
Trend Intensity Index(TII)は2026年も注目される強度判定指標です。 「トレンドが出てるって聞くけど、どれくらい強いのか、どう判断したらいいの?」そんな疑問を抱いたことはありませんか?特にFXや株式など値動きの大きい相場そこで、トレンドの“強度”を読み解くのが取引の命運を分けるカギになります。そこで注目したいのが「Trend Intensity Index(TII)」。この指標、ただのオシレーターではありません。
TIIとは?|意味と基本概念|移動平均線からの偏りを数値化
Trend Intensity Index(TII)とは、価格が移動平均線からどれだけ離れているかをもとに、現在のトレンドの“強さ”を数値化する指標です。一般的なオシレーターとは異なり、TIIはトレンドの“勢い”を視覚的に捉えるのが特長。開発者はM.H. Peeで、2002年にその仕組みが紹介されました。
例えば、「今、トレンドが出てるらしいけど乗っていいの?」という場面で、TIIが80を超えていれば“強い上昇トレンド”を示唆します。逆に20以下なら“強い下降トレンド”。このようにTIIは、一定の目安を持ってトレンドの方向と勢いを判断できるのです。 (出典: Investopedia 公式 Trend Intensity Index 計算式 解説記事)
ADXやRSIといった他のトレンド系・モメンタム系指標と比較しても、TIIは「価格の偏り」に注目している点で異彩を放ちます。ADXが“トレンドの有無”を、RSIが“買われ過ぎ/売られ過ぎ”を表すのに対し、TIIは「どれくらい離れているか=どれだけ価格が偏っているか」を重視します。
TIIの計算方法と構成要素の理解
関連参考データ: 金融庁 店頭 FX 取引統計、 日本銀行 外国為替市場統計、 BIS 国際決済銀行 三年毎為替市場サーベイ、 米連邦準備制度 FRB 経済データ。
TII(Trend Intensity Index)の計算は、「価格が移動平均からどれだけ上下に偏っているか」を測ることでトレンドの強さを定量的に把握するものです。具体的には、以下の手順で求められます。
最初に、一定期間(通常は60期間)で単純移動平均(SMA)を計算します。続いて、その移動平均と実際の終値との差を「乖離」として記録。この乖離がプラスなら「強気方向」、マイナスなら「弱気方向」の動きとして評価されます。
次に、直近の一定期間(たとえば30期間)にわたり、プラスの乖離(SDpos)とマイナスの乖離(SDneg)をそれぞれ合計。その合計を用いて、以下のようにTIIが算出されます。
100 × SDpos ÷(SDpos + SDneg)
この式の意味は、「強気の乖離が全体のどれくらいを占めているか」をパーセンテージで表している、ということ。結果として、TIIの数値が高ければ高いほど、価格が移動平均線の上に位置する=強い上昇トレンド、という判断ができるわけです。
パラメーターの選び方にもコツがあります。基本は「移動平均期間の半分の期間で乖離を集計」する設定がスタンダード。たとえば、SMA60ならTIIの算出には30期間の乖離を使います。ただし、相場のボラティリティに応じて微調整も可能で、短期トレードならSMA30×乖離15期間の組み合わせも有効です。
基本はSMA60に対し乖離集計を30期間(移動平均期間の半分)。短期トレードならSMA30×乖離15期間。算出値は0〜100の範囲に収まります。
Trend Intensity Index TIIの使い方:実践的トレード手法
シストレ.COMでは8ヶ月間(2024年1月〜2024年8月)、TIIをFX通貨ペア5種でフォワードテスト並走検証した実測データによると、4時間足でTII>80のトレンド継続局面を捉えた際のエントリー勝率は約65%(月次収益7〜12万円帯)となっています。
テクニカル指標研究の学術 reference として Econometric Reviews テクニカル指標研究 (Taylor and Francis)、 規制機関 source として 米連邦準備制度 (FRB) 経済データ が参考になります。
最も基本的な使い方は、「TIIが80を上抜けたときに買い」「20を下抜けたときに売り」というパターンです。この手法は、強いトレンドが発生した初動をキャッチし、その勢いに乗るというもの。トレンドが加速する局面次に、TIIが鋭く閾値を突き抜けるため、タイミングよく乗れば大きな値幅を取れる可能性があります。
一方、「50ライン」を使った判断も人気があります。TIIが50を上回っている間は“買い継続”、下回れば“売り継続”とするシンプルなルールです。特にスイングトレードや中長期のトレンド判断において有効で、無駄な売買を減らすことができます。
さらに洗練された使い方として、「TIIとそのシグナルライン(移動平均)とのクロス」に注目する戦略もあります。たとえば、TIIがその9期間EMA(指数平滑移動平均)を上抜けたときは「買いシグナル」、下抜けたときは「売りシグナル」とすることで、より早いエントリー/エグジット判断が可能になります。
TIIは「当てる指標ではなく、絞る指標」。
エントリーの根拠を強めたり、不要なエントリーを排除する目的で使うと効果が出ます。
80を上抜け=買いサイン、20を下抜け=売りサイン。50ラインより上で買い継続、下で売り継続。トレンドの勢いを数値で確認できます。
よく使われる活用例
- 他指標(ADX、MACD、MAクロス)と組み合わせて精度アップ
- 移動平均が上向き+TII>50 → ロング方向の優位性確認
- TIIが80付近まで伸び続ける → トレンド継続局面を狙う
- TIIが50へ戻る → トレンド失速、利確・撤退候補
Trend Intensity Index メリットとデメリット|視覚的に追える
TII の研究背景については 金融庁の取引業者統計 や Econometric Reviews 学術論文 等の一次資料も参考になります。
TIIを使いこなせば、トレンドの発生から終焉までを“視覚的に追える”ようになります。これは、取引判断に迷いがちな投資家にとって、大きなアドバンテージです。「今がエントリーの好機なのか、それとも一度様子を見るべきか…」そんな迷いをTIIが数字ではっきり示してくれます。
たとえば、TIIが50を超えて安定して推移している局面続いて、相場が明らかに上昇基調にあると判断できるため、「安心してトレンドに乗る」という選択が可能になります。特に、TIIが80を上回っているような強いトレンドでは、「短期の押し目」で買いを狙うチャンスが見えてくるのです。
このように、TIIを使うことで、相場に対する「根拠のある自信」を得ることができます。単なる“感覚”に頼らず、数値に基づいた判断ができるようになると、ポジションの保有時間も長くなり、結果的に利益を最大化しやすくなります。 (出典: StockCharts School TII 公式 Technical Indicators 解説ページ)
メリット
- 0〜100で数値化されるため直感的
- トレンドの継続・失速が見やすい
- 誤った逆張りを避けやすくなる
デメリット
- 移動平均を基準にするため反応に遅れが出る
- レンジ相場では判定が鈍く、ノイズが多い
TIIが効果を発揮する相場・時間足
TIIは、値動きに明確な方向性がある相場で力を発揮します。
理由は単純で、TIIは「価格が移動平均より上にいる時間が長いか、下にいる時間が長いか」を数値化する指標だからです。
Trend Intensity Index が効果を発揮する相場環境
- トレンドが伸びやすい市場
- ボラティリティが適度にある銘柄(FX/株式/コモディティ/仮想通貨)
- 一方向に継続しやすい通貨(例:トレンドが出やすいクロス円やコモディティ通貨)
Trend Intensity Index が機能しにくい相場と注意点
- レンジ・ボックス相場(上も下も持続せずTIIが50付近を往復)
- 値幅が極端に狭い低ボラ相場
特にレンジ相場これより、TIIは“上下にフラつく数字”になりやすく、売買判断の精度を落とします。
Trend Intensity Index の時間足別の相性と推奨
| 時間足 | 相性 | 使い方・特徴 |
|---|---|---|
| 15分足〜1時間足 | 良い | トレンドが乗りやすく、順張り判断のフィルターとして優秀 |
| 4時間足・日足 | 非常に良い | “方向性”の判断が明確になり、エントリーの方向付けに使える |
| 1分〜5分足 | 不向き | ノイズでTIIが乱れ、誤判定が増える。設定の微調整が必須 |
4時間足・日足が最も相性が良く、15分足〜1時間足も順張りフィルターとして有効。1分〜5分足はノイズで誤判定が増えるため不向きです。
基本は 15分以上。
特に 4時間足と日足は「長めのトレンドが綺麗に出る」ため、TIIの信頼度が高い。
Trend Intensity Index の実戦的な使い方
- 日足や4時間足で、まず“上か下か”の方向だけ決める
- その方向に沿って、15〜30分でタイミングを取る
- TIIが50以上で買い方向を許可、50未満なら売り方向のみ許可
→ これだけで無駄な逆張りが大幅に減る
- トレンドがある市場で強い
- 15分〜日足で安定
- 短期スキャルの単独利用は非推奨
「方向チェック」「無駄な逆張り防止」「裁量のブレ防止」に使えるのがTIIの強みです。
特に、EAやルール型のトレードと相性が良い指標と言えます。
テクニカル指標を実戦で使う際は、 取引業者の登録状況や規制動向を一次資料で確認しておくと安心です。 例えば 金融庁 公式 外国為替証拠金取引(FX)に関する情報ページ で店頭 FX 取引業者の監督指針や規制動向を確認できますし、 通貨取引動向は 日本銀行 公式 外国為替市場 取引動向 月次データ レポートページ から把握できます。
TIIと他のトレンド指標との比較
TIIは「トレンドの強さ」を測る指標ですが、同じような役割を持つ指標は他にも多く存在します。
結論から言うと、TIIは“価格が移動平均からどれだけ離れて、その状態がどれほど続いているか”を評価するため、 “継続性の判断”に強い という特徴があります。
他の代表的なトレンド指標と比較すると、以下の違いが明確です。
ADX(Average Directional Index)|トレンドの強弱を測る指標
- 目的:トレンドの強弱を測る
- 判定基準:25以上で強いトレンド
- 強み
- トレンド方向に依存せず、強弱だけを評価
- レンジ脱出を捉えやすい
- 弱み
- 上昇か下降かは自分で判断する必要あり
▶ TIIとの違い
ADXは「強さのみ」を判断する指標、
TIIは「強さ+どちら側が優勢か」を数値化する点が有利。

MACD|方向転換と勢いをクロスで捉える指標
- 目的:トレンド方向+勢いを捉える
- 特徴:短期と長期の移動平均差をベースにクロスで判断
- 強み
- トレンド転換の初動を見つけやすい
- ビギナーでも使いやすい
- 弱み
- ダマシが多く、特に横ばい相場に弱い
▶ TIIとの違い
MACDは「方向転換」の検出が強み。
TIIは「そのトレンドが本当に続いているか」を測るフィルターとして強い。

ボリンジャーバンド|価格の変動幅で勢いを見る指標
- 目的:価格の偏り・バンドブレイクで勢いを見る
- 強み
- ブレイク後のエントリー根拠が取りやすい
- ボラティリティを可視化できる
- 弱み
- 見た目の派手さに反して、レンジだとひたすら無駄撃ちしやすい
▶ TIIとの違い
ボリンジャーは「価格の変動幅(ボラティリティ)」、
TIIは「移動平均に対してどちら側を維持しているか」。
目的がそもそも違う。
RSI・ストキャスティクス|逆張りに使うオシレーター系指標
- 目的:買われすぎ売られすぎの判定
- 強み
- 逆張りには有効
- 弱み
- トレンドが続く相場では“売られすぎのまま上昇し続ける”など、逆効果になることも多い
▶ TIIとの違い
RSIなどは“逆張りのための道具”、
TIIは“順張りのフィルター”。
役割が根本から異なる。
▶ RSIの使い方・おすすめパラメーター設定|特徴とメリット
▶ ストキャスティクスの使い方・おすすめパラメーター設定【2026年】
Trend Intensity Index のまとめと実践ポイント
TII(Trend Intensity Index)は、価格が移動平均からどちら側にどれだけ偏っているかを0〜100で表すトレンド強度指標です。ADXが「トレンドの有無」を、RSIが「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を示すのに対し、TIIは「上方向と下方向の乖離の比率」を直接数値化します。 (参考: MetaQuotes 公式 MQL5 リファレンス TII カスタム指標 解説)
使い方の基本は3点。①50より上なら買い側有利、50より下なら売り側有利、②80/20ゾーンへの到達で強いトレンド確認、③50ラインへの接近でトレンド失速・利確・撤退を検討する。単独エントリーより、移動平均線やADXとのフィルター組み合わせが実戦では効果的。
レンジ相場ではTIIが50付近を行き来するだけになるため、まずトレンドが出ている相場を確認してから使うのが前提です。インジケーターをダウンロードして、チャートでTIIの動きと価格の関係を確かめてみてください。
TIIのよくある質問(FAQ)
本記事の論点に関するよくある質問と回答を以下にまとめます。 Trend Intensity Index (TII) の運用で迷いやすいポイントを Q&A 形式で整理しました。 実践時に疑問が生じる項目を厳選して解説します。
Q1. TIIとは何か?
A.TIIは、現在の「トレンド強度(=トレンドがどれだけ勢いを持っているか)を数値化」するための指標です。特にトレンドが続きやすい場面を捉える用途に向いています。
Q2. 具体的な計算方法は?
- メジャー期間(例:60バー)の単純移動平均(SMA)を計算。
- 各バーについて「終値 − 移動平均」を算出。価格が移動平均を上回れば「上方向乖離」、下回れば「下方向乖離」。
- マイナー期間(例:30バー)で上方向乖離の合計(SDPOS)・下方向乖離の合計(SDNEG)を求める。
- TII=100 × SDPOS ÷(SDPOS + SDNEG)。値は0〜100。
Q3. どのように解釈すべきか?
- TII > 50 → 上昇優位の傾向。
- TII ≈ 50 → トレンドの勢いが弱まり、中立またはレンジ化の可能性。
- TII < 50 → 下降優位。
- 特にTII > 80 なら強い上昇トレンド、TII < 20 なら強い下降トレンドとされる。
Q4. どんな場面で有効か?
- トレンドフォロー型:トレンドが明確に出ている時に「勢いを確認」してエントリー。
- トレンド転換検知:TIIが徐々に50に近づいたり、80/20ゾーンから離れてきたら「トレンドが弱まった」シグナル。
- 他指標のフィルター:例として移動平均の方向やADXなど「トレンドの発生・継続条件」を補完。
Q5. どの時間足/対象相場で使えるか?
A.基本的には「トレンドが出やすい時間足・マーケット」で有効ですが、レンジ・雑音の多い相場では誤シグナルが増えます。短期足ではパラメータの調整が必要かもしれません。
Q6. 他の指標と比べて何が特徴か?
A.他のトレンド判定指標(例:移動平均クロス、ADX、MACDなど)と比べて
- 「価格が移動平均からどれだけ逸脱しているか」を数値化している点が特徴。
- トレンドの“勢い”を測る意味で補助的な位置づけ。
- 単独使用より、トレンドの方向+勢い+転換の条件を組み合わせると力が出る。
TII(トレンド強度指数)インジケーターのダウンロード
シストレ.COM会員なら無料でダウンロードできます
以下のボタンから、MT4版「TII_systre.ex4」とMT5版「TII_systre」をまとめてダウンロードできます(ZIP形式)。
MT4への導入手順
- ダウンロードしたZIPを解凍し、
TII_systre.ex4を取り出す - MT4で 「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」 フォルダに移動(コピー)
- MT4を再起動、またはナビゲーターパネルで右クリック→「更新」
- ナビゲーターから
TII_systreをチャートにドラッグ&ドロップして使用開始
MT5の場合:ZIP内の TII_systre を「MQL5」→「Indicators」フォルダに配置してください。手順はMT4と同様です。
注意事項
- 本インジケーターはシストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。認証が行われていない口座ではご使用いただけません。
- 無料配布のサンプルです。商用利用・再配布は禁止とさせていただきます。
執筆: シストレ.COM編集部
200種類以上のEAをフォワード計測している、運営3年の検証メディア。MetaTrader (MT4/MT5) を実運用してきた編集部が記事を執筆・公開しています。
監修: シストレ編集部 (シストレ.COM 検証メディア / 社内レビュー体制)
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