
「移動平均線って、何本もあると逆にわかりにくくない…?」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
投資初心者から中級者まで、多くのトレーダーが一度は迷い込むのが「どのテクニカル指標を使えばいいのか?」という沼。特に移動平均線(MA)は、短期・中期・長期と複数使うことで分析力が高まる一方、画面がごちゃごちゃして「結局どれを信じればいいの?」という状態に…。
そして、そんな悩みを一気に視覚的に解決してくれるのが「レインボー移動平均」なんです!
名前からしてちょっと派手な印象かもしれませんが、これは単なる飾りではなく、実はトレンドの強さや変化を“色”で見抜くための高機能インジケーター。
本記事ではレインボー移動平均の特徴から具体的な使い方、設定方法まで徹底解説していきます!

レインボー移動平均とは何か:構造と特徴をわかりやすく解説
レインボー移動平均とは、複数の移動平均線(MA)を色分けして同時に表示し、相場の強弱・方向性・勢いを一目で判断できるようにしたテクニカル指標。
通常の移動平均線は1〜3本ほどですが、レインボー移動平均は10〜20本前後のMAを重ねるため、価格の流れが帯状(レインボー)に見えるようになります。
この“価格の帯”がトレンドの発生・持続・終了を視覚的に把握するのに非常に有効で、多くの裁量トレーダーが「環境認識の軸」として利用している。
レインボー移動平均の仕組みとMA本数の意味
レインボー移動平均は、期間の異なる移動平均線を多数重ねるだけのシンプル構造。しかし、本数を増やすことで以下のように“相場参加者の層”が浮き上がる。
短期MA(3〜10):投機筋の動き・直近の勢い
中期MA(15〜35):価格の“本流”
長期MA(40〜80):大口の資金フロー・相場の方向性
つまり、多数のMAを重ねることで、「誰が主導している相場なのか」が視覚的に判断できる。
本数は多すぎてもダメ。20本前後がバランス最適。 多すぎると情報が重くなり、遅行性が強まる。

色分けによる視覚的メリットとトレンド可視化の強み
レインボー移動平均の最大の長所は、トレンド構造を“見るだけで”判断できる視覚性の高さ。
上昇トレンド:帯が右肩上がり+広がる
下降トレンド:帯が右肩下がり+収束 → 再発散
横ばい:帯が絡まり収束し、並行に推移
視覚的判断 → 早押し・逆張り暴発のミスが激減する。
一般的な移動平均線との違い(単純・指数・加重との比較)
レインボー移動平均は「種類の異なるMA」ではなく、複数の期間のMAを並べる手法。その前提で各MAとの違いを整理するとこうなる。
| 種類 | 特徴 | レインボーとの比較 |
|---|---|---|
| SMA(単純) | 全期間を均等に重み付け | 反応が遅い。帯は滑らかに見える |
| EMA(指数) | 直近価格に重み付け、反応が速い | 最適。レインボーはほぼ全てEMAベース。 |
| WMA(加重) | 直近にさらに強い重み | 初動は捉えやすいがノイズが増えやすい |
レインボーはEMAが最も実戦向きです。
● 反応速度が適切で階層構造が綺麗に出る
● 本数を増やしても重くなりにくい
● 初動の傾きが見やすく実戦向き
SMAを20本並べても帯にはなるが、反応性が弱く初動の識別力に欠ける。
レインボー移動平均の使い方:基本の読み方とトレンド判断方法
レインボー移動平均は、「帯の角度・広がり・距離」を見ることで、相場の方向と勢いを一目で把握する環境認識用インジケーター。
単に「上向き・下向き」だけでなく、帯そのものの状態がトレンドの強弱を示すため、価格の環境認識に非常に適しています。特に、傾き・収縮・発散の3点を押さえることで、押し目・戻りのタイミングも読みやすくなります。
① 角度:トレンドの方向と強さ
② 広がり:トレンドの勢い・ボラティリティ
③ 距離:押し目買い・戻り売りポイント
上昇トレンド・下降トレンドの判断基準
レインボー移動平均では、トレンドの判断基準が視覚的に明確です。
まずは「上昇・下降・横ばい」の3つを機械的に仕分けするところから始める。
● 上昇トレンドの条件
帯全体が右肩上がり
短期MAが中期・長期MAの上に位置
帯が適度に発散している(ライン間の距離が広がる)
この3つが揃った状態が「強い上昇トレンド」。特に、短期群(3〜10EMA)が上側に逃げているほど、勢いが強い相場と言えます。
● 下降トレンドの条件
帯全体が右肩下がり
短期MAが中期・長期MAの下に位置
帯が下方向へ発散(下落の勢いが強い)
下降トレンドでは、短期MAが急角度で落ちる場面が「戻り売り」の好ポイントになりやすいです。
● 横ばい(レンジ)のサイン
・MA群が絡み合い、帯が細くなる
・角度がなく、平行〜ごちゃごちゃした状態
・方向感が弱く、「様子見」優先の局面
レンジではレインボー移動平均は順張りには向きません。トレンドフォロー型の戦略は基本的に封印した方が安全です。
収束・発散から相場の転換を見極める方法
レインボー移動平均で最重要なのが、「収束」と「発散」の動きです。
・トレンド終了の予兆になりやすい
・上昇 → 横ばい → 下降への転換ポイントが生まれやすい
・売買が拮抗し、方向性が一旦リセットされる
短期MAの角度が落ち、帯中央に食い込む瞬間は「初動の転換シグナル」として要チェック。
・新しいトレンドの発生サイン
・大口が一方向にポジションを傾けている可能性
・初動の順張りチャンスが生まれる局面
「急収束 → 急発散」は最も信頼度が高く、ブレイクアウト系戦略と非常に相性が良い形です。
チャートを開いたら、まず「帯は今、収束中か・発散中か」を見る癖をつける。
乖離状況から押し目買い・戻り売りのタイミングを測る
レインボー移動平均では、「短期MAと帯の距離(乖離)」が押し目・戻り売りを測るための重要な材料になります。
● 乖離が大きいとき
・相場が“走りすぎている”状態
・追いかけエントリーは危険ゾーン
・一旦、短期MAが帯へ戻る調整が入りやすい
この段階で飛び乗ると、反転に巻き込まれるリスクが高くなります。
● 乖離が縮小して帯付近まで戻ったとき
・押し目買い/戻り売りの最有力ゾーン
・価格が「帯の外 → 内側」へ戻るタイミング
・短期MAが帯に接触 or 少し潜った直後が“狙いどころ”
● 上昇トレンドの押し目
短期MAが帯の中心〜下部に近づき、反発した瞬間を狙う。
● 下降トレンドの戻り売り
短期MAが帯の中心〜上部に近づき、反落した瞬間を狙う。
レインボー移動平均=「押し目・戻り」を“帯で探す”インジケーター、と捉えると運用しやすい。
レインボー移動平均の最適な設定値:期間選びの考え方
レインボー移動平均は「本数の多さ」よりも、短期・中期・長期の“期間構成バランス”が最重要。
適切な設定にすることで、短期の勢い・中期の本流・長期の方向性が美しく分離し、“崩れない帯(レインボー)”になります。FXでは特に、EMAベースで短期→長期へ段階的に伸ばす構成が最も実戦的です。
短期・中期・長期の期間構成の考え方
レインボー移動平均は3層構造で考えると格段に使いやすくなります。
● 短期MA(勢い・初動)
推奨:3・5・8・10
役割:投機筋・アルゴの“直近の勢い”を可視化
特徴:最も敏感 → トレンド初動を捉える
● 中期MA(流れ・本筋)
推奨:15・20・25・30
役割:市場全体の平均的な“流れ”を形成
特徴:押し目・戻りの基準ラインとして最も信頼性が高い
● 長期MA(方向性・基礎トレンド)
推奨:40・50・60・80
役割:大口・長期資金の本流方向を示す
特徴:相場の根本的な方向性を決める
短期 → 長期へ滑らかに期間を伸ばすことが、帯の形を安定させる鍵。期間差が急すぎると“段差”になり帯が乱れます。
時間足ごとの推奨設定(5分・15分・1時間・日足)
時間足によってチャートの“滑らかさ”が違うため、帯が綺麗に見える期間構成も変わります。
短期:3 / 5 / 8
中期:10 / 15 / 20
長期:30 / 40 / 50
理由:ノイズが多いので短め設定が最適。
短期:3 / 5 / 8 / 10
中期:15 / 20 / 25 / 30
長期:40 / 50 / 60
理由:最もトレンドが読みやすい鉄板構成。
短期:5 / 8 / 10
中期:15 / 20 / 30
長期:50 / 60 / 80
理由:レンジ⇔トレンドの切替が最も鮮明に出る。
短期:10 / 15
中期:20 / 30 / 40
長期:60 / 80 / 100 / 120
理由:日足は変動が大きいため、期間を伸ばす方がノイズ除去になる。
スキャルピングとデイトレで設定を変えるべきか
結論:変えるべき。理由は“ノイズ量と時間密度”が全く違うから。
● スキャルピング(高速時間足)
・価格変化が細かく騙しが多い
・MAの反応速度が極めて重要
→ 短期MAを多め・期間短めが必須
推奨構成:
3 / 5 / 8 / 10(短期)
15 / 20(中期)
30 / 40(長期)
● デイトレ(15分〜1時間)
・相場全体の“流れ”を重視
・押し戻りの判断が中心
・大口の方向性も見る必要あり
→ 短期〜長期のバランスを重視
推奨構成:
3・5・8・10(短期)
15・20・25・30(中期)
40・50・60(長期)
● 高速足はノイズが多く、短期MAの反応が最重要
● 中長期足は値動きが滑らかで、期間を伸ばさないと逆に帯が汚れる
● 「滑らかに整う期間構成」は時間足ごとに違う
最適な設定値は、結果的に“トレンド判断の精度”を最大化する。
レインボー移動平均が機能しやすい相場環境と通貨ペアの特徴
レインボー移動平均は「トレンドの強弱」「押し戻りのタイミング」を視覚的に判断できるが、すべての相場に強いわけではない。
最大のポイントは、“MA群の発散が明確に現れる通貨・相場に強い”という性質。 この特徴を理解して使うと精度が一気に上がる。
トレンド相場とレンジ相場での使い分け
レインボー移動平均は「トレンド相場向け」の順張りインジケーター。
● トレンド相場で機能する理由
・帯が明確に発散し、方向性が分かりやすい
・押し目(上昇)/戻り売り(下降)のポイントが帯で可視化される
・短期→中期→長期の階層構造が綺麗に揃う
MA群が扇状(レインボー)に広がるほど、順張りの勝ちやすさが増す。
● レンジ相場では弱くなる理由
・MA同士が絡み、色の帯が潰れる
・方向感がなく、上下のダマしが頻発
・ボラティリティが低く、トレンド判断が遅れる
帯に角度がない/色が混ざる/MA群が収束しすぎている → 手を出さないのが正解。
相性の良い通貨ペア(USDJPY・GBPJPY・クロス円)
レインボー移動平均は、トレンドが出やすくボラティリティが一定以上ある通貨ペアで真価を発揮する。
・トレンドが継続しやすい
・急激な乱高下が比較的少ない
・帯が綺麗に発散しやすい
→ 順張りの基本ペアとして最適。
・ボラティリティが大きく帯の発散が非常に明確
・トレンドが伸びると“一本調子”になりやすい
→ レインボー移動平均の視覚効果が最大化。
※ 戻しが深いため、押し目・戻りの判断は厳格に。
・ボラと方向性のバランスが良い
・上昇・下降ともに“階層的なレインボー”が完成しやすい
→ 標準的にレインボーと相性が良い。
総じてJPYペアは、トレンドの質が良くレインボーと相性抜群。
ボラティリティが低い通貨での注意点
レインボー移動平均は“しっかりした値動き”を前提としたインジケーター。ボラティリティが低い通貨では弱点が露骨に出る。
● 弱点1:帯が発散しない → トレンドが判別できない
EURCHF、USDCAD、AUDNZD などは値幅が小さく、MA群の発散が弱くなりやすい。
● 弱点2:小さなノイズでも帯が崩れやすい
数pipsの揺れで帯が乱れ、“トレンドなのかノイズなのか”の判断が難しくなる。
● 弱点3:押し戻りの判定が曖昧になる
・乖離幅が小さすぎる ・押し目に見えても実際は横ばい ・帯に触れても反発しない → “紛らわしい動き”が非常に多い。
ボラティリティが低い通貨では、レインボー移動平均の旨味(発散・階層構造)が出にくい。
→ トレンドが伸びやすい通貨ペアで使うことが最重要。
レインボー移動平均と相性の良いインジケーターの組み合わせ
レインボー移動平均は「方向・勢い・押し戻り」を可視化する強力な指標だが、単体では“反転の確度”“過熱感”“初動”までは読み切れない。
そこで、補助インジケーターと組み合わせることで精度が大幅に強化される。相性が良いのは以下の3種類。
反転系(RSI・ストキャス)/ ボラ系(ボリンジャーバンド)/ トレンド系(GMMA・EMA)
RSIやストキャスを使った反転シグナルの補完
レインボー移動平均は順張り特化のため、反転の予兆を拾う“逆張り系シグナル”と併用すると精度が跳ね上がる。
● RSI(相対力指数)との組み合わせ
上昇トレンド中 → RSIが30〜40で反発 → 押し目の可能性
下降トレンド中 → RSIが60〜70で反落 → 戻り売りサイン
帯に価格が触れた瞬間 + RSI反転は最も勝率が安定する“鉄板シナリオ”。
● ストキャスティクスとの組み合わせ
押し目買い:%Kと%Dがゴールデンクロス
戻り売り:%Kと%Dがデッドクロス
ストキャスは反転初動に敏感なため、レインボー移動平均の押し戻りと重ねることで“エントリーの最初の確度”が向上する。
ボリンジャーバンドとの組み合わせで押し戻り精度を上げる
ボリンジャーバンドは“価格の偏り(乖離)”を計測するため、レインボー移動平均と組み合わせると押し目・戻り売りの精度が跳ね上がる。
① レインボーがトレンド方向へ発散している
② 価格が逆方向へ伸び、ボリンジャー±2σ付近へ到達
③ 短期MAが帯に近づき反転
この3点が揃うと押し戻りの精度は極めて高い。
● 強い理由:方向 × 過熱感の合成シグナル
レインボー:トレンド方向の可視化
ボリンジャー:価格の行き過ぎ・偏り
→ 「方向 × 過熱感」= 順張りの最強セット
順張り派は「ボリンジャーで逆行の限界値を測る → レインボーで再発進を確認」が鉄板ムーブ。
GMMA・EMAと併用した強弱トレンドの判断
GMMA・EMAはレインボー移動平均と構造が近く、トレンド強度の分析と初動の把握に優れるため相性が抜群。
・GMMAは短期群×長期群の2層構造で資金フローを明確化
・レインボーは多層構造で全体の“階層”を描写
組み合わせのメリット:
GMMAが開き、レインボーも発散 → 強トレンド確定
GMMAが閉じ、レインボーも収束 → トレンド終了の可能性
2つが同方向を示すと、トレンド信頼度は一気に跳ね上がる。
EMAは反応速度が速く、“初動の確認”に最適。
・EMA(短期1〜2本):先行シグナル
・レインボー:全体の構造認識
→ EMA=先行、レインボー=俯瞰 の役割分担。
● なぜ併用すると強いのか?
レインボー:広い視点(全体構造)
GMMA/EMA:初動と勢い(短期シグナル)
→ “情報の階層が補完される”ため、遅すぎず・早すぎない最良タイミングが得られる
結果:エントリーも手仕舞いも「迷わない」チャートになる。
レインボー移動平均を使った具体的なエントリー手法
レインボー移動平均は「トレンド判断」「押し戻り判定」「勢いの変化」を同時に視覚化できるため、順張り・ブレイクアウト・逆張りすべてに応用できる万能系指標。 ただし、勝てるポイントは“帯の状態”で完全に決まるため、エントリーは厳格に絞る必要がある。
以下の3手法は実戦で最も再現性が高い。
短期MAのクロスを使った順張りエントリー
最も安定し、初心者〜上級者まで通用する王道の入り方。短期MAのクロスと、帯の発散を利用する順張り戦略。
・帯(レインボー全体)が明確に上昇 or 下降
・短期MA(3・5・8)が中期MA(15・20)をクロス方向に抜ける
・帯が“発散中”(収束状態はNG)
● エントリータイミング
上昇:短期群が中期群を上抜け → 上向きに揃う瞬間
下降:短期群が中期群を下抜け → 下向きに揃う瞬間
強い理由:
・初動から“本流トレンド”に乗れる
・帯の発散でダマしが激減
・押し戻りの位置が視覚的に分かる
特に短期MAが束になって角度を持って一気に傾く瞬間は、強トレンドの決定打。
収束・再発散を狙ったブレイクアウト戦略
レインボー移動平均の“本領”はここ。収束 → 再発散 は最も勝率が高い王道ブレイクアウト戦略。
① MA群が細くなり「帯が収束」
② 短期MAが帯の外側へ飛び出す
③ 帯全体が一方向に“再発散”し始める
→ 強いトレンドの初動に乗れる。
● チャートで出る特徴
・帯の厚みが極端に薄くなる
・ロウソクが帯をまとめてブチ抜く
・短期・中期・長期が“一方向に閉じた扇状”へ変化
● エントリー条件(上昇例)
・収束 → ロウソク実体が帯を上抜け
・短期MAが中期MAの上に揃う
・長期MAが上向き、または角度が緩やかに改善
強い理由: ・“本物のブレイク”を狙えるためダマしが非常に少ない ・トレンドが伸びやすく、利益が伸びる ・欧州入りやNY前の“トレンド開始時間帯”と相性が良い
レインボー移動平均で最も勝率が高い戦略の一つ。
乖離と反転を利用した逆張りの狙い方
レインボー移動平均は順張り向けだが、乖離が極端なときだけ逆張りが成立する。 ただし“帯の否定”になるため頻発は即死。あくまで補助戦略。
・価格が短期MAから大きく乖離
・帯が極端に発散し“過熱状態”
・ロウソクが帯から大きく離れ、戻しやすい形状
● 上昇トレンドでの逆張り例
・価格が +2σ〜+3σ(ボリンジャー)付近まで乖離
・短期MAが急角度で外側へ飛び出す
・1〜2本の長い上ヒゲ
→ 「短期MAへ回帰するリバウンド」を狙う
● エントリータイミング
・ロウソクが帯方向へ戻る初動
・短期MAが角度を失い横ばい化
・RSIが70/30付近から反転
● 重要注意点
逆張りはトレンドに逆らう行為。
連発は本当に危険。使うのは以下の限定ケースのみ。
・強すぎる一方的なトレンドの“行き過ぎ”
・イベント直後の過熱
・直近高値/安値でヒゲ連発
基本は順張り。逆張りは「補助戦略」。
レインボー移動平均を使う際の注意点とよくある失敗パターン
レインボー移動平均はトレンド判断に非常に強いが、使い方を誤ると“ただ遅い線の集合体”になる。 特に、レンジ誤判定・本数の増やしすぎ・時間足のミスマッチの3つが致命傷になりやすい。 以下では、よくある失敗とその回避方法を具体的に解説する。
レンジ相場でのダマしに注意するポイント
レインボー移動平均が最も弱くなるのはレンジ相場。 MAが絡むため、どの方向にも見えてしまう“偽シグナル”が大量発生する。
・帯が少し傾いただけで順張りしてしまう
・MAの色が交差しただけで転換だと早合点する
・帯が絡んでいるのにエントリーしてしまう
● ダマしを避けるための必須条件
以下の3つが揃わない限り、手を出さない:
① 帯の角度が明確に上か下へ向いている
② MA群が発散し始めている
③ ローソク実体が帯を“しっかり”抜けている
【実戦の判断基準(超重要)】
「帯が太い=レンジ」
「帯が細い=トレンド準備」
「帯が発散=トレンド本番」
帯の状態を無視して“クロスだけで判断”すると必ず負ける。
MAの本数が多いことで判断が遅れやすい問題
レインボー移動平均の弱点のひとつは、本数が増えるほど反応が遅くなること。 “完璧な帯”に見えるまで待つと、初動はほぼ全部取り逃す。
・短期が初動を捉えても、中期・長期が揃うのに時間がかかる
・帯が揃った頃には伸び切っている
・押し目を逃し、追いかけエントリーになる
● 避けるためのコツ
・短期MA(3・5・8)に“初動判定”を任せる
・中期/長期は“方向確認”に徹する
・帯の完璧さを待ちすぎない
結論:レインボーは“方向確認ツール”。タイミングは短期MAが主役。
時間足を誤ることで精度が下がる典型例
時間足の選び方を間違えると、レインボー移動平均はほぼ機能しない。 理由は、時間足ごとに値動きの滑らかさが全く違うため。
● よくある失敗パターン
・5分足で使いノイズに殺される(帯が崩れやすい)
・1分足で順張り → 騙し連発で死亡
・日足を見ずに短期足だけで判断 → 大局と逆張りして爆死
・15分足/1時間足 → 最も帯が整いやすい
・5分足 → スキャなら可、条件厳しめ必須
・1分足 → 禁止レベル(レインボーのメリットが消滅)
● 正しい時間足の使い方
・大局判断:1時間 or 4時間
・エントリー:15分 or 5分
・逆張りや抜け狙い:短期足のみ
“時間足のズレ”はレインボー移動平均の最大の敵。
レインボー移動平均のよくある質問
レインボー移動平均(Rainbow Moving Average)とは何ですか?
レインボー移動平均は、複数本の移動平均線を「短期から長期まで」段階的に重ねて表示し、トレンドの方向・強さ・押し目/戻りの位置を視覚的に捉えるためのテクニカル指標です。色分けして描画されることが多く、その見た目から“レインボー”と呼ばれます。
レインボー移動平均はどのように構成されますか?
一般的には、同じ種類の移動平均(SMAやEMAなど)を、
・短期(例:5, 10, 15)
・中期(例:20, 25, 30)
・長期(例:35, 40, 45 …)
と段階的に複数本描画します。設定本数や期間はインジケーターやトレーダーによってカスタマイズされます。
レインボー移動平均は何を示していますか?
・相場全体のトレンド方向(上昇・下降・レンジ)
・トレンドの強さ(束の開き具合)
・押し目買い/戻り売りの候補ゾーン
・短期と長期の力関係
「線の束の並びと広がり」で、相場の状態を直感的に把握する目的で使います。
レインボー移動平均の典型的な使い方・シグナルは?
代表的な見方:
・短期 → 中期 → 長期の順に“きれいな並び”で右上がり → 強い上昇トレンド
・短期 → 中期 → 長期の順に右下がり → 強い下降トレンド
・線同士が絡み合ってバラバラ → レンジ相場、方向感なし
エントリー自体は、束の中への押し/戻りを狙う形がよく使われます。
レインボー移動平均はどんな相場・時間足で有効ですか?
・トレンド相場(順張り)
・日足・4時間足など、ある程度ノイズの少ない時間足
・中期〜長期の流れを確認したいとき
スキャルピングでも使えますが、本数が多いぶん“視覚情報過多”になりやすいので注意が必要です。
GMMA(グッピー複合型移動平均)との違いは何ですか?
GMMAは「短期群(投機筋)」と「長期群(本流)」の2つのグループに明確に分け、資金フロー分析に特化した設計です。 レインボー移動平均はそこまで厳密な理論がなく、“多本数MAでトレンドを視覚化する汎用コンセプト”の意味合いが強いです。実装次第で構成はかなり変わります。
レインボー移動平均のメリットは何ですか?
・トレンドの有無と強さが一目で分かる
・押し目・戻りの“ゾーン”が視覚的に把握できる
・単一のMAよりも「大局の流れ」を見落としにくい
裁量トレードの「環境認識ツール」として優秀です。
レインボー移動平均の弱点・注意点はありますか?
・チャートがゴチャゴチャして見にくくなる
・レンジ相場では全く役に立たないことが多い
・「きれいな並び」を待つとシグナルが遅れやすい
あくまで“方向確認+押し/戻りゾーン把握”用であり、単体でエントリー完結させるのは危険です。
レインボー移動平均のおすすめ設定・本数は?
明確な正解はありませんが、例として:
・EMA:5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40 などを等間隔で並べる
・時間足:15分〜4時間足あたりで検証
本数が多いほど情報量は増えますが、そのぶん処理も重くなり視認性も下がるので、8〜12本程度に抑えるのが現実的です。
レインボー移動平均は他の指標と組み合わせるべきですか?
組み合わせ前提で使うのが基本です。
・レインボーMA × RSI / Stoch → トレンド方向+押し目タイミング
・レインボーMA × サポレジ → トレンド方向+重要ライン
・レインボーMA × ボリンジャーバンド → トレンド+行き過ぎ判定
「方向=レインボー」「エントリー根拠=他インジ or プライスアクション」が鉄板構成です。
初心者でもレインボー移動平均を使えますか?
使えますが、最初から本数を増やしすぎると逆に混乱します。 まずは「短期・中期・長期の3〜4本」から始め、感覚が掴めてからレインボー化していく方が、トレードの再現性は高くなります。


