「チャートを見ても、結局どこで買えばいいのかわからない…」そんな悩み、投資家なら誰しも一度は抱えたことがあるのではないでしょうか?
特に、株式や仮想通貨のように変動の激しい市場では、単なるローソク足や移動平均線だけでは心もとない。トレンドの“本気度”を知るためには、価格だけでなく「ボリューム=取引量」に注目する必要があります。
そんなときに注目されるのが「Twiggs Money Flow(ツイッグス・マネー・フロー)」というインジケーター。Chaikin Money Flowの進化版とも呼ばれるこの指標、実はかなり奥が深いんです。
本記事では、Twiggs Money Flowの仕組みから具体的な使い方、さらにはトレードにどう活かせるのかまで、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます!
Twiggs Money Flowとは?仕組みと特徴を解説
Twiggs Money Flow(ツイッグス・マネー・フロー)とは、価格変動と出来高(ボリューム)の関係から、市場の「買い圧力」と「売り圧力」を視覚化するテクニカル指標です。株式や仮想通貨など、あらゆる金融市場でのトレンド分析に使われています。
この指標の最大の特徴は、単なるボリューム分析ではなく、価格の終値が高値・安値のどこに位置しているかという「位置情報」まで加味している点です。具体的には、終値がその日の高値に近ければ買い圧力が強い、安値に近ければ売り圧力が強いと判断されます。
また、Twiggs Money Flowは、一定期間の値動きを加重平均することで「ノイズ」を除去し、より滑らかなシグナルを提供するのも特徴。これはExponential Moving Average(指数平滑移動平均、通称EMA)を使うことで実現されています。
ゼロライン(0のライン)を中心にして動くこの指標では、ラインを上抜けることで「買い優勢」、下抜けると「売り優勢」と判断され、いわゆる「ゼロラインクロスオーバー」が売買判断のサインになります。
さらに、価格のトレンドとインジケーターの動きが逆行する「ダイバージェンス」が見られた場合、それはトレンド転換の兆候として重要視されるのです。
Twiggs Money Flowの計算式
Twiggs Money Flowの計算式は一見複雑に見えますが、その本質を理解すれば使いこなすのは難しくありません。
Twiggs Money Flow = EMA( Money Flow / True Range )
ここでのMoney Flowは、価格の終値が高値に近いか安値に近いかで正負が変わる「買い/売り圧力の強度」。True Rangeは、最高値と最低値、前日の終値との関係から算出される「実際の変動幅」です。これらを元に、買い圧力が強ければTwiggsはプラス方向へ、売り圧力が強ければマイナス方向へと動きます。
「Twiggs Money Flow 設定」の最適化方法
設定を見直すことで、Twiggs Money Flowの分析精度は飛躍的に向上します。たとえば、期間設定の「21」はデフォルトで最も多く使用されている値ですが、短期トレードでは「10〜14」に、長期では「30〜50」に変更することでより目的に合った分析が可能です。
また、TradingViewの一部スクリプトでは、EMAの代わりにWMA(加重移動平均)を選べるオプションがあります。WMAは直近のデータにより大きなウェイトをかけるため、短期的な価格変化に対して敏感に反応します。これにより、特に急騰・急落局面でのシグナルが早く得られるという利点があります。
Twiggs Money Flowを使ったトレーディング戦略
Twiggs Money Flowは、単にチャート上に表示するだけでは力を発揮しません。実際の取引にどう組み込むかが、分析力と成果を左右します。このセクションでは、株式市場と仮想通貨市場での活用法、さらに他のインジケーターとの併用による相乗効果を紹介します。
株式・仮想通貨市場での活用事例
まず、仮想通貨市場では、特にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要通貨において、Twiggs Money Flowが有効に機能しています。たとえば、2025年初頭のBTCチャートでは、価格が横ばいでもTwiggsがゼロラインを上抜けていた時期があり、その直後に大幅な上昇が確認されました。これは「先行指標」としての有効性を示す事例です。
一方、株式市場でも、日経平均や米国個別株などで同様にトレンドの兆候をつかむために活用されています。特に、短期的な反発ポイントや、ボリュームの急増に隠れた買い圧力を示す場面で信頼性の高いサインを発することがあります。
他の指標との組み合わせ方
Twiggs Money Flowを単独で使うよりも、他のインジケーターと組み合わせることで、より多角的な分析が可能です。たとえば、RSI(相対力指数)と併用することで、Twiggsがゼロラインを上抜けた際にRSIが「50」を突破していれば、トレンド転換の信頼度が増します。

また、MACD(移動平均収束拡散法)と一緒に用いることで、モメンタムとボリュームの両方を加味した判断ができます。たとえば、Twiggsが上昇し、MACDがゴールデンクロスを示していれば、短期的な買いポジションを検討する材料になります。

そして、リスク管理にもこのインジケーターは有効です。Twiggsがゼロラインを下抜けてから長時間戻らない場合、それは市場からの「売り圧力の持続的存在」を示唆しており、ポジション調整の目安となります。
まとめ|Twiggs Money Flowで安定収益を目指す
Twiggs Money Flowは、価格の動きに出来高という要素を加えることで、「トレンドの信頼度」や「市場の本音」を見極められるテクニカル指標です。感覚に頼らず、数値とロジックでトレード判断を支えてくれる存在として、多くのトレーダーに支持されています。
正しく使えば未来の損失を回避できる
トレードにおける失敗の多くは、根拠のないエントリーとエグジット。Twiggs Money Flowを活用することで、買いと売りのどちらの圧力が市場で優位なのかを可視化でき、リスクの高いタイミングを避けやすくなります。
たとえば、ゼロラインを下抜けた状態での買いエントリーは危険信号です。このようなシグナルを一つでも持っておくことで、不要な損失を減らせる可能性が大きく広がります。
学びながら使いこなせば勝率が上がる
Twiggs Money Flowは、一度覚えれば使えるというよりも、「実践を通して深めていく」タイプの指標です。最初はゼロラインだけを見ていたユーザーが、やがてダイバージェンスや設定変更のテクニックに気づいていくことで、より高精度な分析が可能になります。
特に他のトレーダーとの差別化を図りたい中級者以上にとっては、「価格+ボリューム」を融合させたこの視点は大きな武器となります。日々のチャート分析にTwiggsを取り入れていくことで、マーケットの動きに対する理解と対応力が自然と養われていくのです。
Twiggs Money Flowインジケーター ダウンロード
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