
「トレンドの波に乗りたいけれど、タイミングがわからない…」そんなあなたに朗報です!
テクニカル指標「Keltner Channel(ケルトナーチャネル)」を使えば、トレンドの転換点やブレイクアウトの瞬間が視覚的に見えるようになります。

今回は、その基本から応用まで、わかりやすく解説していきます!
Keltner Channelとは?初心者にもわかる基本解説

中心線にEMA(指数移動平均)を使用し、上下のバンドにはATR(平均真の範囲)というボラティリティを測る指標を使って価格帯を形成します。
このチャネルの特徴は、トレンドの方向や強さを視覚的に捉えやすいこと。
たとえば、ローソク足が上側のバンドを超えれば「上昇の勢いが強い」と判断でき、逆に下側を割れば「下降の勢いがある」と読み取れるのです。
Keltner Channelの計算式と仕組みを理解する
Keltner Channelの仕組みを理解するには、まずその計算式をしっかり押さえることがポイントです。シンプルなようでいて、実は相場の「勢い」と「幅」を同時に測る構造になっています。
基本の計算式
- 中心線(Middle Line):EMA(通常は20期間)
- 上限バンド(Upper Band):EMA + (ATR × 倍率)
- 下限バンド(Lower Band):EMA – (ATR × 倍率)
一方、ATR(Average True Range)は、過去の「高値と安値の差」や「ギャップ」などを考慮して、ボラティリティ(価格の動きやすさ)を表現します。
この2つを組み合わせることで、Keltner Channelは「動きが大きい時にはチャネルも広く」「静かな相場ではチャネルが狭く」なるよう自動調整されます。
Keltner ChannelのTradingView設定手順

多くのトレーダーが利用するTradingViewでは、Keltner Channelを標準インジケーターとして簡単に追加できます!
設定手順
TradingViewにログインしたら、画面上部の検索バーから任意の銘柄(例:USD/JPY、BTC/USD)を選びましょう。
上部メニューの「インジケーター」ボタンをクリックし、検索窓に「Keltner Channel」と入力。すると、複数候補が表示されますが、まずは「Keltner Channels(Built-in)」を選びましょう。
チャートに追加されると、デフォルト設定は「EMA20・ATR×1.5」になっています。より明確なブレイクアウトを狙うなら、「ATR×2」に設定を変更するのがおすすめです。
視認性を高めたい方は、中心線や上下バンドの色や太さを自分好みにカスタマイズしましょう。
設定が完了すれば、ローソク足がKeltner Channelの中でどう動いているかが一目瞭然になります!「お、価格が上限バンドを突き抜けたぞ!」そんな気付きが、トレードチャンスへの第一歩になりますよ。
Keltner Channelトレードスタイル別の活用術
Keltner Channelの魅力は、スキャルピングからスイングトレードまで、さまざまなトレードスタイルに柔軟に対応できることにあります。
スキャルピングにおける活用法
スキャルピングでは、短時間で数pipsの利益を積み重ねるため、反応速度と精度が命。Keltner Channelは、価格がバンドの外側に飛び出したときに“過剰な動き”として認識し、逆張りエントリーを仕掛けるポイントを明示します。

スイングトレードでの戦略的利用法
一方、数日〜数週間にわたるポジションを取るスイングトレードでは、「トレンドの継続性」がカギ。Keltner Channelの中心線(EMA)を価格がしっかり上抜けたらロング、逆に下抜けたらショートを検討するなど、トレンドの起点をつかむのに非常に役立ちます。

チャネル内での“レンジ形成”も可視化できるため、方向感がない場面では様子見、方向が明確になったら仕掛ける…という判断も自然とできるようになります。
ブレイクアウト戦略の基礎と応用
ブレイクアウト戦略とは、価格が一定の範囲を突き抜けたタイミングでエントリーし、その勢いに乗って利益を得るアプローチ。Keltner Channelは、このブレイクアウトの「視覚的な基準」を提供してくれる、まさにピッタリのツールです!

上昇トレンド時のエントリータイミング
Keltner Channelでは、価格が上限バンド(Upper Band)を明確にブレイクしたときに、「上昇トレンドが加速するサイン」と捉えます。たとえば、ローソク足の終値が上限バンドの外で確定したら、その直後に買いエントリーを検討するのが定石です。

さらに心強いのは、ATR(平均真の範囲)によって市場のボラティリティを考慮している点。これにより、通常の「行き過ぎ」ではなく、本当に勢いのあるブレイクアウトを狙いやすくなるんです。
トレンド転換の見極めとリスク管理
そんなときは、中心線(EMA)をローソク足が下回るタイミングで、トレンド終了の可能性を疑う必要があります。
また、Keltner Channel内に再び価格が戻ると、「フェイクアウト(だまし)」の可能性も高くなるため、早めに撤退する判断も重要です。
Keltner Channelのガイドラインに沿えば、感情に流されない戦術が実現できるようになります。
Keltner Channelと他のインジケーターとの組み合わせ戦略
Keltner Channelは単体でも優れた分析ツールですが、他のインジケーターと組み合わせることで、さらに「精度」と「信頼性」が向上します。

特に、相補的な役割を持つ指標と併用することで、だましのシグナルを回避しやすくなります。
RSIやMACDとの併用による精度向上
まずはRSI(相対力指数)。これは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すオシレーター系のインジケーター。Keltner Channelの上限バンドをブレイクし、かつRSIが70を超えていれば、「過熱状態」と判断できるため、逆張りのチャンスを見極める材料になります。

一方、MACD(移動平均収束拡散法)はトレンドの方向性とモメンタムを示す指標。Keltner ChannelでのブレイクアウトシグナルとMACDラインのクロスが同時に発生した場合、それは強力なエントリー根拠になります。

「Keltnerだけでは少し心もとない…」と感じる時でも、これらのインジケーターをフィルターとして使えば、自信を持ったトレードができるんです。
ボリンジャーバンドとの違いを活かした戦略構築
似たインジケーターにボリンジャーバンドがありますが、これは標準偏差ベースで「価格の分布」を分析するタイプ。Keltner Channelとは構造が異なり、ボラティリティの急上昇に強く反応する特性を持っています。
この違いを活かして、「Keltnerでトレンドを追い、ボリンジャーバンドでレンジブレイクを狙う」など、役割分担を明確にした戦略を組み立てると、チャートの見え方がガラリと変わります。
よくある誤解と失敗例から学ぶKeltner Channelの注意点
「Keltner Channelって簡単に使えるんでしょ?」そう思って手を出してみたけれど、いざ使ってみると「なんかうまくいかない…」という声、実は少なくありません。

ここでは、ありがちな誤解と失敗例を紹介しながら、適切な使い方をお伝えします。
誤ったシグナルで損失を避けるために
Keltner Channelはあくまでトレンドの方向性を補助的に示すツールであって、単体でエントリーシグナルを出すものではありません。
特に、ボラティリティが急上昇した直後などは、ATRが過剰に反応してチャネルが広がりすぎることがあるため、「本物のブレイク」と「ただのスパイク」の見極めが重要です。
相場環境による使い分けと柔軟性
Keltner Channelはトレンド相場に強い一方で、レンジ相場ではだましが多発しがち。このときは、上下バンドの反発を狙う逆張り戦略に切り替える必要があります。
つまり、「今の相場はトレンドなのかレンジなのか」を見極め、それに合わせてKeltner Channelの使い方を切り替える柔軟さが求められます。
一見シンプルでも、使いこなしには思考力と観察力が必要なKeltner Channel。
でも、注意点を押さえておけば、無駄な損失は大きく減らせます。
Keltner Channelインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「Keltner_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
Keltner_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
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