「買い時?売り時?タイミングが分からない…」そんなあなたにこそ知ってほしいのが、Money Flow Index(MFI)というテクニカル指標です!
投資の世界では、「出来高」と「価格」の両方を分析することがカギとされますが、MFIはその2つを同時に見て市場の“お金の流れ”を読み解くツール。RSIやMACDといった有名なオシレーター系指標と違い、MFIは“資金の動向”にまで目を向けてくれるんです。
この記事では、MFIの基本から実践的な使い方、設定方法、そしてダイバージェンスの見極め方まで、分かりやすく解説していきます。
Money Flow Index(MFI)とは?初心者向けに基本を解説
MFIの意味と仕組みを理解しよう
MFI(Money Flow Index)は、「価格」と「出来高」を組み合わせて相場の“資金の流れ”を分析するテクニカル指標のひとつです。RSIなどと同じく“オシレーター系指標”に分類され、数値は0〜100の間で推移します。
特徴的なのは、価格だけでなく出来高(ボリューム)も取り入れている点。これにより、単なる価格の上下だけでなく、実際に市場でどれだけの“資金”が動いているのかを可視化できます。たとえば、価格が上昇していても出来高が少なければ、MFIは鈍く反応することがあります。これは“価格の勢いに実態が伴っていない”という判断になるわけですね。
RSIと似ていると思った方、正解です!実際、MFIは「ボリューム付きRSI」とも呼ばれることがあります。ただし、MFIは先行指標(リーディングインジケーター)として使えるケースもあり、トレンドの転換点を早めに察知できるという点で重宝されます。
MFIの計算方法とチャート設定の手順
MFIの計算式をステップで解説
MFIは一見すると複雑そうですが、計算手順を追っていけば理解は難しくありません。ここでは、基本的なステップをご紹介します。
- Typical Price(典型価格)の計算
(高値 + 安値 + 終値) ÷ 3
まずは1日ごとの価格の中心値を出します。 - Raw Money Flow(純マネーフロー)の算出
Typical Price × 出来高
出来高を掛けることで、価格変動と取引量の影響を加味します。 - Positive / Negative Money Flowの分類
ある日のTypical Priceが前日より高ければ「Positive」、低ければ「Negative」と判断し、それぞれの合計を求めます。 - Money Flow Ratioの計算
Positive Money Flow ÷ Negative Money Flow
- 最終的なMFIの計算
100 - (100 ÷ (1 + Money Flow Ratio))
TradingViewやMT4へのMFI設定方法
MFIをチャート上で視覚的に確認するには、代表的な分析ツールであるTradingViewやMT4(MetaTrader 4)に指標を設定するのが効果的です。ここでは、それぞれのプラットフォームでのMFI導入手順をご紹介します!
TradingViewでのMFIインジケーター追加手順
- チャート画面上部の「インジケーター」ボタンをクリック。
- 検索バーに「Money Flow Index」と入力。
- 表示されたインジケーターを選択すれば、即座にチャートに表示されます。
- パラメーターを調整する場合は、MFIの歯車マークから設定画面へ進み、期間(通常は14)や色などをカスタマイズ可能です。
TradingViewは視覚性が高く、特にスマートフォンでのトレードにも対応しているため、多くの個人投資家に人気があります。
MT4でのMFIインジケーター導入とカスタマイズ
- ナビゲーターウィンドウの「インディケータ」から「オシレーター」を開く。
- 「Money Flow Index」をダブルクリック。
- 表示されるウィンドウで、期間やレベル(20と80のラインなど)を調整。
- OKを押せば、チャート下部にMFIが表示されます。
MT4はFXトレーダー向けに根強い人気を誇るプラットフォームで、自動売買との組み合わせも可能です。
「買われすぎ=80以上」「売られすぎ=20以下」というラインがデフォルトで表示されるため、初心者にも扱いやすいのがポイントです。
MFIを活用したトレード戦略と実践ノウハウ
買われすぎ・売られすぎの判断基準
MFIは、投資家心理の偏りを読み解く“振り子”のような存在です。数値が80を超えると「買われすぎ」、20を下回ると「売られすぎ」とされます。これらの水準は、相場の過熱感を示し、反転の兆候を掴むうえで重要なヒントになります。
たとえば、MFIが85に達しているのに価格が横ばい…そんなときは「そろそろ利確が入りそうだな」というサインかもしれません。逆に、MFIが15を割り込んでいても下落が止まらない場合、「過剰に売られた状態」=買いの好機として注目されることも。
ただし注意点もあります。MFIはトレンド相場では80以上や20以下の水準が“しばらく続く”ことがあります。つまり、極端な数値=即逆張りというのは早計。そのため、RSIやMACD、移動平均線など他の指標と組み合わせた“複眼的視点”が重要になります。
MFIと他指標の組み合わせ戦略
MFI単体でも市場の資金の流れを可視化できますが、他の指標と併用することで、分析の精度が格段に上がります。代表的な組み合わせとしてよく使われるのがRSIやMACDとの併用です。
たとえば、RSIとMFIが同時に「買われすぎ」ゾーンに突入していれば、市場に一時的な過熱感が強く存在していると判断でき、利確タイミングの目安になります。逆に、RSIが50以下でMFIが上昇している場合、下落トレンドの中にも資金の流入が見られる=トレンド転換の兆候と解釈できます。
また、テクニカル分析では“ダイバージェンス”が重視されます。これは、価格は高値を更新しているのにMFIは高値を更新していない、といった“指標と価格の動きが食い違う現象”のこと。MFIのダイバージェンスは、相場の勢いが鈍ってきている可能性を示唆し、反転のサインになることがあります。
さらに、トレンド系指標(例:移動平均線)と組み合わせれば、「トレンド方向に資金が流れているか?」を判断する助けになります。
「複数の指標を組み合わせることで、より自信を持ってエントリーやエグジットの判断ができるようになった!」という声も多く、MFIを使いこなす鍵は“相互補完”にあります。
MFIが活きる相場と使い方の注意点
MFIが効果を発揮する市場と時間軸
MFIは、ボラティリティ(価格変動幅)の大きい市場ほど活躍の場が広がります。具体的には、株式市場、FX(外国為替市場)、そして暗号資産(仮想通貨)など、投資家の心理が価格に如実に反映されやすい市場で特に有効です。
たとえば、ビットコインなどの暗号資産では、突発的なニュースやSNSの影響で急騰・急落が起こりがちです。このような場面でMFIを使えば、**「上昇しているが、実は資金流入が弱まっている」**というような、見えにくい動きを読み取ることができます。
時間軸については、短期トレード(1分足〜15分足)から中長期のデイトレード(4時間足〜日足)まで柔軟に対応できます。ただし、短期ではノイズが多いため、MFIの反応が過敏になることも。中長期のトレードであれば、より落ち着いたシグナルが得られる傾向にあります。
MFIの誤用を避けるには?
MFIは便利な指標ですが、「これさえ見ていれば大丈夫!」と過信するのは危険です。実際、「MFIが買われすぎだから売ったのに、そのまま上がり続けた…」なんて経験、ありませんか? それは、**MFIを単体で使いすぎたことによる“誤用”**かもしれません。
まず覚えておきたいのが、MFIは“先行指標”である反面、“ダマシ”も起こり得るということです。つまり、反転サインが出ても、それが実際に価格に反映されるとは限らない。これは、出来高が急変した場合や、ニュースなどのファンダメンタルズ要因が影響する相場で顕著です。
また、トレンドの強い相場では、MFIが「買われすぎ」ゾーンに長くとどまることがあります。これは“強い買い圧力が持続している証拠”でもあり、逆張りに走ると損失につながる恐れがあります。
対策としては、
- 他のテクニカル指標(RSIやMACDなど)と併用する
- 長期足と短期足のMFIを比較して流れを掴む
- ニュースや経済指標の発表など、ファンダメンタルズにも目を向ける
といった“多角的な視点”を持つことが重要です。
MFIは“万能”ではありませんが、適切に使えばトレードの精度を底上げしてくれる優れたサポーターです。
MFIインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「MFI_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
MFI_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
無料配布のサンプルです
商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
本インジケーターは シストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。
※ 認証が行われていない口座ではご使用いただけません。