USD/JPY
7月15日(月曜日)、米ドル指数は一時104.31の高値を記録しましたが、終値は0.07%下落し104.22となりました。米ドル/円は157.89でほぼ横ばいでした。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長はワシントン経済クラブでの講演で、第2四半期のインフレ指標がFRBの目標に向けて着実に低下していることを示唆し、近いうちに利下げが行われる可能性があると述べました。この発言により、市場は9月の利下げを一層確信しました。パウエル議長の発言中に、米ドル/円は6月17日以来の最安値である157.15に一時下落しました。
また、米国のインフレデータが予想を下回ったことを受けて、先週の日本当局の市場介入が円を支えるためであったとの見方が広がっています。日本銀行のデータによれば、当局は先週木曜日に約3.57兆円(224億ドル)を費やした可能性があります。現在、米連邦準備制度理事会が以前の予想よりも大幅または迅速に利下げを行うとの期待が高まると、円はさらなる支援を受けることになります。
AUD/USD
7月15日(月曜日)、豪ドル/米ドルは一時0.6785の高値に達しましたが、終盤にはわずかに下落し、0.6759で取引を終えました。週末に元米大統領のドナルド・トランプ氏が暗殺未遂事件に巻き込まれたことが報じられ、トランプ氏の勝利の可能性が高まったと見られ、これが米ドルとビットコインを支えました。同時に、中国の経済データがやや弱含んでおり、豪ドルにはほとんど支援を提供しませんでした。豪ドル/米ドルは高値から反落しました。
現在、投資家は木曜日に発表される豪州の雇用データに注目しています。このデータは、近い将来の利率見通しに対して重要な影響を与えると考えられています。雇用の増加が引き続き強い場合、8月の利上げ期待が高まり、豪ドルは他の通貨との分化した見通しにおいて優位性を保つことができるでしょう。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルは0.68の水準で強い抵抗に直面しており、短期的には調整のリスクがあります。下方の0.6720-0.6700エリアは重要なサポートとなっており、このエリアを維持できれば、豪ドルは引き続き上昇する可能性があります。しかし、このサポートを失うと、豪ドル/米ドルはさらに深い調整に向かう可能性があります。