USD/JPY
6月12日(水曜日)、米ドルは、5月の消費者物価指数(CPI)が経済学者の予想を下回ったとのデータが発表された後、下落しました。しかし、その後は下げ幅を縮小し、米ドル/円は0.17%下落して156.71で取引を終えました。日中には一時155.71まで下落しました。
水曜日に発表されたデータによると、5月の米国CPIは前月比で変動がなく、予想の0.1%の上昇を下回りました。一方、コアCPI(食品とエネルギーを除く)は前月比で0.2%上昇し、経済学者の予測である0.3%の上昇を下回りました。この結果、今年中に米連邦準備制度(FRB)が2回、各25ベーシスポイントの利下げを行うという予想が一時的に強まりました。最初の利下げは9月に行われる可能性があると見られています。しかし、FRBの「ドットプロット(点線図)」では、今年は1回の利下げにとどまることが示されていました。また、FRBの政策決定者たちは水曜日に、利下げの開始時期を12月まで遅らせる方針を示しました。
今週金曜日には日本銀行が会議を開きます。市場では、日銀が金利を据え置くと予想されており、同時に巨大なバランスシートの削減方法についてより明確な指針を示すかどうかが注目されています。これらの予想を背景に、日元は大幅な反発を見せました。
日足チャートでは、米ドル/円は引き続きボリンジャーバンドの中軌線付近に留まっており、技術的な指標も均衡線付近で方向性が明確ではありません。日本銀行の会議結果が発表される金曜日までは、より明確な方向性が見えてくるまで慎重な動きが続くと予想されます。
AUD/USD
6月12日(水曜日)、豪ドル/米ドルは0.8%の大幅な上昇を見せ、0.6663で取引を終えました。日中には2週間ぶりの高値である0.6704にまで上昇しました。米ドルは、5月の消費者物価指数が予想を下回り、FRBの利下げへの期待が高まったことから水曜日に下落しました。利率ドットプロットが示すように、FRBが今年中に1回のみの利下げを行うとされる一方で、豪ドル/米ドルはこの影響を受けず、強い上昇を見せました。
さらに、最近のオーストラリアの経済データでは、オーストラリア準備銀行(RBA)が今年の利下げの期待を事実上放棄していることが示されています。RBAは来週会議を開く予定で、市場ではRBAが利率を4.35%に据え置き、必要に応じてさらなる利上げを行う可能性を強調することが予想されています。このような金利差の要因が、豪ドルに対する支持をさらに強化しています。
日足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは今週に入ってから3日連続で反発し、先週金曜日の下落を完全に取り戻しました。これは、豪ドルが底値での反発意欲が強いことを示しています。現在、上方の0.6720が重要な抵抗線となっており、この水準を突破すれば、さらなる上昇の可能性が開かれます。逆に、下方の0.6570が現在の強力なサポートラインとして機能しており、このラインが維持される限り、豪ドルは弱気転換を避けることができるでしょう。