市場サマリー
昨日の外国為替市場では、米ドル指数が0.39%下落し、105.92で取引を終えました。ユーロ/ドルは0.49%上昇し、1.0671で取引を終えました。ポンド/ドルは0.18%上昇し、1.2446で取引を終えました。国際現物金は0.92%下落し、1オンスあたり2360.80ドルで取引を終えました。
米ドル指数
米ドル指数の動向に影響を与える主な要因は、米国経済全体の状況と連邦準備制度理事会(FRB)の政策対応に集中しています。先週の米国経済データによれば、3月の消費者物価指数(CPI)が前月比で0.4%上昇し、予想を上回りました。目立つCPIデータは市場のFRB利下げ期待を一層払拭し、FRBも後日の発言で緩和的な金融政策にはより多くの忍耐が必要だと再確認しました。この影響を受け、市場ではFRBによる初の利下げが9月まで延期されるとの期待が現れており、年間の利下げ回数も2回に減少しています。米国労働市場の強さ、予想を上回る経済成長とインフレデータは、現在の水準で米ドルがさらに上昇する可能性があることを示しています。
ユーロ/ドル
各中央銀行が利下げサイクルに入る直前に、FRBと欧州中央銀行(ECB)が利下げのスピードに特に注意を払う必要があります。同時に、投資家は経済データの変化に重点を置く必要があります。欧州中央銀行は今週も金利を過去最高水準で維持しましたが、すぐに利下げする可能性を示唆し、数人の役員が将来の利下げについて慎重な予想を述べました。市場は、ECBがFRBよりも先に利下げする可能性が高いと見ており、欧州の6月の利下げ確率は75%に達し、2024年の年間利下げ幅は75ベーシスポイントと見込まれています。この状況下で、欧米の通貨政策の予想の分化はユーロに圧力をかけ続け、ユーロ/ドルは短期間内に顕著な回復を見辛いでしょう。