「株価が上がっているけど、ほんとにこのトレンド続くの?」そんな疑問を抱えたことはありませんか?投資初心者からベテランまで、多くのトレーダーが悩むのが“本当のトレンド”を見極めること。そこで登場するのが「OBV(On Balance Volume)」です。聞いたことはあるけど、実際どう使えばいいのか分からない方も多いはず。
「価格だけ見てても分からない、でも出来高の動きを見ればヒントがあるかも!」と気づいた瞬間、あなたの投資スタイルが一段とレベルアップします。しかし、OBVはただの数字を追えばいいわけではなく、誤った使い方をすれば逆に判断を誤るリスクも…。
本記事では、OBVの基本から応用テクニック、注意点まで、初心者にもわかりやすく徹底解説!
OBVとは|On Balance Volumeの基本を徹底解説
OBV(On Balance Volume)は、出来高と価格の動きを組み合わせてトレンドの強さや転換点を探るテクニカル指標です。「価格は出来高に先行する」との考え方に基づき、累積出来高を計算していくことで、価格の裏に隠れた“本当の圧力”を可視化します。
OBVとは何か?仕組みと計算式を理解しよう
OBV(On Balance Volume)の定義と歴史
OBVは1963年にジョセフ・グランビル氏が提唱しました。株価の動きよりも先に出来高がトレンド転換を示す、という理論がその根底にあります。株価が上昇しているときに出来高も伴っていれば、その上昇トレンドは「本物」と考えます。逆に価格は上がっていても、出来高が減少していれば「警戒すべき」と判断できるのがOBVの魅力です。
OBVの計算方法|具体例でわかりやすく解説
計算はシンプルで、「当日の終値が前日より高ければ出来高を加算」「安ければ減算」「同値なら変化なし」というルールです。
【例】
- 前日終値:1000円
- 今日終値:1020円(上昇)
→ 今日の出来高10,000株をOBVに加算 - 翌日終値:1010円(下落)
→ 翌日の出来高8,000株をOBVから減算
OBVが重要視される理由とは?
出来高と価格トレンドの関係性
価格だけでは見えない「売り手と買い手の攻防」を、OBVは浮き彫りにしてくれます。価格が上がっても出来高が伴わない時は「上昇に勢いがない」と判断できます。一方、出来高が増え続ける中で価格が上昇すれば「強い買い圧力がある」と読み取れます。
累積出来高による買い圧力・売り圧力の分析
累積されたOBVラインが上昇していれば、買い圧力が市場を支配している証拠。逆にOBVラインが下降していれば、売り圧力が優勢と考えます。特に価格とOBVが逆行する「ダイバージェンス」現象は、トレンド転換のサインとして非常に注目されています。
OBVの使い方と実践テクニック
OBVを効果的に使いこなすには、「トレンド分析」と「他インジケーターとの併用」がカギとなります。単なるラインの動きを追うだけではなく、価格との関係性や他の指標との“合わせ技”を意識することで、より精度の高い分析が可能になります。
OBVを使ったトレンド分析の方法
OBVによるトレンド転換のシグナルを見極める
OBVは、トレンドの“持続力”や“転換”をいち早く察知できる指標です。たとえば、株価が横ばいでもOBVがじわじわと上昇している場合、見えないところで買い圧力が高まっている証拠と捉えます。逆に、株価が上昇していてもOBVが下落しているなら、「そろそろ上昇トレンドが終わるかも」という警戒シグナルになります。
OBVと価格のダイバージェンスを活用する
「ダイバージェンス」とは、価格とOBVの動きが逆行する現象を指します。たとえば、株価が高値を更新しているのにOBVは以前の高値を超えない場合、上昇トレンドの“陰り”を示唆します。逆に、株価が安値を更新しているのにOBVが下落しない場合、売り圧力の減少から“反転上昇”の可能性が高まります。

OBVと他インジケーターの併用テクニック
RSI・MACDとの組み合わせ方と相乗効果
RSI(相対力指数)は「買われすぎ」「売られすぎ」を示すオシレーター系指標、MACD(移動平均収束拡散法)はトレンド転換を捉えるモメンタム系指標です。これらをOBVと併用することで、シグナルの“ダマし”を減らし、エントリー・エグジットの精度を向上させられます。
【例】RSIが買われすぎ圏にあるが、OBVがさらに上昇中 → 上昇トレンド継続の可能性大
OBVを用いたマルチインジケーター戦略事例
実際のトレード現場では、OBVと移動平均線、ボリンジャーバンド、ADX(平均方向性指数)など複数の指標を組み合わせる手法が一般的です。例えば、OBVが上昇し続けている状況で、MACDのゴールデンクロスが発生すれば「強気シグナル」と判断できます。このように、複合的な分析によって、リスクを抑えつつ確度の高い投資判断が可能になります。
OBVのトレーディング戦略と成功例
OBVは短期売買から長期投資まで幅広く応用できる万能指標です。ただし、時間軸や市場環境によって使い方を変えることが重要です。ここでは、具体的なトレード戦略と成功例を交えてご紹介します。
OBVを使った短期・中期・長期のトレード戦略
短期売買でOBVを活かす具体的手法
短期売買では、OBVの「急激な変化」をシグナルとして活用します。たとえば、出来高の急増によりOBVが急騰すれば、短期的な買い圧力が強まっているサインと判断し、押し目買いを狙います。
中期トレンド分析におけるOBVの活用例
中期では、OBVの「継続的な上昇・下降」をトレンドフォローに利用します。たとえば、移動平均線と併用し、OBVが移動平均線を上抜けたタイミングをエントリーポイントとする手法が効果的です。また、価格がレンジ相場でもOBVが一方方向に動いていれば、ブレイクアウトの“前兆”として注目します。
長期投資でのOBVの役割とポイント
長期投資では、OBVの「大局的な流れ」を読み解くことが鍵です。価格は短期的なノイズに左右されますが、OBVの累積値は大口投資家の動きを反映しやすいため、信頼性の高いトレンド判断が可能です。
OBVを使う際の注意点とリスク管理
OBVは非常に有用な指標ですが、万能ではありません。過信による失敗や計算ミスによる誤認識を防ぐためにも、適切なリスク管理と併用手法が重要です。
OBVに過度依存しないための注意点
OBVの弱点と過信によるリスク
OBVは出来高をベースにトレンドを可視化するものの、「相場の急変動」や「材料相場」には弱い一面があります。例えば、決算発表や重大なニュースで突発的に動く相場では、OBVが事前に反応しないケースも。こうした状況でOBVのシグナルを過信すると、「ダマし」に遭い、判断を誤るリスクが高まります。
他指標とのバランスを取った分析手法
OBVだけに頼らず、移動平均線やRSI、MACDなど他のインジケーターと併用することで、シグナルの精度を高めることができます。たとえば、OBVが上昇している中でMACDがデッドクロスを示している場合は、慎重な判断が求められます。複数の視点から総合的に判断することが、リスク回避の鍵となります。
OBV計算時のデータ精度と信頼性確保
計算ミスや誤ったデータ分析を防ぐ方法
OBVは出来高データを積み重ねていく指標のため、計算ミスやデータの欠落がそのまま誤ったシグナルに繋がる危険性があります。特にエクセルなどで手計算する場合は注意が必要です。信頼性の高いチャートツール(TradingView、MetaTraderなど)を使い、データの整合性を確認しましょう。
正確なデータ取得と分析の重要性
また、証券会社ごとの出来高データの違いにも留意する必要があります。一部の取引所や銘柄では、出来高データが正確でない場合もあるため、複数の情報源をチェックし、データの正確性を担保することが大切です。特に暗号資産市場では、出来高の不透明さがリスクとなるため、慎重な対応が求められます。
OBVを活用した投資判断の未来と展望
OBVは今も進化を続けるトレーディング指標です。特にテクノロジーの進化や市場の多様化により、その活用範囲はますます広がっています。ここでは、OBVがもたらす新たな可能性と未来について解説します。
OBVによる効率的な投資判断を目指す
自動売買システムへのOBV応用事例
近年、OBVを組み込んだ自動売買システムが注目されています。プログラムでOBVのシグナルを読み取り、売買判断を自動化することで、感情に左右されない冷静なトレードが可能に。特に、ボラティリティの高い暗号資産市場では、OBVを軸にしたアルゴリズムが有効に機能しています。
暗号資産市場でのOBV活用法と展望
ビットコインやイーサリアムといった暗号資産市場でも、OBVは有効な指標として利用されています。出来高が急増する場面で、OBVの動きがトレンド転換の前兆となるケースが多く、機関投資家も注目しています。今後はDeFi(分散型金融)やNFT市場でも、OBVが投資判断の重要な材料となるでしょう。
OBVの最新動向と進化する分析手法
AIとOBVの連携による未来予測
AI技術とOBVを掛け合わせた“予測モデル”が開発されつつあります。過去の出来高データと価格推移をAIが解析し、OBVのシグナルをより高精度に読み取ることで、トレンドの発生や転換を事前に予測する試みが進行中です。これにより、投資判断のスピードと正確性が一段と向上することが期待されています。
OBVの新たなトレンドとその可能性
また、リアルタイムでのOBV解析や、SNS上の情報と連動させた「感情分析OBV」など、次世代の指標開発も進んでいます。投資家の心理や市場のセンチメントを反映させたOBVは、これまでにない新しい視点から相場を読み解くツールとなるかもしれません。
OBVインジケーター ダウンロード
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