シストレ.COMで取扱っているEA(自動売買ツール)は基本的にはMT4(Meta Trader 4)に対応しております。MT4とはコンピュータ上で動作するソフトウェアで、FXブローカーが提供する取引プラットフォームの一つです。このプラットフォームを使うことで、為替市場での取引を行うことができます。本記事ではMT4でバックテストを行う手順について解説します。
バックテストとは
そもそもバックテストとは何か?バックテストの重要性や必要性について紹介します。
バックテストとは、MT4に標準搭載されている機能を利用して、過去のチャート(ヒストリカルデータ)に基づいて検証を行うことができます。
ヒストリカルデータは、特定の通貨ペアの実際の始値、終値、高値、安値、および出来高(レートがどれだけ変動したか)を記録したデータです。
バックテストは、これらの5つの値に基づいて、特定のアルゴリズムによって過去の価格変動を模倣し、EAの内部ロジックに基づいて売買を仮想的に行い、その結果を確認する仕組みです。
EAの性能を確かめるだけではなく、EAの取引ロジックを理解するのに非常に重要な機能になります。
MT4でバックテストをする流れ
バックテストを行う前にヒストリカルデータを入手する必要があります。
ヒストリカルデータは一部のブローカーが無料で公表しているものもありますのでダウンロードしてお使いください。
STEP1:取り扱うヒストリーデータの最大数を設定
MT4内で初期設定されているヒストリーデータの最大数は、バックテストを行うには十分ではありません。まず、せっていを変更し十分なヒストリカルデータを取り扱えるように設定します。
- チャート上部にある「ツール」を選択
- 「オプション」を選択
![バックテストの説明_ 1](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/bt1ー-1024x576.png)
- 「オプション」→「チャート」を選択
- 「ヒストリー内の最大バー数とチャートの最大バー数」に「9999999999999999」に設定する
- 「OKボタン」を押す
![](https://storage.googleapis.com/oanda-prod-asne1-oj-jp-wordpress/2023/09/image39.png)
- ツールバー→「ツール」を選択
- 「ヒストリカルセンター」を選択
![バックテストの説明_ 2](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/bt3-1024x576.png)
- 通貨ペアの時間足を選択
- 「ダウンロード」ボタンを押す
![バックテストの説明_ 4](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/bt4-1024x576.png)
STEP2:MT4でバックテストをおこなう
ヒストリカルデータの準備が出来ました。続いて、実際にバックテストをおこなう流れを紹介します。
- ツールバー→「表示」を選択
- 「ストラテジーテスター」を選択
![バックテストの説明_ 5](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/64-1024x576.jpg)
ストラテジーテスターが表示されます。
この機能を用いてMT4内でバックテストを行うことが可能です。
![バックテストの説明_ 6](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/65-1024x576.jpg)
STEP3:バックテスト設定
バックテストを行うEAを設定します。
![バックテストの説明_ 6](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/66-1024x576.jpg)
バックテストで使用する通貨ペアの設定を行います。
![バックテストの説明_ 7](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/ubh-1024x576.png)
バックテストを行うEAの稼働する時間足を設定します。
![バックテストの説明_ 8](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/68-1024x576.jpg)
バックテストを行うモデルを表示します。
全ティックを選択することをお勧めします。他のモデルでは十分なバックテスト結果を得られない可能性が高いです。
![バックテストの説明_ 9](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/4swerdtfyguhi-1-1024x576.png)
スプレッドを設定します。2の場合0.2pipsとなります。
通常、流通量が多くスプレッドが狭いEURUSDやUSDJPYであっても10~30程度(1pips~3pips)でスプレッドを設定します。
![バックテストの説明_ 10](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/69-1024x576.jpg)
バックテストを行う期間を設定します。
通常、10年近くのバックテストを行うことにより、EAの取引戦略の有効性を確かめることが可能です。
エキスパート設定を行うことにより、EAの取引パラメータを設定することが可能です。EAのパラメータは非常に重要であり、パラメータ設定次第でEAのパフォーマンスに大きく影響を与えます。
![](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/71-1024x576.jpg)
![バックテストの説明_ 11](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/70-1024x576.jpg)
![バックテストの説明_ 12](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/72-1024x576.jpg)
スタートボタンを押すとバックテストが開始します。
![バックテストの説明_ 13](https://sys-tre.com/wp-content/uploads/2024/01/73-1024x576.jpg)
バックテストはEAを利用した取引戦略を行う上で非常に重要な機能となります。必ずバックテストを行ってから実際の取引に臨むようにしましょう。