「最近、スーパートレンドってよく聞くけど、実際どう使えばいいの?」そんな疑問を抱えるトレーダーの皆さん、お待たせしました!テクニカル指標があふれる中で、「シンプルかつ強力」と評判のスーパートレンド。しかし、設定次第で「勝てるツール」にも「役立たず」にもなってしまうのが現実です。
この記事では、スーパートレンドの基本からトレードでの実践活用法まで徹底解説!「勝ちパターンを掴みたい」「無駄な損失を避けたい」というトレーダー必見の内容です。
スーパートレンドとは?基本と仕組みを徹底解説
スーパートレンドとは、価格のトレンド方向をシンプルに視覚化し、売買のタイミングを示すテクニカルインジケーターです。基本的には「上昇トレンド時は緑」「下降トレンド時は赤」と、チャート上に帯状で表示され、現在の相場がどちらに向かっているのか一目でわかります。
このインジケーターの根幹にあるのが「ATR(Average True Range)」という指標。ATRは市場のボラティリティ(価格変動幅)を測定するツールで、これを元にスーパートレンドは「価格が一定以上動いたらトレンドが変わる」というシンプルなルールでシグナルを出します。

たとえば、現在の価格がスーパートレンドのラインを上抜ければ「買いシグナル」、逆に下抜ければ「売りシグナル」と判断します。このルールにより、価格変動に合わせた柔軟なトレンド追従が可能になるのです。
さらに、移動平均線やボリンジャーバンドとの違いとして、スーパートレンドは「トレンドの転換点を明確に示す」という特徴があります。移動平均線は価格の平均値を滑らかに表示するだけですが、スーパートレンドは「現在のトレンドが続くか、反転するか」を判断する強力なフィルターとして機能します。
スーパートレンドインジケーターの役割と特徴
スーパートレンドインジケーターの役割はズバリ、「トレンド相場での売買タイミングを視覚的に教えてくれる」こと。特に、相場初心者にとって「今は買い時か、売り時か」を瞬時に判断できる優れものです。
このインジケーターが優れている理由は、価格の変動幅(ボラティリティ)を反映させた「自動調整型ライン」である点。ATR(Average True Range)を基準にしているため、相場が活発に動いているときは敏感に反応し、逆に静かな相場では余計なシグナルを出さずに控えめになります。これにより「過剰な売買」を防ぐフィルターとしての役割も果たします。
さらに、スーパートレンドは「トレンドの転換点」を明確に示します。価格がスーパートレンドラインを上抜けた瞬間、「上昇トレンド入り」と判断し、視覚的に緑の帯を表示。一方で、下抜ければ「下降トレンド入り」となり、赤の帯に変わります。この明快な表示が、視覚的なストレスを減らし、瞬時の判断をサポートしてくれるのです。
また、移動平均線のように「過去の平均値」を追うだけでなく、現在のボラティリティに応じて調整されるため、トレンドが出やすい場面での精度が高いことも特徴。「今、動いている相場」を正確に捉えられるのが大きなメリットです。
トレンドの転換点を可視化する仕組み
スーパートレンドがトレンドの転換点を可視化する仕組みは、非常にシンプルながら論理的です。その核心は「ATR(Average True Range)」を使ったダイナミックなラインの描画にあります。
ATRは、過去一定期間の価格変動幅を平均化した指標で、「相場がどれくらい動いているか」を数値化するもの。この数値に対して、設定された乗数(通常は1.5〜3倍程度)を掛け合わせ、その値をもとにスーパートレンドラインが引かれます。具体的には、以下のような計算式が用いられます。
スーパートレンド(上昇時) = (高値 + 安値) / 2 + ATR × 乗数
スーパートレンド(下降時) = (高値 + 安値) / 2 – ATR × 乗数
このラインが「サポート」または「レジスタンス」として機能し、価格がそのラインを超えた瞬間にトレンドの転換が示唆されます。

たとえば、価格が下降トレンド中のスーパートレンドラインを上抜けた場合、それは「新たな上昇トレンドの始まり」を意味し、帯の色が赤から緑に変わります。逆に、上昇中にラインを下抜けた場合は「下降トレンドへの転換」となり、色は緑から赤へ変化。
この「価格 × ボラティリティ」の組み合わせが、スーパートレンドの本質です。動きのある相場では敏感に反応し、レンジ相場では無駄なシグナルを抑える。このバランスが、トレンドの転換点を的確に捉える秘訣なのです。
ATRを活用したボラティリティ判定方法
スーパートレンドの心臓部ともいえる「ATR(Average True Range)」は、トレーダーにとって“市場の呼吸”を測る道具です。この指標は、過去一定期間(一般的には14期間)の価格変動幅を平均化したもので、「今、市場がどれくらい動いているか」を直感的に理解させてくれます。
ATRの計算は単純です。各ローソク足ごとの「高値-安値」「高値-前終値」「安値-前終値」の絶対値を算出し、その中で最も大きい値を平均化します。これにより、「瞬間的な値動きの大きさ」を捉えることができ、ボラティリティの増減を数値で把握することが可能になります。
このATRをスーパートレンドがどう活用するかというと、一定倍率(乗数)を掛け合わせることで、現在の相場に応じた“フィルター”として機能させます。相場が活発でボラティリティが高いときはラインが広がり、逆に静かなときは狭くなる。これにより、騙しシグナルを抑えつつ、トレンドが本格化したタイミングだけを狙ってエントリーする精度が高まります。
具体例を挙げると、ATRが0.005(50pips)で乗数が3の場合、スーパートレンドは価格の中心から0.015(150pips)離れた位置にラインを引きます。このラインが「ここを超えたらトレンドが変わった」と判断する基準になるわけです。
ボラティリティが高まればラインは拡がり、相場の急変動にも対応。逆にボラティリティが低下すればラインは縮小し、レンジ相場での無駄なシグナルを抑制します。
「今、相場が荒れているか、静かか」を数字で確認できるATRをベースにすることで、スーパートレンドは『だましを減らし、精度を上げる』という重要な役割を果たしているのです。
他のテクニカル指標との違いと使い分け
スーパートレンドは「トレンドの転換点を直感的に示す」ことに特化したインジケーターですが、他の有名なテクニカル指標と比べると、その立ち位置や役割が明確に異なります。ここでは、特に利用頻度が高い移動平均線やボリンジャーバンドとの違いと、効果的な使い分け方を解説します。
まず、移動平均線との違いですが、移動平均線は過去一定期間の価格を平均化し、その推移を滑らかに表示するものです。相場全体のトレンドを緩やかに示すため、長期視点での方向性確認には優れていますが、トレンドの「転換点」や「エントリータイミング」を捉えるには反応が遅れがちです。
対してスーパートレンドは、現在のボラティリティを反映させた動的なラインを使い、トレンド転換を素早くキャッチします。特に短中期トレードでは、移動平均線よりも実践的な売買判断がしやすいと言えるでしょう。
次に、ボリンジャーバンドは価格の標準偏差を元に、上下にバンドを形成することで「相場が過熱しているか」「逆張りのチャンスか」を探る指標です。しかし、こちらはトレンドフォローというよりは「逆張り」や「レンジ相場向け」の指標であり、スーパートレンドとは真逆の使い方になります。
このように、スーパートレンドは「トレンドフォロー型」、ボリンジャーバンドは「逆張り型」と、そもそもの性格が異なるため、相場環境によって使い分けるのが正解です。
さらに、MACDやRSIといったオシレーター系指標と組み合わせることで、スーパートレンドのシグナル精度をさらに高めることが可能です。たとえば、「スーパートレンドが買いシグナルを出していて、RSIも売られすぎゾーンから抜けた」なら、より信頼度の高いエントリーポイントと判断できます。
このように、各指標の特性を理解し、スーパートレンドを軸にしつつ補完関係を築くことで、無駄なシグナルに惑わされない堅実なトレードが実現します。
移動平均線やボリンジャーバンドとの比較
スーパートレンドを効果的に活用するには、よく使われる移動平均線やボリンジャーバンドとの違いを明確に理解しておくことが重要です。この3つの指標は、見た目は似ていても「役割」「使いどころ」「シグナルの質」が大きく異なります。
まず、移動平均線(Moving Average, MA)。これは一定期間の価格を平均し、その推移を滑らかに描画することで、相場全体の流れを把握するツールです。短期(5日線・25日線)では細かなトレンド把握、中期・長期(50日線・200日線)では大局観を掴むのに適しています。ただし、反応速度は遅めで、「トレンドが出た後にしか気づけない」という弱点もあります。
一方、ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、価格の標準偏差(σ)を元にした上下のバンドを表示し、「価格が行き過ぎているかどうか」を視覚的に示す指標。これはトレンドというよりも「逆張り」や「ボラティリティ判断」に強みを持っています。バンドが広がれば相場が荒れている証拠、狭まればレンジ相場が続いているサインと捉えます。
そして、スーパートレンド。これはATR(平均的な値動き幅)を基にし、現在のボラティリティを反映させながら「トレンド転換点」をピンポイントで示します。移動平均線やボリンジャーバンドが“相場の状態”を測るツールであるのに対し、スーパートレンドは“売買判断”に直結するインジケーターです。
【簡単比較表】
指標 | 特徴 | 強み | 弱点 |
---|---|---|---|
移動平均線 | 過去平均でトレンド把握 | 長期視点での方向性確認 | 反応が遅く、ダマシに弱い |
ボリンジャーバンド | 標準偏差で相場の過熱感測定 | 逆張りやレンジ相場で有効 | トレンドフォローには不向き |
スーパートレンド | ATRを基にトレンド転換点を示す | トレンドフォローで直感的判断 | レンジ相場ではダマシが出やすい |
このように、スーパートレンドは「トレンドフォロー型」、移動平均線は「全体把握型」、ボリンジャーバンドは「逆張り・ボラティリティ測定型」として役割分担が明確です。状況に応じて組み合わせることで、より安定したトレード判断が可能となります。
スーパートレンドの優位性と注意点
スーパートレンドの最大の優位性は、「トレンドフォローが直感的にできる」点にあります。視覚的に色分けされたシグナル(緑=上昇、赤=下降)により、初心者でも一目で現在の相場状況が把握でき、迷いなく売買判断ができるのが強みです。
また、ATR(平均的な値動き幅)を基にラインを動的に調整するため、ボラティリティに応じた柔軟な対応が可能です。これにより、移動平均線のような「追従の遅さ」を克服し、トレンド初動でのエントリーがしやすくなります。トレンド相場では、他の指標よりも早く転換をキャッチしやすいのが魅力です。
さらに、パラメータ(期間や乗数)の調整次第で、自分好みにカスタマイズできる点もスーパートレンドならでは。短期トレードなら感度を高めた設定、中長期ならダマシを減らす設定に変更することで、戦略に合わせた運用ができます。
しかし、注意点もあります。それは「レンジ相場でのダマシシグナル」が発生しやすいこと。スーパートレンドはトレンド追従型のため、価格が横ばいに動くレンジ相場では頻繁に色が切り替わり、誤ったシグナルを出すことがあるのです。
また、ATRがベースのため、極端にボラティリティが低下した相場ではシグナルの精度が落ちる場合もあります。こうした場面では、RSIやMACDなどオシレーター系指標と組み合わせてフィルタリングするのが効果的です。
「トレンドが出ているときは強い、でもレンジでは慎重に」──この特性を理解して使いこなすことで、スーパートレンドは非常に頼もしいツールになります。
スーパートレンドの設定方法【MT4】
スーパートレンドインジケーターを効果的に使うためには、まず正しい設定方法を押さえることが大前提です。特に、MT4(MetaTrader 4)での導入・設定手順は、多くのトレーダーにとって欠かせない知識となります。
MT4でのスーパートレンド導入手順
MT4にはデフォルトでスーパートレンドが搭載されていません。したがって、まずはインジケーターを外部サイトからダウンロードし、MT4に追加する必要があります。以下がその流れです。
- 信頼できるサイトからスーパートレンドのインジケーターファイル(.ex4形式)をダウンロード
代表的なサイトは「MT4インジケーター配布サイト」や「MQL5コミュニティ」などです。 - MT4を起動し、ファイルメニューから「データフォルダを開く」
フォルダ内の「MQL4」→「Indicators」フォルダにダウンロードしたファイルを格納します。 - MT4を再起動し、「ナビゲーター」ウィンドウからスーパートレンドをチャートに適用
これでチャート上にスーパートレンドが表示されるようになります。
設定値の目安と調整ポイント
スーパートレンドの基本設定値は「期間14」「乗数3.0」が一般的ですが、トレードスタイルによって調整が必要です。
- 短期トレード向け:期間10〜12、乗数2.0〜2.5(反応速度重視)
- 中長期トレード向け:期間20〜30、乗数3.0〜4.0(ダマシ回避重視)
設定を変えることで、シグナルの出現頻度や精度が大きく変わるため、自分のトレードスタイルに合った数値を探すのがポイントです。
「面倒くさい…でも勝率を上げたい!」そんな方にとって、正しい設定はスーパートレンドの真価を引き出す第一歩となるでしょう。
MT4でのスーパートレンド導入手順
MT4(MetaTrader 4)でスーパートレンドを使いたいけれど、「標準搭載されていないから難しそう」と感じたことはありませんか?実は、手順さえ覚えれば誰でも簡単に導入できます。以下で、具体的なステップを詳しくご紹介します。
ステップ1:インジケーターをダウンロード
まず最初に必要なのが、スーパートレンドのインジケーターファイルです。下部のボタンから入手できます。
ステップ2:MT4のデータフォルダを開く
MT4を起動したら、メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択。次に「MQL4」→「Indicators」フォルダを開きます。このフォルダがインジケーター格納用のフォルダです。
ステップ3:ダウンロードしたファイルを格納
先ほどダウンロードしたスーパートレンドのインジケーターファイルを、「Indicators」フォルダにそのままコピー&ペーストします。
ステップ4:MT4を再起動して反映
ファイルを格納した後、MT4を一度終了し、再起動します。これでナビゲーターウィンドウ内の「インディケーター」一覧にスーパートレンドが表示されるようになります。
ステップ5:チャートに適用
最後に、ナビゲーターウィンドウからスーパートレンドをドラッグ&ドロップでチャートに適用。パラメータ設定画面が表示されるので、期間や乗数を自分好みに調整すれば完了です。
この手順を一度覚えてしまえば、他のカスタムインジケーターの導入もスムーズに行えるようになります。「MT4って難しそう…」と感じていた方も、意外と簡単にスーパートレンドを使いこなせるはずです。
パラメータ設定とおすすめ数値
スーパートレンドインジケーターを最大限に活かすには、「期間」と「乗数(Multiplier)」のパラメータ設定がカギとなります。初期設定のままでも一定の効果はありますが、相場環境やトレードスタイルに合わせて調整することで、シグナルの精度と自分に合った使い勝手が格段に向上します。
1. 期間(Period)
期間は、スーパートレンドがどれだけ過去のデータを参照してラインを描くかを決める値です。一般的には「14」がデフォルトですが、以下のように調整することで効果が変わります。
- 短期トレード向け:10〜12期間(反応速度を高め、機敏なエントリーが可能)
- スイング〜中期向け:14〜20期間(バランス型、最も標準的な設定)
- 長期トレード向け:30期間以上(ダマシを極力排除し、大局的な判断)
2. 乗数(Multiplier)
乗数は、ATRに掛ける倍率で、スーパートレンドラインの幅を決定する重要なパラメータです。これが高いほど、ラインが価格から離れ、シグナルが厳選されます。
- 乗数2.0〜2.5:短期トレード用(敏感に反応、頻繁なシグナル)
- 乗数3.0:標準設定(トレンドの初動をキャッチしつつ、ダマシも抑制)
- 乗数4.0以上:中長期・慎重派向け(ダマシを減らし、確実性重視)
おすすめ設定例
- デイトレーダーなら「期間12・乗数2.5」
- スイングトレーダーなら「期間14・乗数3.0」
- 長期投資家なら「期間30・乗数4.0」
このように、自分のトレードスタイルに合わせて柔軟に設定を変えることで、スーパートレンドの効果を最大限に引き出すことができます。ポイントは「シグナルの頻度」と「精度」のバランスを見極めることです。
スーパートレンドを使った実践トレード戦略
スーパートレンドは、ただ表示させるだけでは本当の効果を発揮しません。重要なのは「どう活用するか」です。ここでは、勝率を上げるための実践的なエントリー&エグジットの基準や、他のテクニカル指標との組み合わせによる高精度トレード術を解説します。
勝率を高めるエントリー&エグジットの基準
スーパートレンドは「トレンド相場でこそ真価を発揮」します。エントリーの基本は、スーパートレンドが色転換した瞬間を狙うこと。
- 緑色に変わったら買いエントリー
- 赤色に変わったら売りエントリー
このシンプルなルールを守るだけでも、トレンドフォロー型の売買が成立します。
しかし、重要なのは「だまし」をどう回避するか。レンジ相場で頻発する偽シグナルを防ぐには、以下の基準を設けると効果的です。
- 直近高値・安値のブレイクを待つ
- 出来高やボラティリティの増加を確認する
- 他の指標(MACDやRSI)でトレンドの強さを裏付ける
エグジットの目安としては、スーパートレンドが再度色転換した時点で決済するのが基本。ただし、ボラティリティが急上昇した場合や、チャートパターン(ダブルトップ・ボトムなど)が確認できた場合は、早めに利確・損切りを行う柔軟性も必要です。
他インジケーターとの組み合わせ術
スーパートレンド単体では、相場のすべてを把握するのは難しいため、他のインジケーターとの併用が推奨されます。
1. RSIとの併用
- スーパートレンドが買いシグナルを出し、RSIが30以下から反発している → 強い買いサイン
- 逆に、スーパートレンドが売りシグナルで、RSIが70以上から下落 → 信頼性の高い売りシグナル

2. MACDとの併用
- MACDがゴールデンクロス → スーパートレンドの買いシグナルと合致
- MACDがデッドクロス → スーパートレンドの売りシグナルを裏付け

3. ボリンジャーバンドとの併用
- スーパートレンドが買いシグナル時に、価格がバンドの上限に張り付く → 強いトレンド継続のサイン
- バンド内に戻ってきたら利確タイミングを検討

RSIやMACDとの併用事例
スーパートレンドをより効果的に使いこなすには、「RSI」や「MACD」といった補助インジケーターとの併用が欠かせません。ここでは、実際に使える具体的な併用事例をご紹介します。
【ケース1:スーパートレンド × RSI】
スーパートレンドが買いシグナルを出しても、「本当にこのタイミングで買っていいのか?」と不安になりますよね。そんな時に頼れるのがRSIです。
- たとえば、スーパートレンドが緑に転換し「買いシグナル」が点灯。
- 同時にRSIが「30以下(売られすぎゾーン)」から反発している場合、このエントリーはかなり信頼度が高くなります。
- 逆に、RSIが「70以上(買われすぎゾーン)」に近い場合は、スーパートレンドの買いシグナルがフェイクである可能性を疑い、慎重に判断します。
【ケース2:スーパートレンド × MACD】
MACDは「トレンドの勢い」を示す指標です。
- たとえば、スーパートレンドが赤から緑に転換し「買いシグナル」が出たタイミングで、MACDがゴールデンクロス(MACD線がシグナル線を上抜け)を形成していれば、その買いシグナルは“本物”である可能性が高まります。
- 逆に、スーパートレンドが売りシグナルを出し、同時にMACDがデッドクロス(シグナル線を下抜け)を示していれば、売りエントリーの根拠が強化されます。
【応用:3つ併用の最強コンボ】
- スーパートレンドが買いシグナル
- RSIが30以下から反発
- MACDがゴールデンクロス
この3つが同時に揃った場面は、かなり信頼度の高いトレンド発生シグナルとなります。このような条件が揃った時だけエントリーすることで、無駄な取引を減らし、勝率を安定させることができます。
「単発のシグナルに飛びつかず、複数の根拠で絞り込む」──これがスーパートレンドとRSI・MACDを併用する最大のメリットです。
複数フィルターを使ったリスク低減法
スーパートレンドは直感的でわかりやすい指標ですが、精度を高めてリスクを抑えるには「フィルター」をかけることが重要です。ここでは、RSIやMACD、ボリンジャーバンド、移動平均線といった複数のフィルターを組み合わせて、だましシグナルを回避しつつトレードの安定性を高める方法をご紹介します。
1. トレンド方向の確認は「移動平均線」
まず、スーパートレンドが示すシグナルが「大きなトレンドの流れ」に逆らっていないかを確認します。
- 移動平均線(50MAや200MA)が上向き → 買いシグナルのみエントリー
- 移動平均線が下向き → 売りシグナルのみエントリー
これにより、逆行する無駄なトレードを避けることができます。
2. モメンタムの確認は「MACD」
次に、スーパートレンドの色転換シグナルが出た際、MACDでトレンドの勢いを確認。
- ゴールデンクロス → 買いエントリーの後押し
- デッドクロス → 売りエントリーを強化
このフィルターで、トレンドの持続性を裏付けます。
3. 過熱感の確認は「RSI」
エントリーする際に「今は過熱していないか?」をチェック。
- RSIが50以上なら買い方向のエントリーに優位性
- RSIが50未満なら売り方向に優位性
- RSIが70以上、30以下では反発リスクが高いためエントリーは慎重に
4. ボラティリティの確認は「ボリンジャーバンド」
スーパートレンドがシグナルを出したとしても、ボリンジャーバンドが収縮しているならトレンド発生の可能性は低く、エントリーは見送ります。
逆にバンドが拡大し始めたタイミングなら、トレンドが走り出すサインとしてエントリーを検討します。
5. 出来高のチェックも忘れずに
トレンド転換時は、出来高が伴っているかを確認。
- 出来高が増加している → シグナルの信頼度アップ
- 出来高が低調 → フェイクの可能性が高く、見送り
このように、スーパートレンドのシグナルを他のインジケーターでフィルタリングすることで、エントリーの質が向上し、リスクを大幅に軽減することが可能になります。
勝率を高めるエントリー&エグジットの基準
スーパートレンドを活用する際、一番重要なのが「どこで入って、どこで出るか」です。感覚に頼らず、明確なルールを持つことで、ムダなエントリーを減らし、結果的に勝率を高めることができます。
【エントリーの鉄則】色転換を狙え
スーパートレンドは、トレンド転換時に帯の色が変わるシンプルな仕様。
- 緑色に変わった瞬間 → 買いエントリー
- 赤色に変わった瞬間 → 売りエントリー
しかし、レンジ相場ではこの色転換が頻発し、ダマシに遭遇するリスクも高まります。そこで、以下のフィルターを使いましょう。
- 直近高値・安値のブレイクを確認
- 出来高が増加していることをチェック
- MACDやRSIでトレンドの強さを裏付け
これらの条件が揃った時のみエントリーすることで、精度が一気に上がります。
【エグジットの目安】次の色転換がサイン
利確や損切りのタイミングは、「次に色が変わった瞬間」が基本ルール。
- スーパートレンドが再度色転換 → 反対ポジションへの切り替え or 手仕舞い
とはいえ、必ずしもこのルール通りに動くとは限りません。相場急変時や重要なサポート・レジスタンスに近づいた場合は、
- チャートパターンの出現(ダブルトップ・ボトム)
- ボリンジャーバンドの収縮・拡大
などのテクニカルサインも併せてチェックし、柔軟に利確・損切りを判断します。
【リスクリワードの最適化】
リスクリワード比率(利益幅と損失許容幅のバランス)も大切です。最低でも1:2以上を目安に設定し、明確な損切りラインをチャート上で事前に決めておくことで、メンタル面でも安定したトレードが可能になります。
スーパートレンドの弱点と失敗回避策
スーパートレンドは非常に便利なインジケーターですが、決して万能ではありません。特に相場環境によっては「騙しシグナル」や「過信による損失」といったリスクも存在します。ここでは、スーパートレンドの弱点と、失敗を避けるための具体的な対策について解説します。
偽シグナルに騙されないための対策
スーパートレンドはシンプルで強力な指標ですが、万能ではありません。特に「レンジ相場」や「ボラティリティの低い場面」では、だまし(フェイクシグナル)に遭遇しやすくなります。ここでは、スーパートレンドを使いこなす上で欠かせない“フェイクシグナル回避”のコツをお伝えします。

1. ボラティリティの確認が最優先
フェイクシグナルの多くは、ボラティリティが低下している局面で発生します。ATRやボリンジャーバンドを活用して、
- ATRが小さく、ボリンジャーバンドが収縮している → レンジ相場の警戒サイン
この場合、スーパートレンドの色が頻繁に変わることがあるため、安易に飛びつかずに様子を見るのが鉄則です。
2. 高値・安値ブレイクを確認する
色転換だけでエントリーするのではなく、直近の高値や安値を明確にブレイクしたかどうかをチェックすることが重要です。
- ブレイクしないまま色が変わった → フェイクの可能性大
- 高値(安値)を超えた → 本格的なトレンド発生の可能性
3. 上位時間軸との整合性を取る
5分足や15分足での色転換を確認したとしても、1時間足や日足が逆方向ならフェイクであるケースが多いです。
- 上位時間軸も同方向 → 信頼度アップ
- 上位時間軸と逆方向 → 様子見or逆張り注意
4. ダイバージェンスを利用する
RSIやMACDといったオシレーターで「価格と逆行する動き(ダイバージェンス)」が見られた場合は、スーパートレンドの色転換でも慎重な判断が求められます。
- RSIが上昇しているのにスーパートレンドが売りシグナル → フェイクの可能性
このような場面では、シグナルに飛びつかず確認を徹底しましょう。
5. 出来高の確認も忘れずに
トレンド転換を伴う本物のシグナルは、出来高の増加を伴うことが多いです。逆に
トレンドフォロー型エントリータイミング
スーパートレンドの本領は「トレンドフォロー型エントリー」にあります。つまり、すでに始まったトレンドに後乗りして利益を伸ばす戦い方。この手法を成功させるには、エントリータイミングの見極めが命となります。
1. 色転換を第1シグナルとする
スーパートレンドが赤から緑、あるいは緑から赤に色転換した瞬間が、最初のエントリーチャンスです。しかし、これだけではだましシグナルに惑わされることもあります。
そこで「直近高値(または安値)のブレイク」をエントリーの条件に加えましょう。
- 買いの場合:スーパートレンドが緑転換+直近高値を上抜け
- 売りの場合:スーパートレンドが赤転換+直近安値を下抜け
このダブル条件が揃ったときが、最も信頼度の高いエントリーポイントとなります。
2. ボラティリティの確認
エントリー前には、ATRやボリンジャーバンドを併用してボラティリティの確認を行います。
- ボラティリティが拡大中 → トレンド発生の可能性大
- ボラティリティが縮小中 → レンジ相場の可能性、エントリーは慎重に
これにより、「動き出した瞬間」に絞ってエントリーでき、無駄なトレードを減らせます。
3. 時間足による精度向上
5分足や15分足で色転換を確認しつつ、1時間足や4時間足で大きなトレンド方向を確認する「マルチタイムフレーム分析」も有効です。
- 上位足と下位足が同じトレンド方向 → エントリー精度が格段にアップ
- 逆行している場合 → 見送り、もしくはスキャルピング感覚で小さく狙う
4. フィルタリングに使えるオシレーター
RSIやMACDなどのオシレーター系指標もフィルターとして活用します。
- RSIが50以上 → 買い方向優勢
- MACDがゴールデンクロス → 買いエントリーの後押し
- 逆にRSIが50未満、MACDがデッドクロスなら売りサインを強化
レンジ相場でのリスク回避法
スーパートレンドが最も苦手とするのが「レンジ相場」です。価格が一定の範囲で行ったり来たりする状況では、色転換シグナルが頻発し、無駄なエントリーが増えてしまいます。ここでは、そんなレンジ相場で無駄な損失を防ぐためのリスク回避法を解説します。
【1. ボリンジャーバンドでレンジ判定】
- ボリンジャーバンドが収縮(スクイーズ)している状態は、相場が方向感を失っているサイン。
- このタイミングではスーパートレンドのシグナルを「参考程度」にとどめ、ブレイクを待つのが安全です。
【2. 直近高値・安値をブレイクするまで静観】
- レンジ相場では、スーパートレンドが色を変えても高値・安値を抜けない限り「本物のトレンド」にはなりません。
- よって、直近高値・安値のブレイクが確認できた時点でエントリーを検討します。
【3. ATRによるボラティリティ確認】
- ATR(平均的な値動き幅)が極端に小さくなっている場合、相場はレンジ傾向にあります。
- ATRが上昇し始めるまでは、スーパートレンドのシグナルも“だまし”と割り切る冷静さが必要です。
【4. レンジ上限・下限で逆張り】
- 上級者は、スーパートレンドの色転換を“逆張りサイン”として利用することもあります。
- たとえば、レンジ上限でスーパートレンドが赤転換 → 売りエントリー
- レンジ下限で緑転換 → 買いエントリー
- ただし、これはリスクが高いため、出来高やMACDでの裏付けが必須です。
【5. レンジを抜けた瞬間を狙う】
- 最も安全で効果的なのは、レンジ相場がブレイクした瞬間をスーパートレンドの色転換と合わせて狙うこと。
- ブレイク&色転換&出来高急増の3条件が揃えば、トレンドフォローで大きな利益を狙えます。
「レンジ相場は無理に戦わない」が鉄則。スーパートレンドの“得意な場面”でだけ勝負することで、ムダな損失を防ぎ、リスクを最小限に抑えることができます。
他指標との併用によるフィルタリング技術
スーパートレンドの弱点である「だましシグナル」を克服するために、他のテクニカル指標と併用してフィルタリングを行うのは非常に効果的です。ただの色転換に飛びつかず、複数の根拠で精度を高めることで、トレードの安定性が格段に向上します。
【1. RSI(相対力指数)による過熱感チェック】
- RSIが30以下(売られすぎ)から反発 → 買いシグナルの裏付け
- RSIが70以上(買われすぎ)から反落 → 売りシグナルの裏付け
スーパートレンドのシグナルとRSIのタイミングが一致することで、だましのリスクを大きく減らすことができます。
【2. MACDによるトレンド勢いの確認】
- ゴールデンクロスで買いシグナルを強化
- デッドクロスで売りシグナルを強化
MACDは「トレンドの強さ」を測るのに優れているため、スーパートレンドの色転換が本物かどうかを見極める助けになります。
【3. ボリンジャーバンドで相場環境を把握】
- ボリンジャーバンドが拡大 → トレンド発生の可能性大
- ボリンジャーバンドが収縮 → レンジ相場の可能性、シグナルは慎重に
スーパートレンドのシグナルが出たタイミングで、バンドが広がっていればそのシグナルは有効性が高まります。
【4. 移動平均線で大局確認】
- 長期移動平均線(50日、200日)が上昇中なら買いシグナル優先
- 下降中なら売りシグナル優先
スーパートレンドの色転換を「トレンドの流れに沿って」選別することで、無駄な逆張りを回避できます。
【5. 出来高の増減チェック】
- スーパートレンドの色転換時に出来高が急増 → 信頼性アップ
- 出来高が伴わない色転換は“見送り”が無難
価格の動きだけでなく、出来高の変化も合わせて判断材料にすることで、だましシグナルのフィルタリング効果が高まります。
まとめ:スーパートレンドで勝率アップを目指そう
スーパートレンドは、「トレンド相場に強く、エントリータイミングが視覚的にわかりやすい」優秀なインジケーターです。色転換というシンプルなシグナルで、初心者でも迷わず判断できる一方、使いこなすには“だまし”を見抜くフィルタリング技術が欠かせません。
Supertrendインジケーター ダウンロード
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- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

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