USD/JPY
3月12日(火曜日)、米ドル指数は一時的な揺れを経て終盤に0.2%上昇し、102.95で終了しました。同時に米ドルは円に対しても0.5%上昇し、147.66でクローズしました。アメリカ労働省の報告によると、2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇し、予想に合致しました。CPIの前年比上昇率は3.2%で、予想は3.1%上昇でした。食品やエネルギーを除くコアCPIは、2月に前月比0.4%上昇し、予想は0.3%上昇でした。前年比では3.8%上昇し、予想は3.7%でした。アメリカの2月のインフレ率は予想を上回り、6月の政策会議での利下げ期待をわずかに下げました。これにより6月の利下げに関する議論が続く可能性がありますが、より直接的な影響は、次回の会議で公表されるFOMCのドットプロット予測に影響を与える可能性があります。また、利下げ回数が3回に満たないことが議論される可能性もあります。一方、前日の市場では、データの支持を受けてドルがわずかに上昇しました。日本からのニュースでは、日本銀行の総裁である植田和男氏は、日本経済の評価が1月よりもわずかに低いと述べました。一方、日本の財務大臣である鈴木俊一氏は、日本がデフレを克服した段階にはまだ達しておらず、それに伴い円が下落しました。また、日本最大の労働組合である日本労働組合総連合会(RENGO)は、今年の賃上げを5.85%要求しました。これは30年ぶりに5%を超えるものです。賃金交渉が最終的に合意されれば、日本銀行は一定のインフレ圧力に直面することになり、その結果、市場は日本銀行がマイナス金利政策を終了する可能性を考慮せざるを得なくなるでしょう。その時には円が市場の期待によって引き続き回復する可能性があります。もちろん、その前提としては、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待も高まる必要があります。日足チャートでは、ドル/円は大幅な下落後にわずかな調整を行っています。149を超える上昇ができなければ、今後も下落する可能性があります。
AUD/USD
3月12日(火曜日)、予想を上回るアメリカのCPI発表後、米国債利回りが上昇し、豪ドル/米ドルは0.6583まで下落しましたが、最終的には0.6605付近でクローズし、依然として0.66の水準を維持しています。豪ドルに関しては、市場はまだオーストラリア準備銀行が金融引締めサイクルを終了したと見ています。スワップポイントの価格設定では、オーストラリア準備銀行が最速で8月に初めて利下げすることが予想されていますが、今年の利下げ幅は50ベーシスポイントにとどまる見通しです。欧米よりも遅い利下げや低い利下げ幅の期待が、最近の豪ドルを支える主要な要因となっています。日足チャートでは、5日、10日、21日の移動平均線が上昇傾向を示しており、豪ドル/米ドルは依然として上昇トレンドにあり、サポートラインは10日移動平均の0.6567にあります。これを下回ると、トップの形成が警告されます。レジスタンスは、先週の高値0.6667と12月から2月の下降トレンドの61.8%フィボナッチリトレースメント0.6707に位置しています。