USD/JPY
月曜日(11月27日)、ドル対円は0.6%下落し、148.59円まで低下しました。この日の米国データによれば、10月の新築住宅販売は予想を下回り、季節調整後の年率は67.9万戸で、5.6%減少しました。9月の数値は71.9万戸に下方修正され、前値は75.9万戸でした。経済データの軟調さが続く中、市場はさらなる米連邦準備制度(Fed)の利上げ緩和への賭けを強めています。シカゴ商品取引所のFedWatchによれば、来年5月にFedが少なくとも25ベーシスポイント利下げする可能性は50%をわずかに超えています。一方で、日本のサービス業のインフレが上昇し、価格圧力が拡大していることから、日本銀行が短期間で超緩和的な金融政策を終了する可能性が高まっています。両国の金利の対照的な期待により、円安の余地は限られてきています。今週後半には米国の第3四半期のGDP(国内総生産)、個人消費支出(PCE)物価指数などの重要な経済データが発表されますので、注視が必要です。もしデータが引き続き経済の減速を示す場合、ドル/円は引き続き下落する可能性があります。日足チャートでは、ドル/円は149.70近くで反発し、ボリンジャーバンドの下部線に向かって下落しています。下方の148.10-148.00は重要なサポートであり、このサポートを下回ると、ドル/円の下落空間がさらに広がる可能性があります。
AUD/USD
月曜日(11月27日)、オーストラリアドルは米ドルに対して続伸し、三ヶ月以上ぶりの0.6614米ドルまで上昇しました。来年の利下げ期待が高まり、米ドルが頻繁に下落する中、オーストラリアドルは連続して反発しています。オーストラリアドル自体にとって、最近の上昇は低く評価されていた為替レート、有利な金利差状況、主要商品価格の反発、およびオーストラリアの経常収支の黒字が支えとなっています。これらの要因が引き続きオーストラリアドルの高水準への上昇を支えると予想されます。日足チャートでは、オーストラリアドル/米ドルはボリンジャーバンドの通道上線に沿って良好に上昇しており、さまざまな技術指標が強力な上昇動能を示しています。上方で0.6648を突破すると、0.67またはそれ以上の水準を目指す可能性があります。下方では0.6540近辺が近期の初期サポートとなっています。