
「FXで出来高をチェックすると、何が分かるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
出来高(ボリューム)は、相場の活性度を示す重要なデータです。出来高が増えると、市場参加者が多くなり、価格の変動が活発になる傾向があります。

一方で、出来高が減ると、相場の流動性が低下し、スプレッドが広がることも。
「じゃあ、出来高を見ればエントリーのタイミングが分かるの?」と思うかもしれません。実は、その通りで、出来高は、トレンドの強さや転換の兆しを読み解くための手がかりになります。
本記事では、FXの出来高について詳しく解説し、具体的な分析方法やトレード戦略への活用法を紹介します。これを読めば、出来高を武器にして、より精度の高いトレードができるようになります!
FXの出来高(ボリューム)とは?基礎知識を解説
出来高(ボリューム)とは、特定の時間内に市場で取引された通貨ペアの総量を指します。一般的に、出来高が大きいほど市場の流動性が高く、トレードが活発に行われていることを意味します。


なぜなら、FXは世界中の銀行やブローカーが参加する相対取引(OTC市場)のため、取引所を介さない分散型市場だからです。そのため、ブローカーごとに表示される出来高が異なることがあります。
とはいえ、各ブローカーが提供する「ティックボリューム(価格変動の回数)」は、実際の出来高と相関があると考えられており、多くのトレーダーが参考にしています。特に、大手ブローカーのティックボリュームは市場の動向を把握する上で有益な指標となります。



次のセクションでは、FXの出来高が市場にどのような影響を与えるのか、具体的に解説していきます。
FX出来高の特徴と市場への影響
出来高は、市場の活性度やトレーダーの関心度を示す重要な指標です。特に、出来高が急増したときは、相場の動きが大きくなる可能性が高くなります。
出来高が増加するタイミング
- 重要な経済指標の発表時(例:米雇用統計、FOMCなど)
- ロンドン市場とニューヨーク市場の重なる時間帯(21:00〜25:00日本時間)
- サポートライン・レジスタンスライン付近での攻防時
特に、経済指標の発表時は、短時間で出来高が急増し、大きな値動きが発生することがよくあります。こうした局面では、スプレッドの拡大や急激な価格変動が起こりやすいため、慎重なトレードが求められます。
出来高が減少するタイミング
逆に、出来高が減るのは以下のようなケースです。
- アジア市場の時間帯(8:00〜15:00日本時間)
- 大型連休や祝日(特に米国・欧州の休場時)
- 市場参加者が様子見ムードのとき(重要イベント前など)
出来高が少ないと、スプレッドが広がり、思わぬ価格のズレ(スリッページ)が発生しやすくなります。こうした相場では、取引を控えたり、ストップロスを広めに設定するなどのリスク管理が必要です。
FX出来高分析の手法と活用法
しかし、FX市場では株式市場のように公式な出来高データが存在しないため、分析にはティックボリュームなどの代替データを活用する必要があります。
出来高を表示する方法
FXの出来高を確認する方法はいくつかあります。主に以下の手段を利用することで、取引の活性度を把握できます。
① MT4・MT5での出来高表示手順
MetaTrader(MT4・MT5)では、ティックボリュームを確認することができます。表示手順は以下の通りです。






この設定をすると、チャートの下部に出来高バーが表示されます。
バーの高さが高いほど、その時間帯の取引量(ティックボリューム)が多いことを示します。


② ブローカーの出来高データを活用する
一部のFXブローカーでは、独自の出来高データを提供していることがあります。
例えば、 OANDA、IG証券、FXCM などの大手ブローカーでは、ティックボリュームを基にした出来高情報を提供しているため、トレードの参考にすることができます。
③ 外部サービスを利用する
出来高データをより詳細に分析したい場合、以下のような外部ツールを活用するのも一つの方法です。
- TradingView:出来高プロファイルを表示可能
- Bookmap:リアルタイムで板情報と出来高を分析できる
- ClusterDelta:MT4向けの出来高プロファイルインジケーター
ボリュームインジケーターの活用


出来高(ボリューム)をより深く分析するためには、専用のインジケーターを活用するのが効果的です。



ここでは、FXでよく使われる3つの代表的な出来高インジケーターについて解説します。
① On Balance Volume(OBV)
OBV(オンバランスボリューム)は、出来高と価格の関係性を分析するインジケーターです。以下のような特徴があります。
- 価格が上昇したら、その出来高をOBVに加算
- 価格が下落したら、その出来高をOBVから減算
- OBVの推移を見ることで、トレンドの強さを判断
例えば、価格が上昇しているのにOBVが伸びていない場合、買いの勢いが弱まっている可能性があり、トレンド転換のサインとなることがあります。
② Volume Weighted Average Price(VWAP)
VWAP(出来高加重平均価格)は、大口投資家がよく参考にするインジケーターの一つです。計算方法は以下の通りです。VWAP=∑(出来高×価格)∑出来高VWAP = \frac{\sum(出来高 × 価格)}{\sum 出来高}VWAP=∑出来高∑(出来高×価格)
VWAPの活用ポイントは以下の通り。
- VWAPより価格が上なら、買いの勢いが強い
- VWAPより価格が下なら、売りの圧力が強い
- VWAP付近での反発を狙ったエントリー戦略が可能
③ Market Facilitation Index(MFI)
MFIは、出来高と価格の変動率を組み合わせた指標です。以下の4種類のシグナルがあります。
- グリーン(値動きUP+出来高UP) → 強いトレンド継続
- ブルー(値動きDOWN+出来高UP) → 方向感なし(ダマシの可能性)
- ピンク(値動きUP+出来高DOWN) → トレンドの勢いが低下
- ブラウン(値動きDOWN+出来高DOWN) → トレンド転換の可能性
特に、ブラウン(出来高減少&価格変動減少)が出た後に、急激に出来高が増えた場合は、相場の転換点となる可能性が高いため要注目です。
これらのインジケーターを活用すれば、単純な出来高データだけでなく、トレンドの強弱や転換点をより詳細に把握できます。
出来高を活用したトレード戦略
出来高は、価格変動の背後にある市場参加者の動きを読み取るための重要な指標です。出来高の変化を活用することで、トレンドの強さやエントリーポイントを見極めることができます。



ここでは、出来高を利用した具体的なトレード戦略を解説します。
出来高を用いたトレンド判断
出来高と価格の関係をチェック
価格の動きだけでは、トレンドの強さを判断するのは難しいですが、出来高と組み合わせることで、より確度の高い分析が可能になります。


- 価格が上昇+出来高が増加 → 「買いの勢いが強く、トレンド継続の可能性が高い」
- 価格が上昇+出来高が減少 → 「買いの勢いが弱まり、反転の可能性がある」
- 価格が下落+出来高が増加 → 「売り圧力が強く、トレンド継続の可能性が高い」
- 価格が下落+出来高が減少 → 「売りの勢いが弱まり、反発の可能性がある」
特に、価格が上昇しているのに出来高が伴わない場合は、トレンドが弱まっているサインとなるため注意が必要です。
トレンド転換のサインを見極める方法
出来高が急増した後に急減する場合、トレンドが転換する可能性があります。


- 長期間の上昇トレンド後に、出来高が急増&価格が急上昇 → 買いのピーク(天井) の可能性
- 長期間の下落トレンド後に、出来高が急増&価格が急落 → 売りのピーク(大底) の可能性
例えば、大きな出来高を伴う長い上ヒゲ・下ヒゲのローソク足が発生した場合、それがトレンド転換のシグナルとなることが多いです。
出来高が示すエントリーポイント
特に、出来高の増減が示す「市場参加者の動向」を理解することで、無駄なエントリーを減らし、有利なポジションを取ることができます。
① 高出来高時のエントリー戦略
出来高が急増するタイミングは、市場の関心が高まっているサインです。以下のようなパターンでエントリーを検討できます。
- ブレイクアウト戦略
- 出来高が急増し、重要なレジスタンスラインを上抜けた場合、トレンド継続の可能性が高い。
- 出来高が急増した直後の押し目・戻りを狙ってエントリーすると、リスクを抑えつつ利益を狙いやすい。
- リバーサル(反転)戦略
- 価格が高値圏 or 安値圏で出来高が急増し、大きなヒゲを伴うローソク足が出現した場合、反転のサインとなる可能性が高い。
- 例:強い上昇後に出来高が急増して大陰線が出た場合、天井をつけた可能性がある。
② 低出来高時のリスク管理
一方、出来高が少ない相場では以下のようなリスクがあるため注意が必要です。
- ダマシのブレイクに注意
出来高が伴わないブレイクアウトは、短期間で反転する「ダマシ」となることが多い。 - スプレッドの拡大やスリッページ発生
市場参加者が少ないため、思わぬ価格のズレが発生しやすい。 - トレンドが発生しにくい
低出来高時はレンジ相場になりやすいため、逆張り戦略の方が有効なケースが多い。
このように、出来高の変化を把握することで、エントリーのタイミングをより精度高く判断することができます。次のセクションでは、出来高データを取得する具体的な方法について解説します!
出来高データの取得方法
FX市場は分散型のOTC(相対取引)市場であるため、株式市場のように一元化された公式の出来高データは存在しません。そのため、以下のような手段でデータを取得する必要があります。
① 無料で出来高データを取得する方法
- MT4・MT5のティックボリュームを利用する
- MetaTrader(MT4/MT5)には「ティックボリューム」という指標があり、出来高の代替データとして使用可能。
- 設定方法:「挿入」→「インディケーター」→「ボリューム」→「Volumes」を選択。
- 無料のチャートツールを活用する
- TradingView:一部のブローカーの出来高データを無料で閲覧可能。
- OANDAのヒストリカルデータ:OANDAのサイトで過去の出来高データをダウンロードできる。
- ブローカーの提供する出来高データを活用する
- 一部のFXブローカーでは、自社の出来高データを無料で提供している。(例:IG証券、FXCM、OANDA)
② 有料データと無料データの違い
取得方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
MT4/MT5のティックボリューム | 無料で簡単に利用可能 | 各ブローカーごとにデータが異なる |
TradingView | 複数のデータソースを閲覧可能 | 無料版は一部の機能制限あり |
ブローカーの出来高データ | 信頼性が高い | 取引口座が必要な場合がある |
有料データ(ClusterDelta、Bookmapなど) | より詳細な出来高情報が取得可能 | 費用がかかる |
無料のデータでも十分な分析は可能ですが、より詳細なデータを活用したい場合は、有料サービスを検討するのも良いでしょう。
FX出来高分析のメリットと注意点
出来高分析を活用することで、市場の動向をより正確に読み取ることができます。しかし、FXの出来高にはいくつかの限界もあるため、適切に理解した上で利用することが重要です。
出来高分析のメリット
① トレンドの強弱を判断できる
出来高の増減を観察することで、現在のトレンドの勢いを把握することが可能です。


- 出来高が増加+価格が上昇 → 買いの勢いが強く、トレンド継続の可能性大
- 出来高が減少+価格が上昇 → 上昇の勢いが弱まり、反転の可能性あり
② 重要なエントリー・エグジットのタイミングを見極められる


高出来高時は市場参加者が多く、トレードが活発になっているサインです。特に、大きな出来高を伴うローソク足(例:大陽線、大陰線)が出現した際は、相場の転換点になることが多いため、エントリーや利確の参考になります。
③ ダマシのブレイクアウトを見分けられる


出来高を確認することで、「本物のブレイクアウト」と「ダマシのブレイクアウト」を見極めやすくなります。例えば、
- 出来高を伴ったレジスタンスブレイク → 強い上昇の可能性
- 出来高の少ないブレイクアウト → ダマシの可能性が高く注意が必要
出来高分析の限界と注意点
① ブローカーごとに出来高データが異なる
FXの出来高データは、ブローカーごとに取引量が異なるため、統一されたデータではありません。そのため、使用するブローカーによっては、実際の市場全体の流れとは異なるデータが表示されることがあります。
② 出来高データだけでは十分でない
出来高が示すのは市場参加者の動きですが、それだけで価格の方向性を完全に予測することは困難です。そのため、
- テクニカル指標(移動平均線、RSI、MACDなど)
- ファンダメンタルズ分析(経済指標、要人発言など)
と組み合わせて分析することが重要です。
③ ローソク足の動きと出来高の関係を考慮する必要がある
出来高だけを見て売買判断をすると、トレンドの勢いを誤って判断してしまう可能性があります。


- 価格が急騰・急落した後の高出来高 → トレンド継続または転換の可能性あり
- 価格が停滞しているのに出来高が急増 → 仕掛け的な取引が行われている可能性
出来高を過信せず、他の分析手法と組み合わせて活用することが大切です。
まとめ:出来高を活用してトレードを有利に
しかし、FXの出来高はブローカーごとに異なるため、単独での判断には限界があります。他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせることで、より精度の高いトレードができるようになります。
「出来高をうまく活用できれば、より自信を持ってトレードできるはず!」
ぜひ、今回の内容を参考にして、あなたのトレードに活かしてください!