USD/JPY
6月13日(木曜日)、米ドル指数は0.49%上昇して105.20となり、米ドル/円も終値で0.11%上昇し、157.02で取引を終えました。この日の市場では、5月の米国生産者物価指数(PPI)が予想外の下落を示しました。全体のPPIは、4月に前月比で0.5%上昇した後、5月には0.2%の減少となりました。コアPPI(食品とエネルギーを除く)は前月比で横ばいで、4月の0.5%の成長から減速しました。
前日の水曜日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)は経済学者の予想を下回り、これが一時的に米ドルの大幅な売りを引き起こしました。しかし、インフレの減速に対する楽観的な見方は、米ドルの上昇を抑えるには不十分でした。その主な理由は、米連邦準備制度(FRB)の関係者が水曜日の会合で予想外に今年中に1回のみの利下げを予測し、その開始時期を最遅で12月まで遅らせたことにあります。このFRBのタカ派的な姿勢が米ドルの反発を促しました。
金利差が大きく開いている状況では、円は引き続き弱含みの状態を保っています。今後の注目点は、金曜日の日本銀行の会合で、日銀が大規模な資産購入プログラムの削減を検討するかどうかです。5兆ドル近くの資産を保有するバランスシートを縮小するための初めの一歩として、もし実際にこの縮小が実施されれば、円の売り圧力が減少する可能性があります。逆に、日銀が何の動きも見せなければ、円は引き続き低位での振幅を維持するでしょう。
AUD/USD
6月13日(木曜日)、米国の5月の生産者物価指数(PPI)が低下したにもかかわらず、水曜日のFRBの会合でのタカ派的な基調により、米ドルは上昇しました。その結果、豪ドル/米ドルは0.42%下落して0.6635で取引を終えました。
同日、オーストラリアでは5月の季節調整済み失業率が4%に改善し、前回の4.1%から下がりました。また、新規雇用者数も39,700人増加し、予想の30,000人増を上回り、前回の38,500人増からも増加しました。好調な雇用データは、オーストラリア準備銀行(RBA)が利下げを先送りし、さらには再度の利上げを排除しないという予想を一時的に高めました。このため、豪ドルは一時的に上昇しました。
しかし、水曜日のFRBの会合で政策決定者が総じてタカ派的な姿勢を示したため、米ドルの利下げ時期に対する期待が大きく後退し、強力なドルが豪ドルの上昇を抑えました。その結果、豪ドル/米ドルは下落しました。
今後の豪ドル/米ドルの動向は、特に大きなニュースがなければ、広範囲なレンジ相場を維持することが予想されます。主要な変動レンジは0.6570から0.6720の間になると見られます。