
「RCIって聞いたことあるけど、どう使えばいいの?」
「RCIの設定ってどうすればいいの?」
こんな疑問を持っていませんか?RCI(Rank Correlation Index)は、相場の過熱感やトレンドの転換を見極めるのに役立つオシレーター系インジケーターです。しかし、「RCIの数値が意味することがよくわからない」「トレードにどう活かせばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。
実は、RCIを正しく理解し、適切なパラメーター設定をすることで、売買タイミングをより明確に判断できるようになります。
本記事では、RCIの基本から活用方法、パラメーター設定のコツまでを徹底解説!初心者でもわかりやすく、実践的な内容をお届けします。
RCIとは?
RCI(Rank Correlation Index)は、一定期間の価格の順位相関を計算し、相場の過熱感やトレンドの転換点を判断するオシレーター系インジケーターです。
RCIの意味と由来
RCIは「Rank Correlation Index(順位相関指数)」の略称です。これは、一定期間の終値を順位付けし、それが時間の経過とどのような関係を持つかを示す指標です。
もともとは統計学で使われる「スピアマンの順位相関係数」を応用したもので、1980年代に日本のテクニカルアナリストの間で広まったとされています。現在では、多くのトレーダーが利用するインジケーターの一つとなっています。
RCIの基本的な特徴
- 値は +100% ~ -100%の範囲 で変動する。
- +80%以上で「買われすぎ」、-80%以下で「売られすぎ」 と判断される。
- 短期・中期・長期のパラメーター設定により、異なる時間軸での相場の動きを分析できる。
RCIの計算式とその背景
RCIは、一定期間の終値の順位と日付の順位の相関係数を求めることで算出されます。

- 順位:各終値を昇順で並べ、1位からn位までの順位を付ける。
- 期待順位:直近n日の日付を1からnまで番号付けしたもの。
- n:設定する期間(例:9日、26日、52日など)。
RCIの計算例(9日間の場合)
例えば、9日間の終値が以下のように推移したとします。
日付 | 終値 | 終値の順位 | 日付の順位 |
---|---|---|---|
1日目 | 100 | 7位 | 1 |
2日目 | 102 | 6位 | 2 |
3日目 | 101 | 8位 | 3 |
4日目 | 105 | 4位 | 4 |
5日目 | 108 | 3位 | 5 |
6日目 | 110 | 1位 | 6 |
7日目 | 109 | 2位 | 7 |
8日目 | 103 | 5位 | 8 |
9日目 | 99 | 9位 | 9 |
このデータを元に、順位のズレを求めて計算すると、RCIの値が算出されます。
RCIが示す数値の解釈方法
RCIの数値は、価格の順位と時間の順位の相関関係を表しており、以下のように解釈されます。
RCIの数値と相場の状態
- +100%:過去 n 日間で最も高い終値(価格が完全に上昇トレンド)
- +80%以上:「買われすぎ」 → 反転の可能性あり
- 0%付近:価格に明確な方向性がない(もみ合い相場)
- -80%以下:「売られすぎ」 → 反発の可能性あり
- -100%:過去 n 日間で最も安い終値(価格が完全に下降トレンド)
RCIは短期間の設定(例:9期間)では激しく変動しやすく、長期間(例:52期間)では滑らかに推移する傾向があります。そのため、短期・中期・長期のRCIを組み合わせることで、より精度の高い判断が可能になります。
RCIの特徴と注意点
短期(9期間)が+80%以上、長期(52期間)が+50%程度なら「上昇トレンドの継続」と判断できる。
+80%以上や-80%以下の数値が出たからといって、すぐに逆張りするのは危険
強いトレンドが発生している場合、そのまま価格が上昇・下降し続けることがある。
0%付近では市場の方向感がなく、レンジ相場の可能性が高い
トレンドフォロー戦略ではなく、逆張り戦略のほうが機能しやすい。
短期RCIと長期RCIの組み合わせが有効
RCIの見方と使い方
RCIは、数値の動きやパターンを理解することで、相場の転換点やトレンドの継続を判断するのに役立ちます。
RCIの基本的な見方
RCIの見方を理解することが、適切なトレード判断につながります。RCIは「数値の位置」と「動きのパターン」を見ることが重要です。
① 数値の位置(+80%以上、-80%以下、0%付近)
- +80%以上 → 買われすぎゾーン
→ 売りのタイミングを探る(ただし即売りはNG) - -80%以下 → 売られすぎゾーン
→ 買いのタイミングを探る(ただし即買いはNG) - 0%付近 → 相場が方向感を失っている状態
→ トレンドの判断が難しいため、慎重な対応が必要
② 動きのパターン(クロス、ダイバージェンスなど)
- RCIが+80%を超えてから下落する → 売りシグナル
- RCIが-80%を下回ってから上昇する → 買いシグナル
- 短期RCIと長期RCIがゴールデンクロス(短期が長期を上抜け) → 買いトレンド発生の可能性
- 短期RCIと長期RCIがデッドクロス(短期が長期を下抜け) → 売りトレンド発生の可能性
- 価格が高値を更新しているのにRCIが下落 → 弱気ダイバージェンス(上昇トレンドの弱まり)
- 価格が安値を更新しているのにRCIが上昇 → 強気ダイバージェンス(下落トレンドの弱まり)
これらのポイントを意識することで、RCIをより効果的に活用できるようになります。
トレンド相場でのRCIの活用方法
トレンド相場では、RCIのシグナルをそのまま逆張りで使うと失敗することが多くなります。
なぜなら、強いトレンドが続くと 「買われすぎ」「売られすぎ」状態が長く続く からです。
① 上昇トレンドの場合(押し目買い)
上昇トレンドでは、RCIが+80%以上での売りではなく 「押し目」での買い を狙います。
活用ポイント
- 短期RCIが-80%付近から反発 → 押し目買いのチャンス!
- 長期RCIが+50%以上を維持しているか確認 → トレンド継続中ならエントリー
- 移動平均線(MA)やトレンドラインと併用すると、押し目の精度が向上
② 下降トレンドの場合(戻り売り)
下降トレンドでは、RCIが-80%以下での買いではなく 「戻り」での売り を狙います。
活用ポイント
- 短期RCIが+80%付近から反落 → 戻り売りのチャンス!
- 長期RCIが-50%以下を維持しているか確認 → トレンド継続中ならエントリー
- 移動平均線やボリンジャーバンドのミドルラインでの反発と組み合わせると精度UP
トレンド相場では、RCIの「買われすぎ」「売られすぎ」シグナルを逆張りで使うのではなく、トレンドの押し目買い・戻り売りの判断に活用するのがポイント です!
レンジ相場でのRCIの活用方法
レンジ相場では、価格が一定の範囲内で上下を繰り返すため、RCIの「買われすぎ」「売られすぎ」のシグナルが機能しやすくなります。トレンド相場と違い、RCIを 逆張り のサインとして活用するのが有効です。
① レンジ相場の特徴と見分け方
まず、RCIを使う前に「レンジ相場かどうか」を見極める必要があります。
レンジ相場の特徴
- 価格が一定の範囲で動いている(高値と安値がほぼ一定)
- 移動平均線(MA)が横ばいで方向感がない
- RCIの短期・中期・長期が全て0%付近で上下を繰り返す
これらの条件がそろった場合、RCIを逆張りシグナルとして活用しやすくなります。
② レンジ相場でのRCIの活用ポイント
🔵 買いのタイミング(安値圏での反発狙い)
- RCIが-80%以下になった後、反発し始めたらエントリー
- サポートライン(レンジの下限)と一致していると精度UP
- ストキャスティクスやRSIの買いシグナルと重なるとさらに有効
🔴 売りのタイミング(高値圏での反落狙い)
- RCIが+80%以上になった後、下落し始めたらエントリー
- レジスタンスライン(レンジの上限)と一致していると精度UP
- MACDのデッドクロスなど、他の売りシグナルと重なると信頼度が増す
③ レンジ相場でのRCIの注意点
- 強いブレイクアウトに注意!
- RCIが+80%以上で売り、または-80%以下で買いを入れた直後にトレンドが発生すると、大きな損失につながることがある。
- 移動平均線やボリンジャーバンドを活用し、レンジ相場が崩れる兆候をチェックすることが重要!
- ダマシを減らすためにRCIの期間を調整する
- 短すぎるとシグナルが多すぎてダマシが増える。
- 9期間・26期間・52期間のRCIを組み合わせると、より信頼性の高い判断が可能!
レンジ相場では、RCIの逆張りシグナルが有効ですが、相場が突然トレンド転換するリスクもあります。
トレード前に相場環境をしっかり見極めることが成功のカギとなります!
RCIのパラメーター設定方法
RCIのパラメーター設定は、トレードスタイルや相場環境によって適切な数値が異なります。
「どの期間を設定すればいいの?」と悩む人も多いですが、基本的には 短期・中期・長期の3つを組み合わせる ことで、より精度の高い分析が可能になります。
ここでは、RCIのパラメーター設定の基本と、おすすめの設定例を紹介します。
短期・中期・長期の設定値とその意味
RCIのパラメーター(期間)は、以下の3種類に分けて設定するのが一般的です。
RCIの種類 | 設定期間(例) | 特徴と用途 |
---|---|---|
短期RCI | 9日~14日 | 直近の値動きを素早く捉える。エントリー・エグジットの判断に活用。 |
中期RCI | 26日~30日 | トレンドの流れを確認し、短期RCIのシグナルの信頼性を高める。 |
長期RCI | 52日~60日 | 大きな相場の方向性(上昇 or 下降)を判断するために使う。 |
短期RCI(9~14期間)
- 敏感に反応するため、シグナルが多い(ダマシも多い)
- デイトレードやスキャルピング向き
- 他のインジケーターと組み合わせると精度UP(例:移動平均線やボリンジャーバンド)
中期RCI(26~30期間)
- 日足ベースでのトレンド判断に役立つ
- 短期RCIのシグナルをフィルターする目的で使う
- スイングトレードに適した設定
長期RCI(52~60期間)
- 長期的なポジション(スイング・ポジショントレード)に最適
- 大きな相場の流れを把握するために使用
- トレンドの方向を確認するフィルターとして活用
RCIのおすすめのパラメーター設定例
RCIのパラメーター設定は、トレードスタイルによって最適な数値が異なります。
ここでは、代表的なトレード手法別におすすめの設定値を紹介します。
① スキャルピング向け(超短期トレード)
設定値:短期RCI=9 / 中期RCI=なし / 長期RCI=なし
- 短期RCIのみを使用し、素早い売買判断を行う
- +80%以上で売り、-80%以下で買いを狙うが、ダマシが多いため注意が必要
- ボリンジャーバンドや移動平均線と併用すると精度が向上

② デイトレード向け(短期トレード)
設定値:短期RCI=9 / 中期RCI=26 / 長期RCI=なし
- 短期RCIでエントリータイミングを計り、中期RCIでトレンドの流れを確認
- 短期RCIが-80%以下から反発し、中期RCIが上昇基調なら買いを検討
- 短期RCIが+80%以上から下降し、中期RCIが下降基調なら売りを検討

③ スイングトレード向け(中期トレード)
設定値:短期RCI=9 / 中期RCI=26 / 長期RCI=52
- 短期RCIでエントリー・エグジットのタイミングを測る
- 中期RCIでトレンドの強さを判断する
- 長期RCIが+50%以上で推移している場合、押し目買い戦略が有効
- 長期RCIが-50%以下の場合、戻り売り戦略を検討

④ ポジショントレード向け(長期トレード)
設定値:短期RCI=なし / 中期RCI=26 / 長期RCI=52~100
- 短期RCIは使わず、中期RCIと長期RCIのトレンド方向のみを重視
- 長期RCIが+50%以上で上昇している場合、上昇トレンドが続く可能性が高い
- 長期RCIが-50%以下で下降している場合、下降トレンドが続く可能性が高い

RCIのパラメーター設定のポイント
- 短期RCIは敏感に反応するため、単独ではダマシが多い
- 中期RCIと長期RCIを組み合わせると、より信頼性の高いシグナルが得られる
- RCI単体ではなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・RSIなど他の指標と組み合わせると精度UP
RCIと他のインジケーターとの併用
RCI単体でもトレードの判断に役立ちますが、他のインジケーターと組み合わせることで ダマシを減らし、より正確な売買判断が可能 になります。
ここでは、RCIと相性の良いインジケーターとその活用法について解説します。
RSIやMACDとの違いと組み合わせ方
RCIとよく比較されるインジケーターに RSI(Relative Strength Index) や MACD(Moving Average Convergence Divergence) があります。それぞれの特徴を理解し、効果的に組み合わせることで、トレードの精度を向上させましょう。
① RCIとRSIの違い
指標 | RCI | RSI |
---|---|---|
計算方法 | 終値の順位相関をもとに算出 | 一定期間の上昇幅・下落幅の比率をもとに算出 |
値の範囲 | -100% ~ +100% | 0 ~ 100 |
主な用途 | 過熱感の判断、短期トレンドの把握 | 買われすぎ・売られすぎの判断、ダイバージェンス分析 |
トレード向き | 短期~中期 | 中期~長期 |
組み合わせ方の例
- RCIが-80%以下で上昇 + RSIが30以下で反発 → 買いシグナル
- RCIが+80%以上で下落 + RSIが70以上で反落 → 売りシグナル
- RCIのトレンドとRSIのダイバージェンスを組み合わせてエントリー精度を向上

② RCIとMACDの違い
指標 | RCI | MACD |
---|---|---|
計算方法 | 終値の順位相関をもとに算出 | 短期・長期の移動平均線の乖離をもとに算出 |
主な用途 | 過熱感の判断、短期トレンドの把握 | トレンド転換の判断、エントリータイミングの確認 |
トレード向き | 短期~中期 | 中期~長期 |
組み合わせ方の例
- RCIが-80%以下で上昇 + MACDがゴールデンクロス → 買いシグナル
- RCIが+80%以上で下落 + MACDがデッドクロス → 売りシグナル
- MACDのトレンドを確認しつつ、RCIのシグナルでエントリータイミングを測る

移動平均線との併用によるトレード精度の向上
RCIは短期的な過熱感を示すのに優れていますが、トレンドの方向を判断するのは苦手です。そこで 移動平均線(MA:Moving Average) を組み合わせることで、トレードの精度を大幅に向上させることができます。
① RCIと移動平均線の役割の違い
指標 | RCI | 移動平均線(MA) |
---|---|---|
主な用途 | 買われすぎ・売られすぎの判断 | トレンドの方向性や強さの確認 |
短期・長期の設定 | 9・26・52など | 5・20・50・200など |
トレード向き | 短期~中期 | 中期~長期 |
RCIは「今の価格が過去と比べて高いか低いか」を示しますが、
移動平均線は「過去の平均価格から見て、現在のトレンドがどう動いているか」を示します。
② 移動平均線とRCIの組み合わせ方
🔵 買いシグナル(押し目買い)
- 長期移動平均線(50MA・200MA)が上向き → 上昇トレンドを確認
- RCIが-80%以下に下落 → 一時的な売られすぎを確認
- RCIが-80%以下から反発上昇 → 押し目買いのチャンス!
🔴 売りシグナル(戻り売り)
- 長期移動平均線(50MA・200MA)が下向き → 下降トレンドを確認
- RCIが+80%以上に上昇 → 一時的な買われすぎを確認
- RCIが+80%以上から下落 → 戻り売りのチャンス!
③ 移動平均線とRCIのダマシ回避
- RCI単体で逆張りをすると、トレンドが強い場合は失敗しやすい
- 移動平均線が横ばいならレンジ相場 → 逆張りが有効
- 移動平均線が傾いているならトレンド相場 → 押し目買い・戻り売りが有効
RCIのシグナルが出ても、 移動平均線の向きと一致しているかを確認することで、より信頼性の高いエントリーが可能になります!
RCIを活用したトレード手法の具体例
RCIを実践的に活用するためには、単なるシグナルだけでなく、他のテクニカル指標や相場環境と組み合わせた戦略を立てることが重要です。ここでは、 RCIを活用した具体的なトレード手法 を3つ紹介します。
① 短期RCI × 長期RCIのクロス手法(トレンドフォロー型)
この手法のポイント
- 短期RCI(9)と長期RCI(52)のクロスをシグナルとして活用
- 長期RCIが+50%以上なら上昇トレンド、-50%以下なら下降トレンドと判断
- 短期RCIが長期RCIを上抜け → 買いエントリー
- 短期RCIが長期RCIを下抜け → 売りエントリー
エントリー例
- 買いエントリー: 長期RCIが+50%以上で推移中に、短期RCIが長期RCIを上抜け
- 売りエントリー: 長期RCIが-50%以下で推移中に、短期RCIが長期RCIを下抜け
利確・損切りの目安
- 利確目標:直近の高値またはサポートライン・レジスタンスライン
- 損切り:直近の安値を割り込んだら撤退
② RCI × ボリンジャーバンド逆張り手法(レンジ相場向き)
この手法のポイント
- レンジ相場での逆張りを狙う手法
- RCIが+80%以上でボリンジャーバンドの上限に到達 → 売りエントリー
- RCIが-80%以下でボリンジャーバンドの下限に到達 → 買いエントリー
エントリー例
- 買いエントリー: RCIが-80%以下で、価格がボリンジャーバンドの-2σにタッチ
- 売りエントリー: RCIが+80%以上で、価格がボリンジャーバンドの+2σにタッチ
利確・損切りの目安
- 利確目標:ボリンジャーバンドのミドルライン(20MA)
- 損切り:バンドウォーク(バンドが拡張して価格がトレンドを形成)した場合は即撤退
③ RCI × MACDのトレンド転換手法
この手法のポイント
- MACDでトレンドの方向性を判断し、RCIでエントリータイミングを測る
- MACDがゴールデンクロス → RCIが-80%以下から上昇 → 買いエントリー
- MACDがデッドクロス → RCIが+80%以上から下落 → 売りエントリー
エントリー例
- 買いエントリー: MACDがゴールデンクロスを形成し、RCIが-80%以下から反発
- 売りエントリー: MACDがデッドクロスを形成し、RCIが+80%以上から反落
利確・損切りの目安
- 利確目標:直近の高値・安値またはMACDが横ばいになったタイミング
- 損切り:MACDのクロスがダマシだった場合、即撤退
RCIを活用する際の注意点
RCIは優れたインジケーターですが、 「万能ではない」 という点を理解することが重要です。誤った使い方をすると、ダマシに引っかかりやすくなり、期待とは逆の結果になることもあります。
RCIの弱点と限界
RCIは順位相関を基にしたオシレーター系インジケーターですが、 特定の相場環境では機能しにくい ことがあります。
① 強いトレンド相場では機能しづらい
- RCIの+80%・-80%を超えても、そのままトレンドが継続することがある。
→ 「買われすぎだから売り」「売られすぎだから買い」と単純に考えると、大きな損失につながる可能性がある。 - 特に、ファンダメンタルズ要因で動く相場では要注意!
→ 例:米国雇用統計の発表後、RCIが+80%超えたからといって売ると、そのまま上昇トレンドが続くことも。
② ダマシが発生しやすい
- RCIは「価格の順位」を基に計算するため、短期間での急騰・急落に弱い
- 短期RCI(9期間)は特にノイズが多く、シグナルが頻繁に出すぎることがある
③ 単体ではトレンド判断が難しい
- RCIは「過去の順位変動」を示すため、今のトレンドの方向までは判断できない
- 移動平均線(MA)やMACDと組み合わせることで、トレンド方向を補完するのが有効
ダマシに遭わないためのポイント
① RCIの期間設定を調整する
- 短すぎる(例:5日)→ シグナルが多すぎてノイズが増える
- 長すぎる(例:100日)→ 反応が遅くなり、トレードのタイミングが遅れる
- おすすめは9・26・52の組み合わせ!(短期・中期・長期のバランスを取る)
② 他のインジケーターと組み合わせる
- 移動平均線(MA): RCIが+80%でもMAが上向きなら「買い」継続
- MACD: RCIの売買シグナルとMACDクロスを合わせるとダマシが減る
- ボリンジャーバンド: RCIが+80%で、さらにバンドの上限を超えたら売りの確率UP
③ 相場の環境を確認する(トレンド or レンジ)
- トレンド相場では「押し目買い・戻り売り」に活用
- レンジ相場では「逆張り」に活用
- 相場環境によって使い分けることが重要!