Swing Index(SI)の使い方と活用術を徹底解説!

「最近、チャートを見てもタイミングが全然分からない…」そんなお悩み、ありませんか?
株やFXのトレードを始めたばかりの方から、経験を積んだ中級者の方まで、多くのトレーダーが抱えるのが「エントリーポイントが曖昧」だという問題です。

実際、ローソク足の形やトレンドラインだけでは、値動きの“強さ”や“本気度”までは読み取れませんよね。
そんなときに使ってみてほしいのが「Swing Index(SI)」というテクニカル指標なんです。

この指標、ちょっとマイナーではありますが、アレクサンダー・ワイルダー氏が考案した“値動きの勢い”を数値化する分析ツールなんですよ!
とはいえ、「名前は聞いたことあるけど、具体的にどう使うのか分からない」「他の指標と何が違うの?」といった声もよく聞きます。

今回は、そんな“よく分からないけど気になるSI”について、基礎から活用法、注意点まで一気に解説していきます!

目次

Swing Index(SI)とは?基本の考え方と特徴を解説

Swing Index(スイング・インデックス、以下SI)は、アレクサンダー・ワイルダー氏によって開発されたテクニカル指標で、「価格変動の勢い」を数値化して捉えることを目的とした分析ツールです。RSIやMACDといったモメンタム系指標と同じ分類に入りつつも、その性格はややユニーク。というのも、SIは価格の「始値・高値・安値・終値」の全てを計算に組み込むことで、単なる方向性ではなく、“力強さ”までも加味して相場を判断するのです。

たとえば、ローソク足で見たときに同じ長さの陽線でも、SIの数値によって「この上昇は強い」「これはノイズかも」といった判断が可能になります。まさに、視覚では読み取りづらい“中身の濃さ”を数値で教えてくれるわけです。

このような特徴から、SIは単独での使用はもちろん、他の指標(例:MACDやボリンジャーバンド)との併用でもその威力を発揮します。特に、「反発点の察知」や「トレンド転換の初動を捉える」といった局面では、多くのトレーダーがその精度の高さに注目しています。

つまりSIは、視覚的なチャート分析の“補完ツール”として非常に優秀なんです!

SI指標の定義とテクニカル指標としての位置づけ

Swing Index(SI)は、トレードにおける「勢い」を数値で示すことを目的としたテクニカル指標です。アレクサンダー・ワイルダー氏が1970年代に提唱したこの指標は、当時から「チャートだけでは見えない価格の本質を捉える指標」として注目されていました。

SIの最大の特徴は、値動きの単純な方向ではなく、その背後にある“価格変動の真剣度”を探ろうとする点にあります。具体的には、以下のような4つの価格をベースに計算されます。

  • 当日の始値(Open)
  • 高値(High)
  • 安値(Low)
  • 終値(Close)

これらを組み合わせて、前日の価格と比較し、買い手・売り手のどちらに勢いがあるかを数値化するわけですね。計算結果は±100の範囲で表示され、ゼロを中心にプラスは買い、マイナスは売りの勢力が強いことを示します。

RSIやMACDのように、トレンドの強さを見極める「モメンタム指標」に分類されますが、SIはローソク足の形状そのものをロジックに組み込んでいる点でユニークです。

そのため、「値動きの中身」を重視する裁量トレーダーにとっては、補助的なフィルターとして重宝されているんです!

SIの計算式と実用的な理解

Swing Index(SI)の核心は、その独自の計算式にあります。ただし、数式そのものはやや複雑なため、実用的な理解を重視して解説します。

SIの代表的な計算式は以下の通りです。

SI = 50 × [(Close - Previous Close + 0.5 × (Close - Open) + 0.25 × (Previous Close - Previous Open)) / M] × (R / TR)

パッと見て難解に感じるかもしれませんが、ここで使われている要素を分解して見ていきましょう

  • Close:当日の終値
  • Previous Close:前日の終値
  • Open:当日の始値
  • Previous Open:前日の始値
  • R:最大の値幅(通常は高値-安値)
  • TR(True Range):高値と安値、前日終値との差を考慮した「本当の変動幅」
  • M:変動の大きさを調整する値(ボラティリティ調整)

この計算は、値動きの「方向」と「勢い」の両方を評価するために構成されています。

しかし、実際の現場でトレーダーがこの式を逐一計算することはまずありません。ほとんどのプラットフォーム(TradingView、MT4、MT5など)では、インジケーターとしてのSIが用意されており、チャート上で数値やラインとして表示される形で使用します。

重要なのは、SIの数値が0に近いときは相場が“様子見”モードである可能性が高く、±30を超えてくると勢いのある動きが出ていると判断できるということ。
こうした実用的な「目安」を理解しておくことで、数式にこだわらなくても有効な判断材料として活用できます。

Swing Indexの使い方|チャートでの活用例と分析方法

Swing Index(SI)は、チャート上で「買い・売りの勢い」を視覚化できる点が大きな魅力です。特に、短期売買を行うトレーダーにとっては、エントリーポイントの判断補助として有効です。SIがチャート上に表示されると、ローソク足と連動して「この上昇は本物か?」「そろそろ転換しそうだな」といった“値動きの裏側”を読み解くヒントになります。

まず、SIの使い方は主に2つに分かれます。

【1】トレンドの方向性を判断する

SIの数値がプラス方向(+30以上)に大きく動いている場合、市場は強い買い圧力がある状態を示しています。逆にマイナス方向(-30以下)なら売り優勢と見ることができます。これは、「現在のトレンドに勢いがあるかどうか」を把握するのに非常に有効です。

【2】反転シグナルを読む

「直近までプラスで推移していたSIが急にマイナスに転じた」「値動きとSIの動きが逆行している(ダイバージェンス)」といった現象は、トレンド転換のサインかもしれません。このようなパターンを見逃さないことで、早期の撤退や反発狙いのエントリーが可能になります。

さらに、他のテクニカル指標と組み合わせて使うことで、SIの信頼度はさらにアップします。たとえば

STEP
RSI(相対力指数)と組み合わせる

→ RSIが「買われすぎ」ゾーンでも、SIがマイナスに傾いていれば過熱感の信ぴょう性が上がります。

STEP
MACDと合わせてトレンドの強さを補完する

→ MACDのクロスだけでなく、SIが追随しているかをチェックすると確度が上がることがあります。

このように、SIは「勢いを見る」「反転を察知する」という2つの用途で、日々のチャート分析に深みを与えてくれるテクニカル指標なのです。

TradingViewやMT4での設定と表示方法

Swing Index(SI)を実際のチャートで活用するには、TradingViewやMT4(MetaTrader 4)といったプラットフォームにインジケーターを組み込む必要があります。それぞれの導入方法を順に見ていきましょう!

TradingViewの場合

TradingViewでは、デフォルトでSIが用意されていないため、公開スクリプト(カスタムインジケーター)を追加する形になります。

  1. TradingViewのチャート画面を開く
  2. 上部メニュー「インジケーター」ボタンをクリック
  3. 検索窓に「Swing Index」と入力
  4. 「公開ライブラリ」から信頼性のあるユーザー作成スクリプトを選択し追加
  5. チャート上にSIが表示される

※評価が高いスクリプトや、使用者の多いものを選ぶのがポイントです。

MT4の場合

MT4はやや導入手順が煩雑ですが、拡張性に優れているため一度設定してしまえば長く使えます。

  1. Swing Indexのカスタムインジケーター(.mq4ファイル)をダウンロード
  2. MT4の「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」フォルダに貼り付け
  3. MT4を再起動
  4. ナビゲーター内の「インディケーター」からSwing Indexをダブルクリック
  5. パラメーターを調整して表示

カスタマイズできる項目としては、期間(例えば14日)や色の設定、警告音などがあります。好みに合わせて調整してみてください。

どちらのツールでも、「価格の勢いの可視化」というSIの本質は変わりません。表示後は、ローソク足の動きとSIの乖離や変化を観察しながら、日々のトレードに役立てていきましょう。

SI指標を活用する目的とその効果

Swing Index(SI)の活用目的は明確です。ズバリ、「チャートの裏に隠れた勢いを読む」こと。目に見える価格の動きだけでは判断できない、“値動きの強さ”や“変化の兆し”を数値で補完することが最大の狙いです。

例えば、ローソク足だけでは「上がっているけど、それってただの一時的な戻し?」という疑問が拭えませんよね。そんな時、SIがしっかりとプラス方向に伸びていれば、「この上昇にはちゃんと力がある」と確認できるのです。

また、SIを使えば、「そろそろ下げ止まるかも」というタイミングも数値から読み取れるようになります。これは、特に短期トレーダーやデイトレーダーにとって非常に大きな意味を持ちます。なぜなら、利確や損切りのタイミングを精緻に判断できるからです。

さらに、他の指標と組み合わせることでその効果は倍増します。たとえば…

RSIが70超えで「買われすぎ」と言われているときに、SIがマイナスに転じたら?

それは天井のサインかもしれません!

MACDがゴールデンクロスしたとき、SIもプラス方向に力強く動いていたら?

信頼度の高い上昇トレンドの始まりかも!

このように、SIは「単なる数値」ではなく、「他の指標では補えない視点」を提供してくれる存在です。特に相場の“勢い”という、曖昧で感覚的になりがちな要素を、数値で裏付けられる点が大きなメリットといえるでしょう。

トレード精度を高めるためのSIの役割

Swing Index(SI)は、単なる補助的なツールではありません。実際には、「トレードの精度を底上げする」ための実戦的な羅針盤として活用されています。とくに、エントリーとエグジットの“判断基準”を数値化できる点が、大きな魅力です。

たとえば、「この辺りでエントリーしたいけど、ちょっと不安…」という場面。そんなときに、SIがプラス方向に伸びていれば、「買いの勢いがある=乗っても大丈夫かも」と背中を押してくれます。

また、利確や損切りの場面でもSIは強い味方になります。値動きが思ったより伸びないとき、「一時的な押し目なのか?」「本格的に勢いが失われているのか?」という判断が難しいですよね。
ここでSIが0付近をウロウロしているなら、“様子見”のサイン。マイナスに転じたら、“勢いが消えた”という警戒信号になります。

このように、SIは「数字で勢いを見せてくれる」=感情に流されがちな売買判断に「客観的な指標」を与えてくれる存在なんです。

さらに、裁量トレードだけでなく、機械的な売買ルールにも取り入れられるのが特徴です。条件式として「SIが+30以上になったら買い」「-30以下になったら売り」と設定すれば、迷いなくルールに従った取引が可能に。
これは、ブレないトレードスタイルを構築する上で、大きな支えとなります。

過去の高値・安値から逆張りポイントを見つける

Swing Index(SI)が特に真価を発揮するのが、“逆張り戦略”におけるエントリーポイントの特定です。逆張りとは、相場の流れに逆らって売買を仕掛ける戦法。つまり、「そろそろ上がりすぎだから売ろう」「底を打ちそうだから買おう」と狙うスタイルですね。

このとき、過去の高値・安値の価格帯に注目するのは基本中の基本。しかし、「その高値や安値が本当に“効いている”のかどうか」の判断が難しい…。

ここで登場するのがSIです。たとえば、過去の高値付近まで株価が戻ってきたとき、SIの動きがどうなっているかを見るだけで大きなヒントが得られます。

✅パターン1:価格は上がってるのにSIが伸びない

勢いのない上昇=ダマシの可能性が高い
この場合、「再度反落するかも」と読んで、売りの準備をする戦略が考えられます。

✅パターン2:価格は底値圏で横ばい、でもSIが上昇傾向

静かな反発準備=逆張り買いのチャンス
まだチャートには表れていなくても、SIが“仕掛けの気配”をキャッチしてくれるわけです。

つまり、SIは「価格だけでは判断できない圧力の変化」を映し出すことで、逆張り戦略に“確信”を与えてくれる存在。特に過去の価格帯と現在のSIの動きを組み合わせることで、トレードに深みが生まれます。

これによって、「なんとなくこの辺が天井っぽい」「底打ち感があるけど自信ない…」という曖昧な判断が、データに裏打ちされた自信に変わるのです。

SIを使いこなすための注意点と課題

Swing Index(SI)は確かに強力なツールですが、万能ではありません。むしろ、SIを過信したり、誤った使い方をすると、トレードの失敗に直結してしまうことも…。ここでは、SIを正しく使いこなすために注意すべきポイントと、抱えやすい課題を整理しておきましょう。

まず、最も多いのが「勢いがあるからといって無条件に飛び乗る」ケースです。SIが+40を超えたからといって、必ずしも“買えば儲かる”わけではありません。そこには「過熱感」や「他指標との乖離」といった落とし穴が潜んでいる可能性もあります。

また、SIは“値動きの変化に敏感すぎる”という側面もあります。小さな上下動に反応して頻繁にプラス・マイナスを切り替えるため、特にレンジ相場では“ダマシ”が頻発します。これに惑わされてエントリー・イグジットを繰り返すと、手数料負けや心理疲労に繋がるのです。

さらに、SIはあくまで“補助的な指標”です。MACDやRSIのように“確定的な売買シグナル”として使うのはリスクが高く、「他の指標で方向性を確認しつつ、SIで勢いの有無を見極める」くらいの位置づけが適切です。

最後に、市場ニュースやファンダメンタルズの影響もSIでは読み取れないという点に注意が必要です。たとえば、好決算発表や地政学的リスクが発生した場合、SIがプラスでも一気に下落することもあります。

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