USD/JPY
5月28日(火曜日)、米ドル/円は0.19%上昇し、157.16で取引を終えました。ドル買いの勢いは疑わしい干渉水準(157.50)の前で一時的に停滞する可能性があるものの、利差取引の影響でドルは引き続き高値を試みています。
また、2024年にFRBが一度だけ利下げする可能性が高まっており、円の純空頭ポジションは4週間ぶりに再び増加しました。日足チャートでは、米ドル/円はボリンジャーバンドの上限に接近しており、相対強弱指数(RSI)は過買いの水準で安定していますが、方向性は明確ではありません。
ドル/円が最近の高値157.19を突破すれば、新たな上昇トレンドが始まる可能性があります。下方の重要なサポートは10日移動平均線の156.30、その次は155.50付近となります。
AUD/USD
5月28日(火曜日)、豪ドル/米ドルはわずかに0.04%下落し、0.6648で取引を終えました。火曜日に発表されたオーストラリアの4月小売売上高は予想を下回り、0.1%の増加にとどまりました。市場予想は0.2%、3月は0.4%の減少でした。高い借入コストと賃料の上昇が消費者に圧力をかけており、データは消費者の慎重な姿勢を示しています。
このデータに対する市場の反応は淡白でしたが、豪ドルの上昇を若干抑制しました。次に発表される4月のCPI(消費者物価指数)は、水曜日に予定されており、前年比の伸び率は3月の3.5%から3.4%に低下すると予想されています。このデータは豪州中央銀行の政策見通しに大きな影響を与えます。もしインフレの低下が明確であれば、豪州中央銀行の利下げ予測が高まり、豪ドルには不利となるでしょう。一方で、インフレが予想以上に高止まりすれば、豪ドルはさらに上昇する可能性があります。
これまでのところ、豪州中央銀行はインフレに対して慎重な態度を保ち、2025年5月まで緩和政策を行う可能性が100%ではないと市場は見ています。このため、豪ドルは支えられて反発しています。しかし、この見通しが変わると、4月中旬以来の上昇トレンドが逆転するリスクがあります。現在のところ、下方の重要なサポートは0.6580にあり、このレベルを割り込むと、豪ドルはさらに下落する可能性があるため、注意が必要です。