「トレンドにうまく乗れない…」「ストップロスの位置、これで合ってるのかな?」そんな疑問や不安を抱えながら、日々チャートとにらめっこしているあなた。トレードにおいて“どこで手仕舞うか”という出口戦略は、利益を残すための要とも言える大事な要素ですよね。
そこで注目されているのが、「Chandelier Exit(シャンデリア・エグジット)」というインジケーター!「名前は聞いたことあるけど、実際どうやって使うの?」という声が多いのも事実。実はこれ、ボラティリティ(価格変動幅)を基にストップロスを動的に設定できる、非常に賢いトレードツールなんです。
ただし、使いこなすには仕組みや設定方法をきちんと理解しておく必要があります。この記事では、Chandelier Exitの概要から導入方法、具体的なトレード戦略までを、わかりやすく、そしてしっかりと解説していきます!
Chandelier Exitとは何か?基本概念と背景を解説
Chandelier Exit(シャンデリア・エグジット)とは、トレンドフォロー型のストップロス手法の一つで、価格のボラティリティに応じてストップ位置を調整する、いわば“追尾型の損切りライン”です。このインジケーターを使うことで、利益を伸ばしつつ損失を抑える、バランスの取れたトレードが可能になります。
Chandelier Exitインジケーターの概要と誕生
そもそもこの指標は、チャールズ・ルボー(Charles Le Beau)という有名なトレーダーが考案したもので、トレンドが続いている間はポジションをキープしつつ、反転の兆候が見えた時に自動でエグジット(手仕舞い)するために設計されました。名前の由来は、“シャンデリアのように価格の上(または下)からぶら下がる形”をしていることから。
つまり、価格が上昇している場合は、一定の距離(ボラティリティ×係数)だけ下にストップロスが移動し、逆に下落中は上に移動してくる仕組み。トレーリングストップの一種として捉えると理解しやすいでしょう。
Chandelier Exitの計算式とその意味
ロングポジション時のChandelier Exit = 最高値 – ATR × 係数
ショートポジション時 = 最安値 + ATR × 係数
ここでいうATR(Average True Range)は、過去一定期間における価格変動の平均を示す指標で、相場のボラティリティを測るのに使われます。これにより、相場が荒れている時には広めに、穏やかな時には狭めにストップロスが設定されるというわけです。
MT4・TradingViewでのChandelier Exit導入方法
Chandelier Exitインジケーターを実際のトレードに活用するには、まずお使いのプラットフォームにインストールする必要があります。ここでは、個人投資家の間で特に人気の高い「MT4(MetaTrader 4)」と「TradingView」での導入手順を解説します。どちらも無料で使えるツールですが、それぞれに導入のポイントや設定のコツがあるので、しっかりチェックしておきましょう。
MT4でChandelier Exitインジケーターを使うには
MT4は、FXや株式など多くの金融商品で使われている取引プラットフォームです。Chandelier Exitインジケーターは、標準で搭載されていないため、外部サイトからダウンロードする必要があります。
インジケーターのダウンロードとインストール手順
まずは「Chandelier Exit MT4 インジケーター」をサイト下部のボタンから
入手します。MT4の「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」フォルダにこのファイルを入れて再起動すれば、チャート上でインジケーターとして選択可能になります。
パラメータ設定のポイントと注意点
Chandelier Exitでは「ATR期間」と「乗数(Multiplier)」という2つのパラメータを設定する必要があります。一般的には、ATR期間を22日、乗数を3に設定するケースが多いですが、相場のボラティリティやトレードスタイルに応じて調整が必要です。値が大きいほど広めのストップロス、小さいとタイトなストップ設定になります。感覚的な判断ではなく、過去検証で最適化を行うことが肝要です。
TradingViewにおけるChandelier Exitの使い方
TradingViewでは、Chandelier Exitはパブリックライブラリから簡単に検索して追加できる点が魅力。プログラムのダウンロードや手動インストールが不要なので、初心者にも使いやすい環境が整っています。
スクリプトの検索とチャートへの適用方法
チャート画面上部の「インジケーター」ボタンから「Chandelier Exit」と検索し、表示された候補の中から評価の高いものを選びます。ワンクリックでチャートに表示されるため、導入に手間はかかりません。特に“by Everget”や“Built-in”のスクリプトが安定して人気です。
アラート機能の活用でトレンド転換を逃さない
TradingViewの強力な機能のひとつが「アラート設定」。Chandelier Exitラインを価格がクロスした時に通知を出すように設定すれば、反転ポイントを見逃すことなくトレードの判断が可能になります。これは裁量トレードにおける精度向上だけでなく、ポジション管理の自動化にもつながります。
Chandelier Exitを活用したトレンドフォロー戦略
Chandelier Exitは、単なる損切りツールではなく、トレンドに乗るための戦略的な武器です。このインジケーターを上手に活用すれば、価格の伸びる方向にポジションを持ち続けながら、反転の兆しが見えたタイミングで自動的にクローズすることができます。ここでは、実際のトレードで使える判断基準や、他の指標と組み合わせた戦略を詳しくご紹介します。
トレンドに乗るための売買タイミングの判断法
トレンドフォローの基本は「流れに逆らわない」こと。Chandelier Exitを使えば、トレンドが続く限りポジションをキープし、急な反転にもしっかり対応できます。
他のインジケーター(MA・RSI)との組み合わせ
Chandelier Exitは単体でも優秀ですが、移動平均線(MA)やRSI(相対力指数)などと組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能です。たとえば、価格がMAの上にあり、RSIが50を上回っている局面でChandelier Exitの下に価格がある場合は、強い上昇トレンドと判断できます。
このように複数の指標を活用することで、エントリーやエグジットの根拠を明確にし、判断ミスを減らすことができます。
遅すぎず早すぎないエントリーとエグジットの見極め方
「上昇トレンドに乗りたいけど、エントリーが遅れるのが怖い…」「早すぎる利確で機会損失したくない…」そんな心理はトレーダーにとって日常茶飯事。Chandelier Exitでは、一定のATR幅をもってトレンドの“揺れ”に耐える設定ができるため、ノイズに惑わされずに粘るトレードが実現できます。
実際のチャート事例に見るエントリーとエグジット
ロングとショートポジションにおける適用パターン
たとえば、上昇相場ではChandelier Exitが価格の下にラインを形成し、ロングポジションを保持します。下降相場ではその逆で、価格の上にラインが出現し、ショートポジションの保持に活用されます。特にFXや暗号資産など、ボラティリティの高い市場ではその効果が顕著です。
ボラティリティに応じた損切り幅の調整方法
ATRの数値が大きくなると、それだけ相場が荒れている証拠。Chandelier ExitはそのATRに応じて自動的にストップ幅を調整するため、設定次第でリスクの取り方を細かく調整できます。相場環境が変化しても、一定のルールに従って損切りできるのは大きなメリットです。
損失を最小化し利益を最大化する使い方とは?
Chandelier Exitを使いこなす最大の目的は、損失を可能な限り抑えつつ、利益をしっかり伸ばすこと。特にボラティリティに合わせてストップロスを調整できる点は、裁量トレーダーにとって大きな武器になります。ここでは、その活用法をより実践的な視点から掘り下げて解説します。
動的なストップロス設定によるリスク管理術
固定のストップロスでは、相場の急変に対応しきれないこともあります。Chandelier Exitなら、ATRに基づいた“動的”なストップラインが形成されるため、過剰な損切りを回避しつつ、大きな動きにも対応できるのが強みです。
感情に流されない自動売買ルール構築法
「もう少し待てば戻るかも…」という感情に飲まれて損失を拡大してしまった経験、ありませんか?Chandelier Exitを使えば、事前にルールを明確にしておくことで、そのような心理的なブレを排除できます。
たとえば、「価格がChandelier Exitラインを下回ったら即クローズ」「日足チャートでしか確認しない」など、ルール化することでトレードを機械的に処理することが可能になります。
誤った設定による損失の回避方法と対策
一方で、パラメータ設定を誤ると、ストップが近すぎてすぐに損切りされてしまう、あるいは遠すぎて損失が膨らむといった問題も。特に「ATR期間」や「乗数(Multiplier)」の数値設定がポイントです。
まとめ
最終的に目指すのは、相場に振り回されない安定したトレードスタイルの確立です。
安定した利益確保とトレンドキャッチの再現性向上
Chandelier Exitは、一度ルールを確立してしまえば、ほぼ自動的にトレード判断が可能になります。これにより、継続的に同じルールでエントリー・エグジットが行えるため、再現性の高いトレードが実現します。
トレンドの初動でエントリーし、その動きが終了するまで粘る戦略に非常に適しているのが、このインジケーターの魅力です。
「大きな損失を出して資金が尽きる」「損切りが遅れてダメージが拡大する」——これは全トレーダーに共通する恐れです。Chandelier Exitは、そうした“怖い未来”を避けるための道具として非常に有効です。
Chandelier Exitインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「ChandelierExit_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
ChandelierExit_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
無料配布のサンプルです
商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
本インジケーターは シストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。
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