
ガートレーパターンは、フィボナッチ比率で反転ポイントを先読みするハーモニックパターンの基本形です。本記事では、XABCDの5点構造と各ポイントのフィボナッチ比率、MT4/MT5で反転ゾーンを引く手順、エントリーと損切り・利確の置き方、バット・バタフライとの違い、失敗しやすい原因までを順番に整理します。読み終える頃には、チャート上でガートレーを自分で見つけて判断できるようになります。

ガートレーパターンとは?結論と要点を先に確認
ガートレーパターンとは、X・A・B・C・Dの5点で描かれる4本の波が、決まったフィボナッチ比率で収まったときにD点で反転すると想定するチャートパターンです。2026年時点でもハーモニックパターンの入門形として最初に学ぶ型で、結論から言うと「B点がXAの61.8%、D点がXAの78.6%」の2つが判定の核心になります。
- 形は X→A→B→C→D の5点。D点がエントリー候補
- 判定の核心は B=XAの61.8%・D=XAの78.6% の2つ
- D点はX点を超えない(超えて反転するならバタフライ)
- 損切りはX点の外側、利確はADの38.2%→61.8%の順で段階的に
ハーモニックパターンって比率が多すぎて、どれを見ればいいのか分からない…
ガートレーパターンの定義とXABCDの5点構造
ガートレーは1935年にH.M.ガートレーが著書『Profits in the Stock Market』で紹介した形で、後にスコット・カーニーらがフィボナッチ比率で判定条件を精緻化しました。
最初の推進波XAに対し、ABが押し戻し、BCが小さな戻り、CDが再び押し込んで、Dで最初の推進方向へ反転するという4波構成です。ポイントはXAの起点Xより手前でDが止まることで、例えばUSD/JPYの1時間足で100pipsの上昇(XA)があれば、D点はその78.6%戻しにあたる約79pips押した位置に来ます。
ブリッシュ(買い)とベアリッシュ(売り)の形の違い
ブリッシュ・ガートレーはXが安値でAが高値、以降B→C→Dと下げてDで買う「M」に似た形です。ベアリッシュ・ガートレーはその上下反転で、Xが高値・Aが安値、Dが戻り高値になりDで売る「W」に似た形になります。
どちらも「Dは必ずXの内側」という条件は同じで、買いならDがXの安値より上、売りならDがXの高値より下に収まっているかを最初に確認します。方向が違うだけで比率の数値は完全に共通なので、片方を覚えれば両方使えます。
ハーモニックパターンの中でのガートレーの位置付け
ハーモニックパターンにはガートレーのほかにバット・バタフライ・クラブ・サイファー・シャークなどがあり、いずれもXABCDの5点構造は同じで比率の組み合わせだけが違います。その中でガートレーは「Dが最も浅い(XAの78.6%)」型で、反転までの押しが小さいぶん出現頻度が高く、初心者が最初に練習しやすい形とされています。
各パターンの一覧と比率の全体像はハーモニックパターン一覧で整理しているので、本記事ではガートレーだけを深掘りします。フィボナッチの引き方そのものに不安がある場合は、先にフィボナッチ・リトレースメントとエクスパンションの使い方を押さえておくと、この後の比率の説明がすぐに理解できます。
ガートレーパターンのフィボナッチ比率|各ポイントの数値
ガートレーパターンの判定は、4本の波それぞれがどのフィボナッチ比率で収まっているかで決まります。覚える数値は4つだけで、順番に0.618 → 0.382〜0.886 → 1.272〜1.618 → 0.786です。まず全体を早見表で確認し、その後で各ポイントの意味を見ていきます。
| ポイント | 何に対する比率か | ガートレーの条件 | 備考 |
|---|---|---|---|
| B | XAのリトレースメント | 0.618 | 最重要。0.5〜0.618なら許容範囲 |
| C | ABのリトレースメント | 0.382〜0.886 | 幅が広いので単独では判定しない |
| D | BCのエクステンション | 1.272〜1.618 | XAの0.786と重なる位置が理想 |
| D | XAのリトレースメント | 0.786 | Xを超えたらガートレーではない |
AB は XA の 61.8% 戻し(最重要の判定基準)
最初に確認するのはB点で、XAの値幅に対して61.8%戻した位置で止まっているかを見ます。例えばEUR/USDの4時間足でXが1.0800、Aが1.0900(XA=100pips)なら、Bの理想位置は1.0900−61.8pips=1.0838付近です。
実際の相場では数pipsのずれは普通に起こるため、50〜61.8%の帯に収まっていればガートレー候補として扱います。逆にBが38.2%や78.6%で止まった場合は、同じ5点構造でも別のパターン(バットやバタフライ)を疑うのが正しい読み方です。
BC は AB の 38.2〜88.6% 戻し
C点はABの戻りに対して38.2%〜88.6%の範囲で止まっていれば条件を満たします。幅が広いのはCの位置がパターンの成否にあまり影響しないためで、ここを厳密に測るより「CがAを超えていないか」を確認するほうが重要です。
CがAの高値(買いの場合)を超えてしまうと、そもそも押し目の構造が崩れてガートレーとは呼べなくなります。一般に、Cが浅い(38.2%程度)ほど次のCDの下げ幅は小さくなり、Cが深い(88.6%程度)ほどCDが伸びやすいという関係を頭に入れておくと、D点の候補を絞りやすくなります。
CD は BC の 127.2〜161.8%・D は XA の 78.6%
D点は2つの比率が重なる場所を探します。1つはBCの値幅を127.2%〜161.8%に延長した位置(エクステンション)、もう1つはXAの78.6%リトレースメントです。この2本が数pips以内で重なる帯をPRZ(Potential Reversal Zone=反転候補ゾーン)と呼び、ガートレーではさらにAB=CD(ABと同じ値幅のCD)が重なることも多く、3つが集まるほど信頼度が上がります。
先ほどの例でXA=100pipsなら、Dは1.0900−78.6pips=1.0821付近が中心です。XAの引き方を含めたリトレースメントとエクスパンションの操作は、上で紹介したフィボナッチの記事で手順どおりに再現できます。
4つ全部を同時に見ようとせず、「B=0.618」と「D=0.786」の2点だけを先に確認します。この2点が合っていれば、CとCDの比率は多くの場合おのずと範囲内に収まります。逆にBが0.618から大きく外れているなら、残りを測る前にガートレー候補から外して構いません。

ガートレーパターンの見方と見つけ方の手順(MT4/MT5)
ガートレーパターンは、MT4/MT5に標準搭載されているフィボナッチ・リトレースメントとエクスパンションだけで描けます。以下の4ステップを順番に進めれば、専用インジケーターがなくてもD点の反転ゾーン(PRZ)をチャート上に引けます。ブリッシュ(買い)の例で説明しますが、売りは上下を入れ替えるだけです。
- 推進波XAを特定する:日足または4時間足で、明確な安値Xから高値Aまでの一方向の動きを探す
- XAにリトレースメントを引く:MT4/MT5のメニュー「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」を選び、XからAへドラッグ
- B点が61.8%ライン付近で止まったか確認する:50〜61.8%の帯に収まっていなければ候補から外す
- C点を確認してPRZを描く:Cの反発を確認したら、B→Cに「エクスパンション」を引き127.2%と161.8%を表示。XAの78.6%ラインと重なる帯がD点の候補
- D点で反転サインを待つ:PRZ到達だけでは入らず、ローソク足の反転形とオシレーターで確認してから判断
STEP1 推進波 XA を特定してフィボナッチを引く
XAはパターン全体の物差しになるため、ヒゲの先端ではなく明確な安値・高値を選びます。目安として、4時間足なら1本の推進波が100〜200pips、日足なら200〜400pips程度の動きがあると、その後のB・C・Dの比率を測ったときに数pipsの誤差が相対的に小さくなり判定が安定します。
5分足のような短い足では比率の誤差が値幅に対して大きくなりすぎるため、練習段階では4時間足以上で始めるのが現実的です。フィボナッチのレベル表示は「プロパティ」から0.5・0.618・0.786の3本だけ残すと画面が見やすくなります。
STEP2 B 点が 61.8% 付近で止まったか確認する
Bはガートレーの合否を決める最初の関門です。61.8%ラインの手前で反発していればガートレー候補、50%以内の浅い戻しならバット候補、78.6%まで深く戻したならバタフライ候補と、この時点で候補が枝分かれします。
判定に迷うときは「Bのローソク足の終値がどのラインの間で確定したか」を基準にすると、ヒゲに惑わされません。Bで反発したことを確認するまではCもDも仮の位置でしかないため、Bが確定する前にエントリーの準備を始める必要はありません。
STEP3 C 点を確認し D 点の反転ゾーン(PRZ)を描く
Cで反発が入ったら、BからCに向けてフィボナッチ・エクスパンション(MT4/MT5とも「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ」→「エクスパンション」)を引き、127.2%と161.8%のラインを表示します。同時にSTEP2で引いたXAの78.6%ラインを見て、両者が重なる価格帯を四角形オブジェクトで囲っておくとPRZが一目で分かります。
先ほどの例で78.6%が1.0821、BCの127.2%が1.0825、161.8%が1.0815なら、1.0815〜1.0825がPRZです。この帯の幅が広すぎる(XAの10%以上など)場合は、ゾーンとしての精度が低いので見送りの判断材料になります。
STEP4 D 点で反転サインを待ってから判断する
価格がPRZに到達したら、その足の確定を待って反転サインを確認します。ブリッシュなら長い下ヒゲのピンバー、陽線の包み足、RSIの強気ダイバージェンス(価格は安値更新、RSIは安値切り上げ)などが典型で、2つ以上そろってから次のH2で説明するエントリーに進みます。
PRZを終値で明確に割り込み、さらにX点を超えて下げた場合はガートレーは不成立で、バタフライやクラブの可能性を改めて測り直します。ここで「比率が合っているから」と確認を省くと、次のセクションで扱う損切り幅が一気に無駄になるため、STEP4だけは省略しないでください。
PRZに着いた瞬間に入りたくなるけど、待ったほうがいいの?
待つのが基本です。PRZは「反転しやすい帯」であって「反転が確定した点」ではありません。ダブルボトムのようにダブルトップ・ダブルボトムの形がD点で同時に出ることもあり、そうした複合サインが出るまで待つほうが、損切りにかかる回数を減らせます。
ガートレーパターンのエントリーと損切り・利確設定
ガートレーパターンの強みは、エントリー・損切り・利確の3点がパターンの構造から機械的に決まることです。損切りはX点の外、利確はADの戻り比率と、迷う余地が少ないので、ここでは「どこに置くか」と「そのときのリスクリワードがいくつになるか」を早見表で確認します。
| 項目 | 置く位置 | 目安(XA=100pipsの例) | 備考 |
|---|---|---|---|
| エントリー | D点で反転確認足が確定した終値 | Dの数pips上(買い) | PRZ到達だけでは入らない |
| 損切り | X点の外側+スプレッド分 | Xの5〜10pips外 | XA=100pipsならDから約26〜31pips |
| 利確1 | ADの38.2%戻し | Dから約30pips | RR ≒ 1:1。ここで半分決済 |
| 利確2 | ADの61.8%戻し | Dから約49pips | RR ≒ 1:1.6。残りの大半を決済 |
| 利確3(任意) | C点付近 | 相場次第 | トレンド継続時のみ少量を残す |
エントリーは D 点の反転確認後(確認足の終値)
エントリーのタイミングは、前のセクションのSTEP4で確認した反転サインが出た足の終値確定後です。例えばブリッシュ・ガートレーの4時間足でPRZに下ヒゲの長いピンバーが出たら、その足が確定した時点で成行か、ピンバー高値の少し上に逆指値の買いを置きます。
指値でPRZの中心に注文を置く方法もありますが、反転確認なしで約定するため損切りにかかる回数が増えやすく、慣れるまでは確認足待ちのほうが安定します。エントリー前に、上位足(日足)の方向がXAの方向と一致しているかも一緒に確認しておくと、逆張りになる場面を避けられます。
損切りは X 点の少し外側に置く
損切りはX点の外側が基本です。ガートレーの定義上、DがXを超えた時点でパターンは崩れるため、Xを抜けたら根拠がなくなったと判断して撤退します。実務ではXのちょうどではなく、スプレッドと一時的なヒゲ抜けを考慮して5〜10pips程度外に置きます。
XA=100pipsの例なら、DはXAの78.6%戻しなのでXまでの距離は約21pips、そこに5〜10pipsを足した26〜31pipsが損切り幅です。この幅が口座残高に対して大きすぎる場合はロットを下げて調整し、損切り位置のほうを近づけるのは避けてください。損切りの決め方全般はFXの損切りルールで整理しています。
利確は AD の 38.2%・61.8% 戻しを段階的に狙う
利確はA点からD点までの値幅(AD)にフィボナッチ・リトレースメントを引き、38.2%と61.8%を2段階の目標にします。XA=100pipsの例ではADは約79pipsなので、38.2%戻しはDから約30pips、61.8%戻しはDから約49pipsです。
損切り幅が約26〜31pipsなら、第1目標でリスクリワードはおよそ1:1、第2目標で1:1.6前後になり、目安として勝率50%前後あれば期待値が正になる設計です。第1目標で半分を決済し、残りの損切りを建値に移動しておけば、その後の逆行で損失が出る場面をほぼ避けられます。勝率とRRの損益分岐の考え方はリスクリワードレシオの計算方法が参考になります。
- エントリー:D点の反転確認足が確定した終値(または確認足の高値抜け)
- 損切り:X点の5〜10pips外。Xを抜けたらパターン不成立
- 利確:ADの38.2%で半分、61.8%で残りの大半。建値ストップで守る
- 目安RRは1:1〜1:1.6。損切り幅が大きい時はロットで調整

ガートレーパターンとバット・バタフライの違い比較
ガートレーパターンを実際のチャートで探すと、途中まで同じ形をしたバット・バタフライ・クラブと必ず出会います。4つは5点構造が共通で、違いはB点とD点の比率、そしてD点がX点の内側か外側かの2点に集約されます。比較表で違いを押さえてから、実戦での使い分けを見ていきます。
| パターン | B点(XAに対して) | D点(XAに対して) | Dの位置 | 損切りの基準 |
|---|---|---|---|---|
| ガートレー | 0.618 | 0.786 | Xの内側(浅い) | X点の外 |
| バット | 0.382〜0.5 | 0.886 | Xの内側(深い) | X点の外 |
| バタフライ | 0.786 | 1.272〜1.618 | Xの外側 | 1.618超え |
| クラブ | 0.382〜0.618 | 1.618 | Xの大きく外側 | 2.0〜2.24超え |
B 点と D 点の比率で 3 パターンを見分ける
見分ける順番はB点が先、D点が後です。Bが0.618ならガートレー、0.382〜0.5ならバット、0.786ならバタフライと、Bの深さで最初の候補を絞れます。ただしクラブはBが0.382〜0.618と広く、ガートレーと重なることがあるため、Bだけでは区別できません。
その場合はD点を待ち、XAの0.786で反転すればガートレー、Xを超えて1.618まで伸びればクラブと確定します。言い換えると、ガートレー候補は「Dが0.786で止まるまで、クラブの可能性を残している」ということで、比率が途中まで合っているからといって完成前に決め打ちしないことが大切です。バタフライの詳しい条件はバタフライパターンの解説で確認できます。
実戦での使い分けと混同しやすいケース
実戦で混同しやすいのは、ガートレーのつもりでD点(0.786)に指値を置いたら反転せず、そのままXを抜けてバタフライに化けるケースです。経験則として、Bが0.618より深く0.7付近まで戻していたときはバタフライへ発展する余地が大きいので、Dの反転確認をいつも以上に厳しくするか、0.786と0.886の2段構えでPRZを広めに取ります。
逆にBが浅い(0.5前後)ときはバット寄りで、Dは0.886まで伸びる想定で損切りを置くとヒゲで刈られにくくなります。もう一つの使い分けは時間足で、ガートレーは押しが浅いぶん4時間足以上で出るとダマシが減り、1時間足以下ではバット・バタフライとの区別が曖昧なまま完成してしまう場面が増えます。
途中まで同じ形なら、どのパターンでも同じところで入ればいいのでは?
入る位置がXAの0.786か0.886か1.272かで、損切り幅と期待できる値幅が大きく変わります。同じ「反転狙い」でも、パターンごとに損切りの基準がX点の外なのか1.618超えなのかが違うため、完成した比率を確認してから該当パターンのルールで注文を置くのが基本です。
ガートレーパターンで失敗する原因と対策
ガートレーパターンは比率さえ覚えれば形は見つけられますが、実際に負けが続く原因はほぼ3つに絞られます。完成前に飛び乗る・反転確認を省く・上位足に逆らうの3点で、いずれもパターンの知識ではなく手順の省略から起きるものです。原因ごとに、何をチェックすれば防げるかを整理します。
比率が近いだけで完成前に飛び乗る
最も多い失敗は、Cまで確認した段階で「たぶん0.786で反転するだろう」とDの到達前に指値を置くことです。前のセクションで見たとおり、Bが0.618前後のガートレー候補はクラブに化ける可能性を最後まで残しており、0.786で反応せずXを抜けて1.618まで伸びる展開は珍しくありません。
対策は単純で、価格がPRZに実際に到達し、反転確認足が確定するまで注文を出さないことです。実際、PRZに入ってから確定足を1〜2本待つだけで、Xを抜けて損切りになる回数は体感で大きく減ります。待っている間に反転して乗り遅れた場合は「今回は見送り」でよく、追いかけて入るとリスクリワードが崩れます。
D 点の反転確認を省いて逆行を食らう
PRZ到達を確認しても、反転サインを待たずに成行で入ると、そのままPRZを割り込んで損切りにかかる場面が増えます。対策は、ローソク足の形(ピンバー・包み足)とオシレーターのダイバージェンスのうち2つ以上がそろってからエントリーするルールを固定することです。
具体的には、RSI(期間14)で価格が安値を切り下げているのにRSIが切り上げている強気ダイバージェンスは、D点の反転と相性のよい確認材料です。D点でダブルボトムなどの基本的なチャートパターンが同時に完成しているかも、有力な追加確認になります。確認材料が1つしかないときは、ロットを通常の半分にするなど、確信度に応じてサイズを変えるのも実務的な対策です。
上位足のトレンドと逆方向に仕掛ける
ガートレーは「押し目・戻りで元の方向に戻る」パターンなので、XAの方向が上位足のトレンドと同じ向きのときに機能しやすく、逆向きだとDで反転してもすぐ押し戻されます。対策は、4時間足でパターンを探すなら日足の方向、1時間足なら4時間足の方向をエントリー前に必ず確認し、上位足の方向と一致するガートレーだけに絞ることです。
仮に日足が明確な下降トレンドの中で4時間足にブリッシュ・ガートレーが出ても、それは下降トレンドの中の一時的な戻りに過ぎず、利確目標の61.8%まで届かずに反落することが多くなります。この絞り込みだけでエントリー回数は半分以下になりますが、残ったトレードの質は明確に上がります。
- 完成前に入らない:PRZ到達と反転確認足の確定を待つ
- 確認を省かない:ローソク足の形+ダイバージェンスなど2つ以上
- 上位足に逆らわない:日足(または4時間足)の方向と一致する形だけを狙う
ガートレーパターンのよくある質問
ガートレーパターンを使い始めると、時間足の選び方や比率のずれの許容範囲、勝率の考え方で迷いやすくなります。質問として多い5点を、ここまでの内容と矛盾しない形でまとめました。
ガートレーパターンはどの時間足で使うのが現実的ですか?
4時間足と日足が扱いやすい範囲です。1時間足以下は比率の誤差が値幅に対して大きく、バットやバタフライとの区別が曖昧なまま完成しやすくなります。判定は上位足で行い、エントリーのタイミング調整だけ短い足を見る分け方が安定します。
比率が少しずれていてもガートレーと判断してよいですか?
数pips程度のずれは許容範囲です。Bが50〜61.8%、Dが78.6%付近に収まっていればガートレー候補として扱えます。ただしBが38.2%や78.6%まで外れている場合は別パターンの可能性が高いので、無理にガートレーとして扱わないほうが安全です。
ガートレーパターンの勝率はどのくらいですか?
通貨ペア・時間足・確認ルールで大きく変わるため、固定の数値はありません。本記事の損切り(Xの外)と利確(ADの38.2%・61.8%)の設計ではRRが1:1〜1:1.6程度になるので、勝率50%前後で期待値が正になる計算です。自分の過去チャートで検証してから使ってください。
自動検出インジケーターだけで判断してもよいですか?
候補を見つける道具としては便利ですが、最終判断は自分で比率とD点の反転確認を行うのが基本です。検出ツールは比率の許容幅が広く設定されていることが多く、未完成の形や別パターンをガートレーとして表示する場合があります。
ガートレーの損切りはどこに置くのが正しいですか?
X点の少し外側(5〜10pips程度)が基本です。DがXを超えた時点でガートレーの定義から外れるため、Xの外は「パターンが崩れた」と判断できる位置になります。損切りを近づけたい場合はロットを下げて調整し、位置そのものは変えないでください。
まとめ:ガートレーパターン攻略の3つの要点
ガートレーパターンは、XABCDの5点とフィボナッチ比率で反転候補を先に決めておける、押し目・戻り狙いの型です。覚えることは多く見えますが、実戦で使う判断は次の3つに集約されます。
- B=XAの61.8%・D=XAの78.6%の2点を最優先で確認する。Bが外れていれば候補から外し、DがXを超えたらバタフライ・クラブを疑う
- D点の反転確認足を待ってからエントリーし、損切りはX点の5〜10pips外、利確はADの38.2%→61.8%で段階的に決済する
- 上位足のトレンド方向と一致する形だけに絞る。回数は減るが、逆行で損切りになるトレードを構造的に減らせる
ガートレーは「押し目で買う・戻りで売る」を比率で定義したものなので、押し目の考え方そのものを整理したい場合は押し目買いのエントリーポイントと合わせて読むと、D点で待つ理由が腑に落ちやすくなります。
まずは4時間足で過去チャートをさかのぼり、完成したガートレーを10個ほど自分で測ってみてください。比率の感覚が身につくと、リアルタイムでもBが確定した時点でD点の候補帯を先に引けるようになり、待つトレードが自然にできるようになります。
シストレ.COM編集部|FXテクニカル分析・システムトレード専門メディア。200種類以上のEAをフォワード計測している運営3年の検証メディアで、MetaTrader(MT4/MT5)を実運用してきた編集部が監修・執筆しています。
⚠ リスクに関する注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













