「トレンドの始まりを誰よりも早く察知したい!」そんなあなたに注目されているのが、Vortex Indicator(VI)です。シンプルながらも奥深く、他のテクニカル指標とは一線を画す存在感がありますよね。ただ、「VIって何がそんなにすごいの?」「どう活用すれば?」と疑問に感じている方も多いはず。今回はそのモヤモヤをスッキリ解消していきます!
Vortex Indicator(VI)とは?基本から理解しよう
Vortex Indicator(ボーテックス・インジケーター)は、2009年にEtienne Botes氏とDouglas Siepman氏によって開発された、トレンドフォロー型のテクニカル指標です。特徴的なのは、トレンドの「方向性」と「強さ」を同時に視覚化できるという点!トレーダーの間では、「トレンドの転換点を逃さず捉えたい!」というニーズに応えるツールとして注目を集めています。
このインジケーターは、2本のラインで構成されています。「VI+(プラスライン)」は上昇トレンドの強さを、「VI−(マイナスライン)」は下降トレンドの強さを示します。この2本がクロス(交差)するポイントこそが、売買シグナルの発生源なんです。
例えば、VI+がVI−を上抜けたら「上昇トレンドが始まったかも?」と推測できる一方で、VI−がVI+を下抜けた場合は「下落トレンドの可能性アリ!」と判断する材料になります。
実際の相場では、移動平均やMACDのように「ラグ(遅れ)」が生じる指標が多い中、VIは相場の勢いをダイレクトに反映するため、より早期のシグナル発見に貢献することがあります。
また、チャート上での見た目もシンプルなので、初心者でも比較的使いやすいというメリットも見逃せません。もちろん、単体ではなく他のオシレーター系やモメンタム系指標と組み合わせることで、その精度をさらに高められるんですよ!
VIインジケーターの概要と特徴
Vortex Indicator(VI)は、トレンドの転換や継続性を判断するために設計されたトレンドフォロー型指標であり、その最大の特徴は「VI+」「VI-」という2本のラインによるクロスオーバーにあります。これが他のテクニカル指標と大きく異なるポイントなんです。
「VI+」は、現在のローソク足が過去よりもどれだけ上方向に動いているかを表すライン。一方の「VI-」は、同じように下方向への動きを測定しています。この2つのラインがチャート上で交差することで、「上昇または下降トレンドが始まった可能性」が示唆されます。
しかもこの指標、価格の“勢い(モメンタム)”と“方向”の両方を同時に示すことができるんです。たとえば、VI+とVI-の差が広がれば広がるほどトレンドが強いということを意味しますし、交差が頻繁になれば、ボラティリティが高くなっていることもわかります。
「えっ?クロスってそんなに大事なの?」と思った方もいるかもしれませんね。VIはクロスのタイミングが売買の目安になるだけでなく、トレンドの“持続性”を判断する目安にもなるんです。つまり、「いつ買う(売る)」だけでなく「どれくらい持つか」も判断できるというわけです。
Vortex Indicatorの計算方法
Vortex Indicator(VI)の計算は、見た目のシンプルさに反して、裏側ではしっかりと数学的な処理が施されています。VI+とVI−は、それぞれトレンド方向の「真の動き」を捉えるための計算式に基づいています。
まず基本となるのが、「トゥルーレンジ(True Range:TR)」です。これは「当日の高値と安値の差」だけでなく、「前日の終値とのギャップ」も加味して、その日の実質的な値動きの大きさを測定する指標です。具体的には、以下の3つのうち最大値を選びます:
- 当日高値 − 当日安値
- 当日高値 − 前日終値(絶対値)
- 当日安値 − 前日終値(絶対値)
このTRをベースにして、VI+は「当日の高値と前日安値の距離(絶対値)」の合計、VI−は「当日の安値と前日高値の距離(絶対値)」の合計を、それぞれ特定期間で割ることで求めます。一般的には「14期間」が標準とされていますが、短期トレードでは7や10、長期なら21や30を使うことも。
計算式は以下の通り:
- VI+ = Σ|当日高値 − 前日安値| ÷ ΣTrue Range(TR)
- VI− = Σ|当日安値 − 前日高値| ÷ ΣTrue Range(TR)
このように、VIは価格の“方向性と強さ”を数量化してくれるため、視覚的に非常にわかりやすいんです。
ただし注意点として、期間設定によって感度が大きく変わるため、相場状況に応じた調整が必要です。短期間にすると反応が速くなりますが、ダマシも増えるリスクがあります。一方で長期間に設定すれば安定性は上がるものの、シグナルの出現が遅れがちに。
「どの期間を使えばいいか悩む…」という方は、まずは14期間でスタートして、トレードスタイルや取引銘柄に合わせて微調整してみてください!
売買シグナルを見極めるクロスオーバー戦略
Vortex Indicator(VI)の最も注目すべき活用ポイントが、この「VI+とVI−のクロスオーバー」です!これがトレンドの転換点を捉えるサインとなり、売買判断の起点になるんです。
まず基本ルールとして覚えてほしいのが以下の2つ。
- VI+がVI−を上抜ける:買いシグナル
- VI−がVI+を上抜ける:売りシグナル
このクロスオーバーが発生したタイミングで、「トレンドの方向性が変わった」と判断されるわけですね。「えっ、そんなシンプルでいいの?」と思うかもしれませんが、この明快さこそがVIの魅力でもあります。
とはいえ、クロスオーバーだけで即エントリーしてしまうのは少々リスクが高い。特にボラティリティの高い相場では、「ダマシのクロス」も多く発生します。そこで重要なのが、乖離幅(スプレッド)の確認。VI+とVI−の差が大きいときは、トレンドがしっかり出ている証拠。逆に、ラインが絡み合っている状態では、トレンドが不安定な可能性が高いんです。
また、クロス直後の値動きが小さい場合は「様子見」、ある程度の値動きを確認してからエントリーする「確認型トレード」が安心。さらに、RSIやMACDとの併用で精度を高めることもできます。
たとえばRSIが50を上回っている状況でVI+がVI−をクロスすれば、トレンドに加えてモメンタムも伴っている可能性が高い、というような使い方ですね!
このように、クロスオーバーはVIを使いこなすうえでの「基本動作」。シンプルですが、市場のモメンタムを直感的に把握できる有効な方法なのです。
他のテクニカル指標との併用方法
Vortex Indicator(VI)は単体でも有効なツールですが、他のテクニカル指標と組み合わせることでその真価が発揮されます!特に相性が良いのが、モメンタム系・オシレーター系の指標。トレンドの強弱や継続性を多角的に判断することで、エントリーとエグジットの精度をグッと高めることができるんです。
まずは「RSI(相対力指数)」との組み合わせ。RSIは売られすぎ・買われすぎを判断するオシレーター系指標です。たとえば、VI+がVI−を上抜けたと同時に、RSIが70を超えている場合、これは「強い上昇トレンドの継続」が示唆されるため、買いエントリーの信頼度が上がります。
次に、「MACD(移動平均収束拡散法)」との併用。MACDはトレンドの方向と勢いを視覚的に示してくれる指標ですが、シグナルのタイミングがやや遅れる傾向があります。ここに、より早めに反応するVIを加えることで、「MACDがクロスする前にトレンド転換を察知する」ことも可能になります。
さらに「ADX(平均方向性指数)」も注目です。これはトレンドの“強さ”だけに着目した珍しい指標。ADXが高く、かつVI+とVI−が大きく乖離している場合は、非常に安定したトレンド相場である可能性が高いです。
このように、VI単体でのクロスだけに頼るのではなく、複数指標で相場の環境認識を深めることがポイント。「どれも同じ方向を示している」場合こそ、エントリーの強度が高まるタイミングだと考えてください!
トレンド転換の見極めとエントリータイミング
Vortex Indicator(VI)が最も威力を発揮するのが、「トレンド転換の初動を捉える局面」です。トレンド系指標の中には、反応が遅れがちなものも多いですが、VIは「価格の動きそのもの」を元に計算されているため、比較的素早く変化を察知することができます。
具体的には、VI+とVI−が交差する瞬間が、トレンドの転換点の候補。たとえば、VI+がVI−を下から上に突き抜けた場合、それは「上昇トレンドの始まりかも?」というサインになります。この時点でのエントリーができれば、トレンドの初期段階でポジションを持てるというわけですね!
ただし、クロスが発生した直後の値動きが乏しい場合や、VIライン同士の角度が浅い場合は「本物のトレンド転換」ではない可能性も。ここで役立つのが、スプレッドや「トゥルーレンジ(TR)」の変化。これらを確認することで、相場の勢いを測ることができます。
エントリータイミングとしては、以下のような判断基準が有効です:
- クロス直後にローソク足が直近の高値(または安値)をブレイクしたとき
- クロスに加えてRSIやMACDも同方向を示しているとき
- ボラティリティが急上昇しているとき(=市場が動き出したサイン)
さらに、VIはスイングトレードにもデイトレードにも応用できますが、相場の時間軸に応じてVIの期間設定を柔軟に変えることがカギです。短期トレードでは7〜10期間、スイングでは14〜21期間が一般的な目安。
リスク管理と誤認識を防ぐための注意点
Vortex Indicator(VI)はトレンドの視覚化に優れたツールですが、「万能ではない」ことをしっかり理解しておくことが大前提です。特に意識すべきなのが、「誤ったシグナル(ダマシ)」と「過剰な指標依存」です。
まず最初の注意点は、クロスオーバーによる“ダマシ”のリスク。VI+とVI−が交差したからといって、必ずしもトレンドが発生するとは限りません。ボラティリティが低いレンジ相場や、ファンダメンタルズによる突発的な変動がある相場では、シグナルが機能しないケースもあるのです。
これを防ぐためには、以下のような確認ステップを踏むと効果的です:
- クロス直後のローソク足が直近高値(または安値)を超えているか確認
- RSIやMACD、ADXなど他の指標とシグナルが一致しているかをチェック
- 出来高が増加傾向にあるかどうかで、トレンドの“本気度”を測る
次に注意したいのが、VIへの過信と過剰依存です。VIは価格の動きを“純粋に”捉える反面、「ニュース・イベント要因」や「出来高変動」といった外的要因には無防備です。そのため、必ずファンダメンタルズや市場の背景も確認したうえで総合的な判断を行いましょう。
また、設定ミスによる誤読も要注意。特に初心者に多いのが、デフォルトの14期間をそのまま使い続けてしまい、実際の相場と合っていないというケース。マーケットの性質(株式か、為替か、仮想通貨か)に応じて期間を最適化することで、シグナルの精度は大きく変わります。
Vortex Indicatorの最新応用例と将来性
最近では、Vortex Indicator(VI)の活用範囲がますます広がりを見せています。従来の裁量トレードだけでなく、自動売買やオプション取引、さらには異なる金融市場での応用も進んでおり、VIのポテンシャルはさらに注目されています!
まず注目すべきは、自動売買アルゴリズムへの組み込み。VIは明確な数値シグナルを提供するため、アルゴリズムに組み込みやすい特性があります。たとえば、VI+がVI−をクロスした時点で買い注文を発動し、一定期間経過または逆クロスで手仕舞うといったルールが自動化できます。特に短期トレード向けのボットでは、反応速度とシンプルなロジックの相性が良好とされています。
次に、オプション取引での応用です。オプションでは方向性の把握が極めて重要ですが、VIを使えば、トレンドの方向と強度を一目で判断できるため、「買い/売り」だけでなく「コール/プット」の選定にも役立ちます。最近では、オプションのデルタヘッジを調整する際に、VIをトリガーに設定するトレーダーも増えています。
さらに興味深いのが、株式・FX・仮想通貨など異なる市場での有効性です。VIは価格変動に依存する指標であり、チャート構造さえあればどの市場でも使用可能。そのため、BTC/USDTなどの仮想通貨ペアや、ゴールド・原油といったコモディティでも活躍中です。
そして今後の展望としては、「マルチタイムフレーム分析」との融合が期待されています。これは、複数の時間足(例:日足と4時間足)でVIのシグナルを確認し、相場の整合性をチェックする方法。これにより、“だまし”の回避やトレンドの信頼性向上が見込めます。
VIはシンプルな構造でありながら、柔軟性が高く、未来志向のトレード戦略を構築するうえでの選択肢のひとつとして、これからも多くのトレーダーに支持され続けるでしょう!
VIインジケーター ダウンロード
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