市場サマリー
昨日の外国為替市場では、ドル指数が0.15％上昇し、102.59で終了しました。ユーロ/ドルは0.01％下落し、1.0950で終了しました。ポンド/ドルは0.14％下落し、1.2732で終了しました。国際現物金は0.27％上昇し、2054.20ドル/オンスで終了しました。
ユーロ/ドル
先週、ユーロは主にドル指数の動きに小幅に揺れ動きました。米国の12月CPIおよびコアCPIが予想外に上昇し、一時的にドル指数を刺激して強くなりましたが、すぐに期待を上回るPPIデータに抑制され、ユーロ/ドルはドル指数に沿って1.09-1.1の範囲で週全体にわたり狭いレンジで揺れ動きました。将来を展望すると、主要な中央銀行が利下げサイクルに入る見通しの中、市場全体にはまだ明確なトレンド方向が見られず、経済データの変化に焦点を当てる必要があります。最近公表された米国の雇用およびインフレデータは反発しており、市場の連邦準備制度（Fed）への利下げ期待がやや和らいでおり、ドル指数の動きが安定しています。一方、ユーロ圏の経済見通しは依然として暗いままで、主要な経済体であるドイツの2023年の経済は0.3％縮小する見通しであり、欧州中央銀行（ECB）の役員は経済活動の減速が見られ、四半期の経済は縮小すると述べています。ECBのラガルド総裁は、将来のデータがインフレが安定して下がることを確認すれば、ECBは利下げに踏み切ると述べています。ドル指数の安定がユーロ圏の基本的な弱さと重なり、ユーロ/ドルは短期間において弱含みの揺れ動きを維持する可能性があります。
ポンド/ドル
ポンドも同様にドル指数の動きに従って横ばいの揺れ動きを見せました。先週発表された英国の11月GDPは前月比で0.3％増加し、市場予想の0.2％を上回り、ポンド/ドルの週間線をわずかに0.25％上昇させました。GDPが予想を上回ったものの、英国の最近の他の重要な経済データは依然として弱く、11月の製造業、建設業、および産業生産はすべて市場の予想を下回りました。英国経済が耐久性を持っているかどうかは引き続き注意が必要であり、ポンドの動向を持続的に支えるのは難しいでしょう。市場が連邦準備制度の利下げ期待を受け入れる中、ドル指数が安定すると、ポンド/ドルの上昇余地は限られています。今週は英国の12月CPIデータの動きに注意を払う必要があり、もし英国のインフレ水準が予想を上回り続ける場合、英国中銀の利下げ期待をさらに高め、ポンドの動向に不利になる可能性があります。
