
「トレンドの反転を見逃した…」「サインは出てたのに、判断できなかった」──そんな経験、ありませんか?
実は、あまり知られていないけれど、特定の条件下でトレンド転換を“事前に”察知できるインジケーターがあるんです。それが「Mass Index(マス・インデックス)」!
本記事では、Mass Indexの仕組みや基本的な使い方、反転シグナルの読み方まで、初心者にもわかりやすく徹底解説!
Mass Indexとは?基本概念と計算方法
Mass Index(マス・インデックス)は、トレンドの“転換点”を予測するために設計されたインジケーターです。価格の変動幅(レンジ)に注目し、トレンドの勢いではなく“転換の兆し”に焦点を当てているのが特徴です。

このインジケーターを考案したのは、テクニカルアナリストのDonald Dorsey。1992年にアメリカの金融専門誌「Technical Analysis of Stocks & Commodities」で紹介され、その独自性から注目を集めました。

価格の上昇・下降そのものではなく、“動きの幅”に着目しているのが新しい発想です。
計算式は以下の通り
- 各日の「高値−安値」を求める
- その値の9日EMA(指数移動平均)を算出
- さらにその9日EMAの25日合計(SUM)を算出
- この25日合計が「Mass Index」として表示されます
この合計値が「27」を超えて「26.5」以下に戻るとき、「トレンド反転の可能性あり」とされるのが一般的な活用法です。
たとえば、25日間にわたって価格のレンジが拡大し続けていれば、チャート上のトレンドが“限界”に近づいていると判断できます。逆に、その後にレンジが縮小すると、まさに“転換点”が近いというサインになります。
Mass Indexの使い方とチャートへの活用法
Mass Indexを実際のトレードで使う際に最も注目すべきなのが、「リバーサル・バルジ」と呼ばれる現象です。
具体的には、Mass Indexが「27」を上回ったあと、「26.5」を下回ったとき──この“バルジ(膨らみ)”がトレンド反転のサインになるとされています。この動きが起きると、「上昇トレンドから下降トレンドへ」「下降から上昇へ」といった転換が近い可能性があるということです。

どんな場面で役立つの?
たとえば、上昇トレンドが続いている中で「値幅が広がり続ける」局面があります。Mass Indexが27を超えて警戒サインが点灯。その後に26.5を割り込むと逆張りのタイミングを探る材料になります。
Mass Indexはあくまで「反転の可能性」を示すものなので、それ単体で売買判断を下すのは危険です。RSI(相対力指数)やMACDなど他のトレンド系・オシレーター系指標と組み合わせることで、精度の高い判断が可能になります。
また、チャート上にMass Indexを表示するには、TradingViewやMetaTraderなどのツールが便利です。設定期間はデフォルトで「25日」となっていることが多いですが、短期トレード向けに「10日」などに変更することで感度を高めることもできます。
他のテクニカル指標との併用戦略
Mass Indexは単体でもトレンド反転の兆候を読み取るのに有用ですが、「他のテクニカル指標と併用することで精度が大幅にアップする」のが大きな利点です。
特に、RSIやMACDといったトレンド判断・モメンタム測定系のインジケーターと組み合わせることで、ダマシのシグナルを回避しやすくなります。
RSI・MACDとの組み合わせで“騙し”を排除
ここで登場するのが、RSI(Relative Strength Index)やMACD(Moving Average Convergence Divergence)。
- RSIであれば、数値が70以上なら買われ過ぎ、30以下なら売られ過ぎと判断できる
- MACDなら、ゼロラインとのクロスやシグナルラインとの乖離で方向性がわかる
たとえばMass Indexが27を超えてバルジが発生し、その後に26.5を下回ったとしましょう。

このとき、RSIが70以上に位置していたら「過熱感がある→下落の兆し」と判断でき、逆に30以下なら「売られ過ぎ→上昇の可能性あり」と読むことができます。
同様に、MACDがシグナルラインを下から上にクロスしていれば「上昇トレンドの始まり」、上から下にクロスしていれば「下降トレンド入り」と読めます。Mass Indexの転換サインとこれらの動きが一致すれば、信頼性は格段に上がります。
Mass Index活用による利益最大化戦略
Mass Indexをうまく活用することで、トレードの精度を高め、結果として損失を抑えつつ利益を積み重ねることが可能になります。
精度の高いトレードで損失を最小限に
Mass Indexは、通常のトレンド系指標と違って“価格の振れ幅”に注目しているため、特にレンジ相場やもみ合い相場でも「転換の兆し」を捉えやすいという特徴があります。

このように、他のテクニカル指標との組み合わせにより、“エントリーポイントの精度”がグッと上がるのです。
“迷い”をなくすことでブレない売買判断を
トレードにおいて最も避けたいのが、「感情で動くこと」です。Mass Indexのような数値で判断できるツールを活用することで、「怖いから売る」「上がりそうだから買う」といった衝動的な売買を避けることができます。
また、チャート分析において“明確なルール”があることで、「今回はこうだから買う」と自信を持ってエントリーできるようになり、結果としてトレードの一貫性が生まれます。
実際にMass Indexをルールに組み込んだトレーダーの中には、「無駄なエントリーが減った」「損切りが少なくなった」という声もあり、資産形成にも良い影響を与えることが確認されています。
よくある失敗とMass Indexの誤用例
Mass Indexは非常に有用なインジケーターですが、使い方を誤るとむしろ逆効果になりかねません。
このセクションでは、ユーザーがよく陥る失敗例と、それを避けるための対策を解説します。
バルジ=必ず反転ではない
「27を超えて26.5を下回ったら反転だ!」と思い込みすぎてしまうのは危険です。
たとえば、価格がトレンドに乗って大きく動いている最中でも、一時的なレンジの変化によってバルジが出現することがあります。このとき、早まって逆張りしてしまうと、流れに逆らう形で損失を出すケースも。
そのため、Mass Indexを使う際には、かならずRSIやMACDといった他のインジケーターで裏取りをするクセをつけるべきです。特に初心者は「単体使用はリスクが高い」と認識しましょう。
パラメータ設定の放置もNG
もうひとつ多いのが、「デフォルトの25日設定をそのまま使っている」というケース。確かに標準的ではありますが、すべての銘柄や市場に対して最適とは限りません。
ボラティリティが激しい仮想通貨や中小型株では、期間を短縮して10日などに設定することで、シグナルの感度を上げる必要があります。逆に長期的な視点で見るなら30日や35日などへの変更も検討すべきです。
適切なパラメータ調整ができていないと、「せっかくのシグナルを逃した」「騙しに引っかかった」といった事態にもつながります。
ルールと検証が“誤用”を防ぐ鍵
最も大切なのは、「自分なりの売買ルールに基づいて、Mass Indexを組み込む」こと。そしてそのルールを過去のチャートで十分に検証しておくことです。
Mass Indexインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「MassIndex_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
MassIndex_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
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