USD/JPY
7月22日(月曜日)、米ドル/円は連続2日間の上昇を経て下落し、0.3%安の157.10で取引を終えました。この日は、バイデン大統領が再選出馬を終了したと発表した翌日であり、米ドルと米国債利回りが小幅に下落したことが、米ドル/円の下落を引き起こしました。さらに、市場ではFRBがまもなく利下げを行うとの期待が強まっており、2024年初頭からの円安傾向が転換点にある可能性が示唆されています。また、日本銀行が近いうちに金融政策を引き締めるとの見方が広まっており、7月末の日本銀行の利率会議に対する市場の期待も高まっています。
日足チャートを見ると、米ドル/円は下落傾向を維持していますが、155円の水準で大きなサポートを受けているように見受けられます。このサポートを下回らない限り、ショートポジションに対する警戒が必要です。しかし、155円のサポートレベルを下回った場合、米ドル/円の下落幅がさらに拡大する可能性があります。
AUD/USD
7月22日(月曜日)、豪ドル/米ドルは0.7%下落し、0.6640ドルで取引を終えました。アメリカ大統領選挙の不透明感がアジア株式市場の下落を引き起こし、中国の予想外の市場金利引き下げが人民元に圧力をかけたことが、豪ドルに対する売りの反応を引き起こしました。さらに、需要見通しの悪化から銅や鉄鉱石などのコモディティ価格が下落し続けていることも、商品通貨である豪ドルにとって大きな圧力となっています。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルは前日の大幅下落によりボリンジャーバンドの下限付近まで再度下落しました。MACDやRSIなどのテクニカル指標は明らかに下向きで、豪ドルの短期的な弱気トレンドを示しています。現在、価格は以前の横ばいのレンジ内に戻っており、特にポジティブなニュースがなければ、豪ドル/米ドルは0.66から0.67の間で横ばいのレンジ相場を再現する可能性が高いです。