
Twiggs Money Flow(TMF)は、価格と出来高を組み合わせて資金の流入・流出を測るオシレーター系の指標です。本記事では、TMFの基本概念と計算の考え方から、チャートでの見方、相性の良い指標、機能しやすい相場まで順に解説します。出来高の「質」からトレンドの本気度を見極めたい方に役立つ内容です。
Twiggs Money Flowの基本概要と仕組み
価格 × 出来高 → 資金の流入・流出を可視化する指標
| シグナル | TMFの動き | 意味と使いどころ |
|---|---|---|
| 0ライン上抜け | マイナスからプラスへ転換 | 買い勢力が優勢になった初動を示す |
| 0ライン下抜け | プラスからマイナスへ転換 | 売り勢力が優勢に転じたサイン |
| 強気ダイバージェンス | 価格は安値更新でもTMFは上昇 | 下落の勢い減退で反転の予兆 |
| 弱気ダイバージェンス | 価格は高値更新でもTMFは下降 | 上昇の勢い減退で天井圏の警戒 |
Twiggs Money Flow(TMF)は、出来高と価格変動を組み合わせて「資金が入っているか/抜けているか」を示すインジケーターです。単なるオシレーターではなく、実需に近い動きを反映する点が特徴です。
価格だけの上昇では反応せず、出来高が伴った本物の動きに鋭く反応します。逆に、出来高が薄い上昇は評価されないため、だましを避けやすい仕様になっています。
「本当にお金が動いている相場だけを評価したい」人向けの指標です。
TMFの計算式とCMFとの違い
TMFは次の3要素の組み合わせで算出されます。
価格の位置(高値・安値・終値)
出来高の大きさ
直近期間の資金フローの合計
MFIよりも価格と出来高の乖離に敏感で、資金の偏りを滑らかに可視化する点が強みです。
・値動きと出来高のバランスを把握できる
・資金の流入(買い)/流出(売り)を明確に把握
・平滑化されておりノイズが少ない
・トレンド初動を捉えやすい
0ラインが示す買いシグナル
TMFにおける0ライン突破は、もっとも主要な買いシグナルです。
TMFが0ラインを上抜け → 買い勢力が優勢
価格が横ばいでも、TMFだけ先に上抜けるケースは多く、トレンド初動に乗りやすくなります。
・価格が移動平均線を上抜けている
・出来高が直近より増えている
・ロンドン/NY時間など流動性が高い時間帯
売りシグナルを判断する基準
売り方向では以下の3つが重要です。
価格よりも先にTMFが変化することが多いため、先行指標として使いやすい。
Twiggs Money Flowの見方と使い方:チャート分析の手順
Twiggs Money Flow(TMF)は、単なるラインの上下ではなく、価格+ボリューム(ティック出来高)+資金フローの勢いを一体で評価するインジケーターです。
「買いが本当に入っているか」「売り圧力が強まっているか」を裏側で判定できるため、補助指標として非常に優秀です。主要通貨ペアではティックボリュームが市場参加者の増減を正確に反映しやすいので、TMFは十分意味のあるシグナルを持ちます。
TMFは“相場の本当の勢い”を掴むタイプの指標。特にブレイク判断に強い。
・プラス圏・マイナス圏の読み方
・トレンド転換の見極め方
・ダイバージェンスの強力な使い方
プラス圏・マイナス圏の解釈
TMFは0ラインを境に、市場の資金の傾き(買い優勢か売り優勢か)を判断します。
プラス圏(0より上)の意味
買い勢力が優勢
資金が市場に流入している
上昇トレンドの持続性が高い
プラス圏で張り付くように推移している場合、強いトレンド相場であることが多く、多少の押し目は無視して伸びます。
マイナス圏(0より下)の意味
マイナス圏が長く続くほど、戻り売りが機能しやすく、下落相場が安定します。
プラス圏=押し目買い、マイナス圏=戻り売りの判断材料に最適。
トレンド転換ポイントの見つけ方
TMFは価格より先行することが多いため、特に0ライン付近の変化で転換を捉えやすくなります。
① 0ライン突破が最も重要なシグナル
TMFがマイナス → プラス → 上昇転換
TMFがプラス → マイナス → 下落転換
価格が動き始める前に転換することも多く、初動を取りたいトレーダーに最適です。
② 急激な反転(鋭いV字)
TMFの急反転は、大口の資金移動が起きている可能性が高いサインです。価格が追随する前に出ることもあります。
③ ブレイク前のTMFの挙動を見る
TMFは出来高と資金の偏りを反映するため、価格より「早く・正確に」ブレイク成功率を示しやすい。
ダイバージェンスの活用法
ダイバージェンスはTMFで非常に信頼度の高いシグナルです。価格とTMFが逆行するとき、トレンドの寿命が近いことを示します。
① 弱気ダイバージェンス(価格↑ TMF↓)
特にプラス圏の上部で発生すると警告として強力です。
② 強気ダイバージェンス(価格↓ TMF↑)
売り圧力の鈍化 → 反転準備
特にマイナス圏の下部で起きると信頼度が高まります。
③ ダイバージェンス+0ライン突破は特に有効
ダイバージェンス → TMFが0突破 → トレンド完全転換
Twiggs Money Flowと相性の良いインジケーター
Twiggs Money Flow(TMF)は単体でも強力ですが、トレンド判断系(MA)・勢い系(MACD)・反転系(RSI)と組み合わせることで精度が大幅に向上します。
TMFは価格の背後にある「資金の流れ」を捉えるため、他のインジケーターが示す“方向性”や“勢い”の裏付けとして非常に機能します。
TMFは「裏側の資金情報」、MA・MACD・RSIは「表側の価格情報」。合わせると死角がなくなる。
・MA × TMF → トレンドの“本物度”を判定
・MACD × TMF → 勢い+資金流入の強さを判断
・RSI × TMF → 反転ポイントの精度が跳ね上がる
移動平均線との組み合わせ
移動平均線(MA)はトレンド方向を確認する最も基本的な指標。TMFは“そのトレンドに資金が伴っているか”を示すため、組み合わせは王道かつ安定感があります。
① MAでトレンド方向を確認
SMA20の上 → 上昇トレンド
SMA20の下 → 下落トレンド
② TMFで勢いの裏付けを取る
MA上+TMFプラス圏 → 押し目買いが強い
MA下+TMFマイナス圏 → 戻り売りが強い
価格だけだと騙しブレイクに引っかかりやすいが、TMFがフィルターになり精度が上がります。
③ ベストコンビ:MAクロス × TMFの0ライン
・MAゴールデンクロス+TMFの0上抜け
→ 強い買いシグナル
・MAデッドクロス+TMFの0下抜け
→ 強い売りシグナル
両方一致したときは“本物のトレンド”が発生しやすい。
MACDとの相乗効果
MACDは「価格の勢い」、TMFは「資金の勢い」を示すため、組み合わせるとトレンドの強さを多面的に判断できます。
① MACDクロス × TMFの方向一致で勝率アップ
MACD上抜け+TMFプラス圏 → 上昇初動の確度が高い
MACD下抜け+TMFマイナス圏 → 下落初動の信頼度が高い
MACDだけでは“勢い”しか分からないが、TMFで資金の裏付けを取ると精度が跳ね上がります。
② MACDヒストグラム増加 × TMF上昇
③ MACD上昇・TMF下降(逆行したら注意)
価格は上昇 → モメンタムも上昇 → でも資金が買っていない…
この場合、MACDよりTMFの警告を優先すべき局面。騙しが非常に多い形です。
RSIフィルターの活用
RSIは反転系インジだが、実戦では「フィルター」として使うと最も効果を発揮します。TMFと組み合わせると反転ポイントの精度が劇的に上がります。
① RSIの反転+TMFの方向が一致
RSI30割れ → 反発サイン
TMF上昇 → 底打ちの本命
RSI単体の反発よりも、TMFで資金流入が確認できたタイミングが真の反転ポイント。
② RSI過熱でもTMFが反応しない場合
RSI70 → 売られやすい局面
でもTMFがプラス圏維持 → 上昇継続の可能性大
無駄な逆張りを避けられます。
③ RSIダイバージェンス × TMF0ライン突破は鉄板
・RSIでダイバージェンス確認
・その後TMFが0を突破
→ トレンド転換が“ほぼ確定”レベルの強いシグナル。特にH1・H4で有効。
Twiggs Money Flowが機能しやすい通貨ペアと時間帯
Twiggs Money Flow(TMF)はティックボリュームを基準に資金フローを捉えるため、流動性が高い通貨ペア・時間帯ほど精度が高いという特徴があります。
通貨ペアの「クセ」や時間帯の「参加者の量」がTMFの反応に直結するため、ここでは主要通貨と主要時間帯ごとの具体的な使い方を整理します。
TMFは“どれだけ人が取引しているか”が重要。人が集まる通貨・時間帯ほど機能する。
主要通貨ペアでの特徴
TMFは流動性が高いほど反応が安定するため、主要通貨ペアとの相性が特に良いです。
① USDJPY(最も安定して機能する)
結論:トレンド判断・ダイバージェンス・0ライン反転が非常に安定して効く。
② GBPJPY(ボラ高でTMFが鋭く反応)
結論:初動を捉えたいトレーダー向け。
③ EURUSD(TMFと非常に相性が良い)
結論:押し目・戻りを狙うスイングで最大限に機能する。
・USDJPY → 安定の高精度
・GBPJPY → 初動キャッチの強み
・EURUSD → トレンド判断に最適
ロンドン時間での精度
ロンドン時間(16:00〜24:00)はFXの取引量が最大。TMFは資金の流れを捉える指標のため、参加者が増えるロンドンは最も機能しやすい時間帯です。
・欧州勢参入でティック数が急増
・ブレイクアウトの“本物度”を判定しやすい
・資金が一方向へ流れやすい
0ライン突破 → 転換の信頼性が高い
ダイバージェンス → 本格反転になりやすい
ロンドン開始直後(16〜17時)はフェイクも多いですが、TMFがプラス/マイナスを維持しているかが騙し回避の決め手になります。
NY時間の値動き分析
NY時間(21:00〜翌5:00)はロンドンに次ぐ流動性ピーク。トレンド継続・反転、どちらにも大きく影響します。
① NY時間前半(21:00〜24:00)
指標で急騰してもTMFが弱ければ“一過性”。
TMFも伸びれば“本物のトレンド”。
② NY時間後半(1:00〜5:00)
特にTMFのプラス圏からの落下、マイナス圏からの反転は“トレンド終了シグナル”として有効。
③ NY時間は“本物の反転”を察知しやすい
・大口の利確
・ポジション調整
・翌アジアへの資金移動
これらの動きが多く発生するため、TMFが価格より先に反転を示すケースが非常に多い時間帯です。
Twiggs Money Flowインジケーターのダウンロード
以下のボタンから、「TwiggsMF_systre.ex4」をダウンロードできます。
MT4/MT5への導入手順
- ダウンロードしたzipを解凍し、TwiggsMF_systre.ex4(MT4)/ .ex5(MT5)を取り出す
- MT4/MT5を開き、「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリック
- MQL4(またはMQL5)→ Indicatorsフォルダに ex4/ex5 を入れる
- プラットフォームを再起動、またはナビゲーターを右クリック→「更新」
- ナビゲーターの「インディケータ」から TwiggsMF をチャートにドラッグして適用
パラメータは初期値(期間21)のままでも機能しますが、短期は13〜18、長期は25〜34に調整すると相場に合わせやすくなります。
インジケーターの導入と使い方
TwiggsMF_systre.ex4を MT4 の Indicators フォルダ に移動
(場所: MT4 → ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators)- MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

⚠ 注意事項
無料配布のサンプルです
商用利用・再配布は禁止とさせていただきます
本インジケーターは シストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。
※ 認証が行われていない口座ではご使用いただけません。
まとめ|Twiggs Money Flow活用の重要ポイント
Twiggs Money Flow(TMF)は、Chaikin Money FlowをTrue Rangeベースに改良した出来高指標です。ギャップの影響を排除し、EMAで平滑化することで、資金が実際にどちらへ動いているかをより正確に捉えます。0ラインより上なら買い圧力優勢、0ラインより下なら売り圧力優勢が基本の読み方で、0ラインのクロスとダイバージェンスが主なシグナルです。
実践での使い方は2点。①0ライン上で価格が押し目を作り、TMFが高水準を維持しているなら買い圧力継続として押し目買い、MACDや移動平均線でトレンド方向を確認する、②価格が高値更新してもTMFが切り下がっているダイバージェンスをトレンド終了の早期警告として活用する。デフォルト21期間が標準で、短期なら10〜14、長期スイングなら30〜50が目安です。
TMFはFXではティックボリュームを使うため株ほどの精度はありませんが、強いトレンドの初動確認とダイバージェンス検出には十分機能します。単独シグナルに頼らず、方向系インジケーターと組み合わせて使うのが基本です。まずダウンロードして、過去のトレンド転換場面でどう動いていたか確認してみてください。
Twiggs Money Flowのよくある質問
Twiggs Money Flowについて読者から多く寄せられる質問と、その回答をまとめました。計算の仕組みやダイバージェンスの見方、有効な相場、他指標との違いなど実践で迷いやすい疑問を整理しています。
Twiggs Money Flowとは何ですか?
コリン・ツイッグスがChaikin Money Flowを改良した出来高ベースの指標です。True Rangeを使ってギャップの影響を排除し、EMAで平滑化することで、資金の流入・流出をより正確に測定します。0ライン上が買い圧力優勢、0ライン下が売り圧力優勢を示します。
Twiggs Money Flowの基本的な読み方は?
0ラインより上は買い圧力が優勢、0ラインより下は売り圧力が優勢です。0ラインを上抜けたタイミングが買いシグナル、下抜けが売りシグナルです。値がプラス圏で高水準を維持しているほどトレンドの強さを示します。
Twiggs Money FlowはCMFと何が違いますか?
CMFは単純な期間平均を使いますが、TMFはEMAベースのため反応が滑らかです。またTMFはTrue Rangeを使うことでギャップの影響を排除しており、窓開け相場でもより安定した需給分析が可能です。
Twiggs Money Flowのダイバージェンスの使い方は?
価格が高値を更新してもTMFが切り下がっている弱気ダイバージェンスは、トレンド終了の予兆です。逆に価格が安値を更新してもTMFが底上げしている強気ダイバージェンスは、反転上昇の早期警告になります。確定足で判断するのが鉄則です。
どのインジケーターと組み合わせると効果的ですか?
方向性を固定するには移動平均線(EMA20・50)、勢いを確認するにはMACDとの併用が効果的です。EMAが上向きでTMFが0ライン上でプラス維持なら押し目買い、MACDデッドクロスとTMFのマイナス転落が重なれば売りの根拠として使えます。
Twiggs Money Flowのおすすめ設定は?
デフォルトは21期間のEMAです。短期トレードでは10〜14(反応速度重視)、デイトレ標準は21、スイングでは30〜50(ノイズ軽減)が目安です。FXではティックボリュームを使うため株ほどの精度は出ませんが、方向確認としては十分機能します。
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