「このチャート、本当に転換のサインなの?」
日々チャートと向き合うトレーダーにとって、トレンドの転換点を見極めることは永遠の課題です。そんな中、「リバーサルハイ」や「リバーサルロー」というワードを目にしたことはありませんか?
「名前は知ってるけど、結局どう活かせばいいの?」
そんな疑問やモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「リバーサルハイ」「リバーサルロー」の具体的な分析法・見極めポイント・実践トレード戦略まで、紹介します!
リバーサルハイ・リバーサルローとは?【基本と定義】
トレンドの転換点を捉えるための基礎パターン、それが「リバーサルハイ」と「リバーサルロー」です。これらはチャート上で明確に現れる、相場心理の“変わり目”を示すシグナルと言えるでしょう。
「リバーサルハイ」は、上昇トレンドの終焉を示唆する弱気反転パターン

「リバーサルロー」は、下降トレンドからの反発を示す強気反転パターン

どちらも「前日を上回る(または下回る)値動き」からの反転を条件としており、視覚的にも判断しやすいのが特徴。つまり、複雑なインジケーターを使わなくても、ローソク足の形状から売買のヒントを得られるというわけです。
リバーサルハイの特徴と見極め方
リバーサルハイとは、上昇トレンドの終盤に現れる「弱気の反転サイン」です。具体的には、ある日のローソク足が「前日の高値を更新したあとに大きく反落し、前日の安値や終値を下回って終わる」ことで成立します。
この動きは、「上値を追ったものの、買い勢力が失速し、売り圧力が勝った」ことを意味します。まさにトレンドの終焉を暗示する、チャート上の“裏切りの兆候”とも言えるでしょう。
重要な見極めポイントは3つです。
- 高値更新後の反転
一度高値を超えたあと、明確な陰線で反落するかがカギです。この値動きが、天井形成のヒントとなります。 - ボリュームの急増
高値更新の際に出来高が急増している場合、買いのピークを示していることが多く、反転の信ぴょう性が高まります。 - 直前の値動きとの整合性
急激な上昇が続いた直後にリバーサルハイが出現した場合、相場が“過熱”していたと判断でき、反落の可能性が高まります。
特にデイトレーダーやスイングトレーダーにとっては、このパターンをエントリーポイントのヒントとして活用することで、短期での利益確定やポジション解消のタイミングを的確に判断できるようになります。
リバーサルハイが示すトレンド転換の兆候
リバーサルハイが出現したとき、市場は“あるサイン”を発しています。それは、「これ以上の上昇にはエネルギーが足りない」という警告です。つまり、リバーサルハイは単なるローソク足の形ではなく、“トレンド転換の布石”を物語っているのです。
ここで注目すべきは、「直前のトレンドの強さ」と「反転の勢い」。トレンドが長く続き、買われすぎの状態でリバーサルハイが出現すると、それは一層強力なシグナルとなります。
以下のような兆候が重なれば、より転換の可能性が高まります
- RSIが70以上の過熱圏に突入している
これは、買われすぎを示すテクニカル指標で、リバーサルハイと組み合わせることで精度が増します。 - 出来高の急増
高値更新時に出来高が急増したのに、価格が維持されない場合、「買いのピーク」と捉えられることが多いです。 - 前回高値とのダブルトップ形成
リバーサルハイが前回高値と同水準で出現すれば、それは「上値の限界」を市場が認識した証拠でもあります。
ユーザー心理としては、「まだ上がるかも」という欲が渦巻く中で、突然の大陰線。「あれ?おかしいな…」という違和感こそが、転換点のサインなのです。
リバーサルローの特徴と見極め方
リバーサルローは、下降トレンドの終焉を示唆する「強気反転のサイン」です。つまり、「これ以上の下落は厳しいぞ!」という、相場の転換点を知らせてくれる重要なパターンです。
このパターンが成立する条件は以下の通りです。
- 当日の安値が前日の安値を下回る
- しかしその後、反発して上昇し、終値が前日の終値または高値を上回る
この動きは、「売りが一巡して、買い勢力が巻き返してきた」ことを表しています。特に、長い下ヒゲを伴う陽線が出現するケースでは、下値での買いが強く意識されたことを示しています。
見極めのポイントは次の3点です
- 下ヒゲの長さとローソク足の実体のバランス
下ヒゲが長く、実体が陽線で終わっている場合、反発力の強さが伺えます。 - 直前の下落が急激だったかどうか
急落のあとに出現するリバーサルローは、いわば「売られすぎ状態」からの反転シグナルとして信頼性が高いです。 - 移動平均線やサポートラインとの位置関係
重要なサポートラインや移動平均線上での反発でリバーサルローが出現すれば、相場転換の可能性が高まります。
このように、リバーサルローは単なる反発ではなく、「売り疲れ」と「買い意欲」が交差する場面で現れる、市場の息づかいを感じ取るためのサインと言えるのです。
リバーサルローからの上昇サインをつかむ
リバーサルローがチャートに現れたら、それは“ただの反発”ではなく、「これから上がるかもしれないぞ!」という市場からのメッセージ。その兆候をどうキャッチするかが、トレードの分岐点になります。
まず押さえたいのは、リバーサルローが出た後の“フォローの値動き”です。ローソク足一本で判断するのではなく、その後の数本のローソク足で「高値切り上げ」「安値切り上げ」の動きが出てくるかがポイントです。
ここでチェックすべき3つの上昇サインを紹介しましょう。
- 連続陽線の出現
リバーサルローのあとに連続して陽線が続く場合、それは買い勢力が主導権を握ったことを示します。 - 前回戻り高値の突破
直前の戻り高値を超えてくると、「転換」ではなく「反転」の可能性がぐっと高まります。 - MACDやストキャスティクスのゴールデンクロス
テクニカル指標も併用して、反転のタイミングを多角的に捉えると信頼性が増します。
たとえば、ある下降トレンドの中でリバーサルローが出現し、その後20EMA(指数平滑移動平均線)を陽線でブレイクしていったら、「ここからトレンドが転じるかも…!」という期待が高まります。
リバーサルパターンを活かすプライスアクション分析
リバーサルハイやリバーサルローは、それ単体でも十分にトレンド転換のサインとして機能しますが、さらに精度を高めるために有効なのが「プライスアクション分析」です。これは、インジケーターに頼らず、ローソク足の形状や価格の動きそのものから市場の心理を読み解く分析手法です。
リバーサルパターンと相性が良い理由は、どちらも「買いと売りの力関係の変化」を捉える点にあります。つまり、相場の“リアルな呼吸”を感じ取るための視覚的な判断基準として、非常に直感的かつ実践的なのです。
プライスアクションとリバーサルの融合ポイント
- リバーサルハイ+包み足(エンゲルフィング)
リバーサルハイの足が前の陽線を包むような陰線である場合、それは一層強い転換のサインになります。 - リバーサルロー+ピンバー(下ヒゲが長い陽線)
下落後に出現する下ヒゲの長い陽線は、「売りが吸収された」証拠。この足に出来高が伴えば、より強い反発が期待できます。 - リバーサル直後の“はらみ足”形成
リバーサルのあとに相場が一時的に膠着する「はらみ足」パターンが出れば、ブレイクの方向に大きく動く可能性が高く、エントリータイミングとして注目されます。
プライスアクション分析を取り入れることで、「リバーサルが本物か?ダマシか?」を自分の目で判断できる力が身についてきます。これはテクニカル指標とは異なり、トレード経験に比例して“目が肥える”タイプのスキルなので、日々の検証が非常に重要です。
リバーサルと相性の良いプライスアクション手法
リバーサルハイやリバーサルローは、それ単体でもトレンド転換のシグナルになりますが、実は“相性抜群”のプライスアクション手法を組み合わせることで、精度が一気に高まります!

「リバーサルっぽいけど、これ入っていいの?」「もう少し確信がほしい…」そんな場面で頼れるのが、次の3つの手法です。
1. スラストアップ・スラストダウン
スラストとは、「勢いよく動く」という意味の価格アクションです。
リバーサルローの直後にスラストアップ(連続陽線など)が出現した場合、それは“買い圧力の持続”を示す強い証拠となります。逆にリバーサルハイのあとにスラストダウンが起きれば、下落トレンドへの移行サインと捉えることができます。

2. フェイクアウト(ダマシ抜け)
レンジの上限や下限を一時的に抜けたものの、すぐに戻ってくる動き。これがリバーサルと組み合わさると、相場の“騙し打ち”を逆手に取るチャンスになります。
例:
リバーサルローが、直近の安値を一瞬ブレイクした後に反発したケース。これは「売りが一巡し、ポジションが切られた後の反転」として、非常に信頼性が高いです。
3. キーリバーサル(重要な高値・安値での転換)
過去の重要なサポートラインやレジスタンスラインと重なる位置でリバーサルが出現した場合、「ここで転換が意図された」と考える根拠になります。特に週足・日足レベルでのリバーサル+プライスアクションは、長期的な方向性を予測する強力なヒントになります。
これらの手法は、「リバーサルが出たからエントリーする」のではなく、「リバーサル+αの根拠があるから自信を持って入れる」という状況を作り出してくれます。
リバーサルと他の指標(RSI/移動平均)との組み合わせ
リバーサルハイ・ローの精度をさらに引き上げるためには、「補助的なテクニカル指標」との併用が非常に有効です。とくに相性が良いのが、RSI(相対力指数)と移動平均線(MA)。これらを組み合わせることで、“見えていなかった相場の圧力”を数値で補足できるようになります。
RSIとの組み合わせ
RSIは0〜100の間で推移するモメンタム系指標で、「買われすぎ」や「売られすぎ」の度合いを示します。特にリバーサルハイ・ローと合わせることで、次のような判断が可能になります。
- リバーサルハイ + RSI70以上 → 過熱相場からの反転を示唆
- リバーサルロー + RSI30以下 → 売られすぎ状態からの反発サイン
このように、ローソク足の形状と数値的な根拠が一致する場面では、シグナルの信頼性が一気に高まります。

移動平均線(MA)との組み合わせ
移動平均線は、トレンドの方向性を視覚的に捉えるための指標です。短期・中期・長期のラインを重ねて使うことで、相場の地合いを総合的に判断できます。
- リバーサルハイがMAを下抜く動き → トレンド転換の可能性が高まる
- リバーサルローがMAを上抜ける動き → 上昇トレンドへの転換シグナル
特に「20EMA」「50SMA」などは、短中期のトレンド変化を敏感に捉えるため、リバーサルパターンと組み合わせるとタイミング精度が抜群です。

これらの指標は、「補完」として使うのがポイントです。リバーサルパターンがチャート上で現れた時、それを裏付ける数値的根拠が揃えば、トレードにおける“確信”が生まれます。
ダマシに注意!リバーサルハイ・ローの落とし穴と対策
リバーサルパターンは非常に強力なサインですが、だからこそ注意が必要なのが「ダマシ」の存在。
「リバーサルハイが出たと思って売ったら、そこから急騰して損切りに…」なんて経験、ありませんか?
そう、チャート上では“それっぽく”見えても、実はトレンド継続の一時的な調整だったというケースは意外と多いんです。ここでは、そんなダマシに惑わされないためのチェックポイントをお伝えします。
ダマシを見抜く3つの視点
- 時間軸の複数チェック
5分足でリバーサルに見えても、1時間足では単なる押し目にすぎない場合があります。複数の時間軸で「本当に転換しそうか」を確認するクセをつけましょう。 - 出来高(ボリューム)の有無
本物のリバーサルには“売買の厚み”が伴います。ローソク足が派手に動いても、出来高が伴っていなければ“ノイズ”の可能性あり。 - トレンドのステージを見極める
「上昇初期」や「下降初期」のリバーサルは要注意。特に勢いのある相場では、一時的な調整をリバーサルと誤認しやすくなります。
ダマシに対応するトレード戦略
- “即エントリー”ではなく“フォロー確認”
リバーサルパターンが出たからといって、すぐに飛び乗るのはリスクが高いです。次の足で高値・安値を抜ける“フォローの値動き”を確認することが鉄則です。 - リスクリワードのバランス重視
エントリーポイントだけでなく、損切り位置を必ず決めておきましょう。理想は「2:1以上」のリスクリワード。 - フィボナッチやサポート・レジスタンスと重ねる
リバーサルが重要なラインと重なっていれば、その信ぴょう性は格段に上がります。
リバーサルパターンのダマシとは?
「リバーサルが出たのに、思った方向と逆に動いた…!」
これは多くのトレーダーが経験する“ダマシ”の典型例です。チャート上に明らかなリバーサルハイ・ローが現れても、そのままの流れに乗ってしまうと、意図しない損失に直結します。
では、そもそも“ダマシ”とは何なのか?
それは、「市場が“転換したように見せかけて”、実際は継続する現象」です。あたかも反転しそうな足が出現し、トレーダーがエントリーした途端、逆方向に動く…まるで“罠”のような現象。これは市場参加者の“ポジション狩り”や、“短期的なノイズ”が原因となることが多いです。
よくあるダマシのパターン
- 逆張りに過剰反応して飛び乗るケース
前日の高値・安値に触れたタイミングでリバーサル足が出現すると、「チャンスだ!」と判断してしまいがち。しかしそれが“フェイクの反発”である可能性も。 - ボラティリティが高い時間帯の出現
重要指標発表やロンドン・NY時間のオープン直後など、値動きが荒れやすいタイミングでは、リバーサルが“演出された”形になることもあります。 - 環境認識がズレている
全体的には上昇トレンドの中でリバーサルハイが出た場合、それは単なる“押し目”に過ぎないことも。
「そのリバーサル、どの流れの中にあるのか?」を見極める必要があります。
リバーサルパターンは魅力的なサインですが、“それ単体では不十分”というのが現実。
その足の意味を、本当の文脈の中で読み取ることが、ダマシを見抜く最大のカギです。
リバーサルハイのダマシ事例と対処法
「リバーサルハイが出たからショートしたのに、その直後に上昇してロスカット…」
こんな展開、見覚えありませんか? これは典型的な「リバーサルハイのダマシ」です。
リバーサルハイは本来、上昇トレンドの終盤に出現し、売りへの転換を知らせるシグナル。ですが、相場全体がまだ“強い買いトレンド”の最中である場合、そのシグナルは単なる“短期的な調整”にすぎないことがあります。
実例:リバーサルハイのダマシパターン
たとえば、ある日経平均先物の5分足チャートで見られたケース。
- 前日の高値を更新し、長い上ヒゲを伴う陰線が出現(リバーサルハイ)
- その直後、さらに強い買いが入り、高値を再更新
- 結果、ショートしたトレーダーが次々に踏み上げられて損切り
このようなケースでは、「勢いのある上昇トレンド中」であること、そして「前回の高値を超えてきた買いの厚さ」を無視してしまったことが原因です。
対処法:ダマシに遭わないための視点
- 時間足を上げて確認する
5分足ではリバーサルに見えても、1時間足や4時間足で見ると、単なる“押し目”だったというパターンはよくあります。 - トレンドライン・MAとの位置関係を確認
価格が20EMAや50SMAの上にある限り、トレンド継続と判断し、“戻り売り”は慎重に。 - 売りエントリーは「次のローソク足」の動きまで待つ
リバーサルハイの次の足がさらに下を目指してくるか? 高値を切り下げてくるか? それを確認してからエントリーすることで、ダマシのリスクを軽減できます。
まとめ|リバーサルパターンを見抜いて未来を変える
「リバーサルハイ・リバーサルロー」、それは単なるローソク足の形ではなく、市場心理の転換を示す“重要なメッセージ”です。
上昇トレンドの終焉を告げるリバーサルハイ、そして下落からの反転を示すリバーサルロー。
これらのパターンを理解し、使いこなすことで、トレンドの転換点をいち早く察知し、利益チャンスを拡大することが可能になります。
本記事では、パターンの基本から、ダマシの見抜き方、複数時間軸での分析法、実践的なエントリーポイントの探し方までを詳しく解説してきました。