USD/JPY
5月13日(月曜日)、米ドル指数は大半の主要通貨に対してわずかに下落しましたが、円に対しては再び強含みとなり、当日0.26%上昇し、156.20まで上昇しました。
これは5月2日以来の最高値です。先週公表された失業保険データが雇用データの緩やかな伸びを示唆しており、市場では今週公表されるアメリカの重要なデータがインフレと経済成長の鈍化を示すだろうと予想されています。
もし今週アメリカのCPI、小売販売、工業生産などのデータが予想を下回れば、これは利上げのピークに達したという見方を補強するため、米ドルに圧力をかけるでしょう。もしアメリカのインフレが依然として強いことが予期外であれば、これは物価圧力が緩和される兆候が明確になるまで、高い利率を維持するという見方を支持するでしょう。
そして、それによって米ドルも支持されるでしょう。円に関しては、上述のインフレデータが出るまで、投資家は依然としてアービトラージトレーディングのモードを維持し、米ドルを買う機会を探っています。もし日本の中央銀行が後続の介入を行わなければ、米ドル/円は慎重に上昇すると予想されます。
AUD/USD
5月13日(月曜日)、豪ドルは引き続き0.6580から0.6630の狭いレンジで推移しました。
最近、オーストラリアの中央銀行の利上げ期待は他の主要な中央銀行のそれとは異なり、高い利率を維持する方針が続くことで、豪ドルの下落空間を制限し、一定のサポートを提供しています。
また、最近銅や鉄鉱石などの主要商品価格の上昇も、豪ドルに一定の支持を与えています。今週の重要な焦点はアメリカのインフレデータにあります。データが公表される前に、反発して高値圏で推移する豪ドルの動向は慎重です。なぜなら、米ドルの動向は豪ドルに大きな影響を与える可能性があるからです。
技術面から見ると、豪ドル/米ドルは布林帯の上限に近づいており、技術指標は中立的な方向性を示していますが、豪ドルは明らかに年初来の安値(0.6360)から大きく離れています。短期的には三角形の整理状態にあり、方向性の突破を待っています。