【XAUUSD】通貨ペア分析レポート-2024/5/10

市場動向と要因分析

ゴールド市場は典型的に技術的要因に強く影響されますが、最近の値動きにもその影響が見られます。
一時的に下落する場面もありましたが、全体としては荒れた値動きが続く可能性が高いでしょう。

現在、ゴールド買いを支持する大きな要因が複数あります。 まず、主要中央銀行が大規模な金融緩和に転じつつあることが挙げられます。英国ではすでに一部のメンバーが追加利下げを提案しています。スイス国立銀行も利下げを決定しました。ECBも年内の利下げが見込まれ、最大の焦点であるFRBも遅れて同様の動きをとる公算が大きいためです。

加えて、地政学的リスクの高まりもゴールド需要を下支えしています。現下の複雑な情勢を考えれば、先行き不透明感からの資産逃避がさらに進む可能性があります。

テクニカル分析とサポート

テクニカル面では2400ドル台が次なる上値レジスタンスと見られていますが、3月初旬から20%近く上昇した反動として、当面は横ばい圏での値動きが継続する公算が高いでしょう。
ただし、予期せぬ地政学リスク高まりなどがあれば、再び買いが優勢化する可能性もあります。

トレード戦略

現状はレンジ相場と見られるため、レンジ内でのスイングトレードが有効と思われます。上値が重くなったら反発の狙い目、下値が支えられれば反発百里買いがconv狙い目となるでしょう。

ただし急変の可能性も完全には否定できないため、そうした場面に備えてリスク管理は怠りなくお願いします。

まとめ

ゴールド相場は短期的には荒れ模様が続く可能性が高く、中長期的には地政学リスクと金融緩和の流れから、買いが優勢になりそうです。値動きの振れ幅に注意が必要ですが、堅調な上値追随の流れが期待できそうです。