
MT5(メタトレーダー5)にインジケーターを追加したいけれど、やり方がわからないと困っていませんか?
MT5はFXトレーダーに広く使われている高機能な取引プラットフォームです。インジケーターを正しく追加・設定することで、チャート分析の精度が大幅に向上します。
本記事では、MT5へのインジケーター追加方法をメニューバー・ナビゲーター・ドラッグ&ドロップの3つの方法で解説します。さらに外部インジケーターの導入手順、不要なインジケーターの削除方法、トラブル対処法まで網羅しています。
MT5のインジケーター追加は3つの方法があるよ。それぞれの特徴を知って、自分に合った方法を選ぼう!
MT5インジケーターの基本知識
インジケーターとは?役割と重要性
MT5のインジケーターとは、チャート上にテクニカル指標を表示するプログラムのことです。価格データをもとに計算を行い、トレンドの方向や売買タイミングを視覚的に示してくれます。
代表的なインジケーターには以下のようなものがあります。
- 移動平均線(MA):価格のトレンド方向を把握
- ボリンジャーバンド:価格の変動範囲を視覚化
- MACD:トレンドの転換点を検出
- RSI:買われすぎ・売られすぎを判断
- ストキャスティクス:短期的な売買タイミングを把握
これらのインジケーターを適切に組み合わせることで、エントリーポイントやイグジットポイントの判断精度が向上します。

関連記事
FXで重要なテクニカル指標「ストキャスティック」の基礎から実践活用法まで完全網羅。他の指標との効果的な組み合わせ方も解説します。
Read More

関連記事
FXのボリンジャーバンドを初心者にもわかりやすく完全解説。価格変動の見方、使い方、設定方法を網羅した入門ガイドです。
Read More
関連記事
移動平均線はFX取引の基本中の基本。種類から具体的な見方、売買サインまで初心者でも簡単に理解できるよう徹底解説。
Read MoreMT5に標準搭載されているインジケーター一覧
MT5には多数のインジケーターが標準で搭載されています。主にトレンド系・オシレーター系・ボリューム系に分類されます。
トレンド系インジケーター
- Adaptive Moving Average(適応型移動平均)
- Average Directional Movement Index(ADX・平均方向性指数)
- Bollinger Bands(ボリンジャーバンド)
- Double Exponential Moving Average(2重指数移動平均)
- Envelopes(エンベロープ)
- Fractal Adaptive Moving Average(フラクタル適応型移動平均)
- Ichimoku Kinko Hyo(一目均衡表)
- Moving Average(移動平均線)
- Parabolic SAR(パラボリックSAR)
- Standard Deviation(標準偏差)
- Triple Exponential Moving Average(3重指数移動平均)
- Variable Index Dynamic Average(可変インデックス動的平均)
オシレーター系インジケーター
- Average True Range(ATR)
- Bears Power / Bulls Power(ベアパワー / ブルパワー)
- Chaikin Oscillator(チャイキンオシレーター)
- Commodity Channel Index(CCI)
- DeMarker(デマーカー)
- Force Index(勢力指数)
- MACD(移動平均収束拡散法)
- Momentum(モメンタム)
- Relative Strength Index(RSI)
- Relative Vigor Index(相対活力指数)
- Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)
- Williams’ Percent Range(ウィリアムズ%R)
ボリューム系インジケーター
- Accumulation/Distribution(蓄積/配信)
- Money Flow Index(マネーフローインデックス)
- On Balance Volume(OBV)
- Volumes(出来高)
MT5にインジケーターを追加する3つの方法
MT5でインジケーターをチャートに追加する方法は、主に3つあります。それぞれの方法を順番に解説します。
方法1:メニューバーから追加する
最も基本的な方法です。MT5のメニューバーから操作するだけなので、初心者でも迷わず追加できます。
手順1:メニューバーから「挿入」を選択
MT5の画面上部にあるメニューバーから「挿入」をクリックします。

手順2:「インディケータ」を選択
表示されるドロップダウンメニューから「インディケータ」を選びます。

手順3:カテゴリーを選択
サブメニューから、追加したいインジケーターのカテゴリーを選択します(例:トレンド)。

手順4:インジケーターを選択
具体的なインジケーター名をクリックします(例:Moving Average=移動平均線)。

手順5:パラメーターを設定
インジケーターの設定画面が表示されます。ここで各種パラメーターを調整できます。

移動平均線の場合、以下の項目を設定できます。
- 期間(Period)
- 移動平均の計算に使うデータの長さ。短期(5〜25)、中期(50〜75)、長期(100〜200)が一般的です。
- 表示移動(Shift)
- 移動平均線を前後にずらす量。通常は0のままで問題ありません。
- 移動平均の種別
- Simple(単純)、Exponential(指数)、Smoothed(平滑)、Linear Weighted(線形加重)から選択できます。
- 適用価格
- 終値(Close)、始値(Open)、高値(High)、安値(Low)などを選択します。一般的には終値を使います。
- スタイル
- 移動平均線の色・線種・太さを設定できます。複数表示する場合は色を変えて区別しましょう。
手順6:「OK」をクリックして完了
設定が完了したら「OK」をクリックすると、インジケーターがチャートに表示されます。
方法2:ナビゲーターウィンドウから追加する
ナビゲーターウィンドウを使えば、インジケーターの一覧からダブルクリックするだけで追加できます。カスタムインジケーターの管理にも便利です。
ナビゲーターウィンドウが表示されていない場合は、メニューバーの「表示」→「ナビゲータ」をクリックするか、キーボードのCtrl+Nで表示できます。
- ナビゲーターウィンドウの「インディケータ」フォルダを展開する
- カテゴリー(トレンド、オシレーターなど)を選ぶ
- 追加したいインジケーター名をダブルクリックする
- 設定画面が表示されるので、パラメーターを調整して「OK」をクリック
頻繁に使用するインジケーターは、右クリックメニューから「お気に入りに追加」を選択すると、ナビゲーターの「お気に入り」セクションからすぐにアクセスできるようになります。
方法3:ドラッグ&ドロップで追加する
最もスピーディーな方法です。ナビゲーターウィンドウからインジケーターをチャートに直接ドラッグ&ドロップするだけで追加できます。
- ナビゲーターウィンドウでインジケーターを見つける
- インジケーター名をマウスでクリックしたまま、チャート上にドラッグする
- チャート上でマウスボタンを離すと、設定画面が表示される
- パラメーターを調整して「OK」をクリック
インジケーター追加時の注意点
インジケーターを追加する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 複数のインジケーターを追加しすぎると、チャートが煩雑になり判断が難しくなる
- 同じタイプのインジケーターを複数追加する場合(例:異なる期間の移動平均線)は、色や線種を変えて区別する
- 一部のインジケーターはチャート下部に別ウィンドウとして表示される(RSI、MACDなど)
- インジケーターの数が多いとMT5の動作が重くなる場合がある
外部(カスタム)インジケーターの導入方法
MT5の標準インジケーター以外にも、世界中の開発者が作成したカスタムインジケーターを導入することで、より高度な分析が可能になります。
ダウンロードからインストールまでの手順
手順1:データフォルダを開く
MT5のメニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択します。

手順2:Indicatorsフォルダを開く
データフォルダ内の「MQL5」フォルダを開き、さらにその中の「Indicators」フォルダを見つけます。


手順3:インジケーターファイルをコピー
ダウンロードしたインジケーターファイル(.mq5または.ex5ファイル)を「Indicators」フォルダにコピーします。

手順4:MT5を更新する
MT5を再起動するか、ナビゲーターウィンドウ内で右クリックして「更新」を選択します。

更新が完了すると、新しいインジケーターがナビゲーターの「インディケータ」に表示されます。あとは前述の方法でチャートに追加できます。
MQL5マーケットからインジケーターを入手する
MT5にはMQL5マーケットというインジケーターの公式マーケットプレイスが組み込まれています。ここから無料・有料のインジケーターを直接ダウンロードしてインストールできます。
- MT5画面下部の「マーケット」タブをクリック
- 「インディケータ」カテゴリーを選択
- 気になるインジケーターをクリックして詳細を確認
- 「ダウンロード」または「購入」ボタンをクリック
- 自動的にインストールされ、ナビゲーターに表示される
MQL5マーケットには無料のインジケーターも多数公開されています。レビューや評価を参考にして、信頼性の高いものを選びましょう。
外部インジケーター使用時の注意点
外部インジケーターを使用する際は、以下の点に注意してください。
- 複雑な計算を行うインジケーターはMT5の動作が重くなる場合がある
- MT5のアップデートで動作しなくなる可能性があるため、定期的に更新情報をチェックする
- 信頼できるサイトやMQL5マーケットからのみダウンロードする(セキュリティリスク回避)
- ファイル形式は.mq5(ソースコード)または.ex5(コンパイル済み)であることを確認する
MT5からインジケーターを削除する方法
不要になったインジケーターは、チャートから簡単に削除できます。チャートの見やすさを保つためにも、使わないインジケーターは定期的に整理しましょう。
チャート上のインジケーターを削除する手順
- チャート上で右クリックしてメニューを表示する
- 「インディケータリスト」を選択する(またはCtrl+Iを押す)
- 表示されたリストから削除したいインジケーターを選択する
- 「削除」ボタンをクリックする
- 「閉じる」をクリックして完了
カスタムインジケーターをMT5から完全に削除する
チャートからの削除はあくまで表示を消すだけで、インジケーターファイル自体はMT5に残っています。完全に削除したい場合は以下の手順で行います。
- 「ファイル」→「データフォルダを開く」でデータフォルダにアクセス
- 「MQL5」→「Indicators」フォルダを開く
- 削除したいインジケーターファイル(.mq5または.ex5)を削除する
- MT5を再起動するか、ナビゲーターで「更新」を実行する
インジケーターの削除は「チャートから非表示にする」のと「ファイルごと削除する」の2種類があるよ。普段は非表示にするだけでOK!
インジケーター活用のコツと設定テクニック
チャートを整理して見やすく保つ
MT5でインジケーターを効果的に活用するには、チャートの見やすさを保つことが大切です。
必要なインジケーターだけを表示し、使わないものは削除しましょう。一般的には3〜5個程度に絞るのがおすすめです。
テンプレートで設定を保存する
よく使うインジケーターの組み合わせはテンプレートとして保存しておくと便利です。
- チャートにインジケーターを設定した状態で右クリック
- 「テンプレート」→「テンプレートの保存」を選択
- わかりやすい名前を付けて保存
保存したテンプレートは、別の通貨ペアや時間足のチャートにもワンクリックで適用できます。
トレード戦略ごとにプロファイルを作成する
テンプレートが「1つのチャートの設定保存」なのに対し、プロファイルは「複数チャートのレイアウトごと保存」できる機能です。
例えば、トレンドフォロー用・レンジ相場用・スキャルピング用など、戦略ごとにプロファイルを作っておくと、状況に応じて素早く切り替えられます。
プロファイルの保存は「ファイル」→「プロファイル」→「名前を付けて保存」から行えます。
よくある問題とトラブルシューティング
MT5でインジケーターを使用する際に発生しやすい問題と、その対処法をまとめました。
インジケーターがチャートに表示されない
- チャートの時間軸を変更してみる
- チャート上で右クリック→「更新」を試す
- インジケーターのパラメーター設定が適切か確認する
- インジケーターのスタイル設定で「表示しない」になっていないか確認する
外部インジケーターが認識されない
- ファイルが正しいフォルダ(MQL5/Indicators)に配置されているか確認する
- ファイルの拡張子が正しいか(.mq5または.ex5)確認する
- MT5を再起動してみる
- ナビゲーターウィンドウで右クリック→「更新」を実行する
インジケーターの設定がリセットされる
- テンプレートとして設定を保存しておく
- プロファイルを作成し、インジケーター設定を含めて保存する
インジケーターのエラーメッセージが表示される
- 「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザ」でDLLの使用が許可されているか確認する
- MetaEditorでインジケーターのソースコード(.mq5)をコンパイルし直してみる
- MT5とインジケーターのバージョンに互換性があるか確認する
MT5インジケーター追加に関するよくある質問
- MT5にインジケーターを追加する最も簡単な方法は?
- メニューバーの「挿入」→「インディケータ」から追加する方法が最も基本的です。カテゴリー別に整理されているので、目的のインジケーターを見つけやすくなっています。慣れてきたら、ナビゲーターからのダブルクリックやドラッグ&ドロップも試してみましょう。
- MT5のインジケーターは何個まで同時に表示できますか?
- MT5の仕様上、同時に表示できるインジケーター数に厳密な上限はありません。ただし、インジケーターを増やすほどMT5の動作が重くなり、チャートも見づらくなります。実用的には3〜5個程度に絞るのがおすすめです。
- MT5とMT4のインジケーターファイルに互換性はありますか?
- MT5とMT4のインジケーターファイルには互換性がありません。MT4用のインジケーター(.mq4/.ex4ファイル)はMT5では使用できません。MT5で使用するには、MQL5言語で書かれた.mq5/.ex5ファイルが必要です。MT5専用のインジケーターをMQL5マーケットなどから入手しましょう。
- カスタムインジケーターのインストール先フォルダはどこですか?
- MT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」で開いたフォルダ内の「MQL5」→「Indicators」フォルダがインストール先です。ダウンロードしたインジケーターファイル(.mq5または.ex5)をこのフォルダにコピーし、ナビゲーターで「更新」するか、MT5を再起動すれば認識されます。
- インジケーターを追加したのにチャートに表示されないのはなぜ?
- 主な原因として、パラメーター設定の問題、表示スタイルが「非表示」になっている、チャートの時間軸との不一致などが考えられます。まずはチャートの時間軸を変更し、インジケーターの設定画面で各パラメーターを確認してみてください。
- スマートフォン版MT5でもインジケーターを追加できますか?
- はい、スマートフォン版(iOS・Android)のMT5でも標準搭載のインジケーターを追加できます。チャート画面で「f」アイコン(またはインジケーターボタン)をタップし、追加したいインジケーターを選択します。ただし、カスタムインジケーターのインストールはPC版のみ対応しています。
まとめ
MT5へのインジケーター追加は、メニューバー・ナビゲーター・ドラッグ&ドロップの3つの方法で行えます。外部インジケーターの導入は「MQL5/Indicators」フォルダにファイルをコピーするだけです。MQL5マーケットを活用すれば、さらに多彩なインジケーターを簡単に入手できます。不要なインジケーターはチャートの右クリックメニューから削除し、テンプレートやプロファイルを活用して効率的に管理しましょう。
インジケーターを使いこなすことがMT5トレード上達の第一歩だよ。まずは基本の3つ(移動平均線・RSI・MACD)から試してみよう!


