「えっ!?Bollinger %Bってボリンジャーバンドとどう違うの?」
そんな声が聞こえてきそうですね!
トレード初心者が陥りがちな罠のひとつが、テクニカル指標の“なんとなくの理解”での使用。Bollinger %B(ボリンジャー・パーセント・ビー)もそのひとつで、「なんとなく上がってるから強気?」「下がってるから買い時?」といった判断で取引してしまうと、痛い目を見ることも…。
本記事では、Bollinger %Bの基本的な仕組みから、具体的なトレード戦略、さらに他の指標との組み合わせ方まで網羅的にご紹介。
Bollinger %Bとは?ボリンジャーバンドとの違いを解説
Bollinger %B(ボリンジャー・パーセント・ビー)は、「価格がボリンジャーバンドのどの位置にあるか」を数値で示すインジケーターです。ボリンジャーバンドだけでは感覚的になりがちな「位置関係」を、明確な数値で把握できるのが大きな特長です。
そもそもボリンジャーバンドは、移動平均線を基準にして上下に±1σ、±2σ、±3σといった「標準偏差」を加えたバンドで、価格の変動幅(ボラティリティ)を視覚的に捉えるための指標です。
価格がバンドの上限を超えると「買われすぎ」、下限を下回ると「売られすぎ」と判断されやすいです。
%Bの計算式は以下の通りです:
%B = (現在価格 − 下部バンド) ÷ (上部バンド − 下部バンド)
この数式によって、価格が下部バンドと上部バンドのどこにあるかを0〜1の間で表現でき、1を超えればバンドを上抜け、0未満であれば下抜けという明確な判断ができます。
Bollinger %Bの使い方|基本操作と活用法
%Bのチャート表示方法と設定手順
✅TradingViewでの%Bの表示手順
- 上部メニューの「インジケーター」ボタンをクリック。
- 検索欄に「%B」または「Bollinger Band %B」と入力。
- 人気のあるスクリプトを選択してチャートに追加。
✅MT4・MT5での表示方法
- まずは「%BB.mq4」などのカスタムインジケーターをダウンロード。
- MT4の「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」にファイルを移動。
- 再起動後、ナビゲーターからインジケーターをチャートにドラッグ&ドロップ!
%Bの数値ごとの意味とトレード判断
Bollinger %Bの魅力は、価格の位置関係を「数値化」できること。ですが、この数値が何を意味するのかを理解していないと、せっかくのツールも宝の持ち腐れです!
結論から言うと、%Bの値によって「相場がどのフェーズにあるか」をかなり精緻に把握できます。
✅%Bの代表的な目安と判断基準
- %B = 1.0:価格が上部バンドにピタリと接している状態。上昇トレンドが強く、「バンドウォーク(価格がバンド上限を沿って動く状態)」の発生も視野に。
- %B > 1.0:価格がバンドの上限を超えている。過熱気味だが、強いトレンド継続の可能性もある。
- %B = 0.5:価格がバンドの中央、つまり移動平均線付近。方向感がないレンジ相場の兆候かも。
- %B = 0.0:価格が下部バンドに接触。売られすぎ水準とも取れる。
- %B < 0.0:価格がバンドの下限を下回っている状態で、相場の悲観ムードが強い。
ここで重要なのが、「数値だけで即断しない」こと。たとえば、%Bが1.2だからといって即売り!ではなく、他の指標(例:RSIやMACD)と照らし合わせて判断するのがベターです。
「%Bが高い=売り」「低い=買い」と単純に考えてしまうと、トレンドの勢いを見誤る可能性もあります。「%Bの値=価格のバンド内での位置」だと認識して、まずは客観的な視点でチェックしましょう!
順張り戦略|トレンドフォロー型の活用方法
Bollinger %Bは、順張り戦略(トレンドフォロー)との相性が抜群です。特にトレンドが明確に出ている場面では、%Bの数値がその勢いを如実に示してくれます。
結論から言えば、%Bが0.75以上の状態が続くときは、強い上昇トレンドが発生している可能性が高いです。これは、価格がバンドの上半分に滞在し、なおかつバンドウォークが発生している証拠とも言えます。
✅活用の流れはこんな感じ!
- %Bが0.75以上に張り付く → 買い圧力が強く、バンド上限付近で推移
- バンドが拡大(エクスパンション) → トレンド継続の合図
- 他の指標(RSI・MACD)でも上昇トレンドを確認 → 順張りエントリーへGO!
特に、「バンドウォーク」と呼ばれる状態(価格がバンド上限に張り付きながら連続して推移する)が発生したらチャンス!%Bはこのバンドウォークの“開始”や“継続”を数値で捉えられるため、初心者でも安心して順張りに乗れます。
逆張り戦略|反転ポイントを狙う方法
「トレンドが終わりそうなタイミングで仕掛けたい…!」そんな願いに応えてくれるのが、Bollinger %Bを活用した逆張り戦略です。
結論から言えば、%Bが0.25以下に落ち込んでいる場面では、価格がバンドの下部に位置しており、反発のチャンスが近い可能性があります。ただし、ここでも注意すべきは“ただ低ければ買い”ではないという点!
✅%B逆張り戦略の活用ステップ:
- %Bが0.25以下まで下落 → 「売られすぎ」シグナルの可能性
- RSIも30以下であることを確認 → 過度な悲観による売られすぎを補強
- ローソク足の反転パターン(ピンバーなど)が出現 → タイミングを見極めて買いエントリー!
特に%Bは、単体ではトレンド継続中の“だまし”を生みやすいため、RSIとの組み合わせが非常に効果的です。たとえば、%Bが0.1付近で推移していても、RSIがまだ50前後なら「まだ下落余地がある」と判断できます。
また、逆張り戦略では反発の兆し=即買いではなく、必ず反転の“兆候”を確認してからエントリーするのが鉄則です。移動平均線との距離感や、出来高の変化なども加味すると、より精度の高い判断が可能になります。
Bollinger %Bと他の指標の組み合わせテクニック
Bollinger %Bは、それ単体でも有効ですが、他のテクニカル指標と組み合わせることでより高精度なトレード判断が可能になります。特に、オシレーター系指標との相性がよく、ダマしの回避やトレンド継続の確認にも役立ちます。
RSIやMACDとの併用で精度アップ
まずは、RSI(Relative Strength Index)との併用。RSIは「買われすぎ・売られすぎ」を数値で示す指標で、%Bと同じく過熱感を測るのに便利です。

- %Bが1.0超+RSIが70以上 → 強すぎる買い=過熱感で反落に注意
- %Bが0.0未満+RSIが30以下 → 行き過ぎた売り=反発に備える
ボラティリティ分析と%Bの役割
ボリンジャーバンドはもともと「ボラティリティ=価格の変動性」を測る指標。その中で%Bは、「どこまで動いたか?」の定量化を可能にします。
ここで重要になるのが、スクイーズとエクスパンションという2つの状態。
- スクイーズ:バンド幅が狭く、ボラティリティが小さい。%Bも0.4〜0.6付近で安定 → エネルギー蓄積中!
- エクスパンション:バンド幅が拡大し、トレンドが発生し始める。%Bが1.0以上、または0.0未満に急変 → ブレイクの兆候!
このように、%Bは価格の相対位置だけでなく、“相場が動き出すタイミング”のシグナルとしても有効です。他の指標と組み合わせれば、その精度はさらに向上します!
Bollinger %Bを使った自動売買とリスク管理
裁量トレードではタイミングを逃してしまう…。そんなあなたにおすすめなのが、Bollinger %Bを活用した自動売買(EA)戦略と、リスクを抑えるための管理テクニックです。
自動売買戦略への応用方法
%Bは明確な数値基準を持っているため、自動売買システム(Expert Advisor)との相性が非常に良いです。
例えばこんなルールが作れます
- %Bが1.1を超えたら買いポジションをクローズ
- %Bが0.2を下回ったら買いエントリー+ストップロス設定
- RSIやMACDの条件とANDロジックで組み合わせる
このように、明快なトリガー条件を組み込めば、裁量に頼らずエモーショナルな判断を排除できます。
加えて、過去データを用いたバックテストも重要です。MetaTraderのストラテジーテスター機能を使えば、過去数年分の相場で%Bを使った戦略がどう機能したかを検証できます。ここで期待値の高いロジックを抽出しておけば、より堅実な運用が可能になります。
リスクを最小限に抑える設定と注意点
ただし、%Bの活用には注意も必要です。単一のシグナルに依存しすぎると「だまし」に遭いやすいため、リスク分散が重要です。
たとえば
- %Bが1.2でもMACDがデッドクロス → 「買いすぎ」注意
- %Bが0.0でもボリュームが極端に低い → 反発の勢いが弱い
また、リスク管理としては以下が鉄則:
- ロットサイズの調整:%Bが極端な値のときほど取引量を抑える
- 損切りの明確化:あらかじめ%Bが戻らない場合の価格帯を設定
- 複数指標を活用:RSI・移動平均線・ADXなどと併用して「総合判断」
よくある誤解と%B活用の注意点
「%Bが1.2だからそろそろ反落するだろう」「0.1まで下がったから絶対反発するはず」——このように単純な数値判断だけでトレードを決めてしまうと、大きな損失を招く危険性があります。%Bは便利なツールですが、過信は禁物です!
初心者が陥りやすい%Bの誤用例
まず多いのが、「%Bだけで売買判断を完結させてしまう」ケースです。%Bが極端な値に達したことだけを根拠にエントリーしてしまうと、実はそこからトレンドが加速する場面に逆張りしてしまい、損失が膨らむことも。
例えば、
- %Bが1.2で「過熱」と判断し売りエントリー → 実は強い上昇トレンド中で、さらに急騰!
- %Bが0.1で「底」と思い買いエントリー → 下落トレンド継続中で、損切りに…。
また、「バンド幅(ボラティリティ)」の変化を見ずに%Bの数値だけを見るのも誤り。スクイーズ中とエクスパンション中では、%Bの意味合いがまったく異なるのです。
成功しているトレーダーが意識していること
%Bの“正しい使い方”は、単独で使うのではなく「複数の情報を組み合わせた“判断の一要素”として活用する」ことです。
経験あるトレーダーほど、
- 損切りラインをあらかじめ%BB水準で設計
- RSIやMACDと重ねて相場の勢いを測る
- 過去チャートで同様の%BBパターンを複数検証
といった習慣を持っています。また、メンタルコントロールも忘れず、「今、自分が感情で判断していないか?」と問い直す姿勢も大切です。
Bollinger %Bインジケーター ダウンロード
以下のボタンから、「Bollinger_PercentB_systre.ex4」をダウンロードできます。
使い方
- ダウンロードした
Bollinger_PercentB_systre.ex4
を
MT4の「Indicators」フォルダに移動
(例:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators
) - MT4を再起動、またはナビゲーターで「更新」をクリック
- チャートにドラッグ&ドロップして使用開始!

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