USD/JPY
5月27日(月曜日)、米ドル/円はわずかに0.05%下落し、156.93で取引を終えました。
イギリスとアメリカの市場が祝日のため、全体的に最近の高水準付近で小幅な動きが続いています。市場は今週発表されるアメリカの4月個人消費支出(PCE)価格指数に注目しています。
このデータはFRBが最も重視するインフレ指標です。市場予想では月間の成長率が0.2%から0.3%の間とされています。仮に相対的に穏やかな成長が見られたとしても、FRBが利下げに自信を持つには不十分かもしれません。
このペースでは、年間インフレ率は3%未満にとどまる可能性があり、FRBの目標である2%を大きく上回ります。そのため、再度の利上げの可能性は低いものの、現在の高金利水準を長期間維持する方針が安心材料となるでしょう。
利差取引の魅力はまだ薄れていません。アメリカのインフレデータが発表されるまで、米ドル/円は主に期限の近いオプションに影響され、狭い範囲での動きを続けると予想されます。波動範囲は155.50から157.50の間に限定される見込みです。
AUD/USD
5月27日(月曜日)、豪ドル/米ドルは0.4%上昇し、0.6651で取引を終えました。オーストラリアの金利が長期間高位にとどまる見込みが豪ドルを支えていますが、強いアメリカ経済とFRBの緩和期待の減少が為替レートに圧力をかけています。
今週火曜日に発表されるオーストラリアの4月小売売上高データに注目が集まっており、投資家は消費支出の兆候を探っています。市場予想では、3月の小売売上高が予想外に減少した後、4月は0.2%の増加が見込まれています。このデータが増加を示せば、オーストラリア準備銀行(RBA)の利下げ延期の予測が強まり、豪ドルも支えられる可能性があります。
日足チャートを見ると、豪ドル/米ドルのサポートは0.6620-25および0.6600-05にあり、レジスタンスは0.6675-80および0.6695-00に位置しています。全体的には、ボリンジャーバンドの中軌線の上にあり、以前に形成された上昇チャネルが維持されているため、さらなる回復の基盤があると言えます。