USD/JPY
火曜日(11月28日)、米ドル指数は取引中に3か月ぶりの最低水準である102.60まで下落し、米ドル対日本円は当日0.8%下落して147.49になりました。この日、米連邦準備制度理事で鷹派の意思決定者であるワレンは、数か月後に利下げの可能性を示唆し、市場は引き続き来年の米連邦準備制度の利下げの期待を高め、それがさらなる米ドル安につながりました。日本側では、読売新聞は火曜日に、日本の主要なビジネスロビー団体である経済団体連合会(通称:経団連)が来月の経営会議で、弱い円が経済に潜在的な悪影響を与える可能性について議論すると報じました。経団連のメンバーには大手自動車メーカーや電子企業が含まれており、これらの企業は従来から円安を支持しており、政府に対して円の急激な上昇を避け、日本の輸出製品の競争力を損なわないよう呼びかけてきました。経団連が円安のデメリットについて議論することは、日本のビジネス界が円の動向とその経済への影響に対する見解を変えたことを明確に示すものとなります。この報道によれば、経団連の立場の変化は、日本の中央銀行に超低金利政策を終了するよう求めるビジネス界の要望を強める可能性があります。もし日本の中央銀行が本当に緩和政策を終了する動きを加速させるなら、それは円に対する支持をさらに高めることが予想されます。日米のデイリーチャートを見ると、ドル/円は既に先週の低水準である147.14を下回り、下方へのさらなる目標は7-11月の上昇トレンドのフィボナッチ38.2%のリトレースメントレベルである146.30、その後50%のリトレースメントレベルである144.55となります。上方では149.70付近が強力な抵抗を構成しています。
AUD/USD
火曜日(11月28日)、豪ドルは米ドルに対して引き続き上昇し、一時0.6665ドルとなり、4か月ぶりの高値に一時触れました。当日の終値は0.6648ドルでした。アメリカの弱いインフレデータが発表され、来年の利下げの期待が高まって以来、豪ドルは上昇トレンドを示しています。また、今月初めにはオーストラリア中銀が利上げを12年ぶりの4.35%に引き上げたことから、市場は同中銀が再び利上げを行う可能性があると予想しています。利上げ先物は、12月5日の次回政策会議での利上げのリスクは低いが、2024年上半期に利上げする可能性は65%であることを示唆しています。オーストラリア中銀のブロック総裁は火曜日にも、オーストラリアの通貨政策は制限的であり、需要を抑制する一方で、サービス業のインフレは予想よりも強固であると述べ、現行の高金利水準を維持する必要性と適切性を強調しました。オーストラリア中銀の鷹派な姿勢は、豪ドルの良好な動向を維持する主要な要因の一つとなっています。水曜日には、オーストラリアの消費者物価指数(CPI)が発表される予定であり、これには注視が必要です。データがオーストラリアのインフレ率が依然として高い水準にあることを示す場合、オーストラリア中銀がさらなる利上げを行う期待が高まり、それにより豪ドルが引き続き上昇する可能性があります。逆に、データが明らかな下落を示す場合、豪ドル/米ドルは利益の回収圧力に直面することになります。