1. 週後半への期待で市場は穏やか
投資家たちは週後半に控えるマクロ経済指標の発表や中央銀行の会合に備え、月曜朝の金融市場は比較的穏やかな状態を維持しました。経済カレンダーには高レベルのデータは発表されませんでした。アメリカセッションの終わりには、参加者たちが注目するべき10年米国債の入札結果が発表される予定です。
2. 米ドル指数が上昇、雇用統計の影響
米ドル指数(USD)は11月の雇用統計が好調だったことから週末に向けて上昇し、3週間続いた下落を止めました。金曜日に発表された米国の非農業部門雇用者数(NFP)は19万9,000人増加し、失業率は3.9%から3.7%に低下しました。月曜朝、USD指数は104.00付近で安定しています。一方で、米10年国債利回りは4.2%を超えて変動し続け、米株価指数先物は今日は若干安い水準で取引されています。
3. 中国のデータとユーロ/米ドルの動き
中国のデータによれば、11月の消費者物価指数は前月比0.5%低下し、年間CPIインフレ率は10月の-0.2%から-0.5%に低下しました。一方で、ユーロ/米ドルは金曜日に3週間ぶりの安値を記録したものの、月曜初めには前週の損失を取り戻し、1.0750を超えて取引されました。
4. GBP/USDと英国の労働市場統計
GBP/USDは1.2550付近の狭いチャネルで上下動し、新しい週が始まっています。英国国家統計局は火曜日に10月の労働市場統計を発表する予定です。
5. 日本銀行と米ドル/円の動向
日本銀行がマイナス金利からの脱却を準備しているとの憶測のなか、前週後半に大きく変動した後、米ドル/円は勢いを増し、月曜朝には145.00を超えました。
金価格の推移
金は金曜日に週間下落幅を拡大しましたが、なんとか2,000ドルをわずかに上回って取引を終えました。XAU/USDは弱気圧力に苦戦し、月曜日の欧州午前中に主要な水準を試しました。