USD/JPY
5月20日(月曜日)、米ドルは円に対して小幅な上昇を維持し、0.3%上昇して156.22で取引を終えました。米ドルは月曜日にほぼ安定して推移しましたが、その背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官が利下げを開始する前にインフレがさらに低下する兆候を待っていると発言したことがあります。FRBの高官たちは、インフレが目標の2%に向かっているとはまだ断言しておらず、月曜日には数名の高官が引き続き慎重な政策を呼びかけました。このため、投資家はFRB高官の慎重な発言を受けて、米ドル/円の取引においても慎重な姿勢を維持しつつ、上昇を試みています。
一方、CFTCのデータによれば、5月14日までの週で円のネットショートポジションは126,182枚に減少し、これは3週連続の減少です。先週の減少幅は20%でした。このデータは、4月末から5月初めにかけて日本銀行が大規模な介入を行った結果、円の下落圧力が和らいだことを示しています。現在、投資家は米国の金利動向を見極めるためのさらなる手掛かりを待っているようです。もしFRBの利下げが迫っている兆候が見られれば、それは円が下落から反転する良い機会となるでしょう。
技術的な観点から見ると、米ドル/円は介入後の反発を続けていますが、その変動幅は小さく、慎重な動きが見られます。上方では157の抵抗線を突破できるかが注目され、下方では155から154のエリアが当面のサポートとなっています。
AUD/USD
5月20日(月曜日)、豪ドルは米ドルに対して0.35%下落し、0.6700を上回ることができずに0.6667で取引を終えました。しかし、鉄鉱石の価格が3か月ぶりの高値に達し、金とLME銅が歴史的な高値を記録したこと、そして豪州中央銀行が長期にわたり高金利を維持する方針を示したことが、豪ドルの下落を抑えました。
火曜日に発表される豪州中央銀行の5月の会議記録が、今後の方向性を決定する重要な要素となります。もし会議記録において、高金利を維持しインフレを目標範囲内に抑える姿勢が示されれば、豪ドルは支えられるでしょう。
技術的な観点から見ると、短期的には豪ドル/米ドルはレンジ内での取引を続けています。0.6640から0.6750のレンジを突破すれば、2024年の高値である0.6838への上昇が期待されます。下方の初期サポートは0.6620付近、さらに下のサポートは0.6570付近に位置しています。