USD/JPY
金曜日(3月8日)、米ドルは多くの主要通貨に対して弱含みとなり、米ドル/円は0.68%下落して147.05円で終了し、一時的に146.47円まで低下し、2月2日以来の最低水準となりました。最近の円高は、市場が日本の中央銀行が他の世界の中央銀行と逆行し、今月後半に利上げする可能性があるとの見方によるものです。さらに、金曜日の夜には市場が注目するアメリカの2月の雇用統計が賛否両論となりました。アメリカ労働省労働統計局は金曜日、注目される雇用報告書で、2月の非農業雇用が27.5万人増加したと発表しました。1月のデータは22.9万人に下方修正され、前月は35.3万人でした。データによると、失業率は3か月連続で3.7%の水準を維持した後、2月に3.9%に上昇し、賃金の成長も停滞し始めています。雇用データはまだ増加していますが、上昇し始めた失業率は、アメリカの労働市場が緩んできていることを示しています。これは、連邦準備制度が政策を緩和し始めるとの信念を強化しています。アメリカの利下げの期待が高まる中、ドルには持続的な圧力がかかるでしょう。円の動向に関しては、日本の年次賃上げ交渉の結果と、今週の月曜日に発表される第4四半期の国内総生産(GDP)の修正値に注目する必要があります。これらのイベントとデータが日本の中央銀行が今月か4月に利上げの期待を高めるかどうかをさらに推進できるかどうかが見てみると良いでしょう。日足チャートによれば、このドル/円の急落は既にフィボナッチ38.2%のリトレースメント(150.92-140.21)レベル146.83まで達しており、各種テクニカル指標はまだ強い下降トレンドにあり、ドル/円の下降勢は相当に強いことを示しています。もし146.83の水準が継続的に失われるならば、次の目標は50%のリトレースメント水準である145.56になります。ただし、短期の1時間足チャートでは、売り過ぎが非常に重いため、短期の空売りポジションが補充される可能性に注意が必要です。
AUD/USD
金曜日(3月8日)、豪ドル/米ドルは一時0.6667まで上昇し、最終的に0.6626で終了し、当日は0.11%上昇しました。先週金曜日、アメリカの失業率が上昇し、6月に利下げが始まる可能性が高まり、それによってアメリカ国債利回りとドルが下落したことから、豪ドルは引き続きドルの弱含みに利益を得て、三日間連続で上昇トレンドを維持しました。また、中国のCPIデータが予想を上回り、中国の貿易データも予想を上回ったことから、豪ドルにも間接的なサポートがありました。日足チャートでは、豪ドル/米ドルは既に38.2%のフィボナッチ水準0.6607を上抜けており、現在の目標は50%の水準0.6657に向けられています。もし12月から2月の下落幅の50%の回復位の上に収まれば、豪ドルをさらに高水準に押し上げる可能性があります。現時点では0.6543が初期のサポートとなる見込みです。