
「FXのエントリーポイント、どこで入るのが正解なんだろう…」
そう悩んだことはありませんか?特に、相場がブレイクした後に「もう遅いのでは?」と感じてしまい、結局チャンスを逃してしまう…なんて経験、トレーダーなら誰しもあるはず。
しかし、FXには「ロールリバーサル」という強力な概念があり、これを理解すれば「適切なタイミングで自信を持ってエントリーできる」ようになります。
とはいえ、「ロールリバーサルって何?」「本当に機能するの?」「ダマシに引っかからないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。間違った理解で取引すれば、むしろ損失を生む原因になってしまうことも…。
そこで、本記事では ロールリバーサルの基本概念から、具体的なエントリーポイント、リスク管理までを徹底解説 します。ロールリバーサルを使いこなして、トレードの精度をワンランクアップさせましょう!
ロールリバーサルとは?FXにおける基本概念
ロールリバーサルとは、サポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線)の役割が逆転する現象 のことです。具体的には、レジスタンスラインをブレイクすると、今度はそのラインがサポートラインとなり、逆にサポートラインをブレイクするとレジスタンスラインへと変わります。この性質を活用することで、FXトレードにおけるエントリーポイントを明確にすることが可能です。
サポートラインとレジスタンスラインの役割
FXのテクニカル分析では、価格が一定の水準で反発しやすいポイントを 「サポートライン(支持線)」、または 「レジスタンスライン(抵抗線)」 と呼びます。


サポートラインとは?
サポートラインは、価格が下落してきた際に反発しやすい水準 のことを指します。これは、多くのトレーダーが「この価格帯なら買いたい」と考えているため、買い注文が集中しやすいポイントになります。
例えば、1ドル=150円の水準で何度も価格が反発している場合、150円がサポートラインとして意識されている可能性が高いと判断できます。
レジスタンスラインとは?
反対に、レジスタンスラインは 価格が上昇した際に反発して下落しやすい水準 のことを指します。ここでは「この水準では売りたい」と考えるトレーダーが多く、売り注文が集中しやすくなります。
例えば、1ドル=155円で何度も価格が跳ね返される場合、155円がレジスタンスラインとして機能していると判断できるでしょう。
ロールリバーサルは、これらのサポートライン・レジスタンスラインの役割が入れ替わる現象です。次のセクションでは、そのメカニズムについて詳しく解説していきます。
ロールリバーサルの発生メカニズム
ロールリバーサルが発生する理由は、市場参加者の心理と注文の蓄積 によるものです。価格が重要なラインを超えた後、そのラインが新たなサポートまたはレジスタンスとして機能する背景には、以下のような要因があります。
価格のブレイクと注文の変化
例えば、レジスタンスラインを上抜けた場合、その水準で売り注文を入れていたトレーダーの多くは損切りを余儀なくされます。同時に、「ブレイクしたから買おう」と考える新規の買い注文が入り、価格が一時的に急騰することがあります。
その後、価格が再びブレイクしたラインまで下落してくると、今度は「過去に売りを入れていたトレーダー」が、「次はサポートとして機能するかも」と考え、買い注文を入れることで反発しやすくなるのです。

市場心理が転換点を形成する
「以前は抵抗だったラインが、今度は支持となる」この現象は、トレーダーの心理によって強化されます。「ここを抜けたらトレンドが変わる」という意識が強いほど、ロールリバーサルは機能しやすくなります。
ただし、すべてのブレイクがロールリバーサルとして機能するわけではなく、 ダマシ(フェイクブレイク) にも注意が必要です。
ロールリバーサルを利用したトレード手法
ロールリバーサルは、適切に活用すれば 「押し目買い」や「戻り売り」のエントリーポイントを明確にする」 ことができます。特に、トレンドの継続を確認しながらエントリーできるため、高確率で有利なポジションを取ることが可能です。
ここでは、具体的なエントリーポイントの見極め方や、トレンドライン・チャネルラインを活用した応用手法について解説します。
エントリーポイントの見極め方
ロールリバーサルを活用したエントリーでは、「ブレイクしたラインが、次の支持・抵抗として機能するか」を見極めることが重要です。主に、ラインブレイク後のリターンムーブ(戻り)を狙う 手法が一般的です。
ラインブレイク後の価格の戻りを狙う
価格がレジスタンスラインを上抜けた場合、すぐに買いエントリーするのではなく、一度ラインまで戻ってきたタイミングでエントリーするのが鉄則です。これにより、「ダマシのブレイク」で高値掴みするリスクを減らせます。
エントリーの流れ(買いの場合)
- レジスタンスラインを明確に上抜ける
- 価格が再びブレイクしたラインまで戻ってくる(リターンムーブ)
- そのラインがサポートとして機能し、反発を確認したらエントリー
売りの場合は、この逆の流れになります。サポートラインを下抜けた後、再度ラインまで戻ってきたら売りエントリーを検討します。
エントリータイミングの具体例
例えば、ドル円の価格が 150円のレジスタンスライン を上抜けた場合、すぐにエントリーするのではなく、一度 150円付近までの押しを待つ のが理想的です。その際、 移動平均線やローソク足の反発サイン(ピンバーや包み足) などを確認することで、より精度の高いエントリーが可能になります。
このように、ロールリバーサルは単独で使うのではなく、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より強力なトレード手法となります。
トレンドラインやチャネルラインでの活用
ロールリバーサルは、水平ラインだけでなく、トレンドラインやチャネルラインにも適用可能 です。特に、上昇トレンドや下降トレンドの中で意識されるラインを活用すれば、より精度の高いトレードができます。
斜めのラインでのロールリバーサルの見方
トレンドラインとは、上昇トレンドなら安値同士、下降トレンドなら高値同士を結んだ線 です。これが一度ブレイクされた後、次のサポートやレジスタンスとして機能することがあります。
例えば、
- 上昇トレンドラインがブレイクされた場合 → そのラインがレジスタンスとなる可能性が高い
- 下降トレンドラインがブレイクされた場合 → そのラインがサポートになる可能性が高い
つまり、「トレンドラインが機能していた水準が、ブレイク後に逆の役割を果たす」というのがロールリバーサルの応用パターンの一つです。
● トレンドラインブレイク後のエントリーポイント
例えば、上昇トレンド中にトレンドラインをブレイクし、価格がそのラインまで戻ってきたとします。そこで「ラインがレジスタンスとして機能しているか」を確認し、明確に反発するようなら売りエントリーを検討できます。
この手法では、
- トレンド転換を狙うエントリー(ブレイク後の戻り売り・戻り買い)
- トレンド継続を狙うエントリー(チャネルライン内での押し目買い・戻り売り)
の両方に応用できるのが特徴です。
ロールリバーサルを水平線だけでなく、トレンドラインやチャネルラインにも適用することで、エントリーの幅が広がります。
ロールリバーサルと他のテクニカル分析の組み合わせ
ロールリバーサルを単独で使うよりも、他のテクニカル指標と組み合わせることで エントリーの精度を高める ことができます。特に、 移動平均線 や フィボナッチリトレースメント との併用は、トレーダーにとって非常に有効な手法です。

● 移動平均線との併用による精度向上
移動平均線(MA)は、トレンドの方向性を判断するための基本的な指標です。ロールリバーサルと移動平均線を組み合わせることで、より信頼性の高いエントリーポイントを見極めることが可能になります。

活用例
- 短期移動平均線(20MA)を価格が上抜け → その後、移動平均線付近でロールリバーサルが発生 → 買いエントリー
- 長期移動平均線(200MA)を下抜け → 戻りでロールリバーサルが発生 → 売りエントリー
このように、移動平均線のサポート・レジスタンスとしての機能をロールリバーサルと組み合わせることで、エントリータイミングをより明確にできます。
● フィボナッチリトレースメントとの組み合わせ
フィボナッチリトレースメントは、トレンドの押し目や戻りの目安となる水準を示すツールです。特に 38.2%、50%、61.8%の水準でロールリバーサルが発生することが多い ため、エントリーポイントの精度向上に役立ちます。

活用例
- 上昇トレンド中に価格がフィボナッチの50%戻し地点まで下落 → そこが過去のレジスタンスラインだった場合 → ロールリバーサルのサポートラインとして機能 → 買いエントリー
- 下降トレンド中に価格が61.8%戻し地点まで上昇 → 過去のサポートラインがレジスタンスに転換 → 戻り売りエントリー
このように、フィボナッチとロールリバーサルを組み合わせることで、トレンドの転換点をより精度高く判断できるようになります。
次のセクションでは、ロールリバーサルを狙う際の注意点や、ダマシを回避する方法について解説します。
ロールリバーサルを狙う際の注意点
ロールリバーサルは有効なトレード手法ですが、必ずしも100%機能するわけではありません。特に、ダマシ(フェイクブレイク) や 時間足による誤認 には注意が必要です。
ここでは、ロールリバーサルを狙う際に気をつけるべきポイントを解説します。

ダマシの回避方法
ロールリバーサルを狙う際、最も注意すべきなのが ダマシ(フェイクブレイク) です。一度ラインをブレイクしたように見えても、すぐに反転して元の水準に戻ってしまうケースがあります。これを回避するためには、複数の根拠を組み合わせてエントリーの精度を高めることが重要 です。
偽のブレイクアウトを見極める方法
- ローソク足の確定を待つ
- 短期足(5分足や15分足)ではダマシが多発しやすいため、最低でも1時間足や4時間足で 「ブレイク後に実体で確定したか」 を確認する。
- 特に 終値が明確にラインを超えているかどうか をチェックすることが大切。
- 出来高(ボリューム)の増加を確認する
- ブレイク時に 出来高が伴っているか を確認することで、本物のブレイクかどうかを判断しやすくなる。
- 出来高が少ない状態でのブレイクはダマシになりやすい。
- リターンムーブ(戻り)を待つ
- 一度ブレイクした後、再度ラインまで戻ってきて反発するか をチェックする。
- 「勢いよくブレイク → すぐに戻る」の動きが出た場合、ダマシの可能性が高い。
エントリー前の確認事項
- 上位足のトレンド方向と一致しているか?(トレンドに逆らったエントリーはダマシになりやすい)
- ブレイク前に価格が揉み合っていたか?(明確なレンジを形成している方が信頼度が高い)
- 他のテクニカル指標(移動平均線やフィボナッチ)と一致しているか?
ダマシを回避するには、単なるラインブレイクだけでなく、市場の流れや注文の状況を総合的に判断することが重要 です。
次のセクションでは、時間足の選択とリスク管理について解説します。
時間足の選択とリスク管理
ロールリバーサルを狙う際、どの時間足で確認するか は非常に重要です。時間足の選択を誤ると、ノイズに振り回されてしまうリスク があります。また、適切なリスク管理を行わなければ、一度の失敗で大きな損失を被る可能性 もあります。
長期足と短期足の使い分け
ロールリバーサルの精度を高めるためには、長期足(4時間足や日足)で確認し、短期足(15分足や1時間足)でエントリーする のが理想的です。
なぜ長期足が重要なのか?
- 長期足のラインは、多くのトレーダーに意識されるため、ブレイク後のロールリバーサルがより機能しやすい。
- 短期足ではダマシが発生しやすく、誤ったエントリーをしてしまうリスクが高い。
時間足ごとの特徴
時間足 | メリット | デメリット |
---|---|---|
5分足・15分足 | エントリータイミングを細かく調整できる | ダマシが多く、信頼性が低い |
1時間足 | 短期トレードに適しており、比較的ノイズが少ない | 短期的なトレンド転換を見誤る可能性がある |
4時間足 | 中長期の流れを把握しやすい | エントリーチャンスが少なくなる |
日足 | 大きなトレンドを確認できる | トレード頻度が少なくなる |
適切な損切りラインの設定
ロールリバーサルを狙う際、損切り(ストップロス)の位置を適切に設定すること で、大きな損失を回避できます。
基本的な損切りラインの目安
- ブレイクしたラインの少し外側に設定(買いなら少し下、売りなら少し上)
- 直近の高値・安値を基準にする(スイングトレードでは広め、スキャルピングでは狭めに設定)
- ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)などのボラティリティ指標を参考にする
例えば、レジスタンスラインをブレイクした後に買いエントリーをする場合、エントリー位置のすぐ下(5〜10pips程度)に損切りを置く と、不意の反転に対応しやすくなります。
適切な時間足の選択とリスク管理を組み合わせることで、ロールリバーサルの成功率を高め、安定したトレードが可能になります。
ロールリバーサルを活用したトレード戦略の実例
ここまでロールリバーサルの理論や活用方法を解説してきましたが、実際のトレードでどのように機能するのか気になりますよね。
ここでは、実際のチャートをもとに エントリーポイントの具体例 を解説し、成功するパターンと失敗するパターンの違い を明確にしていきます。
実際のチャートで見るエントリーポイント
ロールリバーサルを活用したトレードでは、どのタイミングでエントリーし、どこで利確・損切りするか が重要になります。ここでは、実際のチャートを想定しながら、成功例と失敗例を比較しつつ解説 します。
成功例:レジスタンスがサポートに転換(買いエントリー)
状況: ドル円が150円のレジスタンスラインを上抜け、その後150円まで戻ってきたケース
エントリーの流れ
- 150円のレジスタンスを明確にブレイク(終値が上抜け)
- 150円付近まで戻り、サポートとして機能(ロールリバーサルの発生)
- ローソク足の反発を確認(ピンバー・陽線包み足など)
- 150.10円で買いエントリー、損切りは149.80円に設定
- 価格が上昇し、151.50円で利確(過去の高値付近)
→ 「適切な戻りを待つ」「サポートとして機能しているかを確認する」ことで、高確率で上昇トレンドに乗れたトレード
失敗例:ダマシのブレイクで損失(買いエントリー失敗)
状況: 同じくドル円の150円レジスタンスをブレイクしたが、ブレイク直後に急落
エントリーの流れ(失敗例)
- 150円を一瞬上抜けるが、出来高が少なく勢いが弱い
- すぐに150円を割り込み、元のレンジ内に戻る(ダマシのブレイク)
- 150.20円で買いエントリーしていたが、損切り(149.80円)に到達
- 結果として損失を出してしまう
→ 「ローソク足の確定を待たずに飛び乗る」「出来高を確認しない」ことが原因で、ダマシに引っかかってしまったケース
このように、ロールリバーサルを狙う際は 「明確なブレイクが起こっているか?」「過去のラインが本当に機能しているか?」を慎重に確認することが成功の鍵 になります。
次のセクションでは、ロールリバーサルを応用したトレード戦略について詳しく解説します。
トレード戦略の多様化とリスク管理
ロールリバーサルは、単純なサポート・レジスタンスの転換を狙うだけでなく、他のトレード手法と組み合わせることで、より強固な戦略を構築 できます。また、リスク管理を徹底することで、トレードの安定性を高めることが可能です。
複数の手法を組み合わせた戦略構築
ロールリバーサルは、以下のようなテクニカル分析と併用することで、さらに精度の高いトレードが可能になります。
- プライスアクションとの組み合わせ
- 移動平均線(MA)との併用
- 50MAや200MAといった移動平均線とラインが交差するポイントで、ロールリバーサルが機能しやすい。
- 例:サポート転換したラインが 200MAと重なっている場合、より信頼性の高い押し目買い ができる。
- マルチタイムフレーム分析
- 上位足でのロールリバーサルを確認し、短期足でエントリーを精密に行う。
- 例:4時間足でサポート転換を確認 → 1時間足でエントリーポイントを絞る。
● ロールリバーサルを用いたリスク分散の方法
- エントリーの分割
- 1回でフルポジションを取るのではなく、分割エントリーすることでリスクを抑える。
- 例:50%を最初のロールリバーサルでエントリーし、残り50%を次の反発で追加。
- 損切りと利確のルールを明確にする
- 損切り幅は 直近の安値・高値の外側に設定し、リスクリワードを最低1:2以上 にする。
- 例:10pipsの損切りに対して、20pips以上の利益を狙う。
このように、ロールリバーサル単体ではなく、他の手法やリスク管理と組み合わせることで、より強固なトレード戦略を構築できます。