
MT5にEAを設定して自動売買を始めたいけど、やり方がわからない…そんな悩みを持っていませんか?この記事では、MT5(メタトレーダー5)へのEA設定方法を8つのステップで完全解説します。MT4との違いやMT5ならではの注意点も網羅しているので、初めてMT5でEAを使う方も安心して読み進めてください。
MT5(MetaTrader5)とは?MT4との違いと特徴
まずはMT5の基本と、MT4との違いを押さえましょう。EA設定の前に知っておくべきポイントを整理します。
MT5(MetaTrader5)は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した次世代の取引プラットフォームです。前作のMT4の後継として2010年にリリースされ、FXだけでなく株式・先物・仮想通貨など複数の金融商品をマルチアセットで取引できる点が大きな特徴です。
MT5もMT4と同様にEA(Expert Advisor)による自動売買に対応しており、あらかじめ設定した売買ルールに基づいて24時間自動でトレードを行えます。ただし、MT4とMT5ではプログラミング言語や仕様に違いがあるため、EA設定時にはMT5特有のポイントを理解しておく必要があります。
- プログラミング言語:MT5はMQL5(MT4はMQL4)。互換性がないため、MT4用EAはMT5では動かない
- EAファイルの拡張子:MT5は.ex5/.mq5(MT4は.ex4/.mq4)
- フォルダ構成:MT5はMQL5/Experts(MT4はMQL4/Experts)
- タイムフレーム:MT5は21種類(MT4は9種類)。2分足・3分足・6時間足なども使える
- ストラテジーテスター:MT5はマルチスレッド対応で、バックテストが高速
- マルチアセット対応:MT5はFXに加えて株式・先物・仮想通貨も取引可能
- 口座タイプ:MT5にはヘッジング口座とネッティング口座の2種類がある
MT5にはヘッジング口座とネッティング口座の2つの口座タイプがあります。ヘッジング口座はMT4と同様に同じ通貨ペアで複数のポジションを保有できますが、ネッティング口座では同じ通貨ペアのポジションが自動的に統合されます。EAによっては口座タイプが指定されている場合があるので、口座開設前にEAの仕様を確認してください。FX用EAのほとんどはヘッジング口座を前提に設計されています。
MT4は依然としてEAの種類が豊富で情報量も多いですが、MetaQuotes社は今後MT5への移行を推進しており、MT5対応のブローカーやEAも着実に増えてきています。特にマルチスレッド対応のストラテジーテスターや21種類のタイムフレームなど、MT5ならではの高機能を活かしたトレードが可能です。
アドバイスMT5はEA運用の幅が広がるよ!
EA設定前の準備チェックリスト
EAの設定をスムーズに進めるために、事前に必要なものを確認しておきましょう。
MT5にEAを設定するには、以下の3つが揃っている必要があります。1つでも欠けていると設定作業が途中で止まってしまうので、事前にすべて準備しておくことが重要です。
準備①:MT5対応FXブローカーの選び方
EAを動かすには、MT5に対応したFXブローカーのリアル口座(またはデモ口座)が必要です。MT4に比べるとMT5対応ブローカーはまだ少ないものの、主要な海外FXブローカーの多くはすでにMT5に対応しています。
以下は、MT5に対応している主要な海外FXブローカーの一覧です。
- XMTrading:MT5対応。ボーナスが豊富で初心者にも人気
- AXIORY:MT5対応。低スプレッドでEA向きの環境
- HFM(旧HotForex):MT5対応。無料VPS提供あり
- TitanFX:MT5対応。高速約定でスキャルピングEAにも最適
- Exness:MT5対応。無制限レバレッジが特徴
EA自動売買に適したMT5ブローカーを選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
- ヘッジング口座の提供:EA運用にはヘッジング口座が必須な場合が多い
- スプレッドの狭さ:スキャルピングEAを使う場合は特に重要
- 約定力の高さ:スリッページが少ないほどEAの実運用成績が安定する
- EA利用の可否:一部の口座タイプではEA利用が制限されている場合がある
- VPS提供の有無:無料VPSを提供しているブローカーなら、追加コストなしで24時間稼働可能
準備②:MT5のダウンロードとインストール
FXブローカーの口座を開設したら、次にMT5をダウンロードしてインストールします。MT5は各ブローカーの公式サイトからダウンロードするのが基本です。
ダウンロードしたインストーラを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させてください。インストール後、ブローカーから発行されたログインID・パスワード・サーバー名を使ってMT5にログインします。
準備③:EAファイル(.ex5 または .mq5)の入手
最後に、MT5で稼働させるEAファイルを用意します。EAファイルには以下の2種類があります。
- .ex5ファイル:コンパイル済みの実行ファイル。MT5にそのまま設定して使える
- .mq5ファイル:ソースコードファイル。MT5のメタエディタでコンパイルすると.ex5に変換される
通常、入手するEAは.ex5形式が一般的です。.mq5ファイルの場合は、MT5のメタエディタ(MetaEditor)を開いてコンパイル(F7キー)する必要があります。
MT4用のEA(.ex4/.mq4ファイル)はMT5では動作しません。MT4はMQL4、MT5はMQL5というそれぞれ異なるプログラミング言語で開発されているため、互換性がありません。MT5でEAを使う場合は、必ずMT5専用の.ex5/.mq5ファイルを入手してください。
EAの入手先としては、有料のEA販売サイト、MQL5公式マーケット、そしてシストレ.COMのような無料でEAを利用できるプラットフォームがあります。初めてEAを使うなら、まずは無料のEAで試してみるのがおすすめです。
MT5へのEA設定方法【8ステップ完全ガイド】
8ステップで完全解説します!
MT5のデータフォルダを開く
まずMT5を起動し、上部メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
Windowsのエクスプローラが開き、MT5のデータが保存されているフォルダが表示されます。このフォルダの中にEAファイルを格納していきます。

通常、MT5のデータフォルダは以下のようなパスにあります。C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\ランダム文字列\
ブローカーごとにフォルダが分かれているため、必ず「データフォルダを開く」機能を使ってアクセスしてください。
MQL5 → Experts フォルダにEAファイルを配置する
データフォルダの中にある「MQL5」→「Experts」フォルダを開きます。MT4では「MQL4」でしたが、MT5では「MQL5」フォルダになっている点に注意してください。
このExpertsフォルダに、入手したEAファイル(.ex5 または .mq5)をコピーしてください。ドラッグ&ドロップまたはコピー&ペーストで配置します。

.mq5ファイルの場合は、Expertsフォルダに配置した後、MT5のメタエディタ(F4キーで起動)で該当ファイルを開き、F7キーでコンパイルしてください。エラーがなければ.ex5ファイルが自動生成されます。
MT5を再起動してナビゲーターでEAを確認する
EAファイルをExpertsフォルダに配置したら、MT5を一度閉じて再起動します。再起動することで、MT5が新しいEAファイルを認識します。
再起動後、MT5の左側にある「ナビゲーター」ウィンドウ(表示されていない場合はCtrl+Nで表示)の「エキスパートアドバイザ」の項目を展開すると、配置したEAの名前が表示されているはずです。

ナビゲーターウィンドウの「エキスパートアドバイザ」を右クリックして「更新」を選択すれば、MT5を再起動しなくても新しいEAを認識させることができます。ただし、確実に読み込ませるためにはMT5の再起動がおすすめです。
オプションで「アルゴリズム取引を許可する」を有効にする
MT5にはMT4にはない「アルゴリズム取引を許可する」という設定があります。上部メニューの「ツール」→「オプション」を開き、「エキスパートアドバイザ」タブで以下を確認してください。
- 「アルゴリズム取引を許可する」にチェックを入れる(必須)
- 「DLLの使用を許可する」にチェック(EAがDLLを使用する場合)

MT4では「自動売買を許可する」だけでしたが、MT5ではオプション設定の「アルゴリズム取引を許可する」も有効にする必要があります。この設定がOFFのままだと、ツールバーの自動売買ボタンをONにしてもEAは取引を行いません。MT5でEAが動かない原因の多くがこの設定漏れです。
EAを稼働させたい通貨ペアのチャートを開く
EAを動かしたい通貨ペアとタイムフレーム(時間足)のチャートを開きます。
EAには、それぞれ推奨される通貨ペアとタイムフレームが設定されています。例えば「USDJPY M15(15分足)」推奨のEAであれば、USDJPYの15分足チャートを開いてください。

MT5ではMT4の9種類を大幅に上回る21種類のタイムフレームを使用できます。M2(2分足)、M3(3分足)、M6(6分足)、M10(10分足)、M12(12分足)、H2(2時間足)、H3(3時間足)、H6(6時間足)、H8(8時間足)、H12(12時間足)が追加されています。EAの推奨タイムフレームがMT5独自のものの場合は、正しく設定しましょう。
EAをチャートにドラッグ&ドロップする
ナビゲーターウィンドウに表示されているEA名を、先ほど開いたチャートにドラッグ&ドロップします。すると、EAのパラメーター設定画面が自動で表示されます。
まず「共有」タブ(MT4では「全般」タブ)を確認し、以下の項目にチェックを入れてください。
- 「アルゴリズム取引を許可する」:これにチェックを入れないとEAが取引を行えません(必須)
- 「DLLの使用を許可する」:EAが外部DLLを利用する場合にチェック(EA提供元の指示に従う)
- 「外部エキスパートの使用を許可する」:他のEAとの連携が必要な場合にチェック

「パラメーターの入力」タブでEAのパラメーターを設定する
次に「パラメーターの入力」タブをクリックし、EAの各種パラメーターを設定します。
パラメーターの内容はEAごとに異なりますが、一般的に以下のような設定項目があります。
- ロット数(LotSize):1回の取引で注文する数量。資金量に合わせて適切に設定
- 損切り幅(StopLoss):損失を確定するpips数。0の場合はEA内部で制御されることが多い
- 利確幅(TakeProfit):利益を確定するpips数
- マジックナンバー(MagicNumber):EAを識別するための固有番号。複数EA稼働時に重複しないよう設定
- 最大スプレッド(MaxSpread):この値を超えるスプレッド時はエントリーしない
EAの提供元が推奨パラメーターを公開している場合は、まずは推奨設定のまま運用を始めるのが安全です。パラメーターの最適化は、バックテストで十分な検証を行ってからにしましょう。
「アルゴリズム取引」ボタンをONにしてEAを稼働開始する
パラメーターの設定が完了したら「OK」をクリックします。チャートの右上にEA名とアイコンが表示されます。
最後に、MT5のツールバーにある「アルゴリズム取引」ボタン(MT4では「自動売買」ボタン)をクリックして、自動売買をONにします。

- チャート右上のEAアイコンが青色 → EAが正常に稼働中(アルゴリズム取引ON)
- EAアイコンがグレーアウト → EAが停止中(アルゴリズム取引OFF、または設定に問題あり)
アイコンが正常に表示されれば、MT5へのEA設定は完了です。あとはEAが売買条件を満たしたタイミングで自動的にエントリーが行われます。
アドバイス設定完了!次は動作確認だよ!
自動売買が正常に動いているか確認する方法
EAを設定した後は、正常に動作しているかを必ず確認しましょう。ここでは確認すべき3つのポイントを解説します。
確認①:チャート右上のアイコンが正常に表示されているか
チャート右上に表示されるEA名の横のアイコンが青色のアクティブ状態であれば、EAは正常に稼働しています。

アイコンがグレーアウトしている場合は、「アルゴリズム取引」ボタンがOFFになっているか、EA設定の「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っていません。

確認②:「エキスパート」タブのログを確認する
MT5下部の「エキスパート」タブをクリックすると、EAが出力するログメッセージを確認できます。ここにエラーメッセージが表示されていなければ、EAは正常に動作しています。

よく表示されるメッセージの意味は以下の通りです。
- 「initialized successfully」:EAが正常に起動した
- 「OrderSend」:EAが注文を送信した(正常な取引動作)
- 「not enough money」:資金不足でエントリーできなかった
- 「trade context is busy」:他のEAが取引中のため待機している
確認③:「操作履歴」タブと稼働確認画面で取引をチェック
MT5下部の「操作履歴」タブでは、実際に約定した注文の詳細を確認できます。EAが正しく動作していれば、取引条件が揃ったタイミングで注文の履歴が表示されます。

ただし、EAのロジックによっては特定の条件を満たした時だけエントリーするため、設定直後にすぐ取引が発生するとは限りません。エキスパートタブでエラーがなければ、条件が揃うまで待ちましょう。
EAが動かない時のトラブルシューティング【原因別】
原因別に対処法を解説します
MT5でEAが動かない原因は大きく分けて6つのカテゴリに分類できます。以下のチェックリストを上から順に確認していくことで、ほとんどの問題を解決できます。
原因1:「アルゴリズム取引」の許可設定がOFFになっている
MT5で最も多い原因です。MT5ではMT4より確認すべき箇所が多いため、以下の3箇所すべてがONになっているか確認してください。
- MT5ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンがON(緑色のアイコン)になっているか
- 「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザ」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか
- EAの設定ダイアログの「共有」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか
どれか1つでもOFFだと、EAは取引を行いません。3箇所すべてを確認し、チャート右上のアイコンが正常に表示されていることを確認してください。
原因2:EAファイルの配置場所が間違っている
EAファイルは「MQL5」→「Experts」フォルダに配置する必要があります。よくある間違いとして以下があります。
- MT4のフォルダ「MQL4」に間違えて配置している(MT5は「MQL5」フォルダ)
- MQL5フォルダ直下に置いている(Expertsフォルダに入れていない)
- 「Indicators」フォルダに間違えて配置している
- 「Scripts」フォルダに配置している
- MT5のインストールフォルダとデータフォルダを混同している
必ずMT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」からアクセスして、正しい場所に配置してください。
原因3:通貨ペアまたはタイムフレームが間違っている
EAは特定の通貨ペアとタイムフレームで動作するよう設計されています。例えば「USDJPY M15専用」のEAを「EURUSD H1」のチャートに設定しても、正しく動作しない可能性があります。
また、ブローカーによって通貨ペアの表記が異なる場合があります。「USDJPY」と「USDJPYm」や「USDJPY.」など、サフィックス(接尾辞)付きの表記になっているケースがあります。
原因4:口座タイプの問題(MT5特有)
MT5特有の問題として、口座タイプの不一致があります。
- ネッティング口座でヘッジング用EAを使っている:多くのFX用EAはヘッジング口座を前提に設計されており、ネッティング口座では正常に動作しない場合がある
- 口座の有効証拠金が不足している:ロット数に対して資金が足りない場合、エントリーできない
- デモ口座の有効期限が切れている:多くのブローカーでデモ口座には30日〜90日の期限がある
- MT5への接続が切れている:画面右下に「回線不通」や「無効な口座」と表示されていないか確認
原因5:MT4用のEAファイルを使っている
MT4用のEA(.ex4/.mq4ファイル)をMT5のExpertsフォルダに配置しても動作しません。MT5にはMT5専用の.ex5/.mq5ファイルが必要です。ファイルの拡張子を確認してください。
原因6:EAファイル自体の問題
- .mq5ファイルがコンパイルされていない:MetaEditorでF7キーを押してコンパイルする
- EAのライセンスが切れている:有料EAの場合、ライセンス認証が必要な場合がある
- DLLの使用が許可されていない:DLLを使うEAは設定で「DLLの使用を許可する」にチェックが必要
- EAの対応MT5バージョンと実際のバージョンが異なる:MT5を最新版にアップデートしてみる
上記のすべてを確認しても解決しない場合は、EAの提供元に問い合わせるのが最善です。エキスパートタブに表示されるエラーメッセージのスクリーンショットを添えると、スムーズに解決できることが多いです。
EAの更新・アップデート方法
EAの提供元からアップデート版がリリースされた場合の更新手順を解説します。正しい手順で行わないとポジション管理に影響が出る可能性があるので注意しましょう。
EAアップデートの基本手順
- EAの自動売買を停止する:ツールバーの「アルゴリズム取引」をOFFにする
- 保有中のポジションを確認する:未決済ポジションがある場合は、手動で決済するか更新後にEAが管理を引き継げるか確認する
- チャートからEAを取り外す:チャート上で右クリック →「エキスパートアドバイザ」→「削除」
- 新しいEAファイル(.ex5)をMQL5/Expertsフォルダにコピーして上書きする
- MT5を再起動する
- EAを再度チャートにドラッグ&ドロップし、パラメーターを再設定する
- 「アルゴリズム取引」をONにして動作確認を行う
EAの更新時は、必ずパラメーター設定を事前にメモまたはスクリーンショットで記録しておきましょう。更新によってパラメーターがリセットされる場合があります。また、メジャーアップデートの場合はデモ口座で動作確認してからリアル口座に適用することをおすすめします。
VPS環境でEAを24時間稼働させる方法
EAの性能を最大限に引き出すには、VPSで24時間稼働させることが重要です。ここではVPSの必要性と設定方法を詳しく解説します。
VPSとは?EAの自動売買にVPSが必要な理由
VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)は、インターネット上に常時稼働するパソコン環境を持てるサービスです。
自宅のPCでEAを稼働する場合、以下のリスクがあります。
- PCの電源を切れない:MT5を閉じるとEAも停止するため、24時間PCをつけっぱなしにする必要がある
- 停電やネット回線の不具合:停電や回線切断でEAが止まると、ポジションが管理できなくなる
- Windowsアップデート:自動再起動によりMT5が強制終了する場合がある
- PCへの負荷:24時間稼働させるとPCの寿命が短くなり、電気代もかさむ
VPSを使えば、これらの問題をすべて解決できます。月額数千円程度で24時間365日、安定してEAを稼働させることが可能です。
VPSの選び方とMT5での設定手順
EA向けのVPSを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。
- Windows OSに対応しているか:MT5はWindows用ソフトなので、Windows VPSが必要
- メモリ容量:MT5はMT4よりメモリ使用量が多い傾向があるため、最低2GB以上を推奨
- サーバーの設置場所:利用するFXブローカーのサーバーに近い場所が理想的(レイテンシが小さくなる)
- 稼働率(アップタイム):99.9%以上の稼働率を保証しているサービスが安心
- 料金:月額1,500円〜3,000円程度のプランで十分対応可能
VPSでMT5のEAを稼働させるまでの手順は以下の通りです。
- VPSサービスに申し込み、Windows VPSのプランを契約する
- 自宅PCからVPSにリモートデスクトップ接続する(WindowsのRDP機能を使用)
- VPS上でMT5をダウンロード・インストールする
- FXブローカーの口座情報でMT5にログインする
- EAファイルをVPS上のMT5に設置・設定する(手順は前述の8ステップと同じ)
- アルゴリズム取引をONにしてEAの稼働を開始する
- 自宅PCのリモートデスクトップ接続を切断しても、VPS上のMT5は稼働し続ける
XMTradingやHFMなど一部のブローカーでは、一定の条件(口座残高や取引量)を満たすと無料でVPSを利用できます。追加コストなしでEAの24時間稼働が実現できるため、条件を満たせる場合は積極的に活用しましょう。
EA運用時の注意点とリスク管理
EAの自動売買は便利ですが、適切なリスク管理を行わなければ大きな損失につながる可能性があります。安定して運用するためのポイントを押さえましょう。
ロット数は資金量に合わせて適切に設定する
EAのロット数を大きくすれば利益も大きくなりますが、その分損失リスクも比例して増大します。一般的な目安として、1回の取引リスクを口座資金の1〜2%以内に抑えるのが安全です。
例えば10万円の口座なら、1回の損切りで1,000〜2,000円程度に収まるロット数が適切です。初心者は最小ロット(0.01ロット)から始めることをおすすめします。
バックテストで事前にEAの性能を検証する
EAをリアル口座で運用する前に、必ずバックテストを実施しましょう。MT5のストラテジーテスターはマルチスレッド対応でMT4よりも高速にバックテストを実行できるため、複数の条件で効率的に検証が可能です。
バックテストでは、勝率・プロフィットファクター・最大ドローダウンなどの指標を確認し、自分のリスク許容度に合ったEAかどうかを判断してください。
複数EA稼働でリスクを分散する
1つのEAに資金を集中させるよりも、異なるタイプのEAを複数稼働させることでリスクを分散できます。その際、以下の点に注意してください。
- 1つのチャートにEAは1つだけ:複数のEAを稼働させるにはEA数分のチャートウィンドウが必要
- マジックナンバーの重複に注意:各EAに異なるマジックナンバーを設定する
- 相関性の高い通貨ペアに注意:同じ方向のリスクを取りすぎないようにする
- 全体の最大ドローダウンを想定:各EAの最大ドローダウンを合算して口座資金に対して適切な水準に収める
定期的にEAの成績を確認する
EAは「設定して放置」ではなく、定期的に成績をモニタリングすることが重要です。相場環境の変化によってEAの成績が悪化することがあります。以下のタイミングで確認しましょう。
- 毎週末:1週間の損益とドローダウンを確認する
- 月次:月間成績を確認し、バックテスト時の想定と大きく乖離していないかチェック
- 重要な経済イベント前後:雇用統計やFOMCなどの前後は相場が荒れやすいため、EAの挙動を確認する
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MT5のEA設定に関するよくある質問(FAQ)
MT5のEA設定に関して、読者から多く寄せられる質問にまとめてお答えします。
- Q. MT4用のEA(.ex4ファイル)はMT5でも使えますか?
-
いいえ、MT4用のEAはMT5では使用できません。MT4はMQL4、MT5はMQL5というそれぞれ異なるプログラミング言語で開発されているため、互換性がありません。MT5で自動売買を行いたい場合は、MT5専用のEA(.ex5ファイル)を入手する必要があります。
- Q. MT5のEA設定は無料でできますか?
-
はい、MT5自体のダウンロード・利用は完全無料です。EAの設定作業にも費用はかかりません。ただし、EA自体には有料のものと無料のものがあります。シストレ.COMのような無料EAプラットフォームを利用すれば、EA代もかからず完全無料で自動売買を始められます。
- Q. MT5のヘッジング口座とネッティング口座、どちらを選ぶべきですか?
-
EA運用にはヘッジング口座をおすすめします。FX用のEAのほとんどはヘッジング口座を前提に設計されており、ネッティング口座では同じ通貨ペアのポジションが自動統合されるため、EAの想定通りに動作しない場合があります。口座開設時に「ヘッジング」を選択してください。
- Q. MT5でEAが動かないのですが、何を確認すればいいですか?
-
MT5でEAが動かない場合は、以下の3箇所を確認してください。(1)ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンがONか、(2)「ツール→オプション→エキスパートアドバイザ」タブの「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか、(3)EAの設定画面の「共有」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか。この3箇所すべてがONでないとEAは取引を行いません。
- Q. スマートフォンのMT5アプリでEAは使えますか?
-
残念ながら、スマートフォン版のMT5アプリではEAを稼働させることはできません。EAはPC版のMT5でのみ動作します。外出先ではスマートフォンのMT5アプリでポジションの確認や手動決済はできますが、EAの設定・稼働にはPC環境が必要です。VPSを利用すれば、自宅のPCがなくても24時間EAを稼働させ続けることが可能です。
- Q. MT5のストラテジーテスターはMT4より優れていますか?
-
はい、MT5のストラテジーテスターはMT4より大幅に改善されています。マルチスレッド対応でバックテストが高速化されており、複数の通貨ペアを同時にテストできるマルチカレンシーテスト機能も搭載されています。また、ティックデータによるより精密なテストも可能で、EAの検証精度が向上しています。
- Q. MT4からMT5に乗り換えるべきですか?
-
現在MT4で問題なくEAを運用できているなら、無理にMT5に乗り換える必要はありません。ただし、MT5には21種類のタイムフレーム、高速バックテスト、マルチアセット対応などの優位性があります。新しいEAの中にはMT5専用のものも増えてきているため、使いたいEAがMT5対応のみの場合はMT5への移行を検討しましょう。MT4とMT5を並行して利用することも可能です。
- Q. VPSを使わないとEAの自動売買はできませんか?
-
VPSがなくても、自宅のPCでEAを稼働させることは可能です。ただし、PCの電源を入れっぱなしにする必要があり、停電やネット回線の不具合、Windowsアップデートによる再起動などのリスクがあります。安定して24時間稼働させたい場合はVPSの利用を強く推奨します。
- Q. MT5のEAでFX以外の金融商品も自動売買できますか?
-
はい、MT5はマルチアセット対応なので、FX以外にも株式CFD・株価指数・商品先物・仮想通貨などの自動売買が可能です。ただし、取引できる銘柄はブローカーの提供状況によって異なります。また、EAもそれぞれの金融商品に対応して設計されている必要があります。
まとめ
この記事では、MT5(メタトレーダー5)へのEA設定方法を8ステップで解説しました。最後に重要なポイントをおさらいします。
【MT5 EA設定の流れ】
①MT5対応の口座を開設(ヘッジング口座を推奨)→ ②MT5をインストール → ③EAファイル(.ex5)を入手 → ④データフォルダのMQL5/ExpertsにEAを配置 → ⑤MT5を再起動 → ⑥オプションで「アルゴリズム取引を許可」→ ⑦チャートにEAをドラッグ&ドロップ → ⑧パラメーター設定後「アルゴリズム取引」ボタンをON
【MT5特有のチェックポイント】
・EAファイルは.ex5/.mq5(MT4の.ex4/.mq4は使えない)
・フォルダは「MQL5/Experts」(MT4は「MQL4/Experts」)
・「アルゴリズム取引を許可する」は3箇所すべてでONにする
・ヘッジング口座を選択する(ネッティング口座ではEAが正常に動かない場合がある)
【忘れがちなチェックポイント】
・オプション設定の「アルゴリズム取引を許可する」にチェックが入っているか
・ツールバーの「アルゴリズム取引」ボタンがONになっているか
・推奨通貨ペア・タイムフレームのチャートに設定しているか
・マジックナンバーが他のEAと重複していないか
MT5はMT4の後継として高速バックテストや21種類のタイムフレームなど多くの優位性を持っています。EAを使った自動売買は、一度設定してしまえばあとはシステムが自動でトレードしてくれる効率的な運用方法です。まずはデモ口座やシストレ.COMの無料EAで練習し、仕組みに慣れてからリアル運用に進みましょう。


