タートルスープFX手法の完全ガイド:成功するための秘訣と実践法

タートルスープとは、直近20日の高値・安値を一時ブレイクして即戻す「ダマシ」を逆張りで狙うトレード手法です

タートルスープは、ブレイクアウトが失敗して価格が元の水準へ戻る動きを利用する逆張り戦略です。かつて有名トレーダーが行った「タートルズ実験」に由来し、直近20日の高値・安値の一時的な更新と即時の反転を根拠にエントリーします。この記事では、定義・成立条件・具体的なエントリー例・ダマシ回避・順張りとの違いまでを整理します。前提となる相場観はブレイクアウトの基礎と合わせてご覧ください。

この記事の結論
  • 直近20日の高値・安値を一時ブレイクし、即座に戻した所を逆方向へ狙う逆張り手法
  • 勝率は50%前後でも、損切りを小さく利確を伸ばすリスクリワード設計で残す考え方
  • 強いトレンド相場は苦手。レンジや行き過ぎの反転を狙い、損切りを機械的に置くのが要点
目次

タートルスープとは|意味と由来の基礎

この手法は、直近20日といった高値・安値のブレイクが失敗した瞬間を狙う逆張りです。名前は、シカゴの著名トレーダーであるリチャード・デニスが行った「タートルズ実験」に由来します。

タートルズが用いた順張りブレイクアウトを逆手に取り、ブレイクが本物ではなくダマシ(フェイク)だった場合に反対方向へ入るのが、この戦略の発想です。まずは順張りとの立ち位置を表で整理します。

比較項目タートルスープ(逆張り)順張りブレイクアウト
狙う場面20日高安の更新が失敗し反転20日高安の更新が継続
エントリー方向ブレイクと逆方向ブレイクと同方向
得意な相場レンジ・一時的な行き過ぎ強いトレンド発生時
損切りの目安更新した高安の少し外側ブレイク元の水準の内側

同じ20日高安を見ても、順張りは「更新の継続」、逆張りである本手法は「更新の失敗」に賭ける点が正反対です。両者はダマシ(フェイクブレイク)の考え方を軸に理解すると整理しやすくなります。

タートルスープの成立条件を示す図解(タートルスープ|シストレ.COM自社作成)

成立条件とダマシを狙うポイント

成立の核心は「前日までのN日高安を一時ブレイク → 即戻し」という一連の流れです。目安として直近20日の高値・安値を使い、更新した水準を終値でキープできなかった点を条件にします。

買いパターンの成立条件
  1. 過去20日間の安値を一時的に更新(下抜け)する
  2. その日の終値が、割り込んだ安値を上回って引ける
  3. 翌日の寄り付き付近で買いエントリーを検討する

売りは逆で、20日高値を一時上抜けたのに終値が高値を下回って失速したケースを狙います。「更新したのに維持できなかった」ことがダマシのサインです。

アドバイス

ポイントは「更新の有無」より「維持できたかどうか」。終値が元の範囲に戻ったら反転の芽だよ。

エントリー・損切り・利確の実例

具体例で流れを追います。例えばドル円の日足で、直近20日安値が150.00円だとします。ある日に149.80円まで一時下抜けたものの、終値が150.10円まで戻して引けたとします。

この場合、翌日の寄り付き付近で買いを検討します。損切りは一時的に付けた安値149.80円の少し外側、例えば149.60円あたりに置きます。リスク幅は約50pipsという計算です。

利確はリスクリワードを基準に決めます。損切り50pipsに対し利確を100pips先に置けば比率は1:2です。損小利大の形を最初に設計しておく考え方はリスクリワードの基礎で詳しく解説しています。

  • エントリー:ダマシ確認後の翌日寄り付き付近(成行または戻り)
  • 損切り:一時更新した高値・安値の少し外側(例:更新点±10〜20pips)
  • 利確:リスクリワードが1:2以上になる位置、または直近レンジの反対端

テクニカル指標との組み合わせ応用

単体でも機能しますが、他の指標を重ねると根拠が増します。代表的な3つの併用パターンを紹介します。エントリーの精度を上げたい人ほど、複数の根拠が重なる場面に絞るのが有効です。

移動平均線で大きな流れを確認

20日・50日の移動平均線で相場の方向を確認し、大きな流れに逆らわない側の反転だけを狙うと成功しやすくなります。上位の流れが上向きなら、安値ブレイク失敗からの買いを優先する形です。

フィボナッチとの重なりを見る

ブレイク後の反転が、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%や61.8%と重なると、反発の根拠が一段強まると考えられます。節目が近い水準ほど、戻しの信頼度を測る材料になります。

ボリンジャーバンドで行き過ぎを測る

±2σを一時的に飛び出した後にバンド内へ戻る動きは、行き過ぎからの反転と重なりやすい局面です。ブレイクが失敗してバンド内に回帰した点は、本手法の狙いと相性が良いと言えます。

タートルスープの注意点とリスク管理の図解(タートルスープ|シストレ.COM自社作成)

使う際の注意点とダマシ回避のリスク管理

この戦略の弱点は、強いトレンド相場ではダマシが少ないことです。経済指標の発表時や地政学的リスクが絡む局面では、ブレイクがそのまま継続しやすく、逆張りが損切りに追い込まれます。

そのため、狙う場面はレンジや一時的な行き過ぎに絞るのが基本です。指標発表の直前直後は見送るなど、継続しやすい相場を避けるだけでもダマシ回避につながります。

  • 強トレンド中に逆張りを繰り返し、ブレイク継続に巻き込まれて損失を重ねる
  • 損切りを置かず「戻るはず」と待ち、含み損を拡大させてしまう
  • 1回の取引で資金の大部分を賭け、数回の連敗で退場に追い込まれる

資金管理の基本は、1回の取引でリスクにさらす額を口座資金の2%以内に抑える考え方です。ロット設計は資金管理の基礎、想定される連敗の深さはドローダウンの考え方も参考になります。

アドバイス

「戻り」を前提にした手法だから、戻らなかった時の損切りをどこに置くかが生命線だよ。

ブレイクアウト手法との違いを比較

混同されやすい順張りブレイクアウトや転換パターンとの違いを整理します。いずれも高値・安値の更新を見る点は同じですが、賭ける方向と得意な相場が異なります

観点タートルスープ順張りブレイクアウトダブルトップ/ボトム
基本の考え方ブレイク失敗を逆張りブレイク継続に順張り二山二谷の転換を待つ
判断の基準直近20日の高安の失敗直近高安の更新同水準の反発2回
得意な相場レンジ・行き過ぎ強いトレンド天井・大底圏
反応の速さ速い(即日〜翌日)速い遅い(形成に時間)

フェイクブレイク手法とは「本物でない更新に逆張りする」点で共通しますが、本手法は20日高安という明確な基準を持つのが特徴です。相場のクセを把握したうえで、EAで運用する選択肢はFX自動売買(EA)の基礎で確認できます。

資産形成の選択肢としてのFX自動売買(EA)

この手法はルールが明確なため、エントリー・損切り・利確を機械的に処理する自動売買(EA)に落とし込みやすい点も魅力です。裁量では難しい「機械的な損切り」を徹底できるのが、ルール化の利点です。

EAは感情を排してルールを守り続けられるため、逆張りにありがちな「戻るまで待つ」失敗を構造的に避けられます。シストレ.COMでは独自検証として200種類以上のEAを0.01ロット統一でフォワード計測し、実測成績を公開しています。

フォワード実績で選ぶ

広告の数字ではなく実運用の数字で比較できるよう、全EAのフォワードテストを公開しています。手法選びと並行して、ルール運用の選択肢も検討してみてください。まずは実績で選ぶおすすめEAEAの選び方から確認できます。

タートルスープのまとめ|実践の要点

タートルスープは、直近20日の高値・安値を一時ブレイクして即戻す「ダマシ」を逆張りで狙う手法です。

本記事の要点
・成立条件は「N日高安を一時ブレイク → 終値で戻る」の一連の流れ
・勝率50%前後でも、リスクリワード1:2以上の損小利大で残す設計
・強トレンドは苦手。レンジや行き過ぎの反転に絞って狙う
・損切りは更新した高安の少し外側に機械的に置く
・1回のリスクは資金の2%以内。ルール化はEA運用とも相性が良い

タートルスープのよくある質問

検索の多い疑問を、結論と理由のセットでまとめました。初心者の可否・通貨ペア・時間足・順張りとの違いの4点を押さえると、判断がぶれにくくなります。

タートルスープは初心者でも使えますか?

ルールが明確なため、初心者でも取り組みやすい手法です。「20日高安を一時更新して戻る」という条件がはっきりしているためです。ただしダマシの見極めには経験が要るので、小ロットで検証しながら損切りを機械的に守ることが前提になります。

どの通貨ペアや時間足が向いていますか?

値動きのあるペアと、日足など上位足が基本です。ドル円やユーロドルなど主要ペアで応用でき、まずは日足で高安を測るのが分かりやすい形です。1時間足や4時間足でも成立しますが、時間足が短いほどダマシも増えるため条件を厳しめにしてください。

勝率はどのくらい期待できますか?

勝率を目的にした手法ではなく、リスクリワードで残す設計です。相場環境で変動するため一律の数字は断定できません。損切りを小さく利確を伸ばし、1:2以上の比率を保つことで、勝率が半分程度でも収益を積み上げやすくなります。

順張りのブレイクアウトとどちらがいいですか?

相場環境で使い分けます。強いトレンドが出ている局面は順張りブレイクアウト、レンジや行き過ぎからの反転を取りたい局面は逆張りの本手法が向きます。両者は狙う方向が正反対なので、今の相場がどちらかを先に見極めることが大切です。

本記事の主な参照元
  • 金融庁(FXの仕組み・リスクと注意喚起):fsa.go.jp
  • 日本銀行(為替・金融市場に関する解説):boj.or.jp
シストレ.COM編集部|200種類以上のEAをフォワード計測する運営3年の検証メディア。MetaTrader (MT4/MT5) を実運用し、トレード手法とルール運用の実測検証を行っています。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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