USD/JPY
5月22日(水曜日)、米ドル/円は0.4%上昇し、156.80で取引を終えました。同日、米連邦準備制度理事会(FRB)が4月30日から5月1日にかけて行った会議の議事録が公開されました。議事録によると、FRBの官員たちは最近のインフレ指標に失望を示しつつも、価格圧力が緩和するとの見方を維持しており、その緩和速度が予想より遅れるとの認識を示しました。
また、FRBの官員たちは高金利政策を忍耐強く維持する必要があると口を揃えて述べました。このため、市場はFRBの利下げ時期の予測を大幅に後ろ倒ししています。一方、日本銀行は引き続き大量の国債購入を行っており、金融政策は依然として緩和的です。この利差の魅力により、米ドル/円は上昇基調を維持しています。
日足チャートでは、米ドル/円は慎重に上昇を試みており、技術指標も均衡線の上方に位置しています。これは米ドルの買い意欲が依然として強いことを示しています。上方の157の抵抗線を突破し、日本当局が介入しない場合、米ドル/円はさらに上昇する可能性があります。
AUD/USD
5月22日(水曜日)、豪ドル/米ドルは0.7%下落し、0.6618で取引を終えました。FRBの4月会議の議事録が高金利政策の長期化を強調したため、米国債利回りが上昇し、豪ドル/米ドルは大幅に下落しました。
さらに、銅や金などの大宗商品価格の下落も豪ドルを圧迫しました。これまで、オーストラリア準備銀行(RBA)の高金利維持の傾向や高い大宗商品価格、そして利差取引の需要が豪ドルの上昇を支えていましたが、これらの要因も豪ドルの技術的な売り圧力を抑えることはできませんでした。
日足チャートでは、大きな陰線が出現し、豪ドル/米ドルはボリンジャーバンドの中軌線付近まで下落しました。技術指標のMACDはデッドクロスの兆候を見せており、豪ドルの売り圧力が強まっていることを示しています。0.66のサポートを下回ると、豪ドルのこの上昇局面は終了する可能性があります。