
「MACDだけじゃ物足りない…」そんなトレーダーさん、増えていませんか?
トレンドの転換点を見誤るたびに、心の中で「もっと正確な指標が欲しい」とつぶやいた経験、あるのではないでしょうか。
今回は、出来高という“市場の本音”を加味して分析する、VW-MACD(Volume-Weighted MACD)という強力なツールをご紹介します。
VW-MACDとは?出来高加重MACDの基本解説


出来高の大きい値動きを重視することで、単なる価格変動以上の“本当のトレンド”を見抜く力が備わります!
VW-MACDとは何か?その定義と目的
VW-MACDとは、MACD(Moving Average Convergence Divergence:移動平均収束拡散法)の進化系で、テクニカル分析の定番である「トレンドの強さと方向性の判断」を、出来高を加味してさらに精度を高めたもの。
従来のMACDは、短期EMA(指数移動平均)と長期EMAの差を取って「MACDライン」を描き、さらにその平均線(シグナルライン)と比較してトレンドを判断します。
一方、VW-MACDではこの計算式に「出来高加重移動平均(VWMA)」や「出来高加重指数移動平均(VWEMA)」を組み込みます。これにより、出来高が大きい場面での値動きがより強調され、「重要な価格変動」と「ただのノイズ」とを区別しやすくなります。
なぜVW-MACDが注目されているのか?

理由はシンプル。市場の“実態”に近いからです。
テクニカル指標の多くは価格の動きだけを見ていますが、実際のトレードでは「どれだけの取引量(出来高)がその価格を動かしたか」が非常に重要です。
VW-MACDはこのポイントをしっかり押さえているため、従来のMACDよりも「信頼性の高いシグナル」を出しやすいと言われています。
VW-MACDの設定方法と見方
VW-MACDは簡単に導入できます。ここでは、導入から設定、実際の見方までを具体的に解説していきます!
VW-MACDの読み方と基本的な使い方
表示されたVW-MACDには、基本的に3つの要素が含まれます。
- MACDライン(VWEMA短期と長期の差)
- シグナルライン(MACDの移動平均)
- ヒストグラム(MACDラインとシグナルラインの差)
ゴールデンクロス・デッドクロスの判断基準
MACDラインがシグナルラインを下から上に突き抜けると「買いシグナル(ゴールデンクロス)」、上から下に抜けると「売りシグナル(デッドクロス)」とされます。

ヒストグラムの解釈と注意点
ヒストグラムはモメンタム(勢い)を示します。棒グラフが伸びていく=トレンドが強まっている証拠。反対に縮んでいくと勢いが弱まっているサインです。
ただし、横ばいのヒストグラムが続く場面では、シグナルが曖昧になりやすいため、他の指標との併用が効果的です。
VW-MACDを使った効果的なトレード戦略
出来高を活かした売買タイミングの精度向上
VW-MACDは、価格変動だけでなく取引量も評価対象にするため、「価格が大きく動いた理由」を見極めるのに役立ちます。
たとえば、MACDラインとシグナルラインが交差しつつ、ヒストグラムが拡大し、なおかつ出来高が急増している場合、「多くの市場参加者が動いている=信頼できるシグナル」と判断できます。
このように、出来高が裏付けとなることで、ゴールデンクロスやデッドクロスに対する信頼度が格段に上がるんです。
VW-MACDと他指標の組み合わせ戦略(RSI・ボリバンなど)
VW-MACDは単独でも機能しますが、他のインジケーターと組み合わせると、より強力な判断材料になります。
- RSI(相対力指数)と併用して「買われすぎ・売られすぎ」状態を判断
- ボリンジャーバンドで価格の拡散傾向をチェックし、エントリーのタイミングを絞り込む
- 出来高プロファイルと併せて、VW-MACDの反応が強い価格帯を見極める
このように、複数の視点から「トレンドの裏付け」を確認することで、無駄なエントリーを減らすことが可能です。
ダイバージェンスを活用したエントリー判断
VW-MACDは、ダイバージェンスの検出にも非常に有効です。価格が上昇しているにもかかわらず、VW-MACDラインやヒストグラムが下がっている場合、それは「隠れた売り圧力」の兆候かもしれません。

逆に、価格が下がっているのにVW-MACDが上昇を示していれば、「反発の予兆」と見なすことができます。

このような現象をいち早く察知できれば、「遅れてエントリーしてしまう」なんてことも防げます
VW-MACDのメリットと注意点【トレーダー必見】
VW-MACDは非常に有用なツールですが、「良い点」だけでなく「気をつけるべき点」も理解しておく必要があります。

ここでは、期待できる未来と避けたい失敗の両面をしっかり押さえましょう!
VW-MACDのメリット
VW-MACDの活用によって、トレードの判断基準が明確になります。
たとえば、MACD単体では弱いシグナルだったとしても、VW-MACDなら「出来高の後押しがある=本格的なトレンド入り」と判断できる場面があります。
これは、単に線がクロスしたからエントリーするのではなく、「市場全体が動いているサイン」として自信をもってポジションを取れる状況です。
このように、シグナルの“質”を見極められるようになることで、「曖昧な相場で悩まない」「根拠を持ったトレードができる」ようになり、結果的にメンタル面でも安定した判断がしやすくなります。
間違った使い方によるリスクとは?
VW-MACDは高性能な分、使い方を誤ると逆効果になるリスクも潜んでいます。
設定ミスによる誤シグナルの危険性
たとえば、デイトレーダーがスイングトレード向けの設定を使ってしまうと、反応が鈍くてタイミングを逃してしまう、といった失敗が起きがちです。
VW-MACDへの過信がもたらす落とし穴
また、VW-MACDだけに依存するのも危険です。「完璧な指標はない」というのがテクニカル分析の鉄則。
たとえば、ヒストグラムが拡大していても、実際にはファンダメンタルズの悪化や経済指標の発表など、外的要因で反転することもあり得ます。

「複数の根拠を組み合わせる」「過去のチャートで検証する」など、冷静な視点を持ち続けることが大切です。
VW-MACDインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「VW-MACD_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
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