がレンジ上限/下限を突破し、短期群が長期群から離れ始める
  • 決済条件:短期群と長期群の幅が最大に達し、縮小し始めたら利確
  • 損切りルール:ブレイクアウト地点(レンジ境界線)に価格が戻ったら損切り
  • 推奨通貨ペア:USD/JPY、EUR/GBP
  • 推奨時間足:1時間足・4時間足

手法4:マルチタイムフレーム分析

GMMAは時間足を問わず使用できますが、上位足でトレンド方向を確認し、下位足でエントリータイミングを計ることで精度が大きく向上します。

  • スキャルピング:1時間足で方向確認 → 1分・5分足でエントリー
  • デイトレード:4時間足で方向確認 → 15分・1時間足でエントリー
  • スイングトレード:日足で方向確認 → 4時間足でエントリー
トレードスタイル上位足(方向確認)下位足(エントリー)保有期間目安
スキャルピング1時間足1分・5分足数分〜数十分
デイトレード4時間足15分・1時間足数時間〜1日
スイングトレード日足4時間足数日〜数週間

GMMAと他のインジケーターの組み合わせ

GMMAはトレンド系インジケーターのため、オシレーター系や別のトレンド系と組み合わせることで、シグナルの精度を大きく高められます。特に有効な3つの組み合わせを紹介します。

組み合わせ1:GMMA + RSI(過熱判断でエントリー精度向上)

RSI(相対力指数)はGMMAと相性の良いオシレーターです。GMMAで上昇トレンドを確認したうえで、RSIが50以上かつ70未満のタイミングでエントリーすることで、過熱した相場への追いかけを避け、より優位なポジションを構築できます。

  • 買いシグナル:GMMA上昇トレンド(短期群が長期群の上) + RSI 50〜70の範囲
  • 売りシグナル:GMMA下降トレンド(短期群が長期群の下) + RSI 30〜50の範囲
  • エントリー回避:RSIが70以上(買われすぎ)または30以下(売られすぎ)の場合
  • 利確タイミング:RSIが70を超えたら部分利確を検討

【具体例】EUR/USDの1時間足でGMMA上昇トレンド確認後、RSIが55のタイミングで買いエントリー。RSI 70到達で半分利確、残りはGMMA収束で決済。リスクリワード比を最適化しながら利益を確保。

組み合わせ2:GMMA + ADX(トレンド強度フィルター)

ADX(平均方向性指数)はトレンドの強さを0〜100の数値で表示するインジケーターです。ADXが25以上のときはトレンドが有効とされるため、GMMAがトレンドシグナルを出しているときにADXが25を超えていることを確認することで、レンジ相場でのダマシを大幅に回避できます。

  • エントリー条件:GMMA拡散(短期群と長期群の幅が広い) + ADX 25以上
  • エントリー回避:ADX 20以下(トレンドが弱い・レンジの可能性)
  • 利確タイミング:ADXが下降し始めたらトレンド終焉のサイン
  • 強トレンド判断:ADX 40以上はトレンド非常に強い → ポジション継続

【具体例】GBP/USDの4時間足でGMMA拡散 + ADX 30 → 買いエントリー。ADXが35でピークを付け下降開始 → 利確。トレンドの終焉を早期に察知し、利益を確保。

組み合わせ3:GMMA + ボリンジャーバンド(ブレイクアウト確認)

ボリンジャーバンドとGMMAを組み合わせると、価格のブレイクアウトとトレンドの信頼性を同時に確認できます。価格がボリンジャーバンドの±2σを突き抜けるタイミングで、GMMAの短期群が長期群から大きく離れていれば、強いトレンドが発生していると判断できます。

  • 買いシグナル:価格が+2σを上抜け + GMMA拡散(短期群が長期群の上で離れている)
  • 売りシグナル:価格が-2σを下抜け + GMMA拡散(短期群が長期群の下で離れている)
  • レンジ判断:バンド幅収縮(スクイーズ) + GMMA両群が絡み合い → エントリー見送り
  • 利確タイミング:価格がバンド中心線(移動平均線)に戻り、GMMA収束開始

【具体例】USD/JPYの1時間足でレンジ継続後、価格が+2σ突破 + GMMA短期群・長期群が上向きに拡散 → 買いエントリー。価格がバンド中心線に接近 → 利確。

組み合わせ売買ルール閾値・条件
GMMA + RSIGMMA上昇トレンド時、RSI過熱前にエントリーRSI 50〜70で買い
GMMA + ADXGMMAシグナル時、トレンド強度を確認ADX 25以上で有効
GMMA + ボリンジャーバンドバンドブレイク時、GMMAで方向確認±2σ突破 + 群拡散

複数インジケーター併用の重要性

GMMAだけでなく、RSIやADXと組み合わせることでダマシを大幅に減らせます。複数のインジケーターで確認することで、エントリーの精度が向上し、勝率とリスクリワード比を同時に改善できます。

GMMAのメリットとデメリット

GMMAは優れたトレンド分析ツールですが、万能ではありません。メリットとデメリットを正しく理解し、適切な場面で活用することが重要です。

メリットデメリット
トレンドの強弱を視覚的に判断できるレンジ相場では機能しない
短期群と長期群の関係で売買判断が明確シグナルが遅れることがある
MT4/MT5に標準搭載で導入が簡単12本のラインでチャートが見づらくなる
押し目・戻りのタイミングが分かりやすい急変動時にダマシが発生しやすい
多くのトレーダーが使用し自己実現性が高いオシレーター系との併用が必須
時間足を問わず使用可能短期足ではノイズが多い

ダマシ・注意点と対策

GMMAは強力なツールですが、レンジ相場・急変動・タイムフレーム差異などの特定の相場環境ではダマシ(誤ったシグナル)が発生しやすくなります。ダマシを回避するための具体的対策を3パターン解説します。

パターン1:レンジ相場でのダマシ

短期群と長期群が頻繁に交差し、方向感がない状態では、GMMAのシグナルは信頼性が低くなります。このような場合はADXが20以下であることが多く、トレンドが不明確です。

【発生条件】

  • 短期群と長期群が絡み合い、両グループとも水平
  • ADX 20以下
  • ボリンジャーバンドのスクイーズ(バンド幅縮小)

【対策】

  • ADX 25以上でのみエントリー(トレンド強度を確認)
  • ボリンジャーバンドのスクイーズ時はエントリーを見送る
  • 上位足でトレンド方向を確認し、レンジブレイク後のエントリーを待つ

パターン2:急変動時のダマシ

経済指標発表(米雇用統計、FOMC、ECB政策金利など)や要人発言で急激に価格が動いた場合、短期群が一時的に長期群を突き抜けることがありますが、すぐに元に戻る「ダマシ」が頻発します。

【発生条件】

  • 重要経済指標の発表直後(±30分)
  • 窓開け(週明け月曜早朝)
  • 急激なスパイク(瞬間的な大陰線・大陽線)

【対策】

  • 重要経済指標の前後30分〜1時間はエントリーを控える
  • クロス後に「再拡散」を確認してからエントリー(短期群と長期群の幅が再び広がるか確認)
  • スパイク発生時は次の足の確定を待つ

パターン3:タイムフレーム差異によるダマシ

下位足でGMMAがトレンドシグナルを出していても、上位足では逆方向のトレンドが継続していることがあります。このような場合、下位足のシグナルは短命に終わり、損切りになる確率が高まります。

【発生条件】

  • 1時間足GMMA上昇シグナル、しかし日足GMMA下降トレンド継続中
  • 5分足でエントリーしたが、1時間足では逆方向

【対策】

  • 必ず上位足でトレンド方向を確認(マルチタイムフレーム分析)
  • 上位足と下位足の方向が一致している場合のみエントリー
  • スキャルピング:1時間足確認 → 5分足エントリー
  • デイトレード:4時間足確認 → 1時間足エントリー
  • スイングトレード:日足確認 → 4時間足エントリー

GMMAのバックテスト・検証ガイド

GMMAを実戦で使う前に、バックテストで過去の有効性を検証することが重要です。以下の条件で検証を行い、自分のトレードスタイルに合うか確認しましょう。

検証項目推奨設定
検証期間最低1年間(できれば3年以上)
通貨ペアUSD/JPY、EUR/USD、GBP/USD
時間足1時間足・4時間足
エントリー条件短期群が長期群を上抜け + ADX 25以上
決済条件短期群と長期群の幅が縮小 or 逆クロス
損切り設定長期群の最上位ライン -20pips

バックテスト手順:

  1. MT4/MT5のストラテジーテスターを起動
  2. GMMA + ADXを組み込んだEAまたは手動検証を実施
  3. 勝率・平均利益・最大ドローダウンを記録
  4. デモ口座で最低1ヶ月間フォワードテストを実施
  5. 結果が安定していれば少額リアル口座で運用開始

EA(自動売買)でのGMMA活用

GMMAの分析は視覚的に分かりやすいですが、12本のEMAを24時間監視するのは困難です。EA(自動売買)を活用することで、GMMAのロジックを自動化し、エントリー・決済を機械的に実行できます。

GMMAを使ったEAのロジック例

  • エントリー条件:短期群の全6本が長期群の全6本を上抜け + ADX 25以上
  • 決済条件:短期群が長期群に接近(幅が50%縮小)
  • 損切り条件:長期群を価格が明確に下抜け
  • ロット管理:口座残高の2%を1トレードのリスクに設定

EA化の注意点

  • 過剰最適化に注意:バックテストで好成績でも、パラメーターを過度に調整すると実運用で破綻する
  • スプレッドの考慮:EAはスプレッドが広い時間帯(早朝・指標発表時)を避けるロジックを組み込む
  • VPS推奨:24時間稼働にはVPS(仮想専用サーバー)の利用が必須

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  • 24時間トレンドを監視し自動エントリー
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よくある質問(FAQ)

GMMAとEMAの違いは何ですか?

通常のEMAは1本のラインですが、GMMAは12本のEMA(短期群6本+長期群6本)を同時表示します。両グループの幅と位置関係からトレンドの強弱を立体的に分析できる点が単体EMAとの最大の違いです。

GMMAはどの通貨ペアに向いていますか?

トレンドが出やすいUSD/JPY・EUR/USD・GBP/USDなど主要通貨ペアと相性が良いです。レンジになりやすい通貨ペアではADXでトレンド強度を確認してから使用してください。

GMMAのパラメーターは変更すべきですか?

標準設定(短期:3・5・8・10・12・15、長期:30・35・40・45・50・60)のまま使うことを推奨します。多くのトレーダーが共通して使用しているため自己実現的なシグナルとして機能し、信頼性が高まります。

GMMAでレンジ相場を判断できますか?

短期群と長期群が絡み合い方向感なく推移しているときはレンジのサインです。ADXが20以下の場合はエントリーを見送り、ボリンジャーバンドなどのフィルターを併用してください。

GMMAはどの時間足に向いていますか?

4時間足・日足など中〜長期の時間足での精度が高いです。M5・M15などの短い時間足ではノイズが多くダマシが頻発するため、まず1時間足以上でトレンドを確認してから短い時間足でタイミングを計るマルチタイムフレーム分析を推奨します。

GMMAをEA(自動売買)に組み込めますか?

短期群6本と長期群6本の位置関係をロジック化し、ADX 25以上のフィルターと組み合わせることでトレンドフォロー型EAを構築できます。シストレ.COMでは無料EAも提供しています。

GMMA(複合移動平均)インジケーターのダウンロード

シストレ.COM会員なら無料でダウンロードできます

以下のボタンから、MT4版「GMMA_systre.ex4」とMT5版「GMMA_systre.ex5」をまとめてダウンロードできます(ZIP形式)。MT4/MT5標準のGMMAに加え、カスタマイズ版としてご利用いただけます。

MT4への導入手順

  1. ダウンロードしたZIPを解凍し、GMMA_systre.ex4 を取り出す
  2. MT4で 「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」 フォルダに移動(コピー)
  3. MT4を再起動、またはナビゲーターパネルで右クリック→「更新」
  4. ナビゲーターから GMMA_systre をチャートにドラッグ&ドロップして使用開始

MT5の場合:ZIP内の GMMA_systre.ex5 を「MQL5」→「Indicators」フォルダに配置してください。手順はMT4と同様です。

注意事項

  • 本インジケーターはシストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。認証が行われていない口座ではご使用いただけません。
  • 無料配布のサンプルです。商用利用・再配布は禁止とさせていただきます。

まとめ

GMMAは12本のEMAを短期群(3・5・8・10・12・15)と長期群(30・35・40・45・50・60)に分けて表示する。両グループの幅と位置関係からトレンドの発生・継続・終焉を単体EMAより立体的に把握でき、標準設定のまま使っているトレーダーが多いため自己実現的なシグナルとしても機能する。

実践では「短期群が長期群を上抜け+ADX 25以上」を基本条件に、上位足のGMMAでトレンド方向を確認してからエントリーする使い方が安定する。レンジ相場ではダマシが多いため、ADXとボリンジャーバンドのフィルターは外さないようにしたい。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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