
「RSIは便利だけど、シグナルが多すぎて混乱する…」そんな悩み、ありませんか?
テクニカル分析の中でも人気の高いRSI(相対力指数)は、価格の過熱感や反転ポイントを測定する上で役立つ指標です。しかし、相場が乱高下する中では、RSIが発するシグナルが多すぎて、逆に判断を迷わせる原因になることも。
「使い方が難しそう…」「設定ってどうすればいいの?」と感じた方もご安心を。この記事では、Smoothed RSIの基礎から設定方法、戦略的な活用法まで、徹底的にわかりやすく解説します!
Smoothed RSIとは?通常のRSIとの違いを解説
RSIの基本とSmoothed RSIの概要
RSI(Relative Strength Index)は、一定期間内の価格変動の強さを測定し、買われすぎや売られすぎの状態を視覚化するテクニカル指標です。

しかし、普通のRSIだとシグナルが多すぎて、わからない方も少なくありません。
特にボラティリティの高い相場では、RSIが過敏に反応してしまい、ノイズが多くなりがちです。
そんなときに登場するのがSmoothed RSI(スムーズドRSI)。これはRSIの値に移動平均などのスムージング手法を加えたもので、短期的な価格の振れを抑え、より滑らかなラインを形成します
このSmoothed RSI、特に注目されているのが“RSIをより直感的に読み取れる”という点。視覚的にもわかりやすく、複数のテクニカル指標を組み合わせて使う際の“フィルター”としても優秀です。
Smoothed RSIと通常RSIの比較
通常のRSIは価格変動に即座に反応するため、スピーディーにシグナルを出しますが、その反面、フェイク(ダマシ)シグナルが頻出します。
一方、Smoothed RSIは、RSIの値に移動平均(SMAやEMAなど)を適用しているため、短期的な価格の上下動による誤検出を大幅に抑制。

これにより、「本物のトレンド変化」に絞ったシグナルを得やすくなるのが魅力です。
そのため、「早めにエントリーしたいスキャルピング派」には向かないかもしれませんが、「慎重にエントリーポイントを見極めたいスイング派」や「ポジションを長く持つ中期投資家」にとっては、むしろこの“遅さ”が安心材料となります。

たとえば、通常のRSIが30を下回った後すぐに反転シグナルを出すのに対し、Smoothed RSIはその後の価格推移を確認した上で、確度の高いタイミングでサインを出してくれます。まさに、フィルター付きRSIとしての機能が期待できるのです。
Smoothed RSIの設定方法と使い方
初心者にもわかるSmoothed RSIの設定方法
通常のRSIは期間14で使用されることが多いですが、Smoothed RSIではこのRSI値に対して移動平均(SMAまたはEMA)を重ねます。
おすすめの設定は以下の通りです。
- RSI期間:14
- スムージング期間:3〜10(使いやすさで調整可能)
このスムージング期間を短くすれば反応が早く、長くすればより滑らかなラインになります。

初心者は「RSI 14 + EMA 5」くらいから始めると、バランスの良いシグナルが得られるでしょう。
さらに、取引スタイルに合わせて調整するのがポイント
- スキャルピング:RSI 7 + EMA 3(短期向け、反応速度重視)
- デイトレード:RSI 14 + EMA 5(バランス型)
- スイングトレード:RSI 21 + EMA 9(安定重視)
こうした組み合わせにより、Smoothed RSIはあらゆる相場環境に対応可能です。
Smoothed RSIを使ったトレード戦略

ここでは、特に有効な2つの使い方をご紹介します。
クロスオーバー戦略
まず一つ目は、クロスオーバー戦略です。
これは、Smoothed RSIが特定の水準(例えば50)を上下にクロスするタイミングでエントリーやエグジットを行う方法。上抜けたときは上昇トレンドの始まりと判断し、買いのエントリー。逆に下抜けたときは下降トレンドへの転換とみなして売りのサインとします。

この戦略は、短期的な「反発狙い」ではなく、中期的なトレンドの変化を捉えるのに向いています。通常のRSIよりも滑らかなラインを描くため、ダマシに引っかかりにくいのが特徴です。
トレンドフォロー&逆張りのハイブリッド戦略
二つ目は、トレンドフォロー&逆張りのハイブリッド戦略です。
たとえば、移動平均線などでトレンドを確認しつつ、Smoothed RSIが30以下に落ちたところで「過剰な売られすぎ」と判断して買い、逆に70以上で売るといったアプローチ。

Smoothed RSIの“遅さ”を逆手にとり、「遅れてやってくる確実性の高いシグナル」として利用できます。
他のテクニカル指標と組み合わせた戦略
Smoothed RSIは、それ単体でも有効ですが、他のテクニカル指標と組み合わせることでさらに高精度な相場分析が可能になります。
たとえば、トレンドの方向性を移動平均線で判断し、エントリータイミングはSmoothed RSIのクロスで見極める戦略。
移動平均線が上向きであれば上昇トレンドと判断し、Smoothed RSIが50を上抜ける瞬間に買いエントリー。逆に下降トレンド下では、Smoothed RSIが50を下抜けたタイミングで売りエントリーという具合です。
また、MACDとの組み合わせでは、トレンドの勢いと転換点を同時に捉えることが可能です。MACDのゴールデンクロス・デッドクロスと、Smoothed RSIの反転ポイントが重なると、エントリーの信頼度が大幅にアップします。
Smoothed RSIの安定運用とリスク
安定したトレード収益を得るために
Smoothed RSIを導入することで、トレード判断の“ブレ”が減り、より計画的なエントリー・エグジットが可能になります。これによって得られるのは、ストレスの少ない取引環境です。
たとえば、「騙しに何度も引っかかって損切りばかり…」という悩みも、Smoothed RSIなら価格変動のノイズを抑えることで回避しやすくなります。
指標の誤用によるリスクとその対処法
Smoothed RSIにも注意すべきポイントがあります。最大のリスクは、「設定ミスによるシグナルのズレ」です。
また、「Smoothed RSIだけに頼ってしまう」のも危険です。どんなに優れたインジケーターでも、それ一つで万能というわけではありません。他の指標と併用し、相場の全体像を多角的に見ることが大切です。

Smoothed RSIインジケーター ダウンロード
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