USD/JPY
5月30日(木曜日)、米ドル/円は0.5%下落し、156.81で取引を終えました。日中の最安値は156.37でした。前日の取引で米ドル/円が158に接近した際、日本銀行がこの水準を注視しているという報道があり、介入を警戒する動きが強まりました。
また、同日に発表されたアメリカの第一四半期GDP年率修正値が予想通りだったこともあり、利食い売りが進み、米ドル/円を押し下げました。
金曜日にはアメリカの個人消費支出(PCE)物価指数や東京の消費者物価指数(CPI)などのデータが発表されるため、それらが米ドル/円にどのような影響を与えるか注視する必要があります。短期の時間足チャートでは、米ドル/円は反発上昇中ですが、警戒水準の158で抵抗を受けています。
各種テクニカル指標は依然として上昇傾向を示しており、米ドル強気派の勢いはまだ衰えていないようです。ただし、下方の156.50を割り込むと、この反発が失敗に終わる可能性があり、特に金曜日夜に発表されるアメリカのインフレデータに予期せぬ結果が出た場合には注意が必要です。
AUD/USD
5月30日(木曜日)、豪ドル/米ドルは0.32%上昇し、強いサポートラインである0.6580-90から反発し、0.6632で取引を終えました。当日、アメリカのGDP修正値が弱含んだことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が高まり、豪ドルをやや押し上げました。
最近の豪ドル/米ドルの動きは、FRBの利下げ期待とオーストラリア中央銀行(RBA)が長期にわたり高金利を維持するという見込みの変化に左右されています。現在、オーストラリアのインフレが依然として頑固なため、RBAが来年7月または8月に初めて利下げを行うと予想されており、これは豪ドルを支える潜在的な要因となる可能性があります。
しかし、特に銅価格の大幅な下落など、商品市場の軟調が豪ドルの上昇を抑えるかもしれません。日足チャートでは、豪ドル/米ドルは狭いレンジでの動きを続けており、ボリンジャーバンドの幅も狭まっています。主な変動範囲は0.6680-0.6580の間であり、このレンジのいずれかを突破すると、明確なトレンドが見られるでしょう。