
「このトレンド、本当に信じていいの?」そんな疑問を抱えながら、RSIやMACDでは決め手に欠ける…と感じていませんか?
市場の動きが複雑化する今、求められるのは“価格変動の効率”を読み解く視点。そんな中で注目されているのが「Polarized Fractal Efficiency(PFE)」です。
今回はこの「Polarized Fractal Efficiency(PFE)」を、わかりやすく徹底解説していきます!
PFE(Polarized Fractal Efficiency)とは何か?
PFEの基本概念とフラクタル理論

PFEは、価格の動きがどれだけ直線的で効率的かを測定する指標で、1990年代にHans Hannulaによって開発されました。
この指標の背景には、フラクタル理論という数学的アプローチがあります。フラクタルとは、自己相似性を持ち、部分が全体と似た構造を持つ形のこと。
たとえば、上昇相場で価格がジグザグしながらも一直線に近い軌跡を描く場合、それは「効率的に上昇している」と判断され、PFEの値は正の数で高くなります。
逆に、価格が上下を繰り返しながら迷走するような動きをすると、効率が悪いとみなされ、PFEは低くなったり、負の数になるのです。
このように、PFEは価格変動の「質」に注目することで、ノイズの多い市場でも明確なトレンドシグナルを抽出できる強みがあります。「ローソク足は上がっているけど、本当にこれはトレンドなのか?」と迷ったとき、このPFEが大きなヒントを与えてくれるのです。
PFEと他のトレンド指標との違い
これに対して、代表的なトレンド指標であるRSI(Relative Strength Index)やMACD(Moving Average Convergence Divergence)は、価格の「勢い」や「平均の乖離」に着目しています。
たとえばRSIは、買われ過ぎ・売られ過ぎのゾーンを探る指標で、相場のオーバーシュート(行き過ぎ)を判断するのに便利です。
しかし、トレンドが継続するかどうかの「質」は評価できません。MACDも移動平均線の差を分析してトレンド転換を探りますが、ノイズに弱く、ダマシ(誤ったシグナル)も多いです。

一方、PFEは価格が「どれだけまっすぐ動いているか」を評価するため、レンジ相場では低くなり、明確なトレンドが出ると高くなる傾向があります。
さらに、PFEはカオス理論に基づいた考え方を取り入れているため、相場の不規則性に対しても柔軟に反応できるという特徴があります。
PFEの使い方と計算方法
PFEインジケーターの計算手順
PFEは、価格が「どれだけ効率的に動いたか」を評価するため、計算式にユークリッド距離と累積距離という2つの距離概念を用います。まずは、実際の計算手順をわかりやすく説明しましょう。
PFEの基本的な計算式
PFE = ±100 × (直線距離 ÷ 累積距離)
- 直線距離(ユークリッド距離)
- 一定期間の始点と終点の価格差から導き出される直線距離です。価格が一方向に動いていれば、この距離は長くなります。
- 累積距離
- 各期間ごとの価格変動の距離を合計したもの。ジグザグした動きが多いほど累積距離は長くなります。
この2つの距離の比を取ることで、「どれだけ一直線に価格が動いたか」が数値化されるのです。
さらに、PFEではトレンド方向を示すためにプラス・マイナスの符号を付け加えます。これは、終点価格が始点より上か下かで決まります。
PFEはTradingViewなどのチャートツールでも利用可能で、インジケーターライブラリに「PFE」と検索すれば簡単に追加できます。数式が難しく感じる方でも、ツール上で可視化すれば、トレンドの強弱が直感的に理解できるようになります。
PFEのシグナルの読み解き方
PFEインジケーターの魅力は、「シグナルが明確でわかりやすい」点にあります。具体的には、PFEの数値が正の値であれば上昇トレンド、負の値であれば下降トレンドを示します。
アドバイスさらに、その絶対値が大きいほどトレンドが効率的に形成されていることを意味します。
たとえば、PFEが+80を超えている場合、それは「かなり強い上昇トレンドがまっすぐ進行している」という状態を表します。逆に、PFEが-70なら「下落トレンドがはっきりと出ており、迷いがない」というシグナルになります。
では、どのタイミングで売買判断を下すべきなのでしょうか?
ポイントは「ゼロラインのクロス」と「PFEの傾き」です。
- ゼロラインを上にクロスしたときは、下降から上昇トレンドへの転換点を示唆。
- ゼロラインを下にクロスしたときは、上昇から下降へのシグナルと捉えます。
ここで重要なのが、「PFE単体で完結しない」こと。
PFEを活用したトレーディング戦略
初心者でも扱いやすいPFE戦略
「難しそうに見えるPFEだけど、初心者でも使えるの?」そんな疑問を持つ方も多いですが、実はPFEはシンプルなルールで活用できます。
まずは、以下の2つの条件をセットとして覚えましょう。
- PFEがゼロラインを上抜けたときに買いエントリー
- PFEがゼロラインを下抜けたときに売りエントリー
このルールに従うだけで、トレンドの初動に乗るタイミングを掴むことができます。
また、PFEの角度が急上昇しているときは、トレンドの勢いが加速しているサインなので、積極的にエントリーを検討する価値があります。
たとえば、直近の安値を損切りラインに設定し、PFEがピークアウトしたサイン(角度が緩やかになってきた等)で利確する、という方法が効果的です。

また、ボリンジャーバンドやRSIといった他の指標と組み合わせることで、シグナルの信頼性を高めることも可能です。
初心者でもこのルールを守れば、「どこで入るべきか」「どこで出るべきか」の判断が感覚ではなく、視覚的にわかるようになります。「トレードに自信がない…」という方こそ、PFEで一歩踏み出すきっかけが掴めるはずです。
中上級者向けのPFE応用戦略
中上級者にとってのPFEの魅力は、他のテクニカル指標と柔軟に組み合わせて使える点にあります。
特に、移動平均線(MA)やRSI、ボラティリティ指標と併用することで、トレードの精度が一段と向上します。
戦略例紹介
✅戦略例①:PFE × 移動平均線
- 20期間の単純移動平均線(SMA)を設定し、価格がSMAの上にあり、かつPFEが正の値で上昇傾向にある場合は、トレンドの持続性が高いと判断できます。
- この組み合わせは「順張り型トレンドフォロー」に最適です。

✅戦略例②:PFE × RSI
- RSIが50以上かつ上昇しているときに、PFEがゼロラインを上抜ければ、上昇トレンドが効率的に進行中と解釈できます。
- RSIが高値圏でもPFEが強い上昇を見せている場合、まだ勢いがあると判断してホールドを継続するのも手です。

✅戦略例③:PFE × ATR(Average True Range)
- ATRとPFEを同時に観察し、ATRが高まっているときにPFEがプラス圏を推移していれば、「ボラティリティが高く、かつトレンドが純度高く継続中」とみなせます。
- 逆に、ATRが高いのにPFEが小さい場合は「不安定なレンジ」と見て様子見が無難です。

アドバイス「PFEが高い=即エントリー」ではなく、その背景にある市場の構造や心理を深く読むことが、中上級者に求められる視点です。
PFEの注意点と落とし穴
誤った使い方による損失リスク
PFEは非常に優れた指標ですが、使い方を誤ると痛い目を見ることもあります。
たとえば、PFEがゼロラインを上抜けたからといって即買いエントリーするのは危険です。その背景に「突発的なニュース」や「出来高の極端な増減」がある場合、PFEは急激に跳ね上がる傾向がありますが、それは一時的なノイズである可能性もあるのです。
また、PFEは「効率性」を見る指標であって、「反転」や「相場の過熱感」を測るものではありません。
さらに注意したいのは、「過去のPFEの傾向に基づく機械的トレード」です。PFEが過去に80を超えたときに利益が出たとしても、次も同じように動くとは限りません。
PFEは「効率」を見ているに過ぎず、市場の参加者心理や外的要因までは加味できないからです。
よって、PFEを使う際には、必ず以下のような補完策を講じることが重要です
- 他の指標との併用(RSI、MACD、ボリバンなど)
- 出来高の確認
- 経済指標・ファンダメンタル要因の把握
PFEのシグナルを「万能な予言者」と捉えるのではなく、「参考意見をくれるアナリスト」程度に位置づけると、無理のない使い方ができます。
PFEと他の相反指標との矛盾
PFEを使っていると、「あれ?PFEは上昇シグナルを出しているのに、RSIは売られ過ぎ…?」といった“矛盾したサイン”に出くわすことがあります。
たとえばRSIは、「一定期間内の価格の強さ」を相対的に評価する指標です。一方で、PFEは「価格の移動効率」、つまり直線的なトレンドかどうかを見ています。
ですから、価格が強く上がっていても、途中で揉み合いや急なスパイクがあれば、PFEは「効率が悪い」と評価してしまうのです。
こうした矛盾が出たときに、トレーダーがとるべきアプローチは3つあります
- 時間軸の見直し
異なる指標が異なる時間軸に基づいている可能性があるため、チャートの時間軸(5分足、1時間足、日足など)を確認しましょう。 - シナリオ分岐の設計
矛盾がある場合は、「上昇継続ならこの水準で追加、反落ならここで損切り」というように、事前に2つのシナリオを立てて対応します。 - 優先指標の決定
自分のトレードスタイルに合った指標に“重み”を置くのも有効です。たとえば「私はPFE重視。RSIは補足的に使う」など、軸を明確にすることで迷いが減ります。
矛盾は悪ではありません。むしろ、相場の複雑さと多層的な心理を映し出す「自然な現象」です。
アドバイス重要なのは、その矛盾をどう読み解き、自分の戦略に組み込むかという“判断力”です。
PFEインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「PFE_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
PFE_systre.ex4を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
無料配布のサンプルです
商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
本インジケーターは シストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。
※ 認証が行われていない口座ではご使用いただけません。
PFEのよくある質問
PFE(Polarized Fractal Efficiency)とは何ですか?
PFEは、価格が「どれだけ効率的(一直線)に動いているか」を数値化するトレンド指標です。 上昇と下降の“効率性”を判定し、トレンドの強さと方向を同時に把握できます。
PFEは何を示していますか?
・+側 → 上昇が効率的(真っ直ぐ上昇) ・−側 → 下降が効率的(真っ直ぐ下降) ・値が大きいほどトレンドが強く、 ・値が小さいほどレンジの可能性が高い “方向+トレンド強度”を1本で判断できます。
PFEはどのように計算されていますか?
一定期間の「始点と終点の直線距離」を「実際の価格移動距離」で割ることで、 “どれだけ迷わず進んだか(フラクタル効率)”を算出します。 方向付けのためにプラス(上昇)/マイナス(下降)符号を付けています。
PFEの代表的なシグナルは?
・+20以上 → 上昇トレンドの強化 ・−20以下 → 下降トレンドの強化 ・0付近 → レンジ相場 ・PFEが急角度で反転 → トレンド転換の兆候 短期の勢いを見るのに最適です。
どんな相場で特に有効ですか?
・キレイなトレンド相場 ・短期の値動きの方向感を判断したい場面 ・押し目・戻りの初動確認 ・レンジ抜けの最初の流れをつかむ場面 “効率よく動いた方向”を教えてくれるため、早期判断に向きます。
PFEのおすすめ設定期間は?
一般的には10〜20期間が使われます。 短期(スキャル) → 5〜10 中期(デイトレ〜スイング) → 10〜20 期間を短くすると鋭敏に、長くすると安定的になります。
PFEと相性の良いインジケーターはありますか?
・MA(トレンド方向のフィルター) ・MACD(トレンド開始の裏付け) ・ADX(強いトレンド判定) ・ボリンジャーバンド(効率的な動きのバンド接触確認) “PFEで方向 → 他の指標で裏付け”という運用が最適です。
PFEの弱点や注意点はありますか?
・レンジ相場ではノイズが増えやすい ・短期設定だとラインが跳ねやすい ・方向性は分かるが“勢いの持続”までは読めない トレンドフィルターを併用した方が安定します。
PFEでトレンド転換は分かりますか?
PFEがプラス圏→マイナス圏、またはその逆へ跨いだ時、 トレンド転換の初動を示すことがあります。 急角度の反転は特に信頼性が高いです。
初心者でもPFEは使えますか?
使えます。 特に以下の流れがシンプルで効果的です: 1. MAで大まかな方向を決める 2. PFEがプラスなら買い目線、マイナスなら売り目線 3. 数値が大きいほど強トレンド 4. 0付近は手を出さない 初心者でも方向感を見誤りにくくなります。


