1. アメリカのインフレとドルの動向
アメリカの11月の消費者物価指数(CPI)は予想通りに3.1%上昇しました。ただし、食品やエネルギーを除く基本的なCPIは市場の予測通り4%で安定しています。これに伴い、米ドルの相場は104.00ドルの下で安定しています。ただし、米連邦準備制度(Fed)の最終政策発表が控えており、市場参加者は大きなポジションを控えています。今後の政策の可能性については、Fed議長Jerome Powellの記者会見が注目されています。
2. アメリカ債と株式市場
アメリカ10年債の利回りは4.2%に下がり、主要なウォール街指数はプラス圏で終了しました。水曜日の朝には、10年債の利回りが4.2%付近で変動し、米ドル指数が104.00付近で横ばい動きを見せています。Fedは政策金利を5.25%から5.5%で維持すると予想されており、来年の政策変更の可能性についてはdot plotが注目されます。
3. オーストラリアとユーロ圏の動向
木曜日のアジア市場では、オーストラリア統計局が11月の雇用データを発表し、メルボルン大学は12月の消費者インフレ期待を公表する予定です。AUD/USDは火曜日に0.6600を超えましたが、水曜日の朝には0.6550付近でやや下落しています。ユーロ/ドルはアメリカのインフレデータに対する反応で1.0820を超えましたが、現在は1.0800近くで横ばいです。
4. 英国の経済状況とポンドの動向
GBP/USDはベアリッシュな圧力の下で1.2550以下で取引されています。水曜日には英国統計局が10月の国内総生産(GDP)が月間で0.3%縮小したことを報告しました。産業生産と製造業生産も同時期にそれぞれ0.8%と1.1%減少しました。
5. 日本銀行と米ドル/円の動向
大手製造業の景気調査 Tankan は、第4四半期に前年から12に上昇しましたが、将来の展望は10から8に低下しています。日本円はアジア取引時間中に堅調で、USD/JPYは146.00に近づいています。
金価格の推移
金価格は週の初めにわずかな変動で終了しましたが、水曜日初めには3週間ぶりの最低水準で1,980ドル以下で取引されています。購買者の関心を引き寄せることには至っていません。